県民共済住宅で着工してから4ヶ月が経ち、引き渡しの日程もようやく決まりました。施主検査まで2週間を切ったこのタイミングで現場に行ってみると2ボウル洗面台の設置が終わっていたり、エコキュートの貯湯タンクが設置されていたり、コンセントやスイッチの施工が進んでいたり、太陽光周りのコンセントやパワコンの設置が終わっていました。

最近は工事の進み具合が早くて毎週毎のアップだと変化が大きすぎるので都度都度アップすることにしています。

待望の2ボウル洗面台が設置されていました

2ボウル洗面台がついに設置されていました
2ボウル洗面台がついに設置されていました
カウンターの養生は取り外していないので全貌はまだ見ていません
カウンターの養生は取り外していないので全貌はまだ見ていません

私は2階リビングで2階にある洗面台をタカラスタンダードのエリーナという165cm幅の2ボウル洗面台を導入しています。

ただでさえネット上にあまり施工事例がないエリーナの2ボウル洗面台にした上、鏡はフラットな一面鏡が良かったものの、フラットな一面鏡の設定がないエリーナを選んだので鏡はタカラの鏡ではなくパナソニックのラシスの一面鏡を入れていますが、ネット上で同じ組み合わせの施工事例なんて皆無で実際にどういう仕上がりになるのか事前に想像出来ない部分もあったので仕上がりが楽しみでした。

横幅と縦幅のサイズ感は結構良い感じなのですが、パナソニックのフィラー付き一面鏡の枠(フィラー)の太さは正直こんなに太いとは思いませんでした。これは枠が無いもしくは小さい方が絶対にスッキリ見えてオシャレです。そして壁側の白いホーロークリーン洗面パネルもグレージュの壁紙と色が違いすぎてあまりマッチしているとは言えません。

タカラのショールームに行った当時は壁のクロスは白クロスにする気満々だったので、契約後のクロス選びでベースのクロスをグレージュのクロスにした際に契約前に決めたものとの色合いが合わないというやっちまったポイントが幾つか出てしまっています。救いとしては養生用のダンボールに隠れている洗面カウンターが薄いグレー系なので白のパネルとも色が近いし、クロスのグレージュともまた色が近いと思うので養生が外れたら意外と気にならなくなる可能性があります。

鏡の上部に映る天井の幕板部分が歪んでいます
鏡の上部に映る天井の幕板部分が歪んでいます
別の角度から見ても歪んで見えました
別の角度から見ても歪んで見えました

そしてここで問題に気づいてしまいました。鏡の中央の上端付近〜右側にかけて歪んでいます

鏡に映る折り下げた天井部分がぐにゃっと曲がって見えるので気持ち悪いです。鏡をよく見ないと気づかないレベルでなく、鏡が歪んでいるなんて思いもしなかった状態で何気なくリビング側から鏡を見ていたら何か鏡の映りがおかしいので歪みに気がついてしまいました。

この鏡は見積上で87,230円もする高額な鏡なので監督に交換をお願いするため連絡を入れて、監督から鏡本体の問題なのか、鏡を付ける壁側の問題なのか確認しますという返事があり一安心です。

ラシスのフィラー付き一面鏡を採用したのは金額の割に見た目があまり良くないので失敗だったと思います。このクオリティなら同じような金額で鏡をオーダーで作るか、あるいはIKEAで安い割に見た目が良い鏡を購入してDIYで取り付けた方が良かったかもしれません。

大きな一面鏡を採用する際は、施主チェックの際に「鏡の歪みが無いか」もチェックしましょう。

照明が付いていました

ダクトレールや照明が付いていました
ダクトレールや照明が付いていました

天井のダクトレールや壁の施主支給のモーガルソケットが付いていました。3つ連続しているペンダントライトは本来選んだものではなく代替品が付いています。私はパナソニックではなく全体的に定価が安いオーデリックの照明を選びましたが、監督からオーデリックで在庫が無いものが多かったのでいくつか代替品が入っていますと事前に言われていました。

ダクトレールのスポットライトでキッチンの天板や洗面台のカウンターを照らして手元の明るさを確保したのと、洗面台に関しては集光タイプの狭い範囲の光を当ててクォーツストーンカウンターをキラキラ輝かせて演出したい狙いがあるので、実際どういう風に見えるのか楽しみです。

ダクトレールとスポットライトの色を白か黒かで相当迷いましたが、黒で空間のアクセントにするのも良さそうでしたが、白で照明器具の存在感を消して天井をスッキリ見せたかったので白にしてみました。インテリアの方向性としては無印良品のオーク材系の家具に合うようなナチュラル系のインテリアを目指しています。

コンセントは県民共済住宅標準のコスモのラウンドタイプですが、柔らかいナチュラル系のインテリアなので意外と部屋の雰囲気と合っています。これはわざわざスクエアタイプに変えずにそのままでも良いかもしれません。

階段上の動線が集中する所にスイッチ類をまとめました
階段上の動線が集中する所にスイッチ類をまとめました
階段照明もモーガルソケット
階段照明もモーガルソケット

壁の白い出っ張った部分は施主支給のモーガルソケットという電球をはめるための電材を照明器具として使いました。

モーガルソケットはこれにE26サイズの電球を付ければ照明として機能します。1個当たり300〜500円程度から購入できる超格安な壁付け照明器具(電球は別途必要)ですが、陶器製なので質感は想像以上に良いですね。モーガルソケットはインダストリアル系の様な無骨な感じのインテリアに合いそうな印象がありましたが、スッキリシンプルな見た目なのでナチュラル系にも意外と合う万能な格安照明でした。

青山電陶のモーガルソケット(E26-01)
青山電陶のモーガルソケット(E26-01)

モーガルソケットを用いた壁付け照明はローコストで見た目が良いので多くの建築家が多用する理由がわかります。私は10箇所以上モーガルソケットを使ったので、割高なバラ売りとAmazonで25個入りとで金額が1,000円位しか変わらなかった事もあり25個入りを購入しました。

青山電灯で無くても良いならモノタロウ辺りで同じ様なE26口径のソケットを購入するともう少し安く済むと思います。

設置費用がもったいなかったので基本的に1灯使いにしていますが、モーガルソケットを横や縦に多少間隔を開けて2つか3つ位並べてみてもまとまり感が出てよかったかもしれません。

納戸のクロスは壁にLTS444、天井はLTS433
納戸のクロスは壁にLTS444、天井はLTS433

納戸の所にもモーガルソケットを使っています。ここの4帖の納戸は北側の1階に位置していて、窓は06003サイズのFIX窓が天井に一箇所あるのみで足場があった時は暗すぎましたが、足場が取れてクロスが張られたら多少明るくなりました。

壁に使用したLTS444のクロスはサンプルではベージュっぽい感じの薄い色が付いている様に見えましたが、実際に広範囲に張られてみると白にしか見えません。これはこれで普通に良いと思うし満足していますが、クロス選びの際に想像していた色合いとは異なっています。

スイッチやコンセントの設置も進んでいました

中央右は玄関の電子錠のスイッチ、正面左上はエアコン用の200Vコンセント、左側の出っ張りは給気口
中央右は玄関の電子錠のスイッチ、正面左上はエアコン用の200Vコンセント、左側の出っ張りは給気口

その他のコンセントやスイッチ類もかなり設置が進んでいます。

玄関の電子錠のスイッチはコンセントボックスの奥行が深いので気密コンセントボックスカバー(防気カバー)が入りません。断熱気密に拘る施主は玄関の電子錠のスイッチは外壁側に設置しないようにした方が良いと思います。

画像を見て気が付きましたがエアコンのコンセントが200V用でした。10畳用エアコンを設置する予定なのでここは100V20A用のコンセントに変えてもらおうと思います。

洋室のベッドサイドのスイッチ&コンセント
洋室のベッドサイドのスイッチ&コンセント

洋室のベッドサイドに照明のスイッチとコンセントを持ってきました。寝室になる部屋の照明のスイッチは入口に1つとベッドサイドに2つ設けて4路スイッチにしています。寝室にはシーリングライトを使っていないのでベッドに寝たまま手を延ばして照明をオンオフする為にこういう風にしました。

県民共済住宅の点検口について

オプションの高断熱仕様ではJOTOのSPS-45S2という高気密型の床下点検口になります
オプションの高断熱仕様ではJOTOのSPS-45S2という高気密型の床下点検口になります

床下点検口の部品が現場にありました。県民共済住宅オプションの高断熱仕様では床下点検口が高気密型に変わります。

高気密型なので床からの冷気がきちんとブロックされるか期待したい所です。ちなみに天井の点検口は標準でもオプションの高断熱仕様でも同じ高気密でも高断熱でもない物が使われます。天井点検口を高断熱の物に変えられないか監督に聞いてみましたが無理でした。

サーモカメラで撮った天井点検口周り
サーモカメラで撮った最上階の天井点検口周り

天井点検口の所をサーモカメラで撮影してみると、4月上旬のそこまで暑くない時期の晴れた日の夕方17時過ぎで3〜4℃も温度差が出ているので、真夏は凄いことになっていると思います。

県民共済住宅で標準的に使用している天井点検口は断熱性能が低すぎて完全に断熱の穴なので断熱や気密を重視する施主さんは最上階の天井点検口はDIY等で断熱性を上げる事をオススメします

同じサイズの高気密タイプの天井点検口に付け替えるか、天井点検口の裏蓋部分にきちんと断熱材が乗るようにして、枠の金属部分も断熱処理するだけでも結構変わると思います。

県民共済住宅で家を建てた人で最上階の天井点検口がある部屋だけやたら暑いという事があればそれは天井点検口の断熱性能の低さが原因の可能性が高いです。

なお昔存在していた吹付け断熱の場合は天井断熱ではなく屋根断熱になるので天井点検口の断熱処理は不要です。

最上階以外の天井点検口は断熱層の内側になるので問題なし
最上階以外の天井点検口は断熱層の内側になるので問題なし

2階建ての1階天井の点検口は断熱層の内側に位置するため特に対策しなくても問題ありません。上の画像だと白枠の上にうっすら青紫がかった枠が1階の天井点検口になります。

エコキュートも設置されていました

エコキュートの貯湯タンクが置かれていました
エコキュートの貯湯タンクが置かれていました

この日は17時過ぎに現場に行ったので到着時は誰もいなかったのですが帰り際に水道屋さんが翌日の準備の為に配管を持ってきていました。水道屋さんは基礎の配管の時からの付き合いなので地味に大工さんよりも関わる期間が長い職人さんです。

水道屋さんと会話してエコキュートが設置されたことを知りました。早速見に行ってみると貯湯タンクが設置されています。エアコンの室外機みたいなヒートポンプユニットはまだ設置されていませんでした。

太陽光発電関連の施工が終わっていました

屋外用のパワーコンディショナが設置されていました
屋外用のパワーコンディショナが設置されていました

室外には先日見た時には無かったパワーコンディショナが設置されていました。

太陽光発電のパワーコンディショナ用のリモコンが天井付近に付いていました
太陽光発電のパワーコンディショナ用のリモコンが天井付近に付いていました
分電盤の右にあるのが太陽光発電の電力検出ユニットだと思います
分電盤の右にあるのが太陽光発電の電力検出ユニットだと思います

室内側にも太陽光発電の非常用コンセントだったり、リモコンやその他の物が設置されていました。

電気屋さんの作業が終わったタイミングで天井裏の断熱材がきちんと敷かれているかをチェックするためにスマホに接続して使うタイプのサーモグラフィーを持参して熱の伝わり具合をチェックしました。

サーモカメラを使えば断熱欠損が一目瞭然

太陽光屋が配線周りの気密処理をしていない可能性が高い
太陽光屋が配線周りの気密処理をしていない可能性が高い
別角度から見ても太陽光屋さんが作業した箇所が怪しい
別角度から見ても太陽光屋さんが作業した箇所が怪しい

サーモカメラで分電盤と電力検出ユニットの所を見てみると、熱の漏れが凄いことになっています。分電盤が付く前にここを撮影した時はここまでひどくはありませんでした。ここは明らかな断熱欠損なので天井裏から配線周りに断熱材を補強して気密テープや発泡ウレタンで処理したいと思います。

気密測定をした時はもうこれ以上穴が開くことはないと思っていましたが、太陽光関連は盲点でした。私は中間気密測定を自腹で行いましたが、気密測定のタイミングは引き渡し前の方が良かったと思います。

気密測定が終わり油断していましたが、サーモカメラを購入していたので直すべき箇所を簡単に把握できるのは良かったです。なお、サーモカメラが有効なのは断熱層の内側と外側との気温差がある場合のみです。こういう風に天井をチェックするなら天井裏が暑くなる晴れた日の日中が望ましいです。晴れた日でも早朝だったり、曇や雨の日だと天井裏と室内との気温差が小さいのでサーモカメラで見ても断熱欠損がわかりにくいと思います。

当然ながら断熱材が全て入っていないタイミングだと機能しないので、県民共済住宅でサーモカメラで断熱欠損をチェック出来るようになるのは天井の断熱材が張られた後になります。

外壁側に面する白枠内の太陽光発電の非常用コンセントの気密処理が不十分
外壁側に面する白枠内の太陽光発電の非常用コンセントの気密処理が不十分

太陽光関連だと外壁側に面する非常用コンセントの気密処理が不十分で天井裏の熱気がコンセント部分まで伝わって来ている様に思えます。すぐ右にある普通のコンセントは全く問題ないので太陽光屋さんの施工の甘さが余計目立ちます。

太陽光関係の電気配線は電気屋さんではなく太陽光屋さんがやるっぽいので、電気屋さんがきちんとしてくれている分非常に残念でした。

天井の第3種換気システム用の排気口も見事に断熱の穴になっています。ここに関しては天井裏に入ってみないとどういう風に断熱材が置かれているか不明なので改善できるのか無理そうなのかは何とも言えません。

排気口の所よりも何でも無い箇所の熱の漏れの方が気になる
排気口の所よりも何でも無い箇所の熱の漏れの方が気になる
左上の壁と天井との境目はCD管が4本貫通している箇所
左上の壁と天井との境目はCD管が4本貫通している箇所

最上階の各個室にある天井排気口周りはどの部屋でも熱の漏れがピンポイントでありました。もしダクト内側からの熱の漏れなら特に対策しなくても換気システムが動き出せば問題なくなると思います。

むしろ、天井の断熱のムラの方が気になるので天井の断熱材が隙間なく敷かれているかや断熱材に浮きがないか等をチェックする必要がありそうです。

レンジフード周りは意外と悪くない
レンジフード周りは意外と悪くない

キッチンのレンジフード周りはダクト周りにダクト用のロックウール断熱材を巻いてくれたみたいで以前サーモカメラで測ったときよりもこの部分の熱の漏れが改善した気がします。

丁度この画像を撮影した日に監督が天井裏に入って気密テープで処理してくれていたらしいので、もしかしたら施工してすぐだった分熱が抜けきれていなかっただけで数日後サーモカメラで同じ箇所を見てみたら改善している可能性もあります。

使用しているサーモグラフィーはAndroidスマホに外付けするタイプの物を使っています。

このHIKMICROのサーモカメラはiPhoneには非対応なので、iPhoneユーザーはFLIRのサーモカメラの方が高いですがメジャーなのでオススメです。

この時期に購入したもの

新居用の表札

例えばこんな感じの表札が作れます
例えばこんな感じの表札が作れます
フォントサイズは変えられませんが素材や形も変えられます
フォントサイズは変えられませんが素材や形も変えられます

表札をネットで注文してみました。表札ってダサいデザインの物でも平気で1万円以上したりと地味に高いので金額はあまり気にせずに気に入った物を選んだ方が満足度が高いと思います。

私が購入したのはPIECE OF SIGNというサイトの「THE DOOR SIGN」という表札です。フォントの選択肢は少ないですが、センスの良いフォントに上質そうな素材が選べて金額も7,500円と結構良い感じでした。まだ実物が手元に来ていないので実際の出来栄えがどんな感じか楽しみです。

最後に

今回は現場に行ってみて2ボウル洗面台や納期に遅れがないか心配していたエコキュートも無事入っていたのでとても嬉しかった反面、鏡の歪みや気密処理の甘さがサーモカメラを通して見えたので残念だった部分もある複雑な心境でした。

サーモカメラはホームインスペクションよりも安い上、一度買ってしまえば何回でも使えるというのがメリットです。最初2万8千円位出してサーモカメラを買った時はここまで役に立つとは思いませんでした。

施主検査まであと2週間を切っていよいよ家の完成が見えてきています。引き渡しも4月22日か23日位になるとの事で引っ越しの準備も始めました。最近は給湯器だったりトイレだったり照明器具が入ってこないと噂されている中、着工当初の引き渡し予定日よりも20日程前倒し出来たので良かったです。

これからやることとしては引っ越しの準備と、外構をどうしようか早めに決めたいと思います。外構はDIYで駐車場部分をインターロッキングで施工するつもりでしたが、残土処理や砕石の転圧など大変な所があるのでいっそ土間コンかアスファルトにしてDIYで出来ないところだけ業者を入れようかなと考えが変わってきました。

家具家電類については大半は購入していますが、洗濯機やエアコンはまだ購入していません。狙っている洗濯機も先月購入するよりも今月購入する方が価格が下がってきているので来週位に購入したいと思います。エアコンは通販で高性能エアコンを購入するつもりですが、安い店は配送日の指定が出来ないので入居が近づいてきたタイミングで購入しようと思います。

エアコンの設置業者は今住んでいる家でエアコンの設置工事やEVコンセントの設置やテレビアンテナの入れ替え等で何度もお世話になっている丁寧な良い仕事をしてくれる職人さんを知っているのでその人に頼むつもりです。

今月末位には入居前WEB内覧会も出来そうなのでご期待下さい。