県民共済住宅に申し込みをして担当の設計士さんが決まったという手紙が届いた後、早速ショールーム巡りを始めました。

私達は外部設計士の方が担当するようです。県民共済住宅から届いた手紙に設計事務所の会社名はあるものの担当者名が書いてなくて地味にショールームの申し込み等で担当者名を書く際に困りました。

まず訪れたのはタカラスタンダードです。キッチン周りのクリナップ、リクシル、タカラと3社とも見ますが単純に一番直近で予約が取れたのがタカラだったので初めてのショールームはタカラスタンダードのさいたまショールームです。この日はタカラスタンダードを見た後に宮原にあるLIXILのショールームにも行くのでショールーム三昧のハードな1日でした。

キッチンに関しては何となくステンレスに強そうなクリナップのステディア辺りが本命かなと何となく思っていましたが、やはり全て自分達の目で見て決めたいので県民共済住宅で選べるクリナップ、リクシル、タカラスタンダード、ウッドワンの全4社を見て行こうと思います。

ショールームに行くまではタカラスタンダードのキッチンに関して特に好印象も悪い印象も無かったのでまあとりあえず行ってみるか的なノリでWEBから予約して行きました。

タカラスタンダードはショールーム内の写真(グランディア等のビルダー限定商品のみ?)をSNS等にアップすることを禁止している様なので写真はなしです。

新大宮バイパス沿いのさいたまショールームへ車で行き、中に入ると検温後に受付を行い、ビルダー向けの製品が展示されている2Fへ。

タカラスタンダードのショールームの床材が地味に県民オプションで選べる朝日ウッドテックのライブナチュラルプレミアムのウォールナットだったので目を引きましたが、普通に土足で入るショールームの中だけあり結構細かい凹みや傷が目立っていました。

県民共済住宅で標準のキッチン、GRANDIA

写真は県民共済住宅の新都心本店にあったタカラスタンダードのGRANDIA
写真は県民共済住宅の新都心本店にあったタカラスタンダードのGRANDIA

タカラスタンダードは鉄にガラス質の釉薬を焼き付けたホーロー素材押しで油性マジックを雑巾の水拭きで消したり、金たわしでゴシゴシやっても傷がつかない事を案内して頂いたショールームのスタッフが実演していました。この辺は県民ブロガーの皆様の記事を見て予習していたので驚きはなく「ああ、これが例のホーローね」位の感想です。

ただ、キッチンの天板以外の所が全てホーローで掃除しやすいのはスボラな私達夫婦にどストライクでした。キッチンに求めるのは清潔感、耐久性といった実用面に全振りして見栄えはぶっちゃけどうでも良かった我々にとってノーマークだったタカラが俄然輝いて見えます。

キッチン収納も普通に使いやすそうだし、引き出しの中もパネルの表裏両方ともホーロー製というのも惹かれます。

県民共済住宅仕様のグランディア(2020年度)
県民共済住宅仕様のグランディア(2020年度)

標準のシンクでもゴミの掃除が簡単そうな形状でよく考えられている感じがしました。

県民共済住宅で選べるオプションも説明してくれて、特に惹かれたのが下記の2つです。

  • ホーロークリーンパネル
  • ホーロークリーンレンジフードファン(VRASタイプ)
グランディアの県民オプション(2020年4月用)
グランディアの県民オプション(2020年4月用)

まず、ホーロークリーンパネルですが油汚れに強いのでレンジフード周りがこれで囲めれば壁が汚れてもサッとひと拭きでキレイになるのはとても魅力的でした。ホーローは鉄素材なので磁石がくっつくのも実際に住んでから細かいカスタマイズが気軽に出来るので良さそうです。

ホーロークリーンレンジフードファン(VRASタイプ)は標準に+31,200円で選べるオプションですが、シロッコファン以外はホーローで出来ていてお手入れがしやすそうなのと、同時給排気タイプにも対応しているとの事なので同時給排気タイプで見積もりをお願いしました。私がタカラのキッチンを入れるならこのオプションは確実に採用します。

後日県民共済住宅の設計士さんが出してくれた見積でVRASタイプの同時給排気式のレンジフードの価格は50,700円でした。オプションにある普通のVRASタイプのレンジフードが31,200円なのでプラス2万円位で同時給排気式に出来ます。

同時給排気式にこだわる理由はレンジフードの換気扇は換気量が第三種換気や第一種換気システムに付いている換気扇とは段違いの換気量で、キッチンの換気扇を回すと家全体が負圧になり、特に冬場はLDKのエアコンやストーブ等で暖められた空気をレンジフードの換気扇が吸い込み室外へと出ていきます。

空気が出ていくということは出ていった空気の代わりに室外の寒い空気が換気口や隙間から入り込んで来て寒く感じて快適性が落ちたり暖房費が余計にかかってしまいますが、同時給排気式の場合、室外に空気を排出するのと同時にレンジフード上部に外の空気を入れてレンジフード周りで換気がショートサーキットするような仕組みになっているのでレンジフードの近くは外の空気が吹き込むので寒くなりそうですが、LDKの暖まった空気はそれほど排出されないので暖房効率が上がります。つまり、冬期や夏季の快適性が上がり光熱費も安くなるメリットが出てきます。

また、同時給排気タイプにすると給気口と排気口のシャッターが気密性の高い電動シャッターになるのもメリットです。普通の排気のみの換気扇のシャッターは標準だとの風圧式シャッターになります。

後はレンジフードの換気扇を回しても負圧にならないので調理中に玄関のドアが開けやすいというのも地味なメリットかもしれません。

もしかしたら同時給排気式にしなくてもキッチンに窓をつけて毎回窓を開けるか吸気口か吸気用の換気扇を別途用意してレンジフードとスイッチを連動させて動かせば同じ様な効果は見込めるんじゃないか説もありますが、せっかくなので同時給排気タイプで行きます。

キッチンの天板はタカラの場合、標準のポリエステル系の人造大理石、アクリル系人造大理石、クォーツストーン、ステンレスと選べるので迷う所ではありますが、ステンレスで行こうかなと思います。理由は単純にプロの料理人はステンレスのキッチンで料理をしているからです。飲食店の厨房はどこもステンレスですよね。見栄え重視なら黒系のクォーツストーンなんかもキラキラしていて凄く良さげです。黒だと水垢が目立つ罠もありそうですが。

それ以外の所ではミーレの60cmタイプの食洗機を入れたいという希望を伝えると、実際にミーレを入れると2cm程出っ張ってしまい、食洗機のパネルもキッチンと合わせられないが良いかと参考の写真を見ながら聞かれました。2cmの出っ張りでミーレを諦めるつもりはないのでここは許容しました。

ミーレが良いと思うのはやはり60cmの深型でフロントオープンなので収容量が半端ないところです。1日の食器が1回で洗えるので電気代や水道代のランニングコスト(1回あたり同じ量の水や電力、洗剤を使うと仮定して)が国産の45cmの浅型食洗機と比べると半分になるので県民オプションのパナソニックの食洗機と比べると価格は4倍位しますが入れるメリットは出てくるのかなと。実際ミーレは使用する水量や消費電力も国産よりも優秀だし鍋とかフライパンも洗えるのも非常に魅力的です。

その他にグースネックのタッチレス水栓を見積もりに入れてもらいました。

タカラの欠点としてはキッチン上の吊り戸棚が標準で付いているリクシルやクリナップと違いオプションになる所です。私達は最初から吊り戸棚は要らない派なので特に問題ありません。実際、吊り戸棚なんてそうそう開けないし背が低い私達夫婦にとって上の収納スペースは使いづらいので使いにくそうな収納は設けない方向で家造りをしていきます。カップボードも上の棚は設けないつもりでいます。

ショールームでキッチンの説明を聞いて夫婦で「タカラスタンダード良いね!」となりました。

オプションのカップボード

県民オプションのカップボード(2020年度)
県民オプションのカップボード(2020年度)

カップボードも見てみましたが、ホーロー製なので蒸気や熱に強くて長持ちしそうな点は素晴らしいですが、いかんせん天板の奥行45cmが標準で45cmだと大型のキッチン家電(大きめの電子レンジ等)を置くのに微妙にサイズが小さい気がして、天板の奥行を55cmにしても天板が後ろに伸びるだけで引き出しの容量は変わらないとの事でタカラスタンダードのカップボードを入れることはないと思います。

カップボードの奥行は60cm位あるといろいろ使いやすいし、大きい電子レンジなんかも普通に収まって手前のスペースも確保できるのでそこは譲れないポイントでした。

洗面化粧台も見学

キッチンの説明の後は洗面化粧台も一応見学したいと事前に記入していたのでショールーム1Fにある洗面台を軽く案内して頂きました。

県民オプションの紙を見る限り、県民取扱の水回りメーカーの中からなら選べる様なのでリクシルかパナ以外の洗面台も選択肢に上がってきます。

私達は洗面化粧台を1階玄関前、2階のLDK近くの2箇所入れる予定で2台目の洗面台は2ボウル(ダブルシンク)の物を入れたいと思っています。2ボウルの洗面台は非常に高いので標準の洗面台を2台横に並べるのが安いんじゃないか説もありますが、そこはせっかくの注文住宅なのでロマンを追い求めて行きたい所。

タカラスタンダードの洗面化粧台は事前知識なしで案内して頂いていますが、意外と良いと言うのが率直な感想です。

最上級グレードのエリーナに目当ての2ボウル(ツインボウル)タイプがあり、フル装備で70万円位と2ボウルにしては意外と安い。タカラスタンダードのカタログを見る限り165cmのクォーツストーンのカウンター単体で402,000円、水栓が1つ25,000円前後、ミラーは3面鏡が2つあるのが24万円位で1面鏡だと93,400円と定価ベースで55万円位で2ボウルの洗面台が入れられそうなので掛率次第では県民共済住宅で2ボウル洗面台を入れるならタカラは結構現実的な選択肢になりそうです。

後は洗面台の横の壁もホーローでホーロークリーン洗面台パネルにも惹かれます。そしてトイレ周りもホーロークリーントイレパネルなるものが入れられるとの事。

部屋の壁にホーローを使いたければエマウォールというホーローの壁もあってこれは結構惹かれます。ホーローはマグネットがくっついていろいろ便利なのでLDKのアクセントウォール的な使い方だったり、今まではプリント類を冷蔵庫に貼り付けていた物をホーローの壁に貼り付けたり、ニッチにホーローパネルを入れたりしてもいい感じになるかもと夢が広がります。

ショールームに行ってみて

ショールームに足を運ぶ前は私も妻も正直ショールームでいろいろ見るのは楽しみよりも面倒臭さが勝っていましたが、実際にショールームに行くとこれから家づくりが始まると実感します。そういう心のスイッチを入れる意味でもショールームに行ってみるのは大事だなと思いました。

ショールームではかなり真剣に説明も聞いたり質問をしたりして、ショールームのスタッフの解説を聞いて商品を理解する事が出来たので良かったです。

タカラのキッチンだけではなくエマウォールだったりエリーナ(洗面台)だったり1時間半の枠ではキッチン以外の所が正直見きれなかったので設計士さんとの打ち合わせが進んだらまた再訪する事になると思います。

グランディアのカタログやこの記事にアップした県民オプションの紙、タカラ製品の総合カタログ、エマウォールのカタログなんかも頂いたので帰宅してからカタログを読み漁りました。

そんな感じで得るものが多かったタカラスタンダードのショールームでした。