先月に外部設計士さんとの初回打ち合わせ後に要望を反映した間取り図が自宅に送られてきました。

プランニングリサーチを送付してから打ち合わせまで3ヶ月も間が空いたのでその期間に間取りを煮詰めてプランニングリサーチと共に提出した間取りから変更したくなった点があったので初回打ち合わせの際に3Dマイホームデザイナー12で作成した新しい間取りをプリントアウトして設計士さんに提出してその間取りをベースに要望を伝えていたので今回送付頂いた間取りが実質初回の間取りとなります。

私は間取りのスペシャリストでも無ければ間取りの作り方系の本を見て勉強したわけでもないので素人が考えた稚拙な間取りかもしれませんが、今後県民共済住宅で家を建てる方の参考になればと思い初回の間取り図を公開します。

私も間取りを作る際に県民共済住宅の施主ブログで自宅の間取りを公開している方々の間取りを見ながら「ここは真似したい」とか「これはイケてないよね」とか良くも悪くも参考になったので次世代の施主さんへの間取りのヒントになれば良いなと思っています。

土地は南面に隣家のある旗竿地

土地の形状は旗竿地
土地の形状は旗竿地

土地は47坪程ある旗竿地で、図面の方角は上が北方向になります。土地の一部が都市計画道路予定地になっていて建物の右下のバルコニーや玄関の辺りが丁度都市計画道路にかかっているので将来的にこの部分は撤去することになります。

この土地の南側と西側に2階建ての家がそれぞれ建っているので建物の1階部分の日当たりはあまり良くはありませんが、南西や南東、東は家が建っていないので全く陽が入らない事はありません。

エコキュートを置く位置が北側でスペースに余裕がないので家の配置をちょっとずらして北西側にスペースが出来るように家の向きをちょっと回転させようかと思っています。

1階の間取り

自作の1階部分の間取り
自作の1階部分の間取り
建築士さんから頂いた2回目の1階の間取り
建築士さんから頂いた2回目の1階の間取り

1階は玄関と寝室、子供部屋の他に納戸、ウォークスルークローゼット、階段下収納、セカンドリビングという様な間取りにしました。

2階にリビングを配置したので普通の家の2階にある寝室等の個室が1階にあります。階段は多少幅広のストレート階段を建物の中央に持ってくる感じにしました。2階のLDKと1階のホール的役割のセカンドリビングを繋ぐリビング階段です。

エアコンの配置や窓の種類や配置と大きさはこれから大幅に変えていく部分になります。エアコンは1階に1台、2階に1台の2台体勢で夏は2階のエアコン1台で家全体を冷房し、冬は1階のエアコン1台で家全体を暖房する全館空調のような使い方を考えています。せっかく高断熱仕様のオプションを入れるのに従来通りの個室空調では光熱費の削減効果が薄いのでエアコンでの全館空調を実現させようと思います。

2階の間取り

自作の2階部分の間取り
自作の2階部分の間取り
建築士さんから頂いた2回目の2階の間取り
建築士さんから頂いた2回目の2階の間取り

2階はLDKに水回り全般と書斎と子供部屋を配置しました。土地が旗竿地で南側に家があり、1階の南側の窓から隣の2階建ての家まで3m〜4m位しかスペースが取れない関係上冬に1階の日当たりが悪いのが解っているので2階にリビングを持っていきました。

水回りについては洗面室と脱衣室を分けています。洗面室は2ボウル洗面台を入れる前提で広く取っていて、脱衣室は洗濯機と将来的に乾燥機を置ける位のスペースを用意してホスクリーンを入れてランドリールームとして活用する予定です。

書斎はリビングのスタディスペースを引き戸で仕切れるようにした感じの共有のワークスペースを設けてその中に個室の書斎を別途設けました。

バルコニーは1,820mmの奥行を取っています。私は正直バルコニーは要らない派なのですが、県民共済住宅ではバルコニーは2坪まで無料ですがバルコニーを無くしても減額されるわけでもないので玄関の屋根代わりに奥行が広いバルコニーを玄関上に付けました。

2回目の間取りなので修正点やリクエストが反映されていない所も当然ありますが、大枠はこんな感じで家を建てることになると思います。

この新居で実現したかったこと

  • 全館空調で居室以外も快適な温度に保ちたい
  • 断熱性能を高めて全館空調でも冷暖房費を節約したい
  • 南面以外の窓は最低限にしてプライバシーの確保と断熱性能を優先したい
  • LDKのどこからでもTVが見える間取りにしたい
  • 個室の書斎が可能なら2箇所は欲しい
  • ホテルライクな水回りにしたい
  • ランドリールームが欲しい
  • パントリーが欲しい
  • ロボット掃除機を最大限活用したい
  • 洗面室と脱衣室は分けたい
  • ホテルライクな寝室にしたい
  • 玄関に洗面台やコート用のクローゼットが欲しい
  • 災害(特に地震)に強い家に住みたい
  • 土地と建物の一部が都市計画道路予定地上にあるので再築の補償を貰って減築リフォームで済ませたい

ちなみに県民共済住宅では全館空調のオプションは存在しないのでここは普通のエアコンと部屋間の換気扇を使ってローコストに全館空調を実現させるつもりで考えています。

この間取りを作るに至った考え方

間取りを作る前に耐震についてYouTube等で多少勉強してから間取りを作り始めました。構造に関しては構造塾の佐藤先生のYouTubeチャンネルがとても参考になりました。構造に関する動画を見て柱直下率壁直下率について理解してから間取り作成に入ることで設計士さんに提出した間取りで構造的に無理な事が無く大きな変更点が無かったのは良かったです。

構造に関する理解が進むと四角い総二階の建物は構造的に実に合理的な優れた形状だと思い至りました。私は高気密高断熱の家を建てたいと思っているので、室内から熱が逃げる外壁の面積が最小限で済む総二階の四角い家の良さを再認識しています。私が家に求めるのは見た目のデザインよりも機能性です。

構造や断熱の事を考えた上で土地の形状的に南面はある程度開けて日射が入るスペースも確保したかったので最初に東西が長い長方形の総二階で柱直下率や壁直下率を上げるように考えて間取りを作りました。私は最初に建物の形ありきで部屋を当てはめていった感じです。

動線については回遊動線を意識して間取りを作るのではなく、逆に動線は多少悪くなっても通路に相当するスペースを極力少なくして坪単価を抑える方向で考えました。私の間取りで家事動線だけを考えるならキッチンは南側に寄せて北側に通路を作った方が効率的ですが、南面からの日射取得と開放感を考えて南側を開けました。

全館空調の様に居室以外のスペースも快適な温度に保ちたいのでエアコンの風が通りやすいであろう間取りにすることも心がけましたが、エアコンの配置が私の要望が入っていないこの図面とでは全然違うので今後大幅に変更します。

収納は各部屋に収納を設ける考え方ではなくファミリークローゼット的な収納スペースにまとめる感じで考えています。

窓の位置や大きさは次の打ち合わせで決める予定なので窓の位置や種類、大きさなどは自分の希望がまだ反映されていません。換気が第一種換気になっていますがメンテナンスが楽な第三種換気で行くつもりなのでその辺も今後調整していきます。

予定としてはエアコンを1階と2階に1台ずつ設置して夏は2階のエアコン1台を可動させ建物全体を冷房し、冬は1階のエアコン1台を可動させて建物全体を暖房しようと思っています。なので階段部分の間仕切りは行わず空気が通りやすい引き戸を多めに採用しています。その他にまだこの図面には反映されていませんが、エアパスファンという部屋間の換気扇を扉の上の垂れ壁に設置してエアコンと直接接していない部屋にも空調された空気が通るようにします。

正直この間取りが自分の中で完璧かと言われると良い点もあれば今ひとつな点もあるので間取りって簡単そうでいざ作るとなると難しいなと実感します。この間取りを考えるまでにも相当悩みました。

私の間取りはいかがだったでしょうか。間取りについては施主毎に正解が異なるので一概にこれが良い間取りというのが無いのが難しいところですね。この間取り図が誰かの間取りを考える上でのヒントになったり、やっぱりこれは無しだなみたいな気づきにでもなれば幸いです。