当サイトの県民共済住宅に関する情報は2021年9月契約、2022年4月引き渡し時点での情報を元に記載されています。

当時と現在とで仕様やルール、価格などの前提条件が異なり、記事の内容が間違っている可能性があるのでご注意ください。

2021年6月現在の県民共済住宅の洗面化粧台は標準でLIXILのMVというビルダー向けモデルかパナソニックのC-Line(シーライン)の2つから選べます。それぞれの洗面化粧台の三面鏡の内側やキャビネット部分を県民共済住宅の新都心本店に行った際に写真を撮ってきたので画像で比較してみました。

県民共済住宅の施主ブロガーの方々はMVの採用率が高いようです。県民共済住宅のWEBサイトの水まわりの施工事例でもMVが2例ありましたが、カスタマイズされたシーラインだと思われる洗面化粧台は1例でした。

この記事を書いていてたまたま気がついたのですがひっそりと県民共済住宅のWEBサイトがリニューアルされていますね。今風のデザインになっていて施工事例の写真も入れ替わっていました。

LIXILのMV(エムブイ)

奥にあるのがLIXILのMV
奥にあるのがLIXILのMV

まず1つ目のLIXILのMVという洗面化粧台ですが、このモデルは一般販売されているモデルではなくハウスメーカーや工務店向けに製造されているモデルなのでLIXILのWEBサイトやカタログには掲載されていません。色々探してみましたがLIXILのビジネス向けのサイトでMVを紹介する動画がありました。

MVにとても良く似ているのがL.C.(エルシィ)の洗面化粧台です。L.C.とMVは外観はほぼ同じですが、MVはL.C.と比べて細かい所がコストダウンされています。例えばL.C.の引出し(キャビネット)はソフトクローズですが、MVはソフトクローズが省かれています。

MVは750mm幅と900mm幅の2種類が標準で設定されています。キャビネットの扉色は写真のクリエダークかグロスホワイトが選択出来ます。

MVにとても似ている洗面化粧台のL.C.
MVにとても似ている洗面化粧台のL.C.

MVの特徴

MVの特徴
MVの特徴

MVはハイバック水栓で水栓が高い位置にあるのが特徴です。ハイバック水栓だと水栓が上から出ているので普通の水栓と違って水栓の根本が水で汚れないので掃除が楽そうです。

また、水栓が高い位置にあってボウル部分までの高さがあるのでバケツに水を入れたり洗面台で洗い物をしたりといったスロップシンク的な使い方も出来そうです。

水栓レバーはエコカチットタイプでお湯になる所でカチッと引っかかるようになっていて水とお湯の切り替えがわかりやすくなっています。水栓も引き出して使えるので便利です。

照明部分は三面鏡の上がLEDのライン照明になっていてスタイリッシュな印象です。

MVの収納部分

MVの三面鏡を開けてみました
MVの三面鏡を開けてみました

収納は上の三面鏡の裏側と引出しが2段あります。三面鏡の内側には中央と右側にコンセントが1口ずつありました。右側はこの写真には写っていませんが中央のコンセントよりちょっと低い所にコンセントがあります。三面鏡の右下に鏡を閉めていても使えるコンセントが1口あります。

三面鏡の引き出しはパナソニックのシーラインと比べると浅めです。

MVの上段の引出し
MVの上段の引出し

MVの洗面台下部のキャビネットは2段になっています。上段の引き出しは奥行が意外と狭くて半分位の奥行しかありません。

MVの下段の引出し
MVの下段の引出し

下段部分の引き出しは上段よりも奥行が広くなっています。

キャビネットや三面鏡の収納は県民共済住宅の展示スペースに行った際に忘れずにちゃんと開けて見比べる事をオススメします。

パナソニックのC-Line(シーライン)

3面鏡のLED部分が微妙過ぎるパナソニックのシーライン
3面鏡のLED部分が微妙過ぎるパナソニックのシーライン
パナソニックリビングショールームさいたまで展示されていたシーライン
パナソニックリビングショールームさいたまで展示されていたシーライン

2つ目の洗面台はパナソニックのC-Line(シーライン)です。こちらの洗面化粧台は従来型の水栓タイプです。

シーラインの方は一般販売されているモデルなのでパナソニックのWEBサイトに情報がありました。

シーラインは750mm、900mm幅の他に600mm幅も設定されています。600mm幅が標準で選べるのかオプションなのかは確認していないのでわかりませんが、600mm幅だと玄関の手洗いスペースなんかにとても向いている感じがします。キャビネットの扉色は写真のソフトウォールナット柄かホワイトが選択出来ます。

C-Line(シーライン)の特徴

シーラインの特徴(幅900mm)
シーラインの特徴(幅900mm)
シーラインの特徴(幅750mm)
シーラインの特徴(幅750mm)
シーラインの特徴(幅600mm)
シーラインの特徴(幅600mm)

シーラインは従来型の洗面化粧台という感じで印象的には至って普通という感じがします。水栓は普通のタイプですが、シャワーと普通の流水の切り替えが出来たり、水栓部分の首振りが出来る他、水栓を引き出して使えます。

普通の水栓タイプなのでプッシュ式のハンドソープや固形石鹸を蛇口の横のスペースに置けて手洗いはしやすそうです。シンクの蛇口の部分の段は勾配がついているので石鹸がこぼれても簡単に水洗い出来るのは良さそうでした。ハイバック水栓のMVだとカウンターの横部分に石鹸を置くと思うので水洗いがしにくい分手洗いに関してはシーラインの方が使い勝手が良さそうです。

キャビネット部分は洗面化粧台の幅によって構成が異なります。900mmだと引き出し2段と観音開き、750mmだと引き出し2段と片開き、600mmだと観音開きという構成になります。

照明部分はLEDですが、昔の蛍光灯の様なデザインなのでスタイリッシュとは程遠いのが残念なポイントです。三面鏡の下はミドルミラー仕様になっています。

これも同じシーラインなのでカスタム次第では化けます
これも同じシーラインなのでカスタム次第では化けます

シーラインはビルダー向けモデルではなく一般販売されている洗面化粧台でカスタマイズの幅が広いのがポイントです。構成を上の画像のようにキャビネットをフローティングタイプにして鏡や水栓を変えたらこんなにオシャレになります。

シーラインの収納

シーラインの三面鏡の収納(幅750mm)
シーラインの三面鏡の収納(幅750mm)

三面鏡の内側は左右の収納部分にコンセントが1口ずつあります。三面鏡の左下の照明スイッチの横にも鏡を閉めた状態で使えるコンセントが1口ありました。

シーラインの三面鏡の収納はパナソニック製の電動歯ブラシやドライヤーが入るように作ってあるとパナソニックのショールームに行った時に聞きました。奥行はリクシルのMVよりもちょっと深くなっています。

シーラインのキャビネット部分(幅750mm)
シーラインのキャビネット部分(幅750mm)

キャビネット部分は洗面化粧台の幅で異なりますが、県民共済住宅の新都心本店の展示スペースにあったシーラインの幅750mmだと上の写真の様になります。引き出しはソフトクローズではありません。

全体が引き出しになっていない分収納力はありますが、引き出しの場合は上部分のスペースも有効活用できるのでこの辺は完全に好みですね。

シーラインは標準の三面鏡の見た目が最大の欠点なので鏡なしにして鏡を入れる壁に下地補強をして鏡は施主支給もしくは引き渡し後に自分で好きな鏡を設置するのが一番良いのかもしれません。

どちらの洗面化粧台を選ぶべきなのか

2つの洗面化粧台を見てみましたが全体的にはLIXILのMVの方が見た目も良くハイバック水栓なので使い勝手も良さそうです。ただ、シーラインも特別悪いわけでもないので好みで選んで良いと思います。

私なら玄関近くの手洗い専用として使うならカスタマイズ前提で普通の水栓のパナソニックのシーラインで、お風呂近くに設置する普通の用途なら標準のままでも見た目が良くハイバック水栓で使い勝手が良さそうなリクシルのMVを選択します。

県民共済住宅の標準仕様のパナソニックのシーラインはLED照明の部分が特に古臭く感じて見た目がイマイチですが、パナソニックのショールームに行けば洗面台の構成を追加費用がかかりますがカスタマイズ出来ます。例えば鏡部分を変更したり、カウンターを横に延ばしたりも出来ます。逆に鏡を無しにして好きな鏡を設置するのもありです。

カスタマイズ前提ならシーラインの方がオシャレな洗面化粧台にしやすいと思います。カスタマイズすると標準仕様から外れるので追加費用はかかりますが個別見積りで別の洗面化粧台を入れるよりは大分安くなると思います。

私は2階にリビングと水回りを設置するので1階の玄関先の手洗い用として標準のシーラインを採用しますが、県民共済住宅標準品の三面鏡だけは見た目的に許せなかったのでパナソニックのショールームで鏡の部分を照明なしのフラットな一面鏡に変更しました。鏡の種類はMVの様なライン照明の三面鏡の設定もあります。

標準品をカスタマイズした位では満足出来ないなら洗面化粧台は県民共済住宅で取扱のある水回りのメーカー(LIXIL、パナソニック、タカラスタンダード、クリナップ、ウッドワン、TOTO)ならどの種類でも個別見積りで入れられるようなので各社ショールームを見て回ると良いと思います。私も2つ目の洗面化粧台は個別見積りでタカラスタンダードの2ボウル洗面台を入れるつもりでいます。