2017年12月に2018年のFIFAワールドカップロシア大会のチケットの抽選申込みが始まってとりあえず日本代表のグループリーグ3試合と決勝トーナメント1試合分の4試合分のチケットの抽選に申し込んでみました。

チケットを申し込んだ時点ではとりあえず1試合でも当たれば良いなというノリでいたのですが、2018年2月中旬の抽選日になってみると何と申し込んだ4試合全て当選して買えてしまいました!!!!

まさか申し込んだ全試合のチケットが買えるなんて思っていなかったので狂喜乱舞でしたが、ちょっと冷静になってみるとワールドカップ期間中に3週間以上ロシア国内に滞在しないといけない事に気がついて焦りました。

私は今までワールドカップの試合を生で観たことが無かったのでサッカーファンとして死ぬまでに一度はワールドカップの試合を生で観てみたいと思っていたのでようやく夢が叶いました。レッズサポの自分的には今回の日本代表メンバーにはレッズユース出身の原口元気だったりレッズからは槙野や遠藤航もいるし、更に元レッズの代表キャプテンの長谷部にとって最後の大会になるであろう今大会はどうしても見に行っておきたかったのでチケットが手に入ったのは本当に嬉しかったです。

ロシアを旅するには入国時にビザが必要ですが、更にワールドカップ期間中はFANIDというワールドカップの試合のチケットを持つ人が事前に登録すればワールドカップ期間中は何回でもロシア国内にビザ無しで入国出来て自由に移動できる仕組みも整えられていたのでビザ無しでロシアを自由に旅行出来るまたとない絶好の機会です。

2017年の夏にヨーロッパを旅行した際にJALの特典航空券でモスクワ線の往復をマイルで購入し、そこから先はJALの提携航空会社の特典航空券でロシアのS7航空のモスクワ→ウィーンとヴェローナ→モスクワの航空券をマイルで購入してトランジットビザを使って往復とも1泊ずつモスクワに泊まり、街中を多少観光してロシアの印象も結構良かったのでワールドカップ期間中は観戦チケット保有者がビザ無しでロシア国内を自由に移動できるのも魅力的でした。

本当に恐ろしいのはここからだ

チケットが取れたら次は旅程を決めなければいけません。しかし、ワールドカップという一大イベント期間中はロシアへの航空券、ロシア国内線の航空券、ホテルと例外なく価格が高騰しています。特にホテルは普段は1泊3千円位のホテルが試合日だと1泊5万円とか10万円とかの超強気のボッタクリ価格になっていて悩みの種です。

抽選結果の出た日から日本代表の試合日付近のJALの成田モスクワ線の価格がどんどん高くなってしまい、本当はJALで行きたかったのですが仕方なくJALの利用を諦めました。

今回は4試合分チケットが取れてしまったので最低でも3週間はロシアにいなければなりません。普通に旅程を組んだら100万円コースになりかねません。正直、1試合だけ当たったなら弾丸旅程で高くても20万円位かなと見込んでいたので頭が痛くなります。

購入したチケットについて

予選リーグ初戦の日本対コロンビア戦のチケット
予選リーグ初戦の日本対コロンビア戦のチケット

私が購入したチケットは日本代表の予選リーグ3試合と日本代表が勝ち上がった場合のみ有効化される決勝トーナメントの初戦分の1試合を購入しました。

ワールドカップの決勝トーナメントのチケットは決勝トーナメントの組み合わせが決まっていない開幕前にチケットが発売されるので単純に決勝トーナメントの試合を観戦したいだけなら観戦したい試合会場のチケットを買えば良いですが、特定のチームの試合を観戦したい場合はチケット発売時点でそもそも決勝トーナメント試合のカードが決まっていないために困難が伴います。

つまり、日本代表で例えるとグループHを首位通過するなら7月3日のモスクワで行われる決勝トーナメント初戦の試合のチケットを買うか、2位通過なら7月2日のロストフ・ナ・ドヌで行われる決勝トーナメント初戦の試合のチケットを買うかをワールドカップ開幕前に予想しなくてはなりません。

そこで、決勝トーナメントの試合はコンディショナルサポーターチケットという自分の観たいチームが決勝トーナメントの試合まで勝ち上がって来た場合にのみ有効化される(現地のチケットセンターで試合のチケットが発券可能になる)便利な仕組みのチケットが用意されていて、これなら首位通過でも2位通過でも関係なく確実に日本代表の試合を観戦することが可能なのでこのタイプのチケットを購入しました。

コンディショナルサポーターチケットはベスト16、準々決勝、準決勝、決勝または3位決定戦の決勝トーナメントの全4試合を購入することが可能で、自分の観たいチームが購入した試合までに敗退した場合は事前購入したチケット代から手数料10%が引かれて返金されます。

私は日本代表の予選リーグ3試合と決勝トーナメントの初戦(ベスト16)のみ購入しました。正直、ハリルジャパンの試合を見る限り予選リーグ全敗という線が妥当だと思っていましたが、何らかの奇跡が起こることを祈ってベスト16のチケットも一応申し込んであります。サッカーは何が起こるかわかりませんからね。

しかしまさか事前予想に反して日本代表の熱い戦いが4試合全て生で観れるなんて本当にラッキーでした。

コンディショナルサポーターチケットはとても便利だが旅程が確定出来ない罠

決勝トーナメントのコンディショナルサポーターチケットを購入した場合、予選リーグの順位で試合会場が変わってくるので旅程を考える上でこれが曲者でした。

日本代表のグループリーグの結果次第で旅程が3択になる問題

  1. グループリーグ首位通過で決勝トーナメント初戦の試合会場が7月3日のモスクワ
  2. グループリーグ2位通過で決勝トーナメント初戦の試合会場が7月2日のロストフ・ナ・ドヌ
  3. グループリーグ敗退で試合なし

旅程を決める上で一番厄介だったのはこの点です。試合結果次第で行き先が変わるので事前に予定を立てようがありません。しかもモスクワ発ではなく、日本対ポーランドの試合が行われるヴォルゴグラードからの移動になります。

予選リーグ首位突破ならモスクワ、2位通過ならロストフ。ちなみに両都市間は1,000km以上離れてます。

日本国内やヨーロッパのドイツ国内位の距離感なら移動もどうにでもなりますが、今回のワールドカップは世界最大の国ロシアです。都市間移動も距離があるので簡単ではありません。しかも、ロシアの場合高速鉄道がモスクワ近郊とサンクトペテルブルク位しか通っていないので移動は寝台列車か国内線、長距離バス位しかありません。

この旅程を決めるのには本当に苦労しました。どうするのが一番良いかを考え抜いた結果、ヴォルゴグラードの試合を観てから一旦モスクワに移動して、グループリーグ敗退で試合が無くなったらモスクワからすぐにサンクトペテルブルクへ移動してサンクトペテルブルクを観光し、首位通過ならそのままモスクワに残り、2位通過ならモスクワからロストフに移動する感じでとりあえずモスクワに着いてから考える事にして最終的には何日か旅程が空白のままロシアへと向かうことになりました。

最終的な旅程

費用的な事や試合日程、観光したい街など色々考慮した結果このような旅程になりました。下記の旅程には内容を入れてありますが、6月29日〜7月3日までの期間はホテル予約も都市間移動の電車や国内線の予約も未確定のまま日本を出国しています。私は普段旅程を立てる際にホテルや交通手段は必ず事前予約して行く人なので昔のバックパッカー的な行きあたりばったりな宿探しは基本的にしないので不安を抱えたまま旅立ちました。

日付宿泊場所予定試合日
2018年
6月9日(土)
ロシア・モスクワ
Holiday Inn Express Moscow Paveletskaya
飛行機で成田からモスクワへに移動し、到着後モスクワ観光
6月10日(日)オーストリア・マイヤーホーフェン
Posthotel Mayrhofen
飛行機でモスクワからミュンヘンに移動し、鉄道を乗り継いでマイヤーホーフェンへ
6月11日(月)オーストリア・マイヤーホーフェン
Posthotel Mayrhofen
マイヤーホーフェンでアルプスの山々をハイキング
6月12日(火)イタリア・カンポ・ディ・トレンス
Hotel Lener
マイヤーホーフェンから電車でインスブルックへ移動し、日本代表の壮行試合を観戦。試合後はイタリアのカンポ・ディ・トレンスまで電車で移動日本vsパラグアイ
(ワールドカップ前の壮行試合)
6月13日(水)イタリア・カンポ・ディ・トレンス
Hotel Lener
ボルツァーノとソプラボルツァーノを観光
6月14日(木)イタリア・カンポ・ディ・トレンス
Hotel Lener
ヴィピテーノ観光とハイキングワールドカップ開幕
6月15日(金)イタリア・カンポ・ディ・トレンス
Hotel Wieser
シウジ高原をハイキング
6月16日(土)ドイツ・ミュンヘン
Holiday Inn Munich Unterhaching
サンタ・マッダレーナ村とスタンゲ渓谷をハイキングし、鉄道でミュンヘンへ移動
6月17日(日)ドイツ・ミュンヘン
Holiday Inn Munich Unterhaching
ミュンヘン観光
6月18日(月)ロシア・モスクワ→サランスク間の寝台列車飛行機でミュンヘンからモスクワに移動し、寝台列車に乗ってサランスクへ移動
6月19日(火)ロシア・サランスク→ウファ間の寝台列車サランスク到着後日本対コロンビアの試合を観戦し、試合後はルザエフカにバスで移動しウファまで寝台列車で移動日本vsコロンビア
(グループH・初戦)
6月20日(水)ロシア・ウファ
Holiday Inn Ufa
ウファに到着後ウファ観光
6月21日(木)ロシア・ウファ
Holiday Inn Ufa
ウファ観光
6月22日(金)ロシア・ウファ
Holiday Inn Ufa
ウファ観光
6月23日(土)ロシア・ウファ→エカテリンブルク間の寝台列車ウファからエカテリンブルクへ寝台列車で移動
6月24日(日)ロシア・エカテリンブルク
Apartments on Belinskogo 222
エカテリンブルク到着後日本対セネガル戦を観戦日本vsセネガル
(グループH・2戦目)
6月25日(月)ロシア・エカテリンブルク→サマーラ間の寝台列車エカテリンブルクからサマーラへ寝台列車で移動
6月26日(火)ロシア・サマーラ
Holiday Inn Samara
サマーラ市内を観光し、夜にパブリックビューイングで試合観戦
6月27日(水)ロシア・サマーラ→ヴォルゴグラード間の寝台列車サマーラからヴォルゴグラードへ寝台列車で移動
6月28日(木)ロシア・ヴォルゴグラード→モスクワ間の寝台列車ヴォルゴグラード到着後日本対ポーランド戦を観戦し、試合後はモスクワへ寝台列車で移動日本vsポーランド
(グループH・最終戦)
6月29日(金)ロシア・モスクワ
Prince Park Moscow
ヴォルゴグラードからモスクワへ寝台列車で移動
6月30日(土)ロシア・モスクワ
Prince Park Moscow
モスクワ観光
7月1日(日)ロシア・モスクワ→ロストフ・ナ・ドヌ間の寝台列車モスクワ観光後に寝台列車でロストフ・ナ・ドヌへ移動
7月2日(月)ロシア・ロストフ
Okhotnichiy Club
ロストフ到着後に日本対ベルギー戦を観戦日本vsベルギー
(決勝T・ベスト16)
7月3日(火)ロシア・サンクトペテルブルク
サンクトペテルブルク空港で野宿
ロストフ観光後に飛行機でロストフからサンクトペテルブルクに移動
7月4日(水)ロシア・サンクトペテルブルク
Hotel City
サンクトペテルブルク観光
7月5日(木)ロシア・サンクトペテルブルク
Hotel City
サンクトペテルブルク観光
7月6日(金)ロシア・カザン
カザン空港で野宿
飛行機でサンクトペテルブルクからカザンに移動
7月7日(土)ロシア・カザン
Ostrovsky
カザン観光とパブリックビューイングでロシア対クロアチア戦を観戦
7月8日(日)ロシア・カザン
Ibis Kazan
カザン観光
7月9日(月)ロシア・カザン
Ibis Kazan
カザン観光
7月10日(火)ロシア・モスクワ→日本・成田間の機内泊飛行機でカザンからモスクワ経由で成田へ
7月11日(水)成田に到着
2018年6月〜7月のワールドカップロシア大会観戦旅行は1ヶ月以上の旅程になりました

ワールドカップ開幕前にロシア入りして決勝トーナメントの時期に帰国するのが航空券が一番安くてコスパが良かったのでこのような1ヶ月以上の長期の一人旅になりました。

旅程を見て「ロシアだけじゃないの?」という疑問があるかと思いますが、S7航空の成田→モスクワと成田→モスクワ→ミュンヘンの同じ日の価格を比べると成田モスクワ間の単純往復よりも何故かモスクワでストップオーバーしてミュンヘンまで飛んだほうが安かったのでロシアだけでなくドイツ・オーストリア・イタリアの3カ国もついでに軽く旅する旅程になりました。

日本代表はロシア入りする前にオーストリアのインスブルック近郊で合宿をしていて、丁度インスブルックでパラグアイ代表との練習試合も組まれており、ドイツのミュンヘンからオーストリアのインスブルックまでは電車で2時間で行ける距離なのでついでにその試合もチケットを取って見に行きました。

ロシア国内の移動は鉄道での移動が多いです。ロシア国内の鉄道移動は基本的に寝台列車での移動になり、短くて8時間、長くて24時間超えの移動を何回も行うバックパッカー顔負けの超ハードスケジュールです。飛行機での移動は高かったので最小限にしましたが、安く取れた区間は飛行機での移動をしています。

旅程を地図に入れてみた

次回の記事では旅費について書こうと思います。