前回の記事で少し触れましたが私もついに残念ながら県民あるあると言うか注文住宅あるあるの施工中のトラブルに遭遇してしまいました。

トラブルの内容は2階の折り上げ天井の高さが確保できないという内容です。設計時には標準の天井高(2,450mm)から150mm上げて2,600mm確保出来るか担当の設計士さんに確認して確保できるとの事で、そのまま設計に入り監督と折り上げ天井に埋め込む間接照明と天井付けのカーテンレールの事を話した時にも特に何も言われなかったので安心していましたが、コンベックス(金属製のメジャー)を持参して現場で寸法を何気なく測っていたら計算が合わないというかどう見ても高さが足りないよねと気づいた次第です。

大工さんに話を聞いてみても現場レベルで修正できる問題では無かったのでどうしようか考えつつ帰宅後に監督にSMSで報告し、翌日監督から電話があり急遽現場での打ち合わせを行いました。

丁度タイミング的に電気屋さんが配線工事を行っている最中だったので現場で監督と電気屋さんと私とでコンセントやスイッチの位置も確認できる絶好のタイミングでした。

現場についてまずは監督と電気屋さんと私とでコンセントやスイッチ、壁付け照明の位置決めを行いました。

コンセント位置の微調整

寝室のベッド後ろのスイッチとコンセント部分の位置を色々相談しながら決めました
寝室のベッド後ろのスイッチとコンセント部分の位置を色々相談しながら決めました
2段の造作カウンターの上になるように配置した書斎の内壁側のコンセント
2段の造作カウンターの上になるように配置した書斎の内壁側のコンセント

電気配線図の打ち合わせの際にコンセントの位置を決めましたが、筋交いが邪魔でそのまま入らない箇所もあったので何箇所か高さを変更しました。その他に寝室のコンセントの位置を現地で打ち合わせして決める手はずになっていて丁度電気屋さんもいる今のタイミングで決めました。

寝室の電気配線図
寝室の電気配線図

寝室のベッド後ろにウッドワンのフラットパネルオークというウッドパネルを張ってベッドのヘッドボード代わりにする予定で、フラットパネルオークが施工される範囲内のベッドの左右にスイッチとコンセントが来るようにしたかったのですが、柱と間柱の位置的にどうしてもしっくり来る場所に設置できなかったのでここは妥協してフラットパネルオークの施工範囲の外側にスイッチとコンセントを移動しました。

ただ、やはりフラットパネルオークの施工範囲内にスイッチを置きたいので現地で打ち合わせして位置を調整した次の日に監督にやっぱり位置を図面の場所に戻して、部屋の中心になるように配置したフラットパネルオークの位置をコンセントに対して中心に来るように合わせてくださいというお願いをしてしまいました。二度手間になり電気屋さんと監督には本当に申し訳なく思います。

壁付けする照明(モーガルソケット)の位置の微調整

電気屋さんに施主支給する青山電陶のモーガルソケット(E26-01)の実物を渡してこういう物ですよと実物を見て頂きました。電気屋さんはプロなのでこれを見てどういう物か理解してくれました。

Amazonで購入した青山電陶のモーガルソケット(E26-01)の25個セット
Amazonで購入した青山電陶のモーガルソケット(E26-01)の25個セット

これを壁付け照明として壁面に設置して電球は引き渡し後に後付する予定です。このモーガルソケットは1個300〜500円位とかなり安く購入できる上、主張しないデザインかつ陶器製なので安っぽさもそれほどありません。建築家がよく使う安価な壁付け照明のテクニックをそっくり真似させて頂きました。

当然ながらこのモーガルソケットだけでは照明器具にならないのでソケットに差し込むE26口径の電球を別途用意する必要があります。E26の電球もその辺の店で1個数百円程度で簡単に入手できる上、普通の電球ではなくスマート電球を使えばスマートホーム化も出来ます。

私はこのモーガルソケットでの壁付け照明を多用して照明費用をかなり削減しています。

外壁側の気密コンセントボックスカバー

県民共済住宅ではこのタイプの防気カバーが外壁側のコンセントボックス内に標準で設置されます
県民共済住宅ではこのタイプの防気カバーが外壁側のコンセントボックス内に標準で設置されます
高気密高断熱住宅で使われる一般的な気密コンセントボックスカバーの施工方法
高気密高断熱住宅で使われる一般的な気密コンセントボックスカバーの施工方法

以前の記事で気密コンセントボックスカバー(防気カバー)の事について触れましたが、県民共済住宅では断熱材が入る壁のコンセントボックス内に防気カバーを内付けするのが標準だと監督から聞きました。

内付け用の防気カバーがある事をまだ知らなかった時に上の画像を印刷した紙を上棟時に監督に見せてこういう風に気密コンセントボックスカバーを外付けして欲しいとリクエストしていたのでどうなったか気になっていましたが、なんとリクエストが通って外付け用の気密カバーを電気屋さんが施工してくれていました。

ここに関してのリクエストはダメ元で言ってみて実現出来たらラッキー位の感覚でのお願いだったので実現して良かったです。本当に監督の仕事が素晴らしいです。

コンセントボックスの防気カバーは内付けでも外付けでも結局防気カバーがついてきちんと配線部分の穴が気密処理されていれば問題ありません。厳密には防湿層を連続させるという意味で外付けの方が有利な様に思えますがきちんと施工されていれば正直大差ないと思います。

リクエストが通り外付けの気密カバーで施工されていました
リクエストが通り外付けの気密カバーで施工されていました
防気カバーと配線周りの取り合い部分にも気密テープで気密処理されていました
防気カバーと配線周りの取り合い部分にも気密テープで気密処理されていました

防気カバーと配線部分の気密処理もしっかり気密テープで処理されていて電気屋さんも良い仕事をしてくれています。監督もこういう細かいところまできちんと指示してくれていて電気屋さんも対応してくれているので気密測定が楽しみです。

電気屋さんは気さくな職人さんで頼りになりそうな人達で安心しました。何より上の写真の様なこういう細かい部分を指摘する前にきっちり処理しているのは普段から丁寧な仕事を行っている証拠なのでかなり安心出来ます。

未来工業製の気密カバーが使われていました
未来工業製の気密カバーが使われていました

なお私の現場で使われていた気密カバーは未来工業製の物でした。

入れたいコンセントプレートについて

まだ壁に石膏ボードが張られる前なのでコンセントプレートやスイッチプレートはまだ付きませんが、一応コンセントプレートは標準のパナソニックのコスモシリーズのラウンドタイプの物ではなくスクエアタイプの物を入れてほしいと監督にリクエストしています。

ここに関してはもし断られてもコンセントプレートに関しては電気工事士の資格が無くてもDIYで簡単に交換出来るので引き渡し後に自分で付け替えるかもしれません。コスモシリーズのスクエアタイプのコンセントプレートはホームセンターや通販等で簡単かつ安価に入手できるし工具も普通のプラスドライバーがあれば交換出来ます。

気密施工の確認

1階の柱周りの気密処理

昨日来た時には張られていなかった柱周りの気密テープが張られていました。柱周りの気密テープは言えば張ってもらえると思いますが、合板と合板の間の気密テープは県民共済住宅では標準外の施工になるようです。この継ぎ目をテープで塞ぐのは以前監督にお願いした時に断られた部分だったので諦めていましたが対応してくれていて本当に驚きでした。

合板の継ぎ目に気密テープが無くても土台や大引き(床の断熱材を敷き込む枠部分の木材)に直接釘で固定されていれば気密は取れていることになります(これが標準の施工です)が、ここにテープがあるとより安心感があるので嬉しかったです。

この辺りの施工については監督と大工さん次第で対応してくれる事もあれば対応してくれない事もあると思います。私は本当に監督と職人さん運に恵まれました。

当然ですが標準外の事は施主がこうして欲しいとリクエストしなければ確実にやってくれないのでダメ元でもとりあえず監督に伝えてみるのは重要です。気密施工に限らず施主支給なんかも監督次第な所があるのでダメ元でも言うだけ言ってみるのは可能性を0%から引き上げる為にも必須です。

ホールダウン金物用のアンカーボルトが出ている所と筋交い部分は未施工でした
ホールダウン金物用のアンカーボルトが出ている所と筋交い部分は未施工でした

気密を気にする人なら絶対に気になる柱周りの隙間ですが、筋交いやホールダウン金物がない箇所はバッチリ気密テープで気密処理されていましたが、ホールダウン金物や筋交いがある部分はまだ未施工だったのでその部分をウレタンと気密テープでの処理をお願いしました。

床の気密に関しては想定以上にきちんと出来ているので本当にありがたいです。

これから入る窓枠周りの断熱材についてもしっかり対応してくれる事を監督に確認して頂き、型枠の小さな隙間も気密テープや発泡ウレタンで対応してくれるとのことでした。

私の現場では県民共済住宅の標準範囲を超えて気密処理をしてくれています。これは監督運や職人運に恵まれたのももちろんですが、最初に自腹で施工中に気密測定を行いたいと監督に相談したのが一番大きかったと思います。その上で具体的に気密テープで塞いでほしい箇所を事前にリクエストしています。

引き渡し後ではなく施工中に気密測定を行う一番の理由は気密が悪かった場合でもその場で手直しできる余地があるからです。そして「手直しできる=手直しする位なら最初から隙間を塞いでおこう」だったり、「C値保証はしていないけれどC値が悪いと申し訳ないから頑張ろう」みたいに思って頂ける可能性も期待できます。

気密測定してC値の値だけ解っても結果の数値で一喜一憂出来るだけで本質的には意味がありません。全棟気密測定をしていないハウスメーカーや工務店の場合は特に気密測定して隙間を探して埋める事に意味があると思います。

気密測定は1回5万円前後が相場ですが私の場合は確実にそれ以上の価値がありました。

キッチンの食洗機周りの配管と配線について

タカラスタンダードのキッチンプラン
タカラスタンダードのキッチンプラン
食洗機の寸法図(エレクトロラックス社のWEBサイトから転載)
食洗機の寸法図(エレクトロラックス社のWEBサイトから転載)

私はタカラスタンダードのグランディアのキッチンを入れますが、ビルトイン食洗機としてIKEAで売っているティルフォラというエレクトロラックス社製(AEG製)のESL7225RAという型番の60cmのフロントオープン食洗機を引き渡し後に入れる予定です。

そのための配管と電気配線をどうするかという事で監督と電気屋さんと私とで話し合いをしました。

食洗機のインストールガイド(エレクトロラックス社の設置マニュアルから転載)
食洗機のインストールガイド(エレクトロラックス社の設置マニュアルから転載)
食洗機のインストールガイド(エレクトロラックス社の設置マニュアルから転載)
食洗機のインストールガイド(エレクトロラックス社の設置マニュアルから転載)

食洗機の設置マニュアルを見ると食洗機の左側に配管を用意する必要があるように見えましたが、寸法図を見てみると右側でも問題なさそうなので配線は電気屋さんが普段ミーレを入れる時と同じ様に200Vのコンセントを壁に固定しないで配線の先にコンセントだけ設置して置いておく感じにしました。

配管についてはこのインストールガイドを見ながら色々監督とも話し合いましたが、寸法図が手元に無く詳細が判断出来なかったのでタカラスタンダードの職人さんが来る時に再度打ち合わせしましょうとなりました。

ホーロー製キッチンへの食洗機の固定方法をどうするかが課題

食洗機のインストールガイド(エレクトロラックス社の設置マニュアルから転載)
食洗機のインストールガイド(エレクトロラックス社の設置マニュアルから転載)

そしてタカラスタンダードのホーロー製キッチンにこのエレクトロラックス社製の食洗機やミーレの食洗機をどうやって固定しているかを以前から色々調べていましたが固定方法がわかりませんでした。木製キッチンなら上の設置マニュアルの様にネジで固定できるので問題ないですが、ホーローだと簡単に穴を開けられないのでその辺りの問題がクリアになりませんでしたが何とかなるだろうと思ってこの食洗機を入れる前提で色々進めています。

タカラスタンダードのグランディアの様なホーロー製キッチンへの固定はどうするのか設置マニュアルを見ても不明だったのでエレクトロラックス社のWEBサイトの問い合わせフォームからこの件を問い合わせてみました。

エレクトロラックス・ジャパン株式会社のスタッフからの返信
エレクトロラックス・ジャパン株式会社のスタッフからの返信

問い合わせた翌日にメールで返信があり、なんとビス固定以外の方法が無いとのことです。これはかなり暗雲が立ち込めてきました。

ミーレやボッシュの施工マニュアルを参考までに見てみたらビスで固定できない場合は食洗機上部に金具を設置してキッチン天板の下に留めるということなので、同じ様な方法でキッチン天板と食洗機上部のスペースを何かで埋めれば恐らく実用上問題ないと思うので方法を色々考えたいと思います。今の所ぱっと思いつくのがゴム板の様な物をスペーサーとして食洗機の上に載せて食洗機の脚の長さを調節して食洗機とゴム板とキッチン天板下部を密着させれば恐らく滑ったり前に倒れて来ることも無いと思います。

食洗機の設置はこのマニュアルを見る限り特殊な作業が不要で単に給排水管にノズルを接続してコンセントに差し込んでドアの面材をネジ止めすれば良いので自分でDIYしようと思っています。

後日タカラスタンダードの職人さんが来た時にミーレを入れた時はどういう風に固定しているかやこういう場合はどうすべきかを聞いてみたいと思います。

折り上げ天井の高さがどう見ても足りない件

契約時の2階LDKの図面
契約時の2階LDKの図面
実際の施工現場
実際の施工現場

数日前に2階の現場をチェックしていた際に窓枠を見ていたらふと隣の柱に架かっている梁が大きくてぱっと見で折り上げ天井の高さが足りてないのではと思い持参してきたコンベックス(金属製のメジャー)で窓枠から梁までを測ってみましたが足りていなそうでした。

作業中の大工さんを呼び止めて質問した所、やはり150も高さが確保出来ないとの事です。これは大工さんの施工ミスとかそういう原因ではなく設計ミスと言うかそもそも不可能だった類のものなので大工さんに非はないのですが、大工さんは可能な限り高くしてみますとのことでした。

ここにはカーテンボックス兼コーニス照明を仕込む箇所なので高さが足りないと困る部分です。折り上げる高さが低いとそもそもカーテンレールが隠せないのはともかく、間接照明の光源が見えてしまうとそれは間接照明ではなくただの照明になってしまうので最低でも100mm以上の高さを確保したいところです。オーデリックの標準的なライン照明の幅は36mm、高さは40mmなのであまりに折り上げた部分の高さが足りないと光源が普通に見えてしまいます。

なお当然ですが梁をくり抜くのは構造に影響が出るので不可能でした。私の場合は折り上げた天井部分にカーテンレールとライン照明を天井付けするので梁の部分だけ凹凸があるとライン照明はともかくカーテンレールが連続しないので折り上げた天井部分はフラットである必要があります。

監督へ報告

間接照明の納め方をどうしようか考えた後に監督にSMSで状況を報告して、とりあえず折り上げ天井の下の部分に幕板を付ける予定だったのをキャンセルして幕板なしで施工をお願いしました。これはどうにもならない類のトラブルなので何が何でも折り上げ天井の高さを150mm確保するのではなくスパッと諦めて別の納め方を検討する他ありません。

翌朝に監督から電話があり、確認ミスでしたすいませんと謝罪があり、改めて設計を確認すると75mm位しか折り上げ天井の高さが確保出来ないので代案としてLDKの天井全体を下げて150mmの高さを確保するか、あるいは幕板をなしにしてそのまま行くかの2択だったので幕板なしで行くことにしましたが、本当にそれで良いのか決断するにはちょっとリサーチ不足だったので近日中に良い案をまとめて監督に相談しようと情報収集を始めました。

なお1階部分も同じ様な設計になっていますが、そちらは150mmの高さが確保できるのでそのままにしました。

監督にはとりあえず電話で幕板を撤去してライン照明の位置を壁から離す感じでずらす方向でお願いしましたが、冷静に考えてみると他にも良い方法があるのではないかと思い始めて近日中に打ち合わせをお願いするつもりで何案かリストアップしました。

監督と代案をどうするか現地で打ち合わせ

考えてみた代替案
考えてみた代替案

現場に行く前に上の代替案の画像を作成しプリントアウトして現場に持参しています。

まず最初に確認して頂いたのが最大何mm折り上げられるかという所で実際に監督が計測してみた所、監督の見立て通りせいぜい75mm程度との事でした。上の図だと代替案Aがこれに当たりますがこれだと照明器具が真下どころかそこそこ広い範囲から見えてしまうので間接照明ではなくただの連続した蛍光灯みたいな直接照明になってしまいカーテン上部もあまり隠せずに折り上げ天井にする意味自体がなくなるので却下です。

次に代替案Bの幕板を下に下ろす案を聞いてみるとこれは行けるとのことでした。幕板の厚みが30mmだとクロス仕上げの場合うまく巻き込めない可能性があるので幕板の厚みを50mm位取る必要があるかもしれないけれど基本的に可能で監督的にはこれが一番妥当な案のようでした。幕板があると野暮ったく見えるので出来れば幕板なしにしたいのが本音ですが妥協するしかありません。

代替案Cは幕板が長過ぎるので幕板部分に専用の板を使うのでそれなりに費用がかかるとのことでした。クロス仕上げよりも化粧された専用の板を張ったほうが多分良いとのことです。そして折り上げ天井をなしにして窓枠のラインまで幕板を下ろしても120mm位しか確保出来ないとの事なのでこの案を採用するとしても30mm程折り上げ天井にした方が良さそうです。

代替案Cのアレンジ案の代替案D
代替案Cのアレンジ案の代替案D

代替案Dは代替案Cのアレンジで幕板を下ろすのではなくいっそ折り下げ天井にしてその部分に朝日ウッドテックのthe wallの様なウッドパネルを張って見せる折り下げ天井みたいにする案です。

私はこれを推したいのですが監督はあまり乗り気ではありませんでした。出来るか出来ないかだと出来るとのことです。ただ、折り下げ天井を窓枠のラインの2,300まで下ろしても高さが150mmも確保出来ないとの事だったので窓際部分は多少折り上げてウッドパネル部分は折り下げる感じになりました。朝日ウッドテックのthe wallの幕板の部材がきっちり納まる長さで作って頂く予定です。

朝日ウッドテックのthe wall

朝日ウッドテックのthe wallのカタログを持参して行ったので監督に入れたい部材のメモを取って頂き見積を出してくれることになりました。the wallは突板のウッドパネル自体は樹種を選べばそこまで高くないですが、見切り材や幕板がかなり高額なので施工費込みの価格がどれ位になるか見当がつかないのが怖い所です。

the wallが高額すぎた場合は木目クロスか良さげな色や柄のクロスで折り下げた部分のみ張り分けるか、クロスの張り分けはしないで天井と同じ白クロスのまま折り下げてマンションで良くある窓際の梁みたいな感じにするかもしれません。クロスの張り分けをしないならわざわざ天井を折り下げずに幕板で良い気もするのでどう納めるか悩ましいところです。

こういう梁がある部分の天井の断熱材はどうなるか

梁と石膏ボードの隙間が殆ど無い場合は防湿シートだけ石膏ボードの上(梁の下)に敷いて防湿層が連続するようにして、断熱材は梁の左右で区切り梁の上には断熱材は敷かないとの事でした。

梁と石膏ボードの隙間がある程度ある場合はその部分にも断熱材を入れるとの事です。

天井断熱なので断熱材をきちんと敷き詰めるという事を考えると天井面の凹凸は無いに越したことはありません。そういう意味でも折り下げたりせずに幕板で隠すのが良いのかなとも思いますが、正直見た目も大事なので本当に悩ましいです。

着工70日目(上棟13日目)の現場の様子

外壁側のTVコンセントの位置が低かったので上げて貰うようにお願いしました
外壁側のTVコンセントの位置が低かったので上げて貰うようにお願いしました
外壁側のコンセント
外壁側のコンセント

前日の夕方にも現場を見に行きましたが、それからたった半日でコンセントボックスが付いていたりと凄いペースで家が出来てきています。

私のブログでは施工写真は多めに載せたいと思っていて、実際に県民共済住宅で家を建てようとなった時に色々な方のブログなどを見ましたが意外と確認したい物が写っている写真が少なく、細かい部分を見たくても引きの写真ばかりで遠すぎて確認できないみたいな事がありました。

県民共済住宅の先輩施主ブロガーさん達の施工中の写真で私が特に参考になったのはユニットバスの施工前の写真で、県民共済住宅で1階ユニットバスにした時のユニットバス周りの断熱方法が気密パッキンに基礎断熱なのか、それとも通気パッキンでユニットバス本体の断熱材頼りなのかを何人かのブロガーさんの写真で見極めることが出来ました。

こういう施工写真は人によって見ているポイントが全然違うと思うので多ければ多いほど将来の施主さんの役に立つ可能性が高いと思っています。

キッチン裏側のコンセント(左上:冷蔵庫用、中央下:ゴミ箱スペース裏、右:カップボードカウンター上)
キッチン裏側のコンセント(左上:冷蔵庫用、中央下:ゴミ箱スペース裏、右:カップボードカウンター上)
対面キッチンの腰壁のコンセント(真ん中の横向きのコンセントはキッチン側)
対面キッチンの腰壁のコンセント(真ん中の横向きのコンセントはキッチン側)

コンセントは電気配線図を書く時に相当悩んで結構考え抜いたつもりでしたが、いざ現場で見てみたら高さの考慮が甘かった箇所が幾つかありました。

電気屋さんが入るタイミングで監督と現場でスイッチやコンセントの位置をチェックするのはオススメです。コンセントやスイッチの位置は2Dの平面図で考えてもいざ現場で設置するとなるとどうしても想定外というか考慮不足な所が出てくるのでそれを現場で修正出来たので本当に良かったです。

仕事が忙しい人や遠方の人でも壁の断熱材の施工前に電気屋さんが入っているタイミングで一度は現場を見に行ってコンセントやスイッチの高さを一つ一つ確認すべきです。コンセントやスイッチの位置は家づくりの後悔ポイント上位の常連なので現場で直せる所は直しておきましょう。

なおこの写真を見ると2階の外壁に面していない柱周りにも気密テープがありますが2階の柱周りは気密層の内側になるのでこの部分にテープが張られていなくても床下と天井の気流止めがきちんと出来ているなら全く問題ありません。ここに関しては私からリクエストしていないので監督や大工さんが配慮してくれたのだと思います。

キッチンカウンター上のコンセント
キッチンカウンター上のコンセント
バルコニーの防水工事中でした
バルコニーの防水工事中でした

この日は電気屋さんの他にバルコニーの防水工事も行われていました。同時に様々な工程が進んでいっています。こまめに現場をチェックすればミスに気づいたり何か変更したい所が出てきても早いタイミングなら変更可能だったりするので家の完成度を上げると言うか後悔ポイントを事前に潰していく意味でも最低週1、出来れば週2位のペースで現場を見に行くのは大事だと思いました。

テレビ裏のコンセントの高さを高くしてテレビに隠れるようにしました
テレビ裏のコンセントの高さを高くしてテレビに隠れるようにしました
手前がスイッチ、奥が2段の造作カウンター上のコンセント
手前がスイッチ、奥が2段の造作カウンター上のコンセント

コンセントの高さは結構難しいポイントでした。いざ現場で調整してみてもこれで本当に良いのか想像が出来ない所もあります。

東側に03611サイズの縦滑り出し窓1つだけでも昼間はそれなりに明るい
東側に03611サイズの縦滑り出し窓1つだけでも昼間はそれなりに明るい
ユニットバス手前の脱衣室(左:スイッチ、右:洗濯機用コンセント)
ユニットバス手前の脱衣室(左:スイッチ、右:洗濯機用コンセント)

私の現場のユニットバスは2月22日に施工されるようです。県民共済住宅で2階にユニットバスを置いているブロガーさんで施工写真をアップしている人は少ないみたいなので2階ユニットバスの場合の断熱がどんな感じになるかは出来るだけ詳しく書こうと思います。

上が透明ガラス、下が型ガラスの段窓風の組み合わせ
上が透明ガラス、下が型ガラスの段窓風の組み合わせ

透明ガラスと型ガラスでモザイクなしの室内側からの見え方です。この窓はほぼ真南向きで日射がしっかり入ってきています。右側の西側の壁面には窓を設けていませんが南面だけの窓でも十分明るいです。しかも外に足場が組まれていて更にクロスや天井が張られる前でこの明るさです。

YKKAPのAPW330シリーズには連窓や段窓の設定がありますが県民共済住宅だとそういう窓は標準では選べずにオプション扱いになってかなり高額になるので標準サイズの窓を組み合わせてそれっぽくなるように工夫しました。上下の窓位置の細かい調整は設計士さんにお任せしましたが良い感じに仕上げて頂いたと思います。

左側の3連窓は標準サイズの06013FIXor縦滑り出しと06005FIXの組み合わせで、右側は標準外サイズの06913FIXor縦滑り出しと06905FIXの組み合わせです。

右側を標準外サイズにした理由は、この真下にある1階寝室の窓が06013サイズの窓2つだと建築基準法上で居室認定するための採光面積が足りず、06913サイズの窓2つなら採光が足りるのでやむを得ず1階部分を06913サイズの連窓みたいにしました。

それで2階の窓も069幅にして上下でキレイに揃えたというのが理由です。多分2階部分だけ060幅だと窓のラインが上下でキレイに揃わずに微妙なズレがダサく感じる可能性が高いのでケチらず2階も標準外サイズにしました。

高断熱仕様の床下点検口

県民オプションの高断熱仕様についてくる床下点検口はJOTO製でした
県民オプションの高断熱仕様についてくる床下点検口はJOTO製でした

県民共済住宅で高断熱仕様のオプションを入れると床下点検口も高断熱仕様の物になります。高断熱仕様の床下点検口はJOTOのSPF-R45F12-BC2という型番の製品でした。

20年以上前に親が県民共済住宅で建てた実家では床下点検口がキッチンにあり、床下点検口の上だけ周りの床よりも冷たくて断熱の穴だなと感じていたので高断熱仕様にして床下点検口が高性能になるのは地味に嬉しいところです。

私は2階にLDKや水まわりを持ってきたので1階の床下点検口は階段下収納の所に配置しました。もし通常の点検口が設置されていて断熱性能が足りないと思った場合はDIYで点検口の蓋の裏側にスタイロフォームやネオマフォームの様な板状の断熱材を貼り付けようかと思っていました。

外壁側に透湿防水シートが施工されました

私の現場はタイベックハウスラップが透湿防水シートとして使われていました
私の現場はタイベックハウスラップが透湿防水シートとして使われていました
透湿防水シートが張られたのでこれで雨が降っても心配無くなります
透湿防水シートが張られたのでこれで雨が降っても心配無くなります

監督との打ち合わせで建物の中に入る前には無かった透湿防水シートも建物から出た1時間半後には耐力壁の上にタッカーで留められていました。

私の現場の耐力壁材が構造用スターウッドで透湿防水シートはタイベックハウスラップが使われていました。他の県民施主ブロガーさんの現場ではSUPERコートMAXダイライトMSの組み合わせだったり、SUPERコートMAXと構造用スターウッドの組み合わせだったりするので特定の組み合わせみたいなのは無さそうです。

天気予報だと翌日雪が降るのでそれまでに屋根瓦も外壁の透湿防水シートも施工できたので本当に良かったです。しかも上棟からこの日まで一度も雨や雪が降っていません。天候にはかなり恵まれたと思います。

最後に

注文住宅にトラブルは付き物だとよく言われますが、事前に考えに考えて考え抜いても想定外のトラブルは起きてきます。折り上げ天井の高さが確保出来ないというのは現場の施工でどうこう出来るレベルの問題ではないので良い代替案を見つけるのが重要です。こういう所で安易に妥協すると後々の後悔ポイントになりそうなのできちんと納得出来る代案を考えたいと思います。

まあこういうトラブルもありましたが今の所は全体的に非常に順調に進んでいます。私は県民共済住宅で高気密高断熱を目指すというテーマを掲げて家づくりをしていますが、高断熱はともかく高気密は難しいだろうと思っていましたが、ここに来て監督や大工、電気屋さんに恵まれたのでこれは高気密(C値1以下、理想は0.7以下)ももしかしたら行けるんじゃないかと希望が見えてきています。

普通の床断熱天井断熱で袋入りグラスウールを使っているローコストな注文住宅でどこまで高気密に出来るかは高気密の家が欲しいけど予算的にそういう所で建てるのは無理という私のような人には結構気になるところだと思うので今後の壁の断熱材や天井の断熱材の施工状況もしっかりブログにアップしていきたいと思います。

それにしても本当に電気屋さんが入るタイミングで監督を含めてコンセントの位置の微調整が出来たのは良かったです。もしそのまま施工されていたら確実に後悔ポイントになってしまっていた高さのコンセントもありました。

これから建設が始まる施主さんは監督に電気屋さんがコンセントボックスを壁に付けるタイミングでコンセントの位置を調整したいと相談することをオススメします。壁の断熱材が敷かれる前にコンセントやスイッチの位置を現地で確認しておきましょう。