県民共済住宅で新築した家のキッチンにIKEAの60cm幅のビルトイン食洗機をDIYで設置しました。キッチンはタカラスタンダードのグランディアで木製ではなくホーローキッチンになります。
設置した食洗機はIKEAのティルフォラで、エレクトロラックス社製のESL7225RAという品番のフロントオープン食洗機です。60cm幅のフロントオープン食洗機はミーレが有名ですが、ミーレの約半額で購入できるこの食洗機の存在はあまり知られていません。
この食洗機本体は2022年3月末に189,900円で購入しましたが、現在は生産完了品になっていて後継品のガルメソースという食洗機が出ています。後継品は1万円高くなって操作パネルのUIが変わったのと騒音レベルが小さくなり、食器トレイの形状が若干変わった位で本体サイズや設置方法は変わらないようでした。
タカラスタンダードのグランディアは全てホーロー素材で出来ているキッチンなのでお手入れが簡単というメリットがありますが、食洗機の設置に関してはホーロー製なので食洗機の固定が難しいという隠れたデメリットがあります。グランディアに海外製の60cm幅のフロントオープン食洗機を設置したという情報が意外とネット上でも見当たらなかったのでこの記事がグランディアに海外製の食洗機を装着できるか知りたい人へのヒントになれば良いなと思います。
IKEAでの食洗機の購入は別記事の「IKEAで60cmフロントオープン食洗機のティルフォラを購入」をご覧ください。
食洗機メーカー公式の食洗機の固定方法について
IKEAの食洗機のティルフォラを設置するに当たり、製造元のエレクトロラックスにタカラスタンダードのホーロー製システムキッチンにESL7225RA(ティルフォラ)をどうやって設置すればよいか聞いてみた所、なんと固定不可という回答でしたが結果的には無事キッチンに固定して設置できています。
当然ながらタカラスタンダードのショールームでもIKEAのティルフォラが装着出来るか聞いてみましたが、物理的には入るという回答を頂いたものの、タカラスタンダード経由での導入はNGで上の写真の様にシステムキッチンに60cm幅のフロントオープン食洗機が物理的に装着出来るスペースだけ開けた状態で納品して貰いました。
タカラスタンダードのグランディアに食洗機を設置するにあたり、最低限60cm幅のフロントオープン食洗機が物理的に入るスペースを開けて貰う必要があります。キッチンのワークトップの高さが85cmなら大抵の機種は高さ的に入ると思いますがキッチンメーカーのショールーム等で入れたい食洗機が物理的に入るかどうかは確認して貰いましょう。ワークトップの高さが90cmならまず大丈夫です。逆にワークトップが80cmや82cmと低めな場合は高さ的に入らない可能性が大きいので海外製の食洗機を入れたい場合は食洗機が入るワークトップの高さを選ぶ必要があります。
そして食洗機を設置するにあたり、食洗機の施工説明書を読んでからハウスメーカーに食洗機用の配管と電気配線を用意してもらいましょう。
エレクトロラックス社製のIKEAのティルフォラの場合、給水管(水のみ)、耐熱用の排水管と200V15Aのコンセントが必要です。国産の食洗機と違い混合水栓やお湯の配管は不要でした。
実際にビルトイン食洗機を設置してみた感想は食洗機が入る物理的なスペースと配管と電気配線があれば後は何とかなります。
食洗機のパッケージ
IKEA新三郷店で購入したティルフォラは丁度配送料無料キャンペーン期間中だったので配送サービスで2階まで搬入して貰いました。食洗機本体はかなり重いのでキッチン横まで運んで貰えたのは良かったです。力持ちの男性なら何とか1人でも運べるかもしれませんが、大人2人で運ぶのが吉です。搬入業者は2人で運んでいました。
この食洗機はMade in Italyで、重量は45kg程ありました。
パッケージを解くとこういう感じで四方が発泡スチロールでカバーされていました。
食洗機の底の部分の発泡スチロールを外す際は食洗機本体を持ち上げる必要があるので大人2人で作業した方が良いです。
注意点
床の養生も忘れずに行いましょう。食洗機本体を移動させるために床を引きずると床に傷がつきます。私は養生無しで作業したので若干床が傷つきました。
配管用の穴を開けて配管を通す
配管については県民共済住宅の現場監督と水道屋さんと現場で打ち合わせを行い、事前に食洗機用の給水管(水のみ)と排水管(耐熱タイプ)を用意して頂いています。
ここに食洗機本体から伸びる給水管と排水管を接続するわけですが、配管を通すルートは食洗機を入れるためのスペースの右下(シンク下側)に配管を通すためのスペースが用意されています。
シンク下の配管用の蓋の下はこの様になっていて、茶色い排水管と奥のグレーの排水管との間にスペースがあるのでその部分に穴を開けて食洗機の配管を蓋の下から上へと通して給排水管と接続します。
タカラスタンダードのグランディアはホーロー製のキッチンですが、シンク下の配管用の蓋の素材は厚みのあるプラスチックなので普通のホールソーや電動ドリル等で加工できます。
ティルフォラの説明書だと直径10cmの穴を開ける必要があると書いてありましたが、食洗機本体の給水管に出っ張りがあるのでこれを通すために8cm程の穴が必要でした。
私が購入したホールソーの刃は直径6cm位で穴が1つだけだとこの配管が通らなかったので穴を2つ連続させてこの配管が通るように穴あけしています。
上の写真だと蓋の上から下の方に給水管を通していますが、これは配管が通せるかの確認のためで実際は下から上へと配管を通します。
実際に配管を通る事を確認して、この穴あけで配管のルートが確保出来たので次は配管を接続する前に食洗機本体を食洗機スペースへと設置します。
食洗機本体の高さ調整
次は食洗機を実際にシステムキッチンへ設置していきます。
まずは食洗機の高さをキッチンのスペースへと大雑把に合わせます。脚の高さを調整するためにマイナスドライバーとT20のトルクスドライバーが必要でした。
ティルフォラの脚は3本で前面パネル側に2本と後側に1本あり、手前側の2本は手回しもしくは溝にマイナスドライバーを差し込んでグイグイ回して高さを調整します。奥の脚は食洗機の中央下(上の写真の右側の白い部分)にトルクスドライバーを回して調整出来ます。
脚が3本なので食洗機本体のバランスが悪く、固定なしでは普通に使えませんでした。また、脚が3本という事もあり水平を取るのがやや大変です。
高さを調整した後は食洗機本体が実際に入るか確認しました。きちんと収まることを確認したら次は食洗機の面材を加工して設置していきます。
食洗機用の面材の加工
フロントオープン食洗機は見ての通り前面パネル(面材)を取り付けないと見た目が悪い以前に使えないので面材を用意する必要があります。
ティルフォラ用の面材はIKEAで何種類もありましたが、ホーロー製のキッチンの質感に合う面材が無かったので16,000円とIKEAの面材の中で一番高かったですがステンレスの面材を購入しました。
ステンレスの面材はキッチンの色や素材問わず合わせやすいですが、指紋が着くので汚れが気になります。
取手もIKEAで沢山の種類がありますが、シンプルで見栄えが良さそうな40cmサイズのカルロールを選んでみました。
面材の加工は面材加工用の用紙が入っているのでそれを面材に貼り合わせてから電動ドリルで下穴を開けます。
穴を開けるべき場所が書いてあるのでそれに合わせて貫通しないように気をつけながら電動ドリルで下穴を開けます。
この面材加工用の用紙には食洗機の設置手順が一通り書かれていて、日本語の説明書に無かった設置方法も書かれていました。私はこの用紙を見て食洗機本体がキッチン天板に固定できる事を知りました。
食洗機の取手を設置する所に電動ドリルで穴を開けて貫通させます。
文章で書くと簡単ですが、実際はきちんと取手のネジ穴の間隔を測って面材にバランスよく穴を開ける必要がありDIY初心者の私にとってはここが一番難しかった工程で、取手のネジ穴の間隔が1mmズレても上手く取手が装着できなかったので結構シビアでした。
実際にネジ穴よりも少し大きな穴を開けて何とか間隔を調整して設置しました。カルロールの取手は1パック2セット入りですが、1セットはネジ穴の間隔がズレた状態で無理やり装着してダメにしてしまったので2つ入っていて良かったです。
ステンレスの面材は鉄工用のドリルビットで穴あけ出来ました。電動ドリルでステンレスに穴を開ける時にドリルの刃が滑るので正確な位置に穴を開けるのがやや難しかったです。
穴を開ける前に寸法をきちんと測ってマジックやボールペン等で印を付けてから穴あけしましょう。このネジ穴は電動ドリルで貫通させるのでもしズレてしまった場合はやり直しが効きません。失敗したら新しく面材を買い直す必要があるので慎重に行きましょう。
用紙に沿って下穴を開けた所に金具を取り付けます。
この食洗機に付属するネジは全てT20トルクスドライバー用のネジになるのでプラスドライバーやマイナスドライバーしか持っていないと作業が出来ないので事前にT20のトルクスドライバーを用意しておきましょう。
順序的には金具を付けた後に取手を装着するのが良いと思います。私は金具を付ける前に取手を付けました。IKEAのヴォールスタはステンレスの面材で綺麗な状態だとスタイリッシュで良いですが、この様に指紋が付きまくるので綺麗な状態を維持するのが難しくちょっと失敗したなと思っています。
面材に取手と全ての金具をネジ止めしたら面材を食洗機前面に装着します。
面材をキッチンへ取付
面材の取付は説明書を見て食洗機前面に面材をはめこんでから食洗機本体の左右のネジ穴にネジを回して固定します。
このネジ穴が分かりづらいですが、食洗機本体側のプラスチックのカバーを動かしてネジ穴を露出させてそこにネジを入れます。
私は上の写真の様にこの丸い穴がネジ穴かと思ってそこにネジを入れても全然固定できないのでおかしいなと思いプラスチックのカバーを上下させて正しいネジ穴を見つけられました。
上の写真の穴は特に何かに使ったわけでもないので非常に紛らわしかったです。間違ってここにネジを入れたせいで穴の周囲がちょっと歪んでしまいました。
左右のビス止めをするともうビルトイン食洗機っぽくなってきました。ステンレスの面材に40cm幅の取手を装着してキッチンと合わせてみましたが結構良い感じで高そうな食洗機に見えてきます。
食洗機をスペースに入れる前に食洗機本体の電源コードをコンセントに差し込んでおきましょう。その際、食洗機用のブレーカーは落としたままで通電させずに作業しましょう。配管もキッチンのシンク下に通してあるのを確認してから食洗機本体をキッチンのスペースへと入れていきます。
ちなみにタカラスタンダードで食洗機本体用のスペースを開けておいてもらいましたが、ぴったり60cm幅で食洗機本体に付属していたスペーサーのシールを貼る必要はありませんでした。
食洗機をシステムキッチンへと固定
ティルフォラの日本語のインストールガイドでは食洗機本体の左右をシステムキッチン本体の食洗機スペースの横の木製フレームにビス止めする様な固定方法しかありませんが、タカラスタンダードのホーロー製キッチンは上の写真の様に食洗機スペース横の仕切りも薄いホーロー製の板で仕切られているのでビス止めは不可能です。
で、どうやってビルトイン食洗機をシステムキッチンに固定しようか考えていましたが、面材を加工する際に下穴を開ける時に使った用紙に食洗機の左右をビス止めする他に食洗機の上側の両端にL字金具を装着してキッチンの天板裏にビス止めする方法がありました。上の写真の用紙の「9a」の所です。
キッチンの天板裏はステンレスではなく合板の表面を樹脂加工したような感じだったので問題なくビス止め出来そうなのでこの方法で食洗機本体をキッチンに固定していきます。
固定用のL字金具も食洗機に付属していました。
キッチンの天板裏に食洗機を固定する際の注意点としてはグランディアの天板裏はフラットではなく手前側に膨らんでいるため、そのまま食洗機を入れてもキッチンの天板裏と1cm位のスペースが出来てしまい、そのままだと付属のL字金具が付けられません。
この隙間を埋めるためのスペーサー的なものさえあれば問題なくビス止め出来そうでした。
ただ、付属のネジだとスペーサーを入れた場合に長さが足りないのでスペーサーの厚み+0.5〜1cm位の長さの木ネジが別途必要です。
スペーサーとして何か適当な物は無いかと探していた時に余っていたニレの床板を何枚かもらっておいたのでそれを活用することにしました。
厚みとしては1cm位で丁度良く、長さも58cm位でほぼジャストフィットです。
スペーサーとして使う木材は天板に木ネジを固定できれば良いだけなのでこんなに幅や長さが大きくなくても大丈夫です。ただ、最低でも厚みは1cm位は必要になります。
実際にスペーサーとなる床板の余りを差し込んで見た所天板裏がほぼフラットになりました。この状態で固定する前に食洗機本体の脚の高さを微調整して水平、垂直になるように合わせます。この状態で脚の高さを調整するのが地味に重労働で大変でした。
食洗機付属の木ネジだと長さが足りず、L字金具→スペーサー→キッチン天板裏まで届かないので別途木ネジを用意しました。
私の場合は食洗機付属のネジでL字金具→スペーサー間を固定して、スペーサー→キッチン天板裏は別途2cmの長さの木ネジで固定しています。
木ネジを入れる前に電動ドリルでスペーサーの板とキッチン天板裏に下穴を開けておきました。ここでもキッチン天板を貫通してしまったら元も子もないので慎重に下穴を開けます。
木ネジで固定してから食洗機の扉を開閉してみてグラつきが無いことを確認してこれで食洗機本体の固定が完了です。
これでタカラスタンダードのホーロー製キッチン(グランディア)にも海外製フロントオープン食洗機が装着出来ました。グランディアにミーレ以外の海外製フロントオープン食洗機をDIY設置するという地味に前例が中々見つからないギャンブルに打って出た訳ですが、見事賭けに勝ちました。
最後に配管周りを接続します。
配管の接続
食洗機の固定が終わったので後は給水管と排水管をそれぞれ接続するだけです。
給水管と排水管の接続は漏水リスクがあるので本来ならプロに任せるべきですが、ここまで来たら何とかなると思い自分でやりました。私は5年以上前にDIYで実家のトイレの便器本体を2箇所交換した事があり、現在まで不具合なく使えているので多分大丈夫だろうと思います。
まずは排水管を接続します。キッチンの排水管は茶色の管で、食洗機本体側はグレーの色の配管です。
排水管と給水管を間違えて接続すると大惨事になるので間違えていないか念入りに何度か確認しましょう。
配管の接続用にアダプタが付属していたので、食洗機のインストールガイドにあった通りに耐水・耐熱の接着剤を塗り食洗機本体側の排水管とアダプタを接着させました。
そしてキッチン側の茶色い排水管にも接着剤を塗りアダプタを装着します。
アダプタの太さがキッチン側の排水管の太さと同じだったので無理やりねじ込んで何とか装着しましたが、今思えば事前にアダプタがキッチン側の排水管のサイズに合っているか事前に確認してから場合によってはアダプタとキッチン側の排水管との間にホームセンターで売っている様なアダプタをもう一つ噛ませても良かったと思います。
そんな状態で排水管を無理やり接着した訳ですが、設置から1ヶ月経過した現在でも水漏れ等のトラブルもなく問題なく使えています。
排水管を接着剤で固定した後に配管をインストールガイドの通りにビニールテープで固定しました。
排水管の次は給水管の接続です。給水管の蓋を開ける前に蛇口が閉まっていることを確認してから給水管の蓋を外します。
この蓋を外すのに25mm幅以上のモンキーレンチが必要でした。私は20mmのモンキーレンチしか無かったので作業を中断してホームセンターに買いに行きました。
給水管の蓋を外してから食洗機本体の給水管を接続します。食洗機側のベージュの配管で接続口付近が膨らんでいるのが給水管になります。
給水管、排水管共に接続できたのでこれで食洗機の設置作業は終了です。
最後に食洗機用のブレーカーを上げて通電させてから食洗機の電源ボタンを押して動作するか確認します。
問題なかったので食洗機内を空にしてそのまま初回の庫内洗浄を行いました。
実際に動作させてみて水漏れしないかドキドキでしたが、無事水漏れもなく普通に動作してホッとしました。排水管周りの接続は接着剤で固定したものの、アダプタを無理やりねじ込んだ事もありちょっと怪しかったので本当に水漏れが無くて良かったです。
DIYでビルトイン食洗機を設置するために必要な道具
電動ドリル
電動ドリルは食洗機の面材を取り付ける際に下穴を開けたりネジを締めるために使用します。また、ホールソーの刃を電動ドリルに装着してキッチンに配管用の穴を開ける際にも使います。
私は写真の京セラ(旧リョービ)の電動ドリルを購入しましたが使い勝手が良くて購入して良かったです。個人的には室内用のドリルはバッテリーの劣化が気になるバッテリー式よりも電源ケーブルをコンセントに差し込んですぐに使えるケーブル式の方が良いと思います。私の場合は電動ドリルの使用頻度が低いので取り回しはしにくいもののいつでも使えるケーブル式にしました。
使用するドリルのビット径はΦ2(直径2mm)の物が面材の下穴用に必要になり、後は面材に取手を取り付ける際に取手のネジ穴に応じたサイズの物が必要になります。
電動ドリルのビット
下穴を開ける際に必要になります。食洗機の説明書にはΦ2mmを使う様に書いてありましたが、食洗機の面材の取手を取り付ける際はΦ3.5かΦ4位のビットを使いました。
私も実際に上の鉄工用のSUN UPドリルビットセットを使っています。
ホールソー
ホールソーはキッチンに食洗機の配管用の穴を開ける為に必要になります。食洗機の給水パイプの形状的にホールソーの直径は8cm位あるのがベストですが、5cm位の穴を連続させて開けることで給水パイプの先端部分を通すことが可能です。
グランディアの配管周りはホーローではなくプラスチック製の蓋なのでホーロー対応の刃やドリルでなくとも木工用の刃で問題なく穴あけ出来ました。
食洗機本体からの配管を通すために1箇所だけ穴あけが必要ですが、キッチンの施工時に直径10cm位の穴を事前に開けてもらっておけばホールソーを購入して自分で穴あけする必要が無くなります。
水平器
水平器は食洗機の脚の高さを上げ下げして調整する際に使います。水平器は磁石でくっつくタイプだと作業しやすいと思います。
スペーサーと木ネジ
食洗機本体をL字金具でキッチンの天板裏に固定する際に使用します。スペーサーは厚みが1cm位の適当な木材で大丈夫です。木ネジもスペーサーの厚み+0.5〜1cm程度の長さの木ネジを使いましょう。木ネジの長さが長すぎるとキッチン天板を貫通したりネジの部分が出っ張ってしまったりするリスクがあります。
木ネジは先が尖っているネジなら何でも良いです。ネジの長さだけはくれぐれも気をつけて下さい。
耐熱用の接着剤
食洗機の排水ポンプと排水管を接続する際に配管の接続部分に使用します。排水管からは高温のお湯が排水されるので耐熱タイプの接着剤が望ましいです。
排水管とアダプタの接着にこの接着剤を使いましたが、1ヶ月経過して排水管の水漏れはありません。素人工事でも問題なく使えているのでこの接着材にして良かったと思います。
ビニールテープ
食洗機の配管と給排水管を固定する為に使います。
T20のトルクスドライバー
IKEAのティルフォラ食洗機本体に付属するネジはネジ穴が全てT20のトルクスドライバー用のネジなのでトルクスドライバーが無いと食洗機の組み立てが出来ません。
T20のトルクスドライバーはプラスドライバーやマイナスドライバーの様な一般的なドライバーとは違い、普通の人は持っていないと思うので別途購入する必要があると思います。ドライバー自体は高いものでは無いので金銭的な負担は小さいですが、これを買い忘れると作業が出来ないので注意しましょう。
家に工具セットがあるならT20のトルクスドライバーも多分あると思います。
モンキーレンチ
給水管のアダプタを締める際にモンキーレンチが必要になります。ティルフォラの部品をそのまま使える場合は250mm以上の結構広いタイプのモンキーレンチが必要になりました。私は200mmのモンキーレンチしかなくて急遽ホームセンターに買いに行きました。
給排水管の接続に関してはキッチンの施工状況によって必要な道具が異なると思うので要確認です。
最後に
IKEAのフロントオープンビルトイン食洗機をタカラスタンダードのホーローキッチンのグランディアにDIYで設置するというネット上で施工事例を検索しても全くヒットしなかった超ニッチな組み合わせでしたが無事食洗機の設置が出来ました。
私はDIY初心者という事もあり施工時間は8時間以上かかったかもしれません。基本1人で試行錯誤しながらの設置作業だったので途中で必要な工具が無くて中断したり、接着剤が無かったりしてホームセンターに買いに走ったりしていたので余計に時間がかかってしまいました。
特に難しかったのが穴あけの精度が求められる面材に取手を付ける所と、食洗機をキッチンの天板裏固定する際に高さを微調整して水平を出す所が大変でした。
素人が食洗機をDIYしてみて実際に1ヶ月間使用してみましたが特に不具合もなく普通に使えています。IKEA(エレクトロラックス)のティルフォラはもう終売になってしまっていますが、後継機のガルメソースも同じ様な感じで取り付け出来そうな感じがします。
【2023年8月13日追記】食洗機を設置してから1年以上経過して毎日食洗機を1日1回動かしていますが今のところは全く問題なく動作しています。