県民共済住宅で選べるキッチンメーカー4社の内、タカラスタンダードとリクシルのショールームを見てから大宮にあるクリナップの大宮ショールームへ行きました。
クリナップはステンレスに強いイメージがあり、ステンレスのキッチンはGが出にくいとか耐久性があるとか非常に惹かれていました。
ショールーム巡りをする前までは県民の標準キッチンの中ならクリナップのステディアを選ぶつもりでいましたが、実際タカラとリクシルのショールームを回って実際のキッチンを見てみると、タカラスタンダードのホーローの良さにも惹かれていて、実質タカラスタンダードとクリナップの一騎打ちかなという感じでクリナップのショールームを見に行きました。
県民共済住宅の標準仕様のキッチン、ステディア
まずはショールームのスタッフが県民共済住宅の標準仕様の説明をしてくれました。そしてシンクの形状やサイズ、キャビネットの仕様なんかを実物を見ながら解説して頂きました。
クリナップの大宮ショールーム内には県民共済住宅に展示してある県民共済住宅仕様のステディアと全く同一なキッチンは無いので、天板やパネル等県民共済住宅仕様と同じものを使っている部分をショールーム内の数々のキッチンの前まで都度都度移動して説明してくれました。
気になったのは標準仕様のシンクの場合、排水口が昔のキッチンにありがちな深型で真ん中が盛り上がっていて外周周りが凹んでいる形状で掃除がしにくそうでした。
クリナップが押している「流レールシンク」ならこの掃除しにくい問題点が解決済みでなおかつ水を流せばシンクの中にゴミが溜まらないと言うかスムーズに流れる形状になっています。
とりあえず流レールシンクはショールームに行く前にクリナップのステディアのカタログを取り寄せて良いなと思っていたのでクリナップのステディアを家に入れるなら採用する気でいるのですが、県民共済住宅仕様のステディアの場合ワークトップ(天板)がステディアではない別の仕様になっているらしく、流レールシンクを採用するとワークトップまで本来のステディアの仕様に変更させる必要があるのでワークトップの仕様変更分も見積もりに乗ってくるとの事でした。我々にとってこれはマイナスポイントです。
県民共済住宅に届いた見積価格ではシンクの変更分で55,900円のプラスになっていました。
そしてキッチンの引出し部分は内側の底や左右と奥はステンレスで、パネル裏の所がメラミン化粧板だったのでパネル部分はステンレスに変えられないか聞いてみた所、それはステディアでは実現できず、上のグレードのセントロでないと無理とのことでした。引出しの部分は普通に使いやすそうです。ただ、タカラやリクシルと比べて特別使いやすいかと言われたらどのメーカーも大差ないという感じ。昔の観音開きのキャビネットに比べるととても良い意味で各社工夫されていてどれも使いやすそうです。
県民共済住宅の標準仕様であればどのメーカーのキッチンを入れても大きな不満も出ずに満足出来そうなのですが、自分たちにとって80点のキッチンを入れるか90点のキッチンを入れるかが注文住宅の面白い所だと思うのでその点は妥協せずに楽しんで選ぼうと思います。
タッチレス水栓も良いなと思って見積に追加しましたが、県民共済住宅に届いた見積価格では9万円のプラスだったので結構高かったです。
レンジフードもクリナップなら当然「洗エールレンジフード」に惹かれるわけでカタログで見てこれはいいと思ってショールームで一番見たいものでしたが、これもショールーム内に実演する専用のコーナーがありそこで実演して頂きました。
やっぱりレンジフードは洗わなくて済むなら洗いたくないというか触りたくないのが偽らざる本音。個人的にはフィルターを洗うのはまあ良いけど洗う前にベトベトのフィルターを取り外す時が一番嫌なのでそれが無くなるのはとても嬉しいです。これは嫁も同意見でクリナップのキッチンにするなら「洗エールレンジフード」は外せないと思っていました。
実際にショールームで見てみるとお湯を入れて数分で洗浄が完了します。しかし、とある疑問に気がついてしまいました。洗エールレンジフードではファンフィルターの部分は自動洗浄されますが、整流板やその他の箇所のお手入れはどうするのかという事です。
これを聞いてみたらそれは自動で出来ないので人の手でどうにかしてくださいとのこと。うーん残念。これが全自動だったら夢のレンジフードなのに。
洗エールレンジフード自体は結構高いオプションなので迷います。ちなみに同時給排気にも価格は上がるけど対応出来るとの事でした。これなら洗エールレンジフードよりは安いとってもクリンフードで良いのかなと迷う所ではあります。なお、標準仕様のレンジフードは同時給排気には対応していないとの事でした。
レンジフードだけなら今の所タカラの県民オプションにある「ホーロークリーンレンジフードファン(VRASタイプ)」が価格、機能ともに一番良さそうです。
ミーレの60cm幅の実機を確認
そしてクリナップの大宮ショールームでついにミーレの60cm幅の食洗機の実機を見ることが出来ました。夢中になっていて写真を取り忘れた事はとても残念でしたが、最新の洗剤自動投入(AutoDos)があるモデルがクリナップのオプションとして設定されているのでクリナップの場合はミーレがちゃんと収まる上、保証なんかのサポートもクリナップの物が使えるのも良い所です。これは明確にタカラよりも良い点でした。
ミーレの60cmはやはり大きくて良いです。これなら洗い物が1日1回でシンクで手洗いする機会も最低限になりそうです。ミーレを入れるとシンクで洗い物をしなくなるのでシンクの大きさの選択がとても迷います。一番小さいサイズのシンクにして作業スペースを広げるべきかどうかがとても悩ましい。ミーレ自体は40万円程するようですがどのメーカーのキッチンを選んでも導入する予定です。
ショールームスタッフの説明を聞きながらミーレや洗エールレンジフードを見ていたりしたら1時間以上経ってしまい、残りはワークトップを何にするかとキャビネットの外側の色をどうするかという所で、ワークトップはアクリル系の人工大理石やセラミックなんかもありましたが、クリナップと言えばステンレスなのでステンレスで見積もりをお願いしました。ステンレスでもヘアライン加工やエンボス加工がありますがそこら辺のこだわりは無いので安いエンボス加工にしました。色は県民共済住宅の標準仕様でもクリナップの場合Class4の結構カッコいい色が選べるのでとりあえず県民共済住宅に展示してあるのと同じマリンウッドダークを選びました。
カップボードも見てみる
最後に案内されたのがカップボードです。このときはショールームが閉まる直前の時間になってしまっていたので巻きで見ていますが、県民共済住宅のオプションではありませんが奥行55cmや65cmの物があるので結構良さそうです。カップボードに関してはクリナップかウッドワンで選ぶと思います。
後日構成をカスタマイズしたカップボードの県民共済住宅の見積が届きましたが約38万円と悪い意味で驚きの価格だったのでクリナップのカップボードの導入はしないつもりです。
実際にショールームに行ってみて
カタログを見るだけでは分からない細かい点や、実物の質感がよく分かるのがやはり良いです。
クリナップの場合洗エールレンジフード実演もあるので動いている物を見れたのも良かったです。
午後の枠で予約していましたが、真剣に見ていたのでコロナ禍でショールームの閉館が1時間早まっていた事もあり閉館時間をちょっと過ぎてしまいました。それでもちゃんと対応して頂いたスタッフさんには感謝です。
そして何よりミーレの実機が見れたのが大きいです。後日ウッドワンの東浦和にあるさいたまショールームにも行きましたが、そこで展示してあったミーレは旧タイプのAutoDosが無い機種だったのでクリナップで最新機種を見れたのはとても良かったです。
後日、見積りも1週間程度でメールで送ってくれたり対応の早さは良かったです。