今週末で木工事が終わる予定という事もあり、大工さんが引き上げる前に問題点があったら早い内に直して貰いたいので今週は2日に1度のペースで見学に行っています。
この日はたまたま引越し先の区役所に用事があり、そのついでに現場を見に行ったらなんとこの日で木工事がほぼ完了し、大工さんが引き上げる直前のタイミングで棟梁と大工さんに会えて最後にちょっと話して挨拶できたのは本当に良かったです。
木工事自体は完了ですが、まだ部材待ちで作業が出来ていない箇所もあるとの事でした。
着工104日目(上棟47日目)の現場の様子
外壁のシーリング
私の選んだ外壁は標準のALCで先日パネルの設置が完了し、この日はシーリング(コーキング)の真っ最中でした。
ALCのシーリング材はALC専用の「オートン CP-1」という製品が使われていました。ALCの外壁はALCのパネル自体は無塗装な状態で納品されるので、外壁パネル設置→目地のシーリング(コーキング)→塗装という工程を経て外壁が完成します。
ほぼ木工事が完了
大工さんが今日で引き上げるとの事で現場を片付けている最中でしたが最後に挨拶できて本当に良かったです。良い仕事をして頂いた棟梁と大工さんには本当に感謝しかありません。
私から見て施工の質は全く問題ありません。県民共済住宅の大工さんは当たりハズレがあると言われていますが、私の家を担当してくれた大工さんは完全に当たりと言えます。実際出来が悪くてやり直しさせた箇所は皆無でした。
棟梁に聞きましたが、県民共済住宅の場合馴れ合い防止の為か担当の監督と大工が出来るだけ同じ組み合わせにはならないようにしているようです。他のハウスメーカーだと監督と大工はチームのように同じ組み合わせになりがちという事でした。
キッチン周りが仕上がっていました
この日は2日前には影も形も無かったキッチン周りが完成していました。たった2日でキッチン、カップボード、エマウォールが完成するんだと驚きました。
キッチンはタカラスタンダードのグランディア、壁パネルはタカラスタンダードのエマウォール、カップボードはウッドワンの県民オプションの構成そのままのカップボードで吊り戸の高さを天井から300mm開けて通常よりも低い位置に設置しています。
吊り戸の高さを標準よりも更に下げる事で吊り戸の中身を全体的に取りやすくなるのと、吊り戸と天井との隙間に間接照明を仕込んで見栄えも良くしたいという狙いがあります。
キッチンの色も標準で選べる白でカップボードは県民オプションの構成そのままのウッドワンの1800幅のカップボードになります。
対面キッチンで腰壁で手元を隠していることもあり、キッチンのワークトップもステンレストップ(オプション:差額なし)で実用性重視のキッチンにしました。
カップボードの引き出しと吊り戸との間の壁はタカラスタンダードのエマウォールを貼っています。1800幅のカップボードだとエマウォールが継ぎ目無しで1枚で貼れます。ここは見た目重視でタイルにしようかなとも思いましたが、タイルも費用が結構かかるのと、エマウォールも高いですが2枚目以降は施工費が上乗せされない(タカラの職人が1日で施工出来る範囲なら1枚でも2枚でも施工費が同じ)ので割安になる事もあり意匠性も機能性もあるエマウォールにしました。
キッチンにタカラスタンダードのグランディアを選んだので、キッチンパネル部分はオプションのホーロークリーンキッチンパネルにして、更に施工範囲をキッチンの奥の方まで広げました。
ホーロークリーンキッチンパネルは県民オプションのロッシュホワイト、エマウォールはトラバーチンホワイトの横張りです。この辺の色に関しては当時は白クロスを貼る前提で選んだのですが、今は気が変わってLDKの大部分がグレージュ色のクロスにしたので色が合わない可能性があります。
エマウォールのトラバーチンホワイトはユニットバスがサザナのビスクトラバーチン柄なので柄を合わせてみたのと、高級感がある石目調なのでこれにしました。
エマウォールは磁石がつくので地味に便利な内壁材です。目地やテカリが若干気になりますが意匠性も悪くないですね。金属にガラスの釉薬でコーティングされているホーローの壁材という事もありエマウォールの表面はひんやりとしているのでトイレの様な肌と壁が近い箇所にエマウォールを貼ると寒く感じてしまうかもしれません。
この壁に学校のプリントを貼ったり、磁石で付けられる小さな棚やトレイの様なグッズを買ったりしてこの壁を有効活用したいと思います。
県民共済住宅のオプションにエマウォールとほぼ同じ機能(ホワイトボード代わりにはなりません)のマグピタボードがありますが、真っ白なホワイトボードみたいな質感なので意匠性という面ではエマウォールが勝っています。
IKEAのティルフォラというエレクトロラックス製の60cm幅のフロントオープンを家の引き渡し後に後付するつもりでキッチンのプランを決めました。
ホーロー製キッチンへの食洗機の固定をどうするかという問題はこれまでに散々調べても情報が皆無でどうするべきか全然わかりませんでしたが、この形状なら左右の凹んでいる部分に適当な厚みのベニヤ板か木材を入れてそこに食洗機固定用の木ネジを打ち込めば固定できそうな気がしてきました。
食洗機の設置は最初は業者にお願いしようと思っていましたが、マニュアルを見ていたら思ったよりも簡単そうでこれなら自分でも出来そうなのでDIYで頑張ろうと思います。
洗面台のキッチンパネル
洗面台横のキッチンパネルの施工も完了していました。2階はオプションと言うか個別見積でタカラスタンダードのエリーナの2ボウル洗面台を入れたのでタカラのホーロークリーン洗面パネルを採用しました。
1階はパナソニックのシーラインなので横の壁に県民共済住宅の標準キッチンパネルを入れました。シーラインは県民共済住宅標準の奥行530のシーラインではなく、監督との最初の方の打ち合わせで収まりが良い奥行450のシーラインに2万円位の差額を払って変更しました。
階段下収納とウォークスルークローゼット
棟梁から床下の断熱材(ネオマフォーム)が入らなかった隙間の処理をしたと聞いたので一安心です。ここは上棟前の床の断熱材が入ったタイミングで棟梁から頂いた写真に僅かな断熱欠損があったのでその部分を直して貰えるようにお願いしていた所でした。いつ対応してくれるのかわかりませんでしたが、最後にやって頂けて感謝です。
階段下のウォークスルークローゼットは階段幅を目一杯使わずに浅くして、残りは反対側にある洋室の可動棚としてスペースを活用しました。
階段下スペースは収納かトイレ位しか活用方法が見いだせなかったので収納にしました。
この家の間取りでは階段幅を150mm程広げた事もあり、その分他のスペースが微妙に圧迫されているのでその部分を有効活用すべくウォークスルークローゼットにしましたがこれは中々良いアイディアだったと思います。
廊下(ウォークスルークローゼット)の先に窓があるのも抜け感と言うか開放感があって良かったです。ここに関しては設計段階でそこまで考えていなかったので偶然ですが、通路の先に視線が抜ける窓があるのとただの壁とでは気分的に結構違うのでそういう事まで意識して窓の位置を考えた方が良いと思います。恐らく建築家と言われる人達はそういう所まで考えて設計していると思います。
私は採光や日射熱の事と外観のバランスを意識して窓の位置を決めましたが、それだけでは考慮が足りないという事もわかったので窓の位置の重要性を改めて理解しました。
私の家は都市計画道路予定地上にあり、もう一度家を建てる可能性が高いので次回の家では視線の抜け方だったり、ドアを開けた先に何が見えるかまでしっかり考えて間取りを作ろうと思います。
寝室のヘッドボード代わりのフラットパネルオーク
ついに寝室にウッドワンのフラットパネルオークが施工されました。この壁材は最近発売したばかりで施工事例がまだどこにもありません。実物も見ておらずウッドワンのカタログの画像だけで採用を決めましたが概ねイメージ通りでした。
ここに置くベッドはダブルクッションのフレームなので高さがそこそこあり、コンセントの穴の下の高さ辺りまでベッドが来るはずです。この高さにしたのはウッドワンのフラットパネルオークの大きさが横が2,730、縦が150の突板が4枚で1セットなので2セットで高さが1,200になるので丁度良いんじゃないかと思ってこの形にしました。
大工さんが要望通り2箇所のコンセントを基準にパネルを均等に配置してくれてとても良い仕事をしてくれました。ここがもしちょっとでもズレていたら相当残念な事になっていたと思います。
約1m幅のシングルベッド2台をくっつけてキングサイズの様にして使うので、連結したベッドの両脇にサイドテーブルを置いてその上に部屋の照明のスイッチとコンセントが来るようにしました。
ここに付けるコンセントプレートは県民共済住宅標準の白のコスモシリーズのラウンドタイプだと合わないと思うのでパナソニックのSO-STYLE辺りの黒いコンセントやスイッチを入れられるなら入れたいです。もしSO-STYLEの様な黒いスイッチが無理なら最低限コンセントプレートだけは新金属プレートに変えて黒の金属製の見切り材と素材感だけでも合わせたいと思います。
高さは床から1,200を予定していましたが、巾木の収まりをどうするか決めている時に大工さんも監督も巾木はあった方が収まりが良いと言っていたので巾木の上からパネルを貼っています。
実際この壁パネルの下の巾木はベッドやサイドテーブルで見えないと思うのでまあ良いかなと。
ヘッドボードの見た目をより本格的にするなら壁をふかしてヘッドボードに厚みを持たせた方が良いと思いますが、県民共済住宅で壁をふかすと確か5万円以上かかってしまうので壁をふかさずに1cm位の厚みがある壁パネルをそのまま貼り付けました。壁をふかすならウッドワンのフラットパネルオークよりも朝日ウッドテックのthe wallの方が種類豊富で使い勝手が良いかもしれません。
玄関収納
最後まで施工されなかった玄関も形になっていました。玄関先のクローゼットは扉がまだ完成していませんが、部材が無いので部材が入り次第大工さんが来て施工するとの事でした。
玄関は県民共済住宅オプションのウッドワンの3列タイプの靴箱が施工されていました。2日前に現場に行った時は鏡の位置が違ったので棟梁に直してもらうようにお願いしましたが、問題なく直っていました。
1階洋室
1階洋室の可動棚も完成していました。ここは階段下のオープンクローゼットの向かい側になります。階段下を全てクローゼットにすると奥行きが深すぎて使いにくいですが、両面でスペースを使ったので洋室側は本棚、ウォークスルークローゼット側は洋服用のクローゼットという風に上手くスペースを分割できました。
脱衣室兼ランドリールーム
脱衣室兼ランドリールームには標準のホスクリーン2本(1セット)の他にクローゼット用のパイプを洗濯物を干すための竿として使います。ここのパイプはオプションになりましたが、6尺で1本2,300円とホスクリーンを1セット追加するよりも格安です。
ホスクリーンは壁から壁まで使えませんが、クローゼット用のパイプなら壁の端から端まで洗濯物を干せます。ここに関しては物干し竿が年中ホスクリーンに付けっぱなしになることが目に見えていたので見た目よりも実用性を取りました。
書斎の造作カウンターの配線穴
大工さんが引き上げるという事もあり、書斎のカウンターの穴を確認してきました。カウンターが2段になっていて下段の穴は開いていましたが、上段の穴が開いていなかったので監督に連絡した所、後日可動棚の穴を開けるタイミングで対応するとの事で一安心です。
照明プランがほぼ完成しました
前回監督と照明について打ち合わせた際に入れたい照明器具のリストを監督に渡してそれを元にオーデリックで照明プランを作成して頂きました。
照明については初回の見積で物凄い予算オーバーだった事もあり、施主支給のブラケットライトと言うかモーガルソケットを大量に使って減額を行い、予算内に収めることが出来ました。
私の場合は間接照明が4箇所あり、そこで照明の予算の大半を使ってしまっています。
オーデリックから届いた照明のリストです。2番のFLAT PLATEシリーズのシーリングライトは施主支給のペンダントライトに変えようと思うので削除して引っ掛けシーリングだけ用意して貰うことにしました。
照明プランの紙にある照明も間接照明用の電球色のライン照明とダクトレールに付けるスポットライトとペンダントライト、一部の天井に設置するダウンライトに玄関ホールのシーリングライトがある位です。
狭い部屋の照明は施主支給のモーガルソケットを設置するのでこのプランには含まれていません。
照明に関してはもし照明が足りずに暗かったとしても後からスタンドライト等を足せば良いので最小限にしています。
最後に
まさか2日でキッチン周りの施工が始まっていて完了しているとは思いもしなかったのでかなり驚きました。そして棟梁も大工さんも次の現場に行って翌日上棟との事で大変そうです。
最後に棟梁と話が出来たのでこの日現場に行けて良かったです。棟梁も気密測定の数値が気になるとの事なので測定が終わったら棟梁のLINEに速報を入れたいと思います。
木工事がほぼ終わって家づくりも終盤に入っていますが、現時点では県民共済住宅を選んで良かったと思っています。幸い注文住宅ならではの家づくりも楽しめているしトラブルもありません。
建てる前に不安に思っていた施工品質については今までのブログの画像の通りで私の現場では問題ありません。以前の記事で問題があったダクトの件は改善が必要ですがそれも監督が対応してくれるとの事なのであまり心配していません。
私の現場では監督や大工さん他様々な職人さんに恵まれた事もあり県民共済住宅に申し込んだ時に想定していた品質よりも良い品質の家が出来ていると現場を見ていて実感しています。今週末の気密測定でその成果がC値の値として目に見える形で現れるのが楽しみです。