県民共済住宅では買った土地の草刈りは自分で行う必要があります。しかも県民共済住宅の場合、申込みから着工まで最低半年はかかるのでその間に土地の雑草が伸び放題です。ここは普通のハウスメーカーとは異なり、草刈りはハウスメーカーに任せておけばOKとはいきません。

土地の上に建物が建っていたり駐車場として使われていて砂利やアスファルトが敷かれている様な土地なら雑草がそれほど生えてこないのであまり気にしなくても大丈夫ですが、土地が更地でなおかつ自宅から遠い場合は雑草対策に結構苦労することになると思います。

私の土地は自宅から車で片道30分位の場所にあり、以前の持ち主が畑として使っていた土地だった事もあり雑草対策は結構苦労しました。

雑草対策をそこまで考えなくても良い土地

  • 自宅の建て替え
  • 自宅から徒歩数分位の土地
  • 中古住宅の建て替え(庭の広さによる)
  • 周りにまだ家が建っていない分譲地
  • 元駐車場の様な表面がアスファルトや砂利で雑草が生えにくい土地

これらの土地でも着工前の草刈りは必須ですが、定期的な草刈りの手間があまりかからないのでそこまで負担にはならないと思います。

自宅から近い土地なら頻繁に見に行ける上、刈った草のゴミ捨てだったり、水や電源の確保が出来るので雑草対策はそこまで大変ではありません。

また、まだ周りに家が建っていない分譲地なら草がボーボーに生い茂っていても近所からのクレームも無いと思うので着工前の草刈りだけは大変ですがほぼ放置でも行けると思います。

雑草対策を本気で考えた方が良い土地

たちの悪い雑草が沢山生い茂っています
たちの悪い雑草が沢山生い茂っています
  • 土地契約時に更地だった土地(何もしないとすぐに雑草で埋め尽くされます)
  • 周りに家がある土地(近所からのクレーム)
  • 自宅から遠い土地(頻繁に土地の状態をチェック出来ない上使えるゴミ捨て場が近くに無いので刈った草の処理が大変)
  • 広い土地

こういう場所や条件の土地を購入した場合、雑草対策は本気で考えた方が良いでしょう。私はこれらの条件をほぼ全て満たしていたので草刈りには本当に苦労しました。

特に自宅から遠い土地の場合、土地の状態をチェックする事自体が大変です。県民共済住宅との契約も済んでない状態では中々定期的に購入した土地を見に行こうなんて思わないので気づいたときには雑草が生い茂っていたり、不動産会社経由で近所のクレームを頂いたりという事になると思います。私も近所の方から不動産会社経由で梅雨前くらいに草刈りをお願いしますとクレームを頂いてしまいました。

自宅から遠い土地だと刈った草の処理も地味に大変です。土地の最寄りのゴミ捨て場が使えれば良いのですが、普通は実際に引っ越しをして地域の自治会に入らないと使えないと思うので刈った草を車で自宅に持ち帰って燃えるゴミの日に出したり、ゴミ処理場に持っていったりする必要が出てきます。また、電源や水も確保出来ないのでその場で手が洗えなかったり色々不便です。

特に車を持っていない人は刈った草の処分に困ると思うので最初に除草剤や防草シートで雑草が生えてきにくくすれば後々苦労しないと思います。

土地を買ってすぐの雑草対策

最初に除草剤を撒いてしまうのもあり

除草剤を巻くにはある程度草刈りをする必要があります。ある程度草刈りをした段階で除草剤を使いましょう。土地の引き渡しを受けた直後の雑草が生えていない土地に顆粒タイプの除草剤を撒いてしまうのが後々の草刈りの手間を考えると一番良いかもしれません。

除草剤は土に撒いて雑草を生えにくくする予防効果がある物もあれば、予防効果は無いものの生えている草の葉っぱに吹きかけて根っこから枯らせる物もあるのできちんと用途にあった物を購入しましょう。

除草剤を使う場合に注意する事は自分の土地の隣が田畑の場合は除草剤が雨で流れ出て隣の田畑に影響する可能性があるのでそういう土地での使用は控えた方が良いと思います。

除草剤を撒いた後も土地の定期的なチェックは欠かせません。2、3ヶ月に1度位は土地の様子を見に行って雑草が生えてきているのであれば除草剤を再度撒き直す必要があります。

その他の注意点としては家を建てた後に庭で家庭菜園をやろうと考えているなら除草剤を使用すべきかよく考えた方が良いと思います。除草剤の効果は3ヶ月から半年位と言われているので実際は問題にならないと思いますが、もし除草剤を撒いた土地で収穫された野菜なんて口にしたくないと思っているのなら除草剤を使うのは控えた方が良いでしょう。

防草シートを張っておくのもあり

除草剤を使わない雑草対策としては予め防草シートを張っておくのもありだと思います。防草シートを張るなら最初にきれいに草むしりをする必要があります。

注意すべき点は台風の様な強風時に防草シートが吹っ飛ばない様にしっかりとした重しや杭で固定するのが大事です。大きな石やホームセンターで売っているようなブロックやレンガを1m〜2m間隔で防草シートの上に置けばそうそう風で吹き飛ぶことは無いと思います。

防草シートの初期費用と防草シートを引く労力が結構かかるのであまりオススメとは言えませんが、土地を購入して最初に防草シートをきちんと張っておけば後は放置でOKなので自宅と土地が離れていて頻繁に土地を見に行けない人はこれが一番良い方法だと思います。

もう既に雑草が生い茂ってしまっている場合の対策

機械(草刈り機)の力を借りるのが一番手っ取り早い

もう既に雑草が生い茂っている場合は草刈りをする必要があります。

草刈り機を既に持っていたり、身近な人から草刈り機を借りれるならそれを使って定期的に草刈りするのが一番効率的で楽だと思います。機械で一気に草刈りをした後、熊手やレーキの様な道具を使って草を集めるのが恐らく一番効率良く短時間で草刈りが出来る方法だと思います。

特に草丈が50cm以上あるような状態なら草刈り機で一気に刈ってしまうのが一番時間もかからずに楽で効率的です。広い土地なら特に草刈り機の恩恵を受けられると思います。草刈り機を使う際は石の跳ね返りもあるので目を守るためのゴーグルもケチらずしっかり準備しましょう。

もし着工まで時間があるなら近所からクレームが来ない位の草丈をキープすれば良いので草むしりではなく定期的な草刈りで問題ありません。刈った草はその場で回収するのが理想ですが、その場で回収せずに1週間位放置して刈った草から水分が抜けて縮んだ頃に草を集めて処理すると効率的です。

機械なしでも草刈りは可能、ただ根気と時間と体力が必要

夏は何もしないと1ヶ月でこんな感じになります
夏は何もしないと1ヶ月でこんな感じになります
シマホで500円位で購入したステンレス製の草刈り鎌
シマホで500円位で購入したステンレス製の草刈り鎌
鎌で1時間半位かけてここまで処理しました
鎌で1時間半位かけてここまで処理しました

草刈り機が無かったり、買うのは高いからホームセンターで500円位で買える鎌で頑張るという選択肢もあります。これが費用的には一番安い道具ですが正直オススメしません。実際に私も草刈り機は借りずに鎌でなんとかしましたが、草刈りに時間がかかる上腰も痛くなるし腕も疲れます。特に大変だったのが直径1cm以上あるような太くて硬い草の茎を切るのが非常に大変でした。

草刈り機があれば20分位で終わりそうな作業が道具なしだと2、3時間はかかる様な感じです。草刈りの時間が勿体無いと思う人は絶対に草刈り機を買うか都度都度レンタルした方が良いと思います。

鎌は長い草を短く刈ったり、根本から根っこをカットできたりと万能な草刈り道具ですが、鎌が効果的なのは草丈が長い草をカットしたり、小さい範囲の草刈りです。広い土地で土が見えるくらいしっかり草刈りをしたい場合は鎌だけで草刈りをするのはちょっと無理があるので鎌以外の他の道具も購入して使った方が体力的にも効率が良く大幅な時短になります。

鎌での草刈りの場合はしゃがんで作業する事になるので腰にきます。腰痛がある人には本気でオススメしないのでここはケチらずに草刈り機を使いましょう。

広い土地の雑草対策なら鍬が一番楽

ある程度鎌で草刈りした状態の土地
ある程度鎌で草刈りした状態の土地

草刈り機以外の道具でオススメなのが鍬です。草丈が30cm位なら鎌でちまちま草刈りするよりも、鍬の様な道具で根本からガンガン耕してしまう方が楽で時間もかかりません。

上の方の写真にある500円位の草刈り鎌でここまで草刈りをしましたが、地縄を張るための地面の土が見えている位まで草刈りしようと思っても無理があったので鍬系の道具を購入しました。

シマホで1,500円位で購入した穴あきホーと言う鍬系の道具
シマホで1,500円位で購入した穴あきホーと言う鍬系の道具

買ったのは「穴あきホー」という鍬の様な道具です。使い方は鍬のように上からガシガシ叩きつける様な使い方も出来るし、刃の部分を引いて草をカットする事も出来ます。石が少ない畑のような土地を耕すなら鍬系の道具が便利でした。

こんな感じで鍬系の農具で雑草毎耕した後に熊手やレーキで草を集めると効率的
こんな感じで鍬系の農具で雑草毎耕した後に熊手やレーキで草を集めると効率的

この穴あきホーは2千円しない位の物ですが、鎌と比べて作業効率が大幅にアップしたので購入して良かったです。

上の写真の様に鍬系の農具で根っこごと草を浮かせた後に熊手やレーキという草を集める道具を使って草を一箇所に集めてゴミ袋に入れていくと効率的です。

草を集める為の道具があると捗ります

レーキという草を集めて土を均す道具で上の写真の土地を処理しました
レーキという草を集めて土を均す道具で上の写真の土地を処理しました

刈った草はゴミ袋に詰めて処理をしますが、手で草を集めると意外に時間がかかって効率が良くありません。私がホームセンターで購入したのは「レーキ」と呼ばれる農具でトンボと熊手の中間みたいな感じの道具です。上の写真の右下に写っている道具がレーキでこれは2千円位しました。「ガーデンレーキ」や「アメリカンレーキ」と呼ばれている物です。

穴あきホーで雑草を根こそぎ耕した後、レーキで土を慣らして平らにしながら刈った草を一箇所に集める事が出来たので相当時短になりました。

草刈りに絶対必要な道具

手袋

手袋は絶対に必要です。手袋がないと雑草で手を切って怪我をしてしまったり、土地に水道が無く手が洗えない環境の場合は素手だと手が汚れるので作業用の手袋は絶対に必要です。軍手でも大丈夫ですが、土を触るので隙間のあるニット素材の物よりは隙間のないしっかりとした生地の手袋の方が手が汚れなくて良いと思います。

ゴミ袋

草を捨てるためのゴミ袋も必須です。土地の大きさと雑草の量にもよりますが数枚程度だと足りなくなるので大きいサイズのゴミ袋を多めに持っていきましょう。最初に50枚入り位のゴミ袋を買っておいた方が得策です。

自力での草刈りが無理なら業者を紹介してもらう事も可能

最終手段として着工前の草刈りでは担当の設計士や監督に草刈りの業者を紹介して貰ったり、お金がかかりますが産業廃棄物扱いで土ごと廃棄してもらうという事も可能です。

土地を購入した不動産屋に草刈りの業者を手配してもらうのも良いと思います。

土地の雑草が手に終えない様な状態なら自力での草刈りを諦めてしまうという選択肢も一応あります。どの位の追加費用になるのかはわからないので担当の設計士や監督もしくは土地を購入した不動産屋に相談してみて下さい。

最後に

この記事を書いているのが11月末という事もありこの時期は雑草が枯れてくる季節なのであまり雑草に悩まされることはありませんが、県民共済住宅は着工まで半年〜1年はかかるので雑草対策はしっかり考えておく必要があります。

購入した土地の雑草対策は地味に大変で面倒な作業になるので草刈りの事については頭の片隅に入れておくことをオススメします。雑草自体を刈るのも大変だし、刈った雑草をどう処分するかも大変です。

特に車を持っていない人は草刈りした後の草をどこにどうやって捨てるかで悩むと思うので、そういう人は除草剤や防草シートで対策しておくと後々楽になると思います。草が伸び切ってからの草刈りは本当に大変なので定期的な草刈りを忘れないようにしましょう。