前回リクシルのショールームに行った時はセルフ見学でユニットバスの浴槽に入ってみたりシャワーを体感する事もしなかったので、今回改めてリクシルショールームさいたまにユニットバスを見にスタッフ付きの見学予約を入れて再訪しました。

ユニットバスは最初はTOTOのsazanaが良いなと思っていましたが、個人的な浴槽の快適度が70点位で悪くはないけどこれが良い!って程でもない感じで決めかねているので県民共済住宅の標準ユニットバスの選択肢の一つであるリクシルのアライズもじっくり試してみます。

県民共済住宅の標準ユニットバス、LIXILのAriseを見学

左右ともLIXILのユニットバス「Arise」、左がオプションの1600ロング浴槽(FRP素材)、右がミナモ浴槽(人工大理石)
左右ともLIXILのユニットバス「Arise」、左がオプションの1600ロング浴槽(FRP素材)、右がミナモ浴槽(人工大理石)

ショールームに到着して紙の記入をした後にショールームのスタッフと共にユニットバスのアライズを見学しました。

カタログを見れば仕様は理解できますが、バスタブの入り心地やシャワーの浴び心地はカタログからは読み取れないのでショールームで実際に試してみるのが一番です。今後毎日何十年も選んだユニットバスに入り続ける事を考えると仮に100点の商品を選べないとしても70点や80点位の商品を納得した上で選びたいと思っています。

オプションの1600ロング浴槽に入ってみた

個人的にLIXILのユニットバスの浴槽で一番良さそうだと期待していた1600ロング浴槽に入ってみました。TOTOのサザナでは最初はクレイドル浴槽を選ぶつもりでしたが、実際に入ってみたら想像していたよりも浴槽の長辺が短かくてあまりリラックスできる体勢にならなかったのでTOTOのクレイドル浴槽よりも浴槽内側の長辺が長いリクシルの1600ロング浴槽が本命かなと思いショールームに来ています。

1600ロング浴槽(FRP素材)です。なお、県民共済住宅の標準は人工大理石なのでこれよりグレードが高い物です。
1600ロング浴槽(FRP素材)です。なお、県民共済住宅の標準は人工大理石なのでこれよりグレードが高い物です。

実際に入ってみると長いだけあって背中を倒し気味になって横になれる分リラックス出来そうで良いですが、個人的にはもう少し長いと入り心地がよくなると思いました。ただ、「16XX」サイズのユニットバスのバスタブの場合これ以上長くは出来なさそうなので「16XX」サイズのユニットバスの限界を感じました。県民共済住宅で選べる1620の1.25坪タイプのユニットバスでも洗い場が広くなるだけで浴槽の長さは変わらないのでこれ以上長いバスタブを望むなら標準規格のユニットバスでは無理なのでバスタブは妥協して選ぶことになりそうです。

1600ロング浴槽の場合、頭側のスペースが狭いのでバスタブの縁に頭を乗せる体勢だと後頭部が壁に当たります。
1600ロング浴槽の場合、頭側のスペースが狭いのでバスタブの縁に頭を乗せる体勢だと後頭部が壁に当たります。

個人的に1600ロング浴槽の一番の欠点が頭をバスタブの縁に乗せて枕のようにして寛ごうとすると頭側のバスタブの縁が狭いので頭が壁に当たってしまい不快です。最初は上の方の写真の様に風呂の蓋2枚分の厚みがあるから頭に当たるのかと思っていましたが、風呂の蓋を2枚共どかしてから浴槽に入ってみても壁に頭が当たるのでここはマイナスポイントでした。

県民共済住宅の標準仕様のミナモ浴槽

県民共済住宅の標準で選べるミナモ浴槽
県民共済住宅の標準で選べるミナモ浴槽

県民共済住宅の標準で選べるミナモ浴槽も入り比べてみました。個人的にミナモ浴槽は1600ロング浴槽よりも入り心地が良くなかったのでこちらの採用は無しで行くと思います。

節水タイプの腰湯が出来るタイプのエコベンチ浴槽も県民共済住宅の標準で選択出来ますが、アライズのエコベンチ浴槽がショールームに無かったので上のグレードのスパージュの節水タイプの浴槽に入ってみましたがこれも1600ロング浴槽の方が自分達にはしっくりきたので選択しませんでした。

リクシルの浴槽はTOTOの浴槽と比べて横幅が広いので体格の良い人にはリクシルの方が良さそうです。私は160cm・50kgと細身で小さい男性なので浴槽の横が広い恩恵はあまり受けられません。

風呂の仕様を確認

リクシルのユニットバス「アライズ」の洗い場
リクシルのユニットバス「アライズ」の洗い場

バスタブの入り心地を確かめた後はスタッフに県民共済住宅の標準仕様を解説して頂きました。

「まる洗いカウンター」を取り外した状態
「まる洗いカウンター」を取り外した状態
  • 県民共済住宅の浴槽の素材は人工大理石が標準
  • 1600ロング浴槽はオプションで導入可能
  • エプロンやカウンターはFRP素材(人工大理石素材のエプロンはアライズでは選べず上のグレードのスパージュのみ)
  • エプロンは取り外し可能で定期的な洗浄が必要(取り外し出来ない洗わなくても良いタイプはスパージュのみ)
  • カウンターも取り外して丸洗い出来るが、カウンターを支える部品がカビそう
  • 県民共済住宅標準仕様の水栓はプッシュ式(写真の水栓よりも高いグレード)
  • ミラーはコーティングなしだがオプション定価1万円でコーティング付きのキレイ鏡に変更可能
  • 収納棚は四角いプラスチック
  • 県民共済住宅の標準仕様のドアは開き戸
  • シャワーバーは手摺になる直線タイプと手摺にならず湾曲して角度が付いているタイプが選べる
  • 照明は天井角に三角のLED照明1つで県民共済住宅の標準は昼白色で電球色も選べる
  • 県民共済住宅のシャワーヘッドはエコアクアシャワーが標準
水栓やシャワーヘッドの一覧。中央のプッシュタイプの水栓が県民共済住宅では標準になります
水栓やシャワーヘッドの一覧。中央のプッシュタイプの水栓が県民共済住宅では標準になります

ざっとこんな感じです。TOTOのサザナはエプロンやカウンターが人工大理石にオプションで出来るのでオプションを入れるならサザナの方が良いと思いました。

ユニットバスの床(キレイサーモフロア)と排水口について

左の展示がキレイサーモフロアで右がくるりんポイ排水口
左の展示がキレイサーモフロアで右がくるりんポイ排水口

アライズの床は「キレイサーモフロア」で硬めの感触の床でした。この床はマジックで汚しても水をかけてスポンジ等で拭けば汚れが落ちることを実演で見せて頂きました。触った感触は従来型のユニットバスの床と比べると多少冷たさを感じにくくはなっていますが、正直冷たいか冷たくないかと聞かれたら冷たいと感じます。

排水口はバスタブの水を流すと渦の力でぐるぐる水流が発生してゴミを集めやすいというリクシルの特許技術が使われているとの事でした。排水口の掃除がしやすいのはとても良いですね。

シャワーもショールームで体験

リクシルショールームの体験スペースでシャワーの浴び心地を体験することが出来ます
リクシルショールームの体験スペースでシャワーの浴び心地を体感することが出来ます

シャワーの浴び心地も確認してきました。リクシルのエコアクアシャワーの浴び心地は節水タイプでもあまり痛くない感じでTOTOの標準のシャワーヘッドより浴び心地は好みでした。

オプションで選べるシャワーヘッド。左下のグローエ製のシャワーヘッドはリフォーム用で選べないとの事
オプションで選べるシャワーヘッド。左下のグローエ製のシャワーヘッドはリフォーム用で選べないとの事

オプションで導入出来るシャワーヘッドも見せて頂きました。個人的にこの写真の中では左下のグローエ製一択なので選べるか聞いてみた所リフォーム用の商品なので選べないとの事。残念です。

これと同じシャワーヘッド(GR-2731500J)を自宅で使っていてレインシャワーの様な浴び心地が大変気に入っているので新居でもこのシャワーヘッドを別途購入して付け替えるつもりでいます。ちなみにヨドバシやAmazonで5〜6千円で買えるので非常にオススメです。以前は3千円位で買えたので値上がりしてしまって残念ですが、これと同じシャワーヘッドを使っているホテルに泊まった事があり、浴び心地が良かったので調べてみたら意外と安くてシャワーヘッドがヘタったタイミングでこれに付け替えてヘタったら同じものを買い直してもう何年も使っています。欠点は1年位するとシャワーの穴がヘタってきてシャワーが真っ直ぐ出なくなり浴び心地が徐々に悪くなってきます。

県民共済住宅の標準で選べる色は4種類

Ariseで選べるカラーの一覧。県民共済住宅の標準ではこの中の4種類から選択。
Ariseで選べるカラーの一覧。県民共済住宅の標準ではこの中の4種類から選択。

県民共済住宅の標準では壁パネルを4色の中から選べます。

  • 組石ベージュ(壁全面)
  • ダークウォルナット(アクセントパネル)
  • ランダムウッド(アクセントパネル)
  • 組石グレー(アクセントパネル)

組石ベージュは壁4面組石ベージュでそれ以外は正面の壁以外がホワイトで正面の壁がダークウォルナットかランダムウッドか組石グレーになります。

私は高級感がありそうな壁全面組石ベージュを選びました。この辺は完全に好みですね。

選択したカラーを用いたミニパネルでのシミュレーション
選択したカラーを用いたミニパネルでのシミュレーション

こんな感じのユニットバスになりました。これで見積りをお願いしています。オプションは1600ロング浴槽とキレイ鏡を入れた位で後は全て標準です。

見積りも15〜30分位でその場で作成して頂けたので見積りが出来るまでショールーム館内を自由に見学しました。

リクシルの洗面化粧台をチェック

県民共済住宅の標準で選べるリクシルの洗面化粧台「MV」とほぼ同じ見た目の「L.C.」
県民共済住宅の標準で選べるリクシルの洗面化粧台「MV」とほぼ同じ見た目の「L.C.」

洗面化粧台も一応見て来ました。県民共済住宅の標準で選べるリクシルのMVの展示は無かったものの、見た目がほぼ同じL.C.の展示があったので触ってきました。

L.C.はMVには無いソフトクローズがあったり、引き出し内の形状が微妙にMVと違う所があったり微妙に仕様がMVよりもグレードアップしているみたいです。私達は県民共済住宅標準の洗面化粧台を玄関近くの手洗い専用として使おうと思っていて、リクシルの洗面化粧台ではなくパナソニックの洗面化粧台を選ぶつもりでいます。

キッチンも軽く確認

県民共済住宅で選べる標準キッチンの「リシェルSI」の引出しの中
県民共済住宅で選べる標準キッチンの「リシェルSI」の引出しの中

時間が余ったのでキッチンも触ってみました。県民共済住宅の標準キッチンの1つ、リシェルSIは引出しに入れた物の取り出し易さが良いですね。

私達はタカラスタンダードのキッチンを入れるつもりなのでキッチンは軽く見ただけです。

ショールームに行ってみて

今回はユニットバスの選定の為にリクシルショールームさいたまに再訪しましたが、前回がスタッフ無しのセルフ見学で今回はスタッフありの見学だったので細かい所の解説や仕様について解説して頂いたりと真剣に見るならやはり専門知識のあるスタッフに着いてもらったほうが良いですね。

肝心のユニットバスはリクシルのアライズかTOTOのサザナかの比較だと、私達はTOTOのサザナの方が良いという結論になりました。

バスタブはリクシルの1600ロング浴槽がTOTOとリクシルのショールームで入り比べた中では一番良かったですが、床や洗い場部分の総合点だとTOTOの方が良かったです。一番の決定打はエプロンの掃除でLIXILのAriseはエプロン部分が取り外せて自分で定期的に清掃が必要ですが、TOTOのsazanaはエプロン部分が取り外し出来なくなっていて内側の清掃が必要ない点が大きいです。こうして比較してみると県民共済住宅仕様のサザナは欠点らしい欠点が無く良く出来ているなと思いました。

ショールームを見てみて初めて気がつく事もあるのでショールームに行ってみて良かったです。