着工76日目は監督とタカラスタンダードのキッチンの施工担当者と私とで食洗機の配管についての打ち合わせを現場で行う予定だったので指定時間に現場に行きましたが、監督は現場にいましたが、タカラスタンダードの人は監督が何度か連絡を取ろうとしても繋がらずに結局現場に来ることはありませんでした。

その2日後に断熱検査があり現場で立会いました。高気密高断熱を目指す私にとって壁の断熱は言うまでもなくとても重要な部分です。きちんと袋入りグラスウールの断熱材が施工されているかかなり細かくチェックしてきました。

着工76日目(上棟19日目)の現場の様子

高断熱仕様オプションの壁の断熱材

壁のグラスウールの断熱材が施工されていました
壁のグラスウールの断熱材が施工されていました
高断熱仕様オプションの壁の断熱材はアクリアネクストアルファの105mm厚です
高断熱仕様オプションの壁の断熱材はアクリアネクストアルファの105mm厚です

県民共済住宅オプションの高断熱仕様の場合、旭ファイバーグラスのアクリアネクストアルファの105mm厚の袋入りグラスウール断熱材が柱と間柱の間に充填されます。

この断熱材はR値(熱抵抗値)が3.1で、標準仕様のマグ・イゾベール社のイゾベール・スタンダードの90mm厚の袋入りグラスウール断熱材のR値は2.4とR値が0.7程向上して断熱性能が高くなっています。

APW330の様な樹脂サッシのLow-Eペアガラスを使っている家では窓からの熱損失よりも壁からの熱損失の割合が多くなるので外壁の断熱性能を高めるのは非常に効果的です。残念ながら安いオプションではないので冬期の快適性が第一と思う人は高断熱仕様のオプションを入れるのは有効だと思います。

また、施工エリアが省エネ基準地域区分上の6地域ではなく4地域や5地域の場合は高断熱仕様を真剣に検討した方が良いと思います。県民共済住宅は埼玉県内全域が施工エリア内ですが、さいたま市の様な平地と秩父の山奥とでは同じ埼玉でも気候条件が大きく異なります

配線周りの気密処理

ユニットバス上の分電盤が入る部分の配線
ユニットバス上の分電盤が入る部分の配線
分電盤付近の配線は気密の穴になり得るので要注意
分電盤付近の配線は気密の穴になり得るので要注意

気密を気にするなら分電盤付近の配線処理は結構重要です。配線が束になっているとどうしても隙間も出来てくるので気密の泣き所ではあるのですが私の現場の大工さんはリクエスト通り気密テープで処理してくれていました。最上階に分電盤がある天井断熱で分電盤付近の配線の気密を完璧に取ろうとすると配線の束を解いて1本1本気密テープで処理するしかないと思うので県民共済住宅で流石にそこまでやってもらうのは気が引けるのでそこまではお願いしていません。

残念ながらこの辺の施工は県民共済住宅では標準外になるのでどの現場でも対応してくれる訳ではありません。私の現場では監督と現場の大工さん達が特別に対応してくれています。しかも大工さんは私の期待以上の気密処理を行ってくれているので本当に感謝しかありません。まだ木工事に入っていませんが、監督に続いて大工さんも大当たりを引いた気がしています。

壁の貫通部分

2階ユニットバスの場合の換気扇のダクト貫通部分
2階ユニットバスの場合の換気扇のダクト貫通部分
エアコン設置予定場所の配管穴と第三種換気の給気口も処理されていました
エアコン設置予定場所の配管穴と第三種換気の給気口も処理されていました
左下が第3種換気の吸気口で右上の小さな穴がエアコンの配管穴
左下が第3種換気の吸気口で右上の小さな穴がエアコンの配管穴

壁の気密の穴となるのはやはりダクトや換気扇、エアコンの配管穴の様な貫通部分です。

こういう部分がきっちり気密処理されていれば壁の気密は袋入りグラスウールでも壁の石膏ボードで押さえつけることできちんと気密が取れると思います。

また、床との立ち上がり部分の処理も注意すべきポイントですが、県民共済住宅は床と壁との立ち上がり部分に気密が取れる部材を使用しているので壁の断熱材の気密シートを30mm以上床の方へ出さなくても問題ないと監督が言っていました。

エアコンの下地が入っていないので断熱検査の時に監督経由で棟梁に聞いた所、後で入れるとのことでした。他にも下地が入る場所を監督との打ち合わせで変えた所があったので、そこの部分の下地が現段階で入っていなかったので監督と大工さんに確認してみた所、監督の手持ちの図面に変更が反映されておらず忘れ去られていたので下地の入る位置を再確認して良かったです。

窓まわりの断熱施工

白い窓枠がはめ込まれていました
白い窓枠がはめ込まれていました
標準仕様の第三種換気用のダクトは薄い断熱材が巻かれていました
標準仕様の第三種換気用のダクトは薄い断熱材が巻かれていました

窓枠周りの隙間の断熱材もチェックすべきポイントです。県民共済住宅の施主ブロガーさんの中でもこういう細かい部分の処理がきちんとされている人が多いですが、中には大工さんが面倒臭がって処理しない現場もあるようでした。

私の現場については窓枠周りもきっちり処理するように監督にお願いしていた上、凄く真面目できっちり仕事をしてくれる私にとっての神みたいな大工さんなのでまず心配していません。

ぱっと見で断熱材も隙間なく入っていて凄いなと思います。

APW331の06920テラスドア
APW331の06920テラスドア

ついにバルコニーへと繋がるテラスドアが付きました。このテラスドアは東向きなので夏の日射遮蔽をどうするかが一番の課題です。今考えているのは室内側にハニカムスクリーンを設置して室内側で対応しようと思っています。

室外で日射遮蔽を行うのがベストですが、このテラスドアは外開きになるのでアウターシェードやすだれ、よしずを付けるのには向きません。まずは室内側にIKEAのホップヴァルスという80×210cmで3,799円の格安なハニカムシェードを設置するつもりです。ハニカムシェードはタチカワブラインドの様な立派なメーカー物だと物凄く高いですが、IKEAやニトリ、物によっては無印でも意外と安く買えます。ハニカムシェードを窓枠内に入れる場合はオーダーがベストですが、窓枠の外側にハニカムシェードを入れるならこういう既製品を入れてもサイズさえ足りていれば多分変な感じにはならないと思います。

その他の電気配線など

ブラケットライトの配線穴
ブラケットライトの配線穴
室内用の換気扇のエアパスファンが入る短いダクト部分
室内用の換気扇のエアパスファンが入る短いダクト部分

私は高気密高断熱を目指していますが、高気密高断熱だけでなく室内間の換気扇(エアパスファン)を用いた全館冷暖房にも取り組んでいます。

エアコンの風をそれぞれの居室内に送り込む為には間仕切りの戸を開けるか別の方法で空調された空気を室内に引き込む必要があります。そこで目を付けたのが三菱電機のエアパスファンでした。

三菱電機のエアパス用ファン(三菱電機のWEBサイトから転載)
三菱電機のエアパス用ファン(三菱電機のWEBサイトから転載)

換気扇なら確実にエアコンのある部屋からエアコンがない部屋へと空気を送り込むことが出来るので家中1台のエアコンで冷暖房できればLDKは暖かいけど廊下に出ると寒いみたいな従来の家とは別次元の快適性が手に入ると思うのでかなり期待しています。1台のエアコンと言ってもエアコン自体は1階と2階にそれぞれ1台ずつ設置して、夏は2階のエアコンで冷房し、冬は1階のエアコンで暖房するように季節に応じて使い分けます。

私にとっては全館冷暖房を行うための高気密高断熱だと思っているのでこういう知恵と工夫で省エネかつ快適性が得られる事は積極的に取り入れました。この方法で全館冷暖房を行うにはエアコンの風がどういう風に行き渡るかをきちんと考慮しないと失敗するリスクが大きいのであまり万人には勧められませんが、1階と2階の階段ホールにエアコンを設置して各部屋へエアパスファンで空気を振り分けるようにするのが暖かい空気は上昇し冷たい空気は下降するという空気の流れを考えるとベストなように思えます。

1階の断熱材はまだ施工途中でした
1階の断熱材はまだ施工途中でした
エアコンの穴の位置が想定とはちょっと違っていたので小さな後悔ポイントになるかも
エアコンの穴の位置が想定とはちょっと違っていたので小さな後悔ポイントになるかも

1階のエアコンの配管穴の位置が想定よりも右にあり、間仕切り壁ギリギリにエアコン本体が付くことになりそうです。私はエアコンの効率を考えて出来るだけ間仕切り壁からエアコン本体を離して設置したいと思っていたので、電気配線図のエアコンの位置も間仕切り壁ギリギリではなくちょっとずらしていました。

もう穴が空いてしまっているのでこの部分は直せません。まあエアコンの風向きを間仕切り壁に当たらないように調整すれば運用でカバーできますが、ここはきちんと監督か電気屋さんに伝えておくべきでした。

室外側の配線処理
室外側の配線処理

手前右側の配線は電気自動車の充電コンセント用の配線で、VVFケーブル2.6mmの200V30Aの電流を流せるケーブルが使用されていました。配線もCD管から出ている上、きちんとブチルテープでの防水処理もされています。

着工78日目(上棟21日目)の断熱検査

高断熱仕様のオプション断熱材が入った2階の壁
高断熱仕様のオプション断熱材が入った2階の壁

一般社団法人さいたま住宅検査センターの断熱検査に立ち会いましたが、白井さんのブログにあった様に私の現場でも5分位であっという間に検査を終わらせていました。検査中に監督と大工さんと私とで折り上げ天井をどうするか話し合っていたのでどういう検査をしているかまでは見ていませんでしたが、話し合っている途中に検査員が来て、話し合いが終わる前に検査が終わって検査員が帰って行きました。

正直、どう好意的に見てもくまなくチェックしている様には見えませんでした。これでは全く当てにならないと言うのが素直な感想です。壁に断熱材を入れ忘れてないかとかそういう一目見れば分かるようなレベルでのチェックしか出来てない様に思えてなりません。実際に後で自分できっちりくまなくチェックしたら幾つか小さな是正箇所がありました。

県民共済住宅は第三者の断熱検査があるから施主がわざわざ断熱施工をチェックしなくても大丈夫と思っている人がいたら、それは幻想で都合の良い思い込みです。施主自身の目でくまなくチェックしてくださいと大きな声で言いたいです。

壁の断熱材のチェックポイント

断熱施工のチェックポイント
断熱施工のチェックポイント

断熱材をチェックするポイントとしては断熱材の一番上の部分と桁(上の木材)との間に隙間がないかと、断熱材の一番下の部分と床との間に隙間がないかをきちんとチェックしましょう。

特に上端はグラスウールの自重でずり下がるので隙間が出来やすいポイントです。

現場は往々にして暗く普通に目視しても良くわからないと思うので懐中電灯やスマホのLEDライトで照らしながらチェックすると多少やりやすくなります

その他に袋入りグラスウールの表面の防湿シートが破れていないかもチェックしてもし破れていた所があれば気密テープで補修してもらいましょう。

断熱施工のチェックポイント
断熱施工のチェックポイント

窓周りも要チェックです。窓まわりは窓枠と型枠との間の隙間にきちんと断熱材が入っているかと断熱材が入らない様な細い隙間ならせめて気密テープで止められているかはチェックしてください。

窓枠周りだけでなく、窓の型枠の周辺も型枠を支えるための木材が入っていてそのままだと袋入りグラスウールが入らないので、大工さんが断熱材を切り抜いて上手く嵌まるように加工して断熱材を入れているので隙間が出来る可能性が高い箇所です。

現場で発見した不具合

実際に発見した充填不良の箇所
実際に発見した充填不良の箇所

上の写真の様な感じで桁と袋入りグラスウール断熱材の上端との間に隙間がある箇所が2箇所か3箇所位ありました。

上の写真だと角度がある分隙間が小さく見えますが、脚立の上から見てみたら桁と断熱材との間に1cm位の隙間がありました。この位の隙間なら見逃しても大きな問題にはなりませんがグラスウールの端材を隙間に詰めて対応して頂きました。

また、窓周辺の袋入りグラスウール断熱材がそのまま入らずに切り抜いて入れている部分も隙間が出来ていた所があったので処理して頂きましたが、上手く入らなかったのでその部分だけもう一度グラスウールを再度加工して入れ直して頂きました。

私の現場の大工さんは気密施工の様子を見ていてもかなり丁寧な大工さんだと感じでいて全面的に信頼していますが、その人が施工しても3箇所位修正ポイントがあったので断熱や気密を特に重視する施主さんは必ず自分の目でチェックすることをオススメします。

私が指摘した箇所は当然ながらさいたま住宅検査センターは完全スルーでした。

実際に見つけた不具合というか現時点で未処理の部分
実際に見つけた不具合というか現時点で未処理の部分

こちらの部分は内壁部分の気流止めがきちんと出来ていないと言うかまだ処理されていなかった所です。天井と内壁側の壁の隙間は上の写真の様に袋入りの断熱材を防湿シートが外側に来るように半分に折り曲げて気流止めを行う必要がありますが、赤線で囲った部分は防湿シートが両端にぶら下がっていて連続していません。

ここはまだ未施工との事ですが防湿シートが連続していないと防湿層や気密層として機能しないので一応指摘しておきました。

床の配管周りの気密施工

配管周りは大きな隙間があるので床断熱の場合ここが気密と断熱の穴となります
配管周りは大きな隙間があるので床断熱の場合ここが気密と断熱の穴となります
床の配管周りは気密テープとコーキングで処理してくれていました
床の配管周りは気密テープとコーキングで処理してくれていました

床断熱は基礎断熱よりも気密が取りにくいと言われていますが、その原因の1つがこういう1階の床を貫通する配管部分です。配管周りはパイプよりも穴が大きく結構大きな隙間があるので配管周りの隙間が埋められているかは絶対に確認しましょう。配管周りの隙間は見ての通りかなり大きいので塞がないと空気だけでなくGの様な虫の侵入もあり得ます

ここは埋められていて当然の隙間なので水道屋さんの室内配管工事が終わった後に配管周りの隙間がそのままだった場合は発泡ウレタンかコーキングと気密テープで処理して貰うように監督にお願いしましょう。

もしここが施工ミスで埋められていなくても床下点検口から配管周りはアクセス出来るのでDIYで発泡ウレタンや気密テープで後からでもある程度対処出来なくもないですが、可能なら最初から塞いで貰うように対応してもらいましょう。

私の現場ではきちんと処理されていたので一安心です。1階床周りの隙間は冬の1階の寒さに直結する部分になるので監督と大工さんにかなり重点的に対処をして頂いています。

床断熱の気密施工のチェックポイントは隙間が大きい配管周りがきちんと処理されているかどうかが一番重要だと感じました。床と柱の取り合い部分は隙間があったとしてもここまで大きくないのでまずは配管周りの隙間が確実に塞がれているかが重要です。

気密コンセントボックスカバーの気密処理も問題ありませんでした
気密コンセントボックスカバーの気密処理も問題ありませんでした

監督にリクエストして通った外付けの気密コンセントボックスカバーの周りもきちんと気密テープで処理されています。

内壁側の気密処理(県民共済住宅標準外の施工も含まれています)
内壁側の気密処理(県民共済住宅標準外の施工も含まれています)

内壁側の突き出たホールダウン金物用のアンカーボルト周りも大工さんがしっかり気密処理してくれていました。

厳密に言えばこのホールダウン金物用のアンカーボルトは断熱エリア外の基礎から床上まで熱伝導率が高い金属製の棒が貫通して熱橋(ヒートブリッジ)になっているので、結露リスクを考えるとアンカーボルトとホールダウン金物周りを全て発泡ウレタンで覆ってしまうのが完璧な処理だと思いますが、これでも県民共済住宅の標準施工から逸脱して特別に対応して頂いている部分なので流石にそこまで要求するのも気が引けます。

ここまで要求するなら高気密高断熱住宅のスペシャリスト的なスーパー工務店で建てるべきと言うのは重々承知していますが、高気密高断熱を売りにしていないローコスト住宅の県民共済住宅で最大限気密性能を追求したらどこまで行けるかと言うのがこのブログのテーマでもあるので私の意向をしっかり理解して協力して頂いている監督と大工さん他現場の職人さんには本当に感謝しかありません。

折り上げ天井の高さが確保出来ない問題が解決

折り上げ天井の代替案
折り上げ天井の代替案

2階窓際の折り上げ天井の高さが確保出来ない件で天井を折り下げて上の図の様に朝日ウッドテックのthe wallを施工した場合の見積が出て材工で約15万円と結構高額だったので別の方法で行きました。

折り上げ天井の代替案
折り上げ天井の代替案

採用したのは代替案Bで幕板的な物を下に下げて、クロス巻きで天井と幕板部分の高さが120mm位確保する事になりました。幕板を長くすると幕板として使う部材をどうしようと監督と棟梁とで結構悩んでいて50mm位なら普通の部材で行けるとの事だったので150mm高さを確保するのをすっぱり諦めて妥協しました。

照明の位置も手前(室内)側にピッタリ寄せる感じにして照明部分を直接見えにくくしましたが角度的に窓際を歩いていたら普通に見えてしまう可能性もあるのでそこはまあ良いかと割り切りました。

地デジ用アンテナの設置方法について

県民共済住宅のテレビアンテナ
県民共済住宅のテレビアンテナ

監督には地デジ用アンテナを屋根上ではなく屋根裏に設置してほしいとお願いしていて、屋根裏で受信感度が悪ければ次点でデザインアンテナ、それでもダメなら普通に八木アンテナを屋根上に設置することをお願いしていましたが、アンテナ屋さんが屋根裏でも問題なく受信出来たとのことなので無事小屋裏にアンテナを設置できそうです。

しかも標準の20素子の八木アンテナで受信出来たとの事でした。今住んでいる家は24素子の八木アンテナにブースターを付けて屋根上に上げてやっと受信出来る位だったので新居の電波状況がどうなのかは非常に気がかりでしたが無事うまく行って良かったです。

ただ、太陽光パネルが設置される前に計測したので太陽光パネルが設置された後に実際に受信できるかどうかは正直わかりません。

断熱検査の際に監督に確認した所、アンテナが設置されるのは屋根上に太陽光パネルが敷かれた後になるとのことなのでその際にアンテナ屋さんにもう一度電波を拾えるか確認して貰うことになりました。

食洗機の配管の打ち合わせでタカラスタンダードの担当者がまさかのすっぽかし

IKEAの食洗機用の配管(食洗機の設置マニュアルから転載)
IKEAの食洗機用の配管(食洗機の設置マニュアルから転載)

上棟19日目はタカラスタンダードの担当者と監督と水道屋と私とで施主支給予定のIKEA食洗機用の配管をどうするか話し合う予定でしたが、肝心のタカラスタンダードの担当者が現場に来ておらず、監督が何度か携帯で呼び出したものの繋がらず結局タカラスタンダードの担当者が来なかったので監督と水道屋さんと私とで食洗機の設置マニュアルと寸法図を見て、マニュアル通りシンク下の奥の方に配管を用意する事にしました。

配管位置はミーレを入れる時とあまり変わらないですが、設置マニュアルを見ると配管を立ち上げる高さがミーレとは若干異なります。食洗機の固定方法のアイディアをタカラスタンダードの担当者から聞き出したかったので現場に来なかったのは残念でした。

IKEAの食洗機用の配管(食洗機の設置マニュアルから転載)
IKEAの食洗機用の配管(食洗機の設置マニュアルから転載)

この様に配管を通すための穴が3箇所必要になるのかなと思っていましたが、断熱検査の時に穴が2箇所しか空いていなかったので監督とこのマニュアルを見ながら水道屋さんやタカラに確認した所、上の図の奥の一番大きな穴はこの穴を開けずとも食洗機が入るキャビネットの横から食洗機の給水管と排水管を直接引き込めるので穴自体が不要で、手前2つの給水管と排水管の穴だけが必要でした。

一言で言えばミーレを入れる時の配線や配管とほぼ一緒です。違うのは排水管と給水管の立ち上げの高さがエレクトロラックスの食洗機の方が100mm位高くなる位で、もし配管を立ち上げる高さがミーレと同じでも実用上問題は出ないと思います。

図だと食洗機の左側のキャビネットに配管を持ってこないといけないように見えますが、実際は右側でも問題ありません。シンク下の奥の床から排水管と給水管を通すような感じになります。電気配線もシンク下に200Vのコンセントを用意すれば大丈夫です。

庇が付きました

YKKのひさし5PR(上が黒で下が白のYK-YW色)
YKKのひさし5PR(上が黒で下が白のYK-YW色)
YKKAPのひさし5PR(上が黒で下が白のYK-YW色)
YKKAPのひさし5PR(上が黒で下が白のYK-YW色)

私はオプションと言うか個別見積でYKKAPのひさし5PRという庇を1階南側の窓上に設置しました。先週現場に行った際にこの庇の納品ミスがあり、本来YK-YWという上が黒で下が白の色を注文していましたが、納品されたのが上下白色の庇だったので実際に取り付ける前に気づいて交換して貰えたのは本当に良かったです。

庇の出幅と窓ガラスの最下部の長さの割合が3:10位になるように意識してサッシの高さが1,300に対して440mmの出幅を選んでいます。

この庇に関しては雨を防ぐというよりは完全に夏の日射遮蔽の為に設置しました。夏涼しく過ごすためには何よりも窓から直射日光を入れないこと(窓が日陰になるようにする)が重要で、日射遮蔽が疎かだと強烈な日射熱が窓から入り室内が無駄に暑くなります。

なお、庇で日射遮蔽をする上での注意点ですが、太陽と窓との角度の都合で庇での日射遮蔽は真南の窓のみ有効です。東西面の窓上に庇を設置しても日射遮蔽効果は高くないのでその点は覚えておいて損はありません。

YKKAPにはコンバイザーというもっとデザイン性が高い庇もありますが、私の家は旗竿地という事もあり見た目よりも安さと機能性でこの庇を選んでいます。

いつの間にか軒天も付いてました

県民共済住宅標準の白い軒天
県民共済住宅標準の白い軒天

庇を確認した時に軒天と屋根裏の換気用の部材が付いていた事に気が付きました。

写真中央の換気用部材に挟まれた軒天の内側の2箇所の角が欠けている事に気がついて監督に指摘しましたが、その部分は外壁に隠れるとのことなのでまあ直さなくても良いかとそのままにしました。

監督に軒天って何のためにあるのか聞いてみた所、軒天は防火のために設置するとのことでした。

工事用の鍵が自宅に届きました

自宅に郵送されて来た工事用の鍵
自宅に郵送されて来た工事用の鍵

県民共済住宅の細長い青い封筒が自宅に届き、何だろう?と思って中身を見てみると工事用の鍵が入っていました。

これがあれば現場が無人の時でも中に入る事が出来ます。監督からは出来るだけ現場に人がいる時間帯に来てください、人がいない時には階段がまだ設置されていない2階に上がらないようにしてくださいと言われました。

家の引き渡しについて

幸い工事が凄く順調に進んでいるので当初は5月13日の引き渡し予定でしたが、エコキュートが遅滞なく入ってくればGWの連休前の4月末には引き渡しが出来そうとのことでした。

給湯器が入ってこないというのは他の方のブログでもたまに目にしますが、今はエコワンが中々入ってこないと監督が言っていました。

監督に確認したのがもし引き渡しが延びた場合、引き渡し後に自分で購入するエアコンの工事が引き渡し前のタイミングになってしまっても大丈夫か聞いてみましたが、エアコンはクロスが張られた後なら検査前になってしまっても大丈夫とのことでした。なお家具の搬入については検査が終わるまでNGとの事でした。

なおインターネットの回線工事はクリーニングとかち合わなければ問題ないとも言われたのでそろそろインターネット回線も申し込もうと思います。

そして外構の事も本格的に考えないといけない時期になってきました。外構は外注すると高いので住みながらDIYしようと思います。駐車スペースだけは外注するかもしれませんが基本的にDIYで安くあげようと思います。

監督への質問と回答

県民共済住宅の監督は現場を何件位掛け持ちしてますか?

監督によって異なるが、私の担当の監督は大体15〜20件位掛け持ちしているとの事でした。そんなに掛け持ちしてこれだけきちんと現場を管理できているのはマジで凄いと思います。

屋根裏収納を作った場合、屋根裏部屋の壁部分の断熱材は?

屋根裏部屋の壁部分の断熱材は外壁と同じ断熱材が入り、屋根裏部屋の天井部分は通常の天井と同じ断熱材が入るとの事でした。ここに関しては県民共済住宅の矩計図を見てもどの箇所の断熱材が入るか判らなかったので監督に聞いてみて初めてわかりました。

私の主観ではありますが屋根裏(天井断熱と屋根との間のスペース)は夏の晴れている日は超高温になるので屋根裏部屋の壁部分が壁の断熱材だと断熱性能不足で暑くなるリスクが高いと思います。空間としては天井裏になるので天井用の断熱材が屋根裏部屋の壁に付くのが望ましいです。

県民共済住宅の標準仕様の天井の断熱材の熱抵抗値(R値)は4.1で壁の断熱材の熱抵抗値は2.2〜2.4と約半分位の断熱性能しかありません。オプションの高断熱仕様でも天井の断熱材の熱抵抗値は5.7、壁の断熱材の熱抵抗値は3.1と天井用の断熱材と壁用の断熱材とで2倍近くの性能差があります

吹付け断熱のオプションの設定があった時は吹付け断熱にすれば天井断熱ではなく屋根断熱になるので屋根裏部屋やロフトを設けても断熱的に全く問題なかったと思いますが、今は高断熱仕様にしても天井断熱になるので屋根裏部屋を設けると屋根裏部屋やロフトが夏暑くなるリスクが高いです。

特に寄棟屋根だと屋根裏部屋の壁4面が高温の屋根裏空間に面する上、屋根形状的に棟換気の換気量も多くなく屋根裏空間に熱気が溜まりやすいので要注意です。

屋根裏部屋やロフトを有効活用したい人は高断熱仕様のオプションを入れて壁の断熱材の性能の底上げや換気用の窓もしくは換気扇、あるいはエアコンを設置することを真剣に検討した方が良さそうです。屋根裏部屋へのエアコン設置は建築基準法上の居室以外のエアコン設置になるため県民共済住宅では多分不可能だと思うので家の引き渡し後にエアコンを入れましょう。

最後に

今週は食洗機の配管の打ち合わせと断熱検査の立会で2回も監督と現場で会えて色々捗りました。壁の断熱施工と床と壁の気密施工に関しては県民共済住宅の標準施工の範囲を超えて監督や現場の職人さんが対応してくれたのでかなり満足できる水準で県民共済住宅でもここまで出来るんだという驚きがありました。

Googleマップで県民共済住宅新都心本店の口コミを見てみるとボロクソに書かれているので坪単価は安いけど実際の施工はどうなのよと不安を覚える人も多いと思いますが、幸い私の現場では見ての通り今の所全く問題ありません。

県民共済住宅は高気密高断熱を売りにしていないどころかローコスト住宅なので着工前は現場レベルの断熱施工と気密施工に関しては全く期待していませんでしたが、蓋を開けてみれば監督と現場の職人さんの努力で相当きちんとやってくれています。と言うか県民共済住宅の現場でここまでやってくれている所は他に無いんじゃないかと思う位の神対応なのでまだ家は完成していませんが、床の気密、壁の気密については当初の期待を大きく上回ってきたので非常に満足しています。

今回断熱検査に立ち会いましたが、正直自分でくまなく見た方が信用できます。大工さんの施工も丁寧でぱっと見は全然問題ないかなと思っていましたが、超細かくチェックしていったら直す所があったので現場に行って良かったです。試しに自分でグラスウールを詰め直してみましたが、これが簡単そうで意外と難しかったので上手に出来る大工さんは凄いなと思います。

そして監督が私がブログをやっていたのを知っていたみたいでした。監督自身はブログを見ていないと言っていましたが設計士さん経由で情報が入ったようです。

それにしても基礎が出来てからは物凄いスピードで家が出来ていくなと改めて実感しています。床と壁の断熱施工も終わったので後は天井だけです。天井の断熱施工がきちんと出来ているかは多分下からは見えないと思うのでここは先日購入したスマホに装着して使うタイプのサーモカメラに活躍して貰おうと思っています。

断熱施工や気密施工の記事は結構とっ散らかっているのでそのうちまとめようと思います。