DAIKENの床材と建具を見にTOTO・DAIKEN・YKK AP東京コラボレーションショールームのある新宿に行ってきました。YKKAP、TOTOと周って最後はDAIKENです。ダイケンでは主に県民共済住宅の標準で選べる床材のニレの実物をチェックするのと、クローゼットや室内ドアをダイケンとウッドワンで比較してどちらを入れるか決めたかったので地味に楽しみでした。

その他にMiSELの実物を見たり、その他の建材も見てみて良いものがあれば取り入れたいと思いショールームを見てみました。

県民共済住宅で使える床材をチェック

県民共済住宅で使えるDAIKENの床材は下記の3種類です。

  • 標準で選べる突板のニレ
  • オプションで選べる化粧シートのトリニティ
  • 水まわりの標準床材のハピアフロア

それぞれ特徴が異なるのでDAIKENショールームのスタッフに一つ一つ解説しながら見せて頂きました。

県民共済住宅標準の床材、ダイスターE(ニレ)をチェック

県民共済住宅の標準床材のダイスターE(ニレ)
県民共済住宅の標準床材のダイスターE(ニレ)

このダイスターE(ニレ)は県民共済住宅専用に作っている床材でダイケンのカタログには載っていません。合板の表面は本物の木を使っている突板でした。色味や柄は木目の主張が強い気もしますが、フローリングっぽいフローリングなので割と無難に収まるデザインの床材だと思います。

実際に実物を触ってみても表面はそれほど冷たくなく、なおかつ硬いので傷には非常に強そうな感じです。欠点らしい欠点も見当たらず実際に見てみて特に問題無さそうなので現時点ではニレをLDKその他の床に採用したいと考えています。

フローリングも無垢、挽き板、突板とそれぞれ導入コストや感触、メンテナンス頻度、傷つきやすさや水への強さが床材によって異なり、メリットデメリットがそれぞれあって完璧な床材が存在しないのがまた悩ましい所です。

オプションの床材、トリニティも確認

オプションで選べるトリニティのバーチ柄とアッシュ柄
オプションで選べるトリニティのバーチ柄とアッシュ柄

オプションで選べるトリニティのバーチとアッシュも見せて頂きました。トリニティは合板の表面が化粧シートの床材で経年変化が少ないメリットはありますが、標準のニレが天然木を表面に薄く貼ってある突板でこちらは化粧シートなのでわざわざオプション代金を払って導入する程では無いかなと言うのが正直な感想です。

水まわりの標準床材、ハピアフロアも確認

県民共済住宅の水まわりの標準床材のハピアフロア
県民共済住宅の水まわりの標準床材のハピアフロア

大理石風な見た目が特徴のハピアフロアも見せて頂きました。県民共済住宅の標準はハピアフロアのホワイトオニキス柄で見た目は高級感と清潔感がありますが、実際に触ってみると結構ひんやりとします。県民施主ブロガーさん達がハピアフロアは冷たいと良く言っているのはこういう事かと実感しました。

ハピアフロアの別カラー
ハピアフロアの別カラー。オプションで選べるかはわかりません。

個人的には白ではなく黒っぽい方が良いかなと思うので色変更が可能なら変えたいと思っています。例えばトイレの場合、白い床に白い便器で白い壁と白い天井となると悪くは無いと思いますが、床が黒いほうが締まりがある感じがしそうです。この写真だと下のネロマルキーナ柄の方が好みでした。

ハピアフロアの断面
ハピアフロアの断面

ハピアフロアはトリニティと同じ様な化粧シートの床材です。表面のシートが木目調と大理石調で随分印象と触り心地が変わるんだなと驚きました。

室内ドアやクローゼットの扉も確認

県民共済住宅で選べる室内ドア(ハピア リビングドア)4色。2色はオプション
県民共済住宅で選べる室内ドア(ハピア リビングドア)4色。2色はオプション

床材の次は室内ドアコーナーに案内されました。ここでは県民共済住宅で選べる標準のドアの説明をして頂きました。標準で選べるカラーが上の写真の一番奥の焦げ茶のMWと手前から2つ目の白のWHの2色で、オプションのカラーが奥から2つ目の茶色っぽい色と一番手前の木目が無い白です。一番手前の白は他の3つと触り心地が異なりました。県民共済住宅仕様では柄は4つとも横木目になるそうです。

ガラス戸は上下の縁無しでスッキリ見えます
ガラス戸は上下の縁無しでスッキリ見えます

ガラス戸は上下のフチ無しでスッキリ見えるデザインが標準で選べます。

県民共済住宅の標準ドアの仕様
県民共済住宅の標準ドアの仕様

取っ手部分も県民共済住宅の標準でハピアドアの標準の物よりもグレードが高いものが標準になっていました。

引き戸の取手部分
引き戸の取手部分
開き戸のドアノブ
開き戸のドアノブ

取手もオプションで色々選べるようですが、個人的にあまり拘りたいポイントでも無いので標準の物をそのまま使うと思います。

標準サイズのドアの高さとハイドアの高さ
標準サイズのドアの高さとハイドアの高さ

次にドアの高さについても説明して頂きました。県民共済住宅で選べるダイケンの建具はハイドアが標準との事。

ハイドアの場合ドアと天井との間の垂れ壁が無い分床から天井までスッキリと見えるのが一番のメリットです。後は高身長の人が出入りしやすいというのもメリットでしょうか。私達は夫婦どちらも160cm前後なのでハイドアのメリットよりも扉の前に立つと逆に扉のデカさで圧迫感があったのでハイドアの採用は多分見送ると思います。

ドアの縁の部分は細くてスッキリとするスリムタイプの白が標準でした。

クローゼットの扉の高さは230cm
クローゼットの扉の高さは230cm

クローゼットの扉は高さが230cmとかなり高くなっています。高いことでスッキリと見えるのとクローゼット上部のスペースに仕舞った物が取りやすいというメリットがありますね。最近のクローゼットの折戸は開くだけではなく左右の端からスライドできるのには驚きました。

県民共済住宅の標準仕様ではクローゼットの取手はつかない取手レスタイプになるそうです。

クローゼットや室内ドアもダイケンを選ぶかオプションで1棟2万円を追加してウッドワンを選ぶか中々悩ましい所です。ウッドワンの場合は1棟単位なので1箇所毎の差額は微々たるものなので好みで選ぶのが正解だと思います。私はとりあえず床はメンテナンスフリーのダイケンのニレ、室内ドアやクローゼットの建具は無垢のウッドワンで行こうかなと考えています。

標準の下駄箱も確認

DAIKENの下駄箱
DAIKENの下駄箱

県民共済住宅では標準でダイケンかウッドワンの下駄箱を選択できます。DAIKENの標準は3列トールタイプです。ここのショールームには県民共済住宅の標準と全く同じ仕様の下駄箱は展示されていませんでした。下駄箱選びに関してはわざわざ新宿まで見に来る必要は無く、県民共済住宅の新都心本店で展示してある物をじっくり見たほうが良いです。

県民共済住宅の下駄箱のオプション仕様
県民共済住宅の下駄箱のオプション仕様

MiSELシリーズも一応見学

県民共済住宅のオプションで選べる壁付け収納のMiSELシリーズ
県民共済住宅のオプションで選べる壁付け収納のMiSELシリーズ

今の所MiSELの様な壁付け収納の採用は具体的には考えていませんが、せっかくダイケンのショールームまで来たのでMiSELの実物も見てきました。壁付け収納の場合、地震の際に倒れてくるリスクが無いのが良いですね。

MiSELのTVボード
MiSELのTVボード
MiSELのTVボードの背面には配線用の穴も開けられている
MiSELのTVボードの背面には配線用の穴も開けられている

TVボードもフロントパネルが赤外線を通すガラスでテレビの裏側には配線用の穴も用意されています。使い勝手は良さそうなTVボードでした。TVもTVボードに置くか壁掛けにするか迷う所ではありますが、早めに決めないと配線関係の事が決められないのでこれも非常に悩ましい所です。TVの大きさはどんどんインチアップして巨大化していく傾向にあるので先々の事も見据えてスペースを決める必要がありそうです。

MiSELの収納付き小上がりユニット
MiSELの収納付き小上がりユニット

そしてMiSELではもう一つ小上がりユニットが気になっていました。収納が付いているタイプの小上がりユニットで写真の様な引出しタイプや上から物を出し入れする蓋タイプの物もあります。

私は和室を作るつもりはありませんが、この小上がりユニットをリビングの窓際の壁に1列分置いて窓際ベンチスペース的な使い方をするのも面白いかなと考えていて、間取り次第ではこのMiSELの小上がりユニットか、あるいは床をその部分だけ上げるか、あるいは造作の低いカウンターを作るかは迷いどころではありますが窓際にベンチスペースを設ける方向で考えています。

写真は中国の桂林で泊まったホテル。こういうイメージのベンチスペースを作りたい。
写真は中国の桂林で泊まったホテル。こういうイメージのベンチスペースを作りたい。

ベンチスペースを作る際、MiSELの場合は造り付けではないので失敗したと思ってもMiSELを撤去すれば良いだけなので気軽に設置できるのが良いなと思います。

MiSELの小上がりユニットで選べる畳は6色
MiSELの小上がりユニットで選べる畳は6色

畳の色も6色から選べます。頼めば小さいサンプルも頂けるので候補になりそうな4色分を頂きました。私の場合は和室の延長の小上がりスペースとして考えているのではなく、あくまで収納を兼ねる窓際のベンチスペースと考えているので和室感の無い畳の色を選ぶと思います。

MiSELの小上がりユニットの欠点は何と言っても価格です。80cmのユニットが3つで定価だと21万位するので県民共済住宅の掛率がどれ位かはわかりませんが壁一面に設置するとなると結構高くなりそうなのが怖い所です。

その他の建材もチェック

ハピアウォール(木目)とグラビオエッジ(壁面タイル調)
ハピアウォール(木目)とグラビオエッジ(壁面タイル調)

DAIKENでは色々な建材があるので写真を撮りながらチェックしていきました。上の写真だと壁部分のグラビオエッジとTV裏のハピアウォールです。

Lixilのエコカラットの様なグラビオエッジですが、エコカラットにある調湿機能はありません。グラビオエッジは本物のタイルでは無いので近くから細部を良く見ると質感ではエコカラットに軍配が上がります。

ハピアウォールはアクセントウォールとして使うと面白い使い方が出来そうです。寝室のヘッドボード裏や上の写真のようなリビングのTV裏の壁に使うと良さそうです。なお、上の写真の様な間接照明はオプションではなく他社製品との事でした。

グラビオエッジの紹介
グラビオエッジの紹介

その他にオプションの木目調の軒天も見学しました。この軒天は県民共済住宅で取扱が無くなるらしいので実際に使えるかどうかはわかりません。

木目調の軒天
木目調の軒天
ダイライト軒天
ダイライト軒天

木目調の軒天で軒が長いと豪邸感が出ますね。私は切妻屋根の勾配軒天を考えているのでダイライト軒天を付けるつもりはありませんが、寄棟屋根や切妻屋根の水平軒天なら相性がとても良さそうです。

DAIKENの天井材
DAIKENの天井材
DAIKENのSIC向け建具
DAIKENのSIC向け建具
DAIKENのカウンター材の一覧
DAIKENのカウンター材の一覧

時間が余ったので天井材やシューズインクローク向けの建具、カウンター材も見ておきました。

ショールームに行ってみて

インテリアの参考になりそうな展示
インテリアの参考になりそうな展示

DAIKENのショールームはTDY東京コラボレーションショールームの3社目に周ったので結構疲れていましたが、案内して頂いたスタッフがとても熱心かつ感じの良い方で印象はとても良かったです。

ニレやハピアフロアの床材のサンプルも自宅に送って頂き、見学から2日後には届いたのでそれも非常に良かったです。

DAIKENの建具の印象は良くも悪くも普通で、本物の素材程の高級感も無ければフェイク素材にありがちな安っぽさもあまり感じない無難な印象です。ショールームの展示の様にコーディネート次第では充分オシャレにも出来るしある程度の高級感も醸し出せます。

今後設計士さんと話が進んで間取りが決まってどの建具を選ぶかという段階になってから再訪すると思いますが、間取りを確定させる前にショールームで色々な物を見ておくとイメージが膨らむのでショールームに行って良かったです。ショールームに行くのはぶっちゃけ面倒ですが、行ってみて初めて解る良さみたいなのはあるので面倒でも暇を見つけてショールームに行くことをおすすめします。