当サイトの県民共済住宅に関する情報は2021年9月契約、2022年4月引き渡し時点での情報を元に記載されています。

当時と現在とで仕様やルール、価格などの前提条件が異なり、記事の内容が間違っている可能性があるのでご注意ください。

建築士さんから図面を頂いたのでタカラスタンダードのさいたまショールームに2度目の訪問をしてきました。

前回は図面が無い状態で見学メインでショールームに行きましたが、今回は図面がある状態で本格的にプランを考えて見積りをするために訪問しました。

前回の訪問でキッチンについてはほぼ詰めたので今回は個別見積りの洗面台とエマウォールを主に見るためにショールームへ足を運びました。

キッチンの食洗機をミーレの60cm幅のフロントオープンからボッシュの60cm幅のフロントオープンタイプに変えたいと考えていたのでそれが出来るかの確認がしたかったのもあります。

ボッシュの食洗機はタカラスタンダードでは導入不可

まずショールームに到着してキッチンの仕様の再確認の後にボッシュの60cm幅のフロントオープンタイプが入れられるか聞いた所、ショールームの担当スタッフが営業に確認してNGとの回答を頂きました。サイズ的に入る入らないではなく今の所ミーレ以外の海外製食洗機はタカラスタンダードとして取扱がないとの事です。

ミーレの食洗機が受注停止で入れられない

そして一番ショックだったのはボッシュが無理ならミーレで良いかと思っていましたが、ミーレジャパンは今在庫不足で受注停止になっており、いつ供給が再開できるかわからないとの事でした。

私はまだ初回打ち合わせをした段階なので契約まで早くても3ヶ月位はかかると思いますが、それまでにミーレの在庫が復活するかボッシュの取扱をしてくれるのを祈るばかりです。

とりあえずリンナイの45cm幅のフロントオープンタイプの食洗機に変更して見積りを出して貰いましたが、本当は60cm幅のフロントオープンを入れたいのでかなりショックです。予洗い無しで1日1回の運転で済む大きい食洗機は是非導入したかったので本当に残念です。

キッチンの色合わせ

県民共済住宅の標準床材のダイケンのニレのサンプルを持参して色合わせしました
県民共済住宅の標準床材のダイケンのニレのサンプルを持参して色合わせしました

今回はショールームに行く前に以前ダイケンのショールームに行った際に郵送して貰ったダイケンのニレのサンプルを持参して行きました。

一応ニレのサンプルを持っていって色合わせしてみましたが、タカラスタンダードのさいたまショールーム2階のグランディアの前の床材と殆ど色味が変わりませんでした。

キッチン天板はステンレストップにするつもりです。差額がどの位出るかはわからないので差額次第ではオプションのアクリル人工大理石に変えるか思い切ってクォーツストーン天板になるかもしれません。

2ボウル洗面台のエリーナ

タカラスタンダードさいたまショールームに展示されていた洗面化粧台のエリーナ
タカラスタンダードさいたまショールームに展示されていた洗面化粧台のエリーナ

キッチンは前回の訪問で仕様を詰めていて変更点も殆どなかったので早々に切り上げて前回は駆け足で見た2ボウル洗面台をじっくり見学しました。

タカラスタンダードさいたまショールームには2ボウルタイプのエリーナの展示はありませんが、1ボウルでカウンターが横に長いタイプの展示があり、2ボウル洗面台はカウンター部分にシンクが入ってカウンター下が左側と同じ引き出しになる感じです。

この展示はカウンターがクォーツストーンのジュエルブラックで扉パネルがパールホワイトです。

展示の洗面台の横の壁はホーロークリーン洗面パネルではなくエマウォールです。ホーロークリーン洗面パネルエマウォールの違いはパネルの色と大きさと設置出来る場所と価格が異なります。詳しくはこの記事の後半で解説します。

前回見積もりしたエリーナのツインボウルタイプでは時間がなかったので扉パネルの色も適当に選んだので扉パネルの色を今回変更しました。組み合わせとしては扉パネルがパールホワイトに天板がクォーツストーンのジュエルシルバーで水栓は両側ともにシングルレバー式シャワー水栓です。

タカラスタンダードの洗面台を入れる上でどうしても気に入らなかったのがミラーの所で165cm幅のカウンターに対応するフラットな大型一面鏡がないので妥協案として90cmと75cmの一面鏡をくっつけることが出来るか聞いた所出来ないとの回答だったのでタカラスタンダードの鏡は入れずに鏡は別途手配することにします。

洗面台はミラー無しでも導入可能との事なのでミラーは別途用意する前提で見積りをお願いしました。

鏡が無いとカウンター部分と水栓2つで定価ベースで45万円位なのでかなり高いイメージの2ボウル洗面台でも勢いで買える価格帯になってきました。私は2ボウル洗面台を入れるつもりでタカラスタンダード以外の県民共済住宅取扱の水回りメーカーに見積もりをお願いしていますが恐らくタカラのコスパを超えてくるメーカーは無さそうなので2ボウル洗面台を諦めなければタカラの2ボウル洗面台を入れることになると思います。

エマウォールとホーロークリーンパネル系の違い

洗面台やキッチンとも関係してくるのですが、タカラスタンダードのキッチンを採用するとホーロー素材のキッチンパネルを導入できます。ホーローは鉄にガラスの釉薬をコーティングした素材で見た目も耐久性も汚れ落ちも優れている油汚れや水はねが気になる箇所では非常に優秀な壁材だと思います。

タカラスタンダードではエマウォールというホーロー素材の壁材とホーロークリーンパネル系のホーロー素材の壁材が存在しています。

タカラスタンダードのホーロー素材の壁材一覧

壁材設置条件設置場所サイズ価格(1枚)
エマウォールなし(単独導入可)壁ならどこでも可短辺910mm×長辺2,400mmまたは短辺910mm×長辺2,700mm23,800円〜33,800円
ホーロークリーンキッチンパネルタカラスタンダードのキッチンの導入が必要タカラスタンダード製のキッチンに隣接する壁のみ短辺910mm×長辺600〜2,700mmまで多数あり6,700円〜20,900円
ホーロークリーン洗面パネルタカラスタンダードの洗面化粧台の導入が必要タカラスタンダード製の洗面化粧台に隣接する壁のみ短辺500mm前後で洗面台シリーズによって異なる×1,178mm7,900円〜9,800円
ホーロークリーントイレパネルなし(単独導入可)トイレ内の壁や床のみ1,100mm×1,799mm or 1,349mm or 899mm8,600円〜13,900円
タカラスタンダードで取扱のあるホーロー素材の壁材

ホーロー素材の壁材を一覧表にまとめてみました。価格はパネル1枚の価格で施工費や関連部材の価格は含まれていません

エマウォールはホーロークリーンパネル系よりも価格が高いですがタカラ製のキッチンや洗面化粧台等を入れなくても導入可能です。ホーロークリーントイレパネルもタカラ製のトイレでなくても導入できます。

ホーロークリーンキッチンパネルはタカラ製のキッチンの導入が必須になり、ホーロークリーン洗面パネルもタカラ製の洗面化粧台の導入が必須になります。他社製のキッチンや洗面化粧台を入れた場合、この2つのパネルは単独で導入できません。

エマウォールとホーロークリーンキッチンパネルの施工範囲

私のキッチンエリアの図面にホーロークリーンキッチンパネルが施工できる範囲とホーロークリーンキッチンパネルが施工出来ずにエマウォールにしないといけない場所を色分けしました。

ホーロークリーンキッチンパネルはタカラスタンダード製のキッチンに隣接する壁にのみ施工可能と言われたので、解説して頂いたショールームのスタッフに上の図面の青色の部分のキッチンの壁の裏側やその奥の壁にもホーロークリーンキッチンパネルを入れられるか質問してみた所、青色のラインはダイニングエリアという扱いになりキッチンエリアではないのでホーロークリーンキッチンパネルは施工不可との回答でした。もし青色部分の壁をホーロー素材のパネルにしたければエマウォールを導入するしかありません。

また、ホーロークリーン洗面パネルはタカラスタンダード製の洗面台と隣接する壁にしか設置できずパネル1枚の大きさも長辺が1,178mmと小さいので洗面台のカウンターから天井までカバーできませんが洗面化粧台がエリーナの場合の価格が1枚8,400円か9,800円(施工費別)で導入できます。ただ、ホーロークリーン洗面パネル単体では導入できないので必ずタカラスタンダードの洗面化粧台とセットで導入する必要があります。

私は2ボウル洗面台のエリーナを2階に入れて隣接する壁にホーロークリーン洗面パネルではなくエマウォールを入れますが、1階は県民共済住宅標準のパナソニックのシーラインを入れるつもりなので1階に置くシーラインの横の壁にホーロークリーン洗面パネルを入れられないかスタッフに聞いてみた所ダメでした。タカラ製の洗面化粧台を入れるだけではなく、タカラ製の洗面化粧台に隣接する壁にしか施工不可だったので結構渋いです。

対してエマウォールは2,400mmの長さと2,700mmの長さが選べて色や柄も豊富で設置場所の制限もありませんがパネル1枚が2,400mmが23,800円か31,800円で2,700mmが25,800円か33,800円と価格が高くなります。エマウォールはホーロークリーン洗面パネルやホーロークリーンキッチンパネルと違って単独で出荷しているのでタカラスタンダードの設備が無くても導入可能です。ホーロークリーントイレパネルもタカラスタンダードのトイレ以外でも導入できるとの事でした。

ホーロー系素材のメリットデメリット

メリット

  • 耐久性が非常に高く傷がつかない
  • 油汚れにも水はねにも非常に強い
  • ホワイトボードの様にマジックで壁に絵を書いても水拭きで簡単に消せる
  • 鉄にガラス釉薬でコーティングしているので磁石がくっつく
  • 質感が良い

デメリット

  • とても強い素材なのでDIYでの穴あけ等での加工がほぼ不可能
  • パネルを連続して設置する場合パネル間の継ぎ目が目立つ
  • 普通の木材や壁紙に比べて表面が冷たい

ホーロー素材は使いどころを間違わなければメリットが多く非常に優れた壁材だと思います。私はグランディアのキッチンを入れる予定なのでホーロークリーンキッチンパネルは勿論採用します。エマウォールも洗面化粧台の横部分とLDKの壁の一部に導入します。

ただ、ホーロー素材にもデメリットがあり実際にショールームでホーロートイレパネルと普通の壁を触り比べると壁紙を触ったらやや温かみがありましたが、ホーロートイレパネルを触ったら表面が冷たかったのでホーロートイレパネルを入れると冬寒い時期にきつそうなので私はホーロートイレパネルの導入は見送りました。

ショールームに行ってみて

2度目のショールームでしたが、前回担当して頂いた人に再度案内して頂けたので結構スムーズに仕様を決められました。ただ、具体的にここはこうしたいというイメージが無かった部分は中々どうしようか決められなかったのでショールームに行く前にキッチンは具体的にこうしたいというイメージをカタログやWEBサイトを見てしっかり予習してイメージを固めてからショールームで実物とスタッフのアドバイスを聞いて決めるようなスタンスで見学するのが一番良いのかなと感じます。

それにしてもボッシュとミーレが入れられない問題はかなりショックです。ミーレに関してはミーレジャパンの商品供給の問題なのでタカラスタンダードだけではなく他のキッチンメーカーでも同様に入れられなくなっているのでこのまま在庫が無い状態が続くと契約までに海外製食洗機を諦めざるを得なくなるので非常に気がかりです。