新居のベッドを探しに青山にあるベッドメーカーのシーリーの東京ショールームに行ってきました。

私はベッドに関しては相当拘りがあります。旅先で5つ星ホテルに泊まることも多かったのでベッドの選択眼に関しては相当目が肥えていると自負しています。「旅と家」というブログ名から察する通り過去の旅行で色々なホテルに泊まって、素晴らしい寝心地のベッドと巡り合った時はそのベッドのメーカーを確認したりもしていました。

シーリーを知ったきっかけは10年以上前に香港に行った時にインターコンチネンタル香港に泊まって、そこのベッドの寝心地が最高だったのでどこのメーカーなんだろうとシーツをめくってベッドパッドも外してマットレスを見てみたらSealyのタグがあったのがきっかけです。

その後何回か同じ様にインターコンチネンタル系のホテルに泊まった時に寝心地が良かったベッドのマットレスを見てみるとことごとくシーリーだった事もあり、10年位前にシーリーホテルスタイルというベッドを自宅用に購入して今でもそのベッドを使っていますが、自分にとっては硬すぎず柔らかすぎずで絶妙な寝心地で子供が散々トランポリンの様にベッドの上で飛び跳ねたりもしていますが、流石に購入当時よりはヘタっているものの今でもマットレスの向きを変えると寝心地が復活する位で使用年数の割にはあまりヘタっていないという耐久性も素晴らしかったので新居でもシーリーホテルスタイルをもう一度導入するつもりでいます。

以前はシーリーホテルスタイルのマットレスのラインナップは1種類だけだったと思いますが、現在はマットレスの種類がスタンダードTTとデラックスPT、スイートETと3種類に増えていて、ダブルクッション用のボトムも硬めのハードと柔らかめのソフトの2種類になっていたのでそれらの違いを実際にショールームで確かめて来ました。

私の場合は新居の完成時期がまだ半年以上先なのでこの日ベッドを買うつもりは全く無く、完全に下見目的でショールームに来ています。

青山にあるシーリー東京ショールーム

青山にあるシーリー東京ショールームの入口
青山にあるシーリー東京ショールームの入口

シーリー東京ショールームは東京メトロ銀座線の外苑前駅から3分位の場所にあります。私は予約無しで訪問しましたが問題なく見学出来ました。

シーリーのショールームはリリカラの新宿のショールームに行ったついでに寄りました。リリカラは中央線の大久保駅が最寄りでシーリーは地下鉄の外苑前駅が最寄りという位置関係なのでついでと言うにはちょっと距離が遠いですが、緊急事態宣言が出ていないタイミングでせっかく都内まで電車で来たのでついでに見てきました。

シーリー東京ショールーム
シーリー東京ショールーム

シーリーのベッドの寝心地はかなり柔らかく、アメリカの有名ベッドメーカーの3S(Simmons、Serta、Sealy)の中では一番柔らかいので柔らかめの寝心地が好みな人には非常にオススメのベッドメーカーです。

私は柔らかめの中でも柔らかすぎず硬すぎずという寝心地が好みなので、シモンズは硬すぎ、サータは好みに近いもののやや硬い、シーリーは逆に柔らかすぎみたいな所があるのですが、シーリーホテルスタイルというシーリーの中では硬めのシリーズのマットレスだとそれが一番しっくり来ました。国産のベッドメーカーのマットレスも幾つか家具屋で試しましたが90%以上満足出来るような寝心地のマットレスが無かったというのもあります。

家具屋で試したマットレスの中で一番良かったのは意外にもニトリのNスリープの「Nスリープ プレミアムP2-02CR VH(税込49,900円)」と「Nスリープ プレミアムP3-02CR VH(税込59,900円)」がかなり良い感じの寝心地でした。このマットレスは片面仕様でひっくり返しては使えないので耐久性の面でちょっと心配です。

シーリーホテルスタイルスタンダードTTのダブルクッションタイプ
シーリーホテルスタイルスタンダードTTのダブルクッションタイプ

まずスタッフの方に案内されて試したのが本命のシーリーホテルスタイルのスタンダードTTのマットレスとベッドフレームがダブルクッションのハードタイプの組み合わせです。スタンダードTTのシングルサイズのマットレスの定価は税込99,000円でシーリーのマットレスの中では安い方の部類です。

自宅で使っている10年位前に購入したシーリーホテルスタイルのマットレスの後継品と思われるマットレスなので期待しつつ寝転がって見ると、何かちょっと違うと言うかちょっと硬い感じがしました。もう少し柔らかい方が好みなので自分の中では80〜85点位の感覚です。

参考までにAmazonのセミダブルのマットレスの価格です。

シーリーホテルスタイルデラックスPTのダブルクッションタイプ
シーリーホテルスタイルデラックスPTのダブルクッションタイプ

次に試したのが同じくシーリーホテルスタイルのデラックスPTのマットレスの組み合わせとダブルクッションのソフトタイプの組み合わせです。デラックスPTのシングルサイズのマットレスの定価は税込132,000円でシーリーのマットレスの中では中間よりもやや安めの部類です。

デラックスPTのマットレスはスタンダードTTよりもマットレスの上下の表面がピロートップになっていてしっかりしているので2台連結した際に継ぎ目が気になりにくいというメリットがあります。

これは寝心地がとても良く、自分の中では100点とまでは行かないものの90〜95点位の感覚でした。

このダブルクッションのボトムは普通の足タイプなのでベッドの床から10cm位の高さがあります。私の自宅もこのタイプのボトムなのですが、足の高さがあるのでロボット掃除機がベッドの下に入るのも地味に大きな利点です。ベッド下は地味に埃が溜まりやすい場所なのでロボット掃除機との相性は抜群です。

ダブルクッションタイプのボトムのメリットはマットレスの寝心地がソフトになり、通気性も良いのでベッドのジメジメした感じとは無縁になります。ベッドの寝心地を追求するならベッドフレームはダブルクッションタイプ1択です。

ダブルクッションの良さは実際に寝てみないと体感できないと思うのでベッドメーカーのショールームに行った時や家具屋でダブルクッションタイプの展示がある所で色々試してみて下さい。可能なら普通のベッドフレームとダブルクッションタイプのベッドフレームにそれぞれ同じマットレスを載せて寝心地の違いを感じてみるのが一番違いが良くわかります。

シーリーホテルスタイルスタンダードTTのマットレスの価格表
シーリーホテルスタイルスタンダードTTのマットレスの価格表

その後、シーリーホテルスタイルのスイートETというシーリーホテルスタイルの3種類のマットレスの中で一番高額なシリーズも試してみましたが、私は中間のデラックスPTの寝心地が今の所一番好みでした。スイートETのマットレスの定価は176,000円でシーリーの中では中間位の価格帯になります。

案内して頂いたスタッフの方にダブルクッションのハードタイプとソフトタイプの違いも見てみたいのでスタンダードTTのマットレスとソフトタイプのボトムの組み合わせと、デラックスPTとハードタイプのボトムの組み合わせも試したいと伝えた所マットレスを載せ替えて頂いて試すことが出来ました。

まずはデラックスPTとハードタイプのダブルクッションのベッドに寝転んでみると先程とは寝心地が変わっています。寝心地が硬くなり私にとってはしっくり来ない組み合わせでした。

そして一番安いスタンダードTTとソフトタイプのダブルクッションのベッドに寝転んでみると、寝転んだ瞬間に思わず「あ、これだ」という呟きが出てしまった位しっくり来ました。自分の中では100点満点の寝心地で柔らかめだけど柔らかすぎず硬すぎずという寝心地が正に体現できています。

ダブルクッションのボトム側のマットレスの硬さで随分寝心地が変わるんだなという事が体感出来ました。ショールームのスタッフの方もマットレスを載せ替える前にボトムの違いで寝心地が変わると言っていたのでなるほどねという感じでした。

シーリーホテルスタイルのマットレスは3種類ともリバーシブルタイプ(両面対応)なのでマットレスの表裏と上下関係なしに使えます。そのため定期的(数ヶ月に1度位)にマットレスの向きを変えたりひっくり返す事で一部分だけヘタるのを防げるので長く快適な寝心地が続きます。片面仕様のマットレスではマットレスをひっくり返して使えないのでマットレスを選ぶ際は両面対応かどうかでマットレスの耐久性が異なるので見逃しがちですが重要なポイントです。

シーリーホテルスタイルデラックスPTのマットレスの価格表
シーリーホテルスタイルデラックスPTのマットレスの価格表

シーリーホテルスタイルのシングルサイズのマットレスの場合、スタンダードTTが税込99,000円、デラックスPTが132,000円、スイートETが176,000円とグレードによって数万円金額が変わりますが、ボトム側のダブルクッションはソフトタイプでもハードタイプでも値段は変わらないので可能ならボトム側で寝心地を調整する方が安上がりになります。

カタログの定価だとヘッドボード無しのシングルサイズのダブルクッションのボトムがカバーの素材の違いで60,000〜70,000円の価格帯で、ヘッドボードありのタイプだとヘッドボードのカバーの有無や素材の差で92,000〜117,000円という感じになります。

シングルベッドのマットレスとボトムの組み合わせは定価ベースだとヘッドボード無しで159,000円〜、ヘッドボードありだと191,000円〜と中々高額になります。

私の場合はヘッドボードが結構高額だという事を知っていた事もあり、予め新居の寝室には腰壁みたいな感じでベッドの頭側の壁に木質系の壁パネルを張ってそれをヘッドボード代わりにするのでヘッドボード無しの組み合わせでシングルサイズのマットレスとダブルクッションのボトムをそれぞれ2台ずつ購入すると思います。2台で定価だと30万円を超えるのでとても大きな出費になりますが、寝心地には変えられません。ベッドや寝具は一番体に触れている時間が長い家具なので自分の体に合っている良い物を使えば睡眠の質が上がり、翌朝の体調も良くなるので長い目で見るとケチるべきポイントではありません。

ショールームでもベッドの販売を行っているということで定価販売かと思いましたが、どうやら割引もあるようです。話を聞く限り2割位割引してくれそうな感じだったので下手な家具屋で買うよりも安くなる可能性もあります。

私の場合は新居の完成がまだ半年以上先なので流石に購入まではしませんでしたが、これは中々良い情報をゲット出来ました。

ヘッドボードなしでベッドを壁付けする場合にヘッドボードとボトムを接続しているような金具が壁に必要か聞いてみた所、特に不要との事でした。普通に壁寄せで良いという事もわかったので良かったです。

シーリーのボックスシーツとベッドパッド

寝具の展示コーナー
寝具の展示コーナー

今回ショールームに来た目的は最新モデルのシーリーホテルスタイルの3種類あるマットレスの寝心地を確かめる事とダブルクッションのハードタイプとソフトタイプの寝心地の違いを体感する事なので目的は達成しましたが、せっかく都内まで来たのでベッドパッドやボックスシーツも見せてもらうことにしました。

私は新居でシングルベッドを2台横並びにして海外のキングサイズとして使おうと思っています。シングルベッドを2台並べるだけでは当然ながらベッドとベッドの隙間が気になるので、ベッドパッドとシーツはシングルサイズの物を2つ使うのではなく、そこは200cm×200cmサイズのベッドパッドとシーツを用意して表面上は隙間が見えないような感じで繋げるつもりです。

ですが、このサイズのベッドパッドやボックスシーツは日本のキングサイズ(180cm×200cm)よりも大きいので市販品がそもそも無かったり、取扱があったとしても物凄く高額なのでベッドメーカーの物があれば選択肢に入ります。

シーリーではアメリカサイズのキングサイズベッドの取扱があるのでベッドパッドとボックスシーツも勿論取扱はあるのですが、そのサイズは受注生産になるとの事で納期が1ヶ月位必要になる様でした。金額はボックスシーツもベッドパッドも1枚3万円位なので結構高額になり、金額的に高いので今の所選択肢に入りませんがせっかくショールームに来ているので触り心地を試して来ました。

ボックスシーツ(ドゥナチュール)のサンプル
ボックスシーツ(ドゥナチュール)のサンプル

まずはショールームのスタッフにお願いしてボックスシーツの感触を確かめてみました。寝心地を追求するならマットレスは勿論大事ですが、シーツの感触も地味ながらとても大切な所です。シーリーのドゥナチュールシリーズはコットン100%で色合いも普通と言うか上品な感じで手触りはサラサラした手触りの中々良いシーツでした。

シーリーホテルスタイルのスタンダードTTに合うサイズのシーツをスタッフさんに聞いた所、マチが35cm以上の物で、洗濯して縮むことを考えるとマチ部分が40cmの物がオススメとの事でした。

ベッドパッドはコットンとウールの2種類がありました
ベッドパッドはコットンとウールの2種類がありました

ベッドパッドはコットンとウールの2種類がありました。ベッドパッドは4隅にゴムが付いているタイプでそれぞれの価格差は千円か2千円位だったと思うので大差ありません。厚みはそれほど無い薄手のベッドパッドで感触もウールの方がやや反発力が強いかなという位で大差ないと思いました。

【参考】県民共済宮原店で売られていたdream bedのセット品

県民共済宮原店で売られていたドリームベッドのボックスシーツ2枚とベッドパッドのセット品
県民共済宮原店で売られていたドリームベッドのボックスシーツ2枚とベッドパッドのセット品

こうしてシーリーのベッドパッドとボックスシーツを見てみると、県民共済宮原店で税込24,860円で売られていたdream bedのk2サイズのボックスシーツ2枚(マチ36cm)とベッドパッド1枚のセット品のコスパが際立って見えます。シーリーで同じ物を買おうと思うとボックスシーツもベッドパッドも1枚3万円位するのでベッドパッド1枚とボックスシーツ2枚で10万円位する事になります。

最後にソファベッドの座り心地も確認

シーリーのソファベッド(モンテレー)
シーリーのソファベッド(モンテレー)

最後にソファベッドの座り心地も確かめて来ました。最初に座ったのはセドナというオットマン付きのソファベッドで表面がポリエステル素材の人工皮革ではありますがまずまずの座り心地でした。

次に座ったのは上の写真のモンテレーというセドナよりも安いモデルのソファベッドです。デザイン的には中々カッコいいソファベッドで座り心地はどんな感じかと期待しつつ座って見ると、最初に座ったセドナとは異なり、こちらは座った瞬間に安物家具特有の安っぽいバネの感触がありこれはちょっと無しでした。

最後に

シーリー東京ショールームに行ってみて実際の寝心地を体感できたのが一番良かったです。自宅で長年愛用しているシーリーホテルスタイルの後継品(現行モデル)を買うつもりでいましたが、実際にショールームで寝心地をチェックしてみて納得出来るマットレスとボトムの組み合わせに出会えたので行って良かったです。

特にダブルクッションのソフトタイプとハードタイプの違いで寝心地が結構変わったのが驚きでした。私が昔購入した時はマットレスもダブルクッションのボトムもそれぞれ1種類しか無かったと思ったのでソフトタイプやハードタイプの違いも解って良かったです。

今の所のベッドの本命はマットレスがシーリーホテルスタイルのスタンダードTTでボトムがダブルクッションのソフトタイプの組み合わせです。ベッドパッドとボックスシーツは県民共済宮原店のドリームベッドの物が第一候補ですが、通販(海外通販含む)で良さそうな物があれば通販で済ませるかもしれません。

シーリー東京ショールームでベッドを購入する場合、シーリーの物流倉庫が越谷にあるので埼玉県内のエリアによっては送料が安く済む様です。さいたま市は一番安い「A」のエリアでした。

言いすぎかもしれませんが、ベッドは地味に人生の質を変える家具なので家具屋やベッドメーカーのショールームで納得行くまで試してみるのが大切です。ベッドは価格も高ければサイズも大きいので変なものを買ってしまうと処分含めた買い替えが大変になるので可能なら最初から良い物を買った方が絶対に良いです。

私は県民共済住宅で建てる新居ではホテルライクな寝室を目指していますが、寝室のベッドは一番重要な所なので自分に合うものを選りすぐって導入します。部屋の見た目だけではなく寝心地もホテルライクな寝室にしたいと思っていましたが、今回シーリーでこれだというベッドに出会えたので寝心地の面はクリアできそうです。