県民共済住宅で取り扱うキッチンメーカー4社の内、最後に見たのがウッドワンです。

私達はタカラ、リクシル、クリナップの各社ショールームに行って実物を見てキッチンに関してはタカラスタンダードにほぼ決めているのですが、カップボードはウッドワンの奥行が60cmの物が良さそうなので主にカップボードや床材、それと下駄箱やクローゼットの扉、室内扉等の建具目当てでさいたまショールームにWEBから予約を入れました。

ショールームで私達に対応して頂いたのは、あの「無垢の伝道師」と県民ブロガーの方々が密かに呼んでいると思われるおじ様でした。

最初に室内ドアを詳細な解説付きで見学

無垢材(ニュージーパイン)の標準ドア
無垢材(ニュージーパイン)の標準ドア

まず最初に案内されたのが建具コーナーでドアについてとても熱心に説明されました。このドアは2mサイズの普通の室内ドアです。

ニュージーパインの無垢と乳白色ガラスの室内ドア
ニュージーパインの無垢と乳白色ガラスの室内ドア

こちらのドアも2mサイズのドアですが、ガラスが中央に下から上まであるタイプでドアの金額自体はガラスが入っているこちらのほうが高いですがこれも県民共済住宅だと標準との事。ガラスの透け感はぼんやりと向こうに人影が見える程度で書斎のドアなんかをこれにして中で何やってるかはわからないけど中に人がいるかいないか位は分かる位で絶妙な透け加減です。

次に県民共済住宅標準の下駄箱を見学

県民共済住宅の標準仕様で選べるニュージーパインの下駄箱
県民共済住宅の標準仕様で選べるニュージーパインの下駄箱

ドアの次は県民共済住宅の標準の下駄箱です。県民共済住宅ではDAIKENかWOODONEの下駄箱を選べるのでこの下駄箱は気になるところです。DAIKENの下駄箱を県民共済住宅の新都心本店で触ってみた時に、普通に手で引いて開けるタイプの扉ではなく押して開ける扉で直感的に開けづらかったので普通に開けられるウッドワンの下駄箱が気になっていました。

県民共済住宅で選べるウッドワンの各種オプション
県民共済住宅で選べるウッドワンの各種オプション

私達がこれから建てる家では最近流行りの土間収納やシューズクロークは設けない方向で考えています。この3列で台があるタイプのウッドワンの標準仕様では靴の収納スペースが足りなくなりそうなのでトールタイプの4列に出来るかウッドワンのおじさんに聞いてみたら普通に出来るとの事なので一応DAIKENのショールームにも行ってみてからどっちの下駄箱を入れるか考えます。

クローゼットの扉

県民共済住宅で1棟2万円プラスするだけで選べるクローゼット扉
県民共済住宅で1棟2万円プラスするだけで選べるクローゼット扉

そして次はクローゼットの扉を見せてくれました。これは1棟2万円のオプションになりますが「1箇所」ではなく「1棟」なので好みで選べますね。このルーバータイプのクローゼットは通気性が良くクローゼットの中に湿気が溜まり服にカビが生えるリスクとは無縁そうです。ちなみにルーバータイプではない普通の扉も選べますがそれは特に紹介されませんでした。

オプションで選べるオシャレな洗面台

細かいモザイクタイルが素敵なウッドワンの洗面台
細かいモザイクタイルが素敵なウッドワンの洗面台

そして次は地味に気になっていた洗面台です。私達は洗面台を各階に1つずつ入れる予定なので各社ショールームで洗面台もチェックします。

ウッドワンの洗面台はやはりそのオシャレさでしょう。機能なんてどうでも良くなる位の素敵な洗面台ですね。

これは造作タイプのウォールナット材のカウンターにシンクを入れた造作の洗面化粧台
これは造作タイプのウォールナット材のカウンターにシンクを入れた造作の洗面化粧台

そしてもう一つの洗面化粧台がこちら。ウォールナット材のカウンターにアメリカのKOHLER社製のシンクを置いた造作のベッセルタイプの洗面化粧台です。

このタイプは2ボウル(ダブルシンク)にも出来ると言っていたので手っ取り早くホテルライクな洗面化粧台にするならこれを選べば失敗はしないはず。水栓はシャワータイプはありませんでしたがドイツのグローエ社製の水栓が使えたりといちいち世界的な良いメーカーの物をウッドワンはセレクトしていてわかる人にはわかる感じが良いですね。

ただ、経験上ベッセルタイプの洗面台は水はねが気になります。デザイナーズホテルの様なオシャレなホテルにこういうベッセルタイプ洗面台が良くありますが、手を洗った後に濡れたままの手で水栓まで手を伸ばして水を止めるアクションが入り、その際に濡れている手から水が垂れたりしてシンクと壁の間のカウンター部分が濡れることがあり、私達は見た目は抜群なベッセルタイプの洗面化粧台ではなく実用性重視で見た目は多少野暮ったくなっても一体型の洗面化粧台を選ぶつもりです。

そして無垢床を体験

次はピノアースの無垢フローリングに案内されました。ウッドワンのショールームに行った多くの県民ブロガーさん達が裸足になって体感しているようですが、私達も裸足になるのかと思っていたら特に靴下を脱いでとは言われず普通に靴下のままピノアースの無垢床を体験しました。

私達は無垢床は採用せずに、普通に県民標準のダイケンのニレかこれまた標準のウッドワンのヨーロピアンチェリーで行くつもりでいましたが、無垢床は実際に踏んでみて初めて良さがわかるというのも納得です。

ピノアースのオイル仕上げの床は靴下越しですが確かに床が冷たくありません。その隣にあるピノアースのウレタン塗装のフローリングと比べても暖かく感じます。県民オプションで選べるのがウレタン塗装の方ですが、ウレタン塗装があると水や汚れに強くなりメンテナンスが楽になる分無垢としての感触が劣るという感じで一長一短でした。

ピノアースはニュージーパイン(松)で針葉樹なのですぐに傷がつかないかというのが懸案事項でした。その辺はウッドワンも考えているようで柾目でカットする分木の柔らかい部分が表面に出にくいようで無印辺りで売っている安いパイン材の家具なんかと比べると硬く出来ており、渡されたサンプルに爪を立てても確かに傷がつきにくかったです。(かなり力を入れて爪を立てると流石に傷つきます)

無垢床の導入は正直とても迷う所です。家は子供が2人いて1人は9歳、もう一人は生後半年なのでLDKに無垢床を入れたら数年で悲惨な結果になりそうなので、入れるとしたら寝室とか廊下とか子供が遊んだり飲食しない場所かな。普通はLDKを無垢床にして寝室は標準みたいな風にしますが我が家は逆になりそうです。

そして、ピノアース以外にも県民では入れられるかわかりませんがコンビットソリッドのオーク材の床があったのでそちらを踏ませて頂きました。オーク材の床は私の好みにドンピシャで凄く良かったです。オーク(ナラ)は広葉樹でパインよりも硬いのでパインと比べて傷もつきにくいので魅力的でした。

そして本命のカップボードを見学

県民共済住宅で選べるオプションのウッドワンのカップボード
県民共済住宅で選べるオプションのウッドワンのカップボード

床を見ながらカップボードの説明もしてくれました。ウッドワンのカップボードは県民オプションで入れられて、何よりも奥行が60cmあるというのが素晴らしい。

ショールームのオジサマは60cmも奥行があると引出しの収納力が全然違うと力説されていましたが、私が惹かれたのは引き出しの容量よりもむしろ天板が広いので大きい調理家電(電子レンジ、エスプレッソマシン等)が余裕を持って設置できることです。奥行45cmだと大きい電子レンジだと前面が一部はみ出したりしそうなので奥行は55cm位は欲しいと思っています。

天板の素材も基本はメラミン化粧板で人工大理石やステンレス、無垢の木材とお金を出せば変えられるのも良かったです。引き出しのパネルもニュージーパインの装飾のタイプで価格が変わっていき、値段は上がりますがオーク材やウォールナット材も選べます。上の吊り戸棚を外して安くして、その代わりに天板とパネルの素材をグレードアップするのも面白そうです。

ウッドワンのスイージーキッチンは洗練されていて素敵でした

県民共済住宅で選べるオプションのウッドワンのキッチン
県民共済住宅で選べるオプションのウッドワンのキッチン

カップボードの後はキッチンを紹介してくれます。ウッドワンのキッチンはテレビドラマで良く使われることだけあり、凄くオシャレです。見栄え重視ならリクシルやクリナップ、タカラスタンダードと比べてウッドワンのキッチンは頭2つか3つ位抜けています。特にショールーム入り口近くに展示してあるウォールナットのパネル、ステンレスのミーレ、セラミックトップのキッチンは最高にオシャレでした。これを入れたらどんな家でもオシャレハウスになる位の上品なかっこよさです。そのキッチンのIHはドイツ製、レンジフードはイタリアンデザインの日本製でした。

そしてミーレの食洗機について熱く語って頂きました。別名「ミーレの伝道師」と噂されるだけあります。ミーレは最初から入れる前提でいますがやっぱりミーレの60cmの深型は素晴らしいですね。

この日一番の発見、それはスイージーファニチャーのダイニングテーブル

ウッドワンのスイージーファニチャーのダイニングテーブル、奥が節ありオーク(2000mm)、手前が節無しオーク(1600mm)
ウッドワンのスイージーファニチャーのダイニングテーブル、奥が節ありオーク(2000mm)、手前が節無しオーク(1600mm)

最後にショールームにあった大きいテーブルも商品だと気づきました。私達は家を買おうと決めてから家具も島忠辺りで念入りに物色していますが、この無垢のオークのテーブルが160cmで定価118,000円は金額は高いけど品質を考えるとかなり安いと思いました。安いテーブルと違って細部の処理なんかがとても丁寧にされていて市販の20万円クラスのテーブルと遜色ありません。テーブルの足が四隅に付いているので食事中にテーブルの足が邪魔になることも無さそうだし実用性も高そうです。su:iji furnitureのテーブルはウレタン塗装済みなので水汚れにも強いです。

su:iji furnitureのダイニングテーブルの素材別価格表、このテーブルはナラ(節あり)
su:iji furnitureのダイニングテーブルの素材別価格表、このテーブルはナラ(節あり)

ダイニングテーブルは家具屋で見ると高いので無印良品の無垢のオーク材のテーブルを入れようかと思っていましたが、細部の作りや質感がウッドワンと無印だと同じオーク材無垢でもずいぶん違うので無印好きの私でも新居のダイニングテーブルはウッドワンのこのテーブルを入れたいと心奪われました。オーク材(ナラ)のテーブルのみ節ありか節無しか選べてどちらも良さがあるので悩ましいところです。これでこのダイニングテーブルも県民価格で安くなったら最高ですが果たしてどうなのか。このテーブルは品質とデザインと価格のバランスが素晴らしいので定価でも導入するつもりでいます。

椅子はスツールとベンチでテーブルのデザインを縮小したような背もたれがないタイプなので私達はテーブルのみ購入すると思います。

この日一番惹かれた物は無垢床でもカップボードでもなくまさかのスイージーファニチャーのダイニングテーブルでした。

ショールームに行ってみて

ウッドワンのショールームは室内ドアやクローゼットの扉、下駄箱等の建具、カップボードやキッチン本体、洗面台、無垢フローリングと県民標準の合板フローリングと盛りだくさんでした。熱い解説付きで2時間みっちり色々な物を見学出来たので結構疲れましたが、解説があると自分達が気付かない良さが見えてきたり新しい発見もありました。

これで県民取扱のキッチンメーカー4社のショールームを一通り回ることが出来ました。各社特徴があってどれを選んでもそれなりに満足出来そうです。

キッチンだったり洗面化粧台だったりその他色々な物を幾つかある選択肢から一つ一つ何を選ぶかでその施主のカラーが出てきてオンリーワンの家になっていくと思うとこれからの家造りがとても楽しみです。