オーデリック東京ショールームで照明プランを作成するため予め電話で事前予約をして訪問しました。
オーデリックの東京ショールームには2週間前に自由見学で下見をしていましたが照明の種類が多すぎて一通りはチェックしたものの、まだこれという照明器具が決まったものもあれば迷っている物もあります。
今回の訪問では具体的にプランを決めるのが目的なのでアドバイザーの人に図面を渡してこの部屋はこの照明、という風に決めていきました。
私の場合は家の断熱性、気密性を特に重要視しているので2階の天井照明を極力排除しています。特に天井に丸い穴を空けて埋め込むダウンライトについては2階では一切使用していません。
オーデリック東京ショールームへ訪問
オーデリック東京ショールームに来るのはこれで2回目です。前回の訪問時は自由見学での訪問でした。
今回は自由見学ではなくアドバイザー付きの見学になるので照明プランを作って貰いに来ています。まず最初にアドバイザーの方に図面を渡し、各部屋の照明はどんなイメージで考えているのかという事を聞かれました。
私は間接照明を多用したいと思っていたのと、断熱材が入る2階の天井部分に穴を開けたくないということもあり2階はダウンライトは使わないという事を伝えて、部屋全体の照明は暗めで明かりが足りない所は適宜スタンドライトを追加する様な感じで考えていますが、具体的にどの部屋のどの位置に照明を設置するのかまでは事前に決めきれておらず、事前に決めていたのは玄関ホールのセンサー照明の場所とダイニングのペンダントライト位でした。
私の考える照明計画は間接照明メインで基本的に光源は見せない、光源を見せても眩しくない様な照明を多用するつもりです。普通のダウンライトは直視すると眩しいのでダウンライトを採用する所はピンホールタイプの光源が眩しくないダウンライトにしようと思っています。
とりあえず部屋毎にどういう照明を設置するのかを決めていきましたが、コロナ禍で1時間の制限時間では足りずに1時間半位かかってしまいました。
最大2時間までショールーム内に滞在出来たので、担当者にプランを作って頂いた後は30分位ショールームを見て入れたい明かりを絞り込んできました。
光の色は温白色と電球色を組み合わせています。光の色は1色に統一した方が良いと言われていますが、電球色と温白色は色味がそこまで違和感がないので両方取り入れてみました。
気に入った照明器具
ショールームを見て良いなと思った照明器具がいくつかあります。私は2階リビングで天井高は標準の2,450mmですが、天井面に照明器具を極力設置しない事で天井をスッキリさせる事で開放感を出したいと考えています。
なので必然的に壁付けの照明を多用する事になりますが、どんなブラケットライトを使うかもカタログでは大体目星はつけていますがショールームで実物を見た上で決めたいと思っています。
気になっていたのが四角い氷の様なブラケットライト(OB255190R)と丸いシンプルなブラケットライト2種類(OB255024LDRとOB080988LR)です。
四角いブラケットライトのOB255190Rの方は点灯すると光が眩しく感じましたが、丸い方は光がマイルドに拡散されて視界に入っても眩しさを感じませんでした。
消灯時の質感は丸いブラケットライトの方が壁と同化している感じで照明器具の存在感が薄いのでインテリアの邪魔をしないと思いました。
私はシンプルでナチュラル系の内装を目指しているので照明器具の存在感は出来るだけ消したいと思っています。また、照明の眩しさにも配慮したいと思っているのでそういう意味ではシンプルかつマイルドな光が点灯するこの丸いブラケットライトはありでした。
照明プランにはこのライトを採用せずに上の四角い方を採用しましたが、プランを決めた後にじっくり見比べてみたら丸いほうが好みだったので丸い方を採用する予定です。
ショールームの写真については前回の「オーデリック東京ショールームを自由見学」の記事の方に沢山掲載しています。今回は相談がメインだったので自由見学では気になっていたブラケットライトを確認した位でした。
私はmade in NIPPONシリーズの波佐見焼の白いペンダントライトを採用予定です。それの確認もしてきました。
こちらの壁付け照明も定価が39,000円と非常に高いものの、見た目は風鈴や提灯を連想させて面白いので良いなと思いました。
階段を登った所の壁にこのブラケットライトを付けようかと一応プランには入れていますが、これも意外と高いので違う照明器具にして減額しようと思います。
後日送られてきた照明プラン
ショールーム見学から4日後に見積もりと照明プランが送られてきました。佐川急便で届いた荷物はまるで壁掛けのカレンダーが送られてきたかの様なサイズ感でこんなデカイの?と一瞬戸惑いました。
照明プランは各階毎にA3サイズの紙2枚が立派な厚紙にファイリングされて届きました。下記の画像は階毎に2枚を横に並べて編集しました。
オーデリックの照明プランはこんな感じです。照明の色は温白色と電球色を中心に選んでいます。調光や調色機能が無いものを選んで、LEDの演色性は重視しているので全てRa94の照明にしています。
ほぼほぼ自分で決めたのでまあ大丈夫だろうと思いながら中身を見てみると、照明器具自体の指定は想定通りでしたが、間接照明の収め方はこれはないでしょという感想です。しかも2階リビングのコーニス照明の所にライン照明がありません。そんな事もあるのでこのプラン自体は残念な出来でした。
具体的な不満点は間接照明の器具の選定が雑で、部屋の3,640幅(有効幅3,500位)の部屋のコーニス照明に幅1,500の器具×2で幅3,000は左右の端の部分が25cm位空くことになり、端まで光が届かずに残念なコーニス照明になってしまうと思います。器具の組み合わせを変えて幅3,300にすれば良い感じで収まりそうです。
そしてLDKのコーニス照明用に折り上げた部分に照明器具が設定されていませんでした。ショールームで担当者とプランを作っていく時にライン照明の所はそんなに決めることもないと言われたので安心していましたが、蓋を開けてみたらライン照明の所が全然ダメでそりゃないでしょという感想です。
間接照明を考えているなら照明メーカーのカタログやWEBサイトをしっかり読み込んで自分で勉強するのが確実です。過去記事の「コーブ照明やコーニス照明を考えているならオーデリックの間接照明カタログは必見」を書いた際にオーデリックの間接照明カタログにはコーニス照明の基本的な収め方も載っていたのでオーデリックで照明プランを作るならてっきりその基本に忠実に作ってくれるものだと思っていましたがどうも違ったみたいです。
ライティングプランと一緒に届いた見積書
まず最初に確認するのは見積の金額です。私の場合間接照明を多めにお願いしたので税抜65万円とかなり高額になってしまっています。
ここから県民共済住宅用の掛率があるので23万円位になるとは思いますが、それでも予算オーバーなので減額するつもりです。
リビングのライン照明が抜けていてこの金額なので、減額対象としては幾つかの部屋で取り入れた「かんたん間接」の照明器具を普通のシーリングライトかブラケットライトに変更して減額しようと思います。あとはもっと安い照明器具に変えられる所は変えたり、引っ掛けシーリングだけ用意して器具は家の引き渡し後に自分で後付する事も検討します。
最後に
これから照明を考える人へのアドバイスですが、コロナ禍の影響でアドバイザー付きのショールーム見学の時間が1時間に制限されているので、初見の場合は恐らく時間が足りずにどの照明器具を選ぶか全て決められないと思います。時間制限があり見学時間が短いので事前の自由見学での下見やあの分厚いカタログをしっかり読み込んでどの照明器具が良いかの目星をつけてからショールームへ行くのが必須だと思いました。
もし1回だけのショールーム訪問で全て終わらせたいならカタログを読み込んで気になる照明器具の品番をメモっておくのは必須です。事前にカタログで良さげなものを絞り込んで、頭の中でこれはこの部屋のどこに配置するかをある程度決めておいて実物をショールームでチェックして細かい部分はアドバイザーにある程度お任せするなら1回の訪問だけでも何とかなるとは思います。
特に照明計画に拘りがある人は1回のショールーム訪問で全て決めるのは難しいと思うのでもう1、2回はショールームに行くつもりで考えた方が良さそうです。特に全ての照明器具を自分の目でチェックしてから選びたい人は1回では時間的に足りない可能性が高いので複数回行くことになると思います。
照明の基本を知るには各メーカーのカタログが非常に参考になります。特にパナソニックの「すまいのあかり設計集」のカタログは照明をどうしようか考える際に非常に参考になるため必読です。
オーデリック東京ショールームでプランを作りましたが、残念ながら不満の残る仕上がりだったので照明についてはしっかり考えてこれから建てる家に反映しようと思います。
私は照明に拘りがある事が照明計画を考えているうちにわかってきたのでここは手を抜かずに妥協出来る所は妥協して費用を抑えつつ、要所要所の部屋はしっかり作り込んで行こうと思います。
照明計画を勉強しながら調べていくと、結構な沼というか奥が深すぎてどれが良いのかどういう風にするのがベストなのかがわからなくなってきます。私は雰囲気重視の間接照明メインで考えていますが、コスパと利便性を考えると部屋の中心にシーリングライトをポン付けするのも逆に悪くないと思えます。シーリングライトなら引っ掛けシーリングを用意すれば自分の好きな照明器具を後付することも簡単に出来るのでこの辺はもう一度予算を考えながら削れる所は削って行こうと思います。
今回のショールーム訪問で大体どの照明器具が好みかがようやく見えてきたので次回ショールームに行くことがあればその辺を反映した照明計画にしたいと思います。