13日目はウファの街を歩いて観光しました。ウファには後2泊するのでここ数日はひたすら移動していた毎日でしたがようやく1箇所の街に連泊出来ます。
ウファはロシア連邦のバシコルトスタン共和国の首都ですが、特に観光地でもない普通の都市なのでウファの日本語の観光情報がほとんどありませんでした。なので街歩きはGoogleマップで「ウファ 観光地」みたいなキーワードで出てきた所の写真を見てみて面白そうだったらそこに行くみたいな感じの行きあたりばったりな街歩きです。
ウファに来たのは観光目的ではなく、単にコスパの良いホテルがあったのと次の街に行きやすいからという理由だけだったので観光については特に下調べしないで来ています。
13日目(2018年6月21日)のスケジュール
- ウファ市内観光
ウファの街歩き
この日は久々の移動が無い日です。ホテル代が安かったのと日本対コロンビア戦の試合会場のサランスクと日本対セネガル戦のエカテリンブルクからの電車でのアクセスが比較的良いという理由だけでウファという街に滞在していますが、せっかくなので街中を歩いてみます。
宿泊しているHoliday Inn Ufaはウファの中心部にありました。ホテルのすぐ近くに公園があったのでとりあえず歩いてみます。
公園の遊歩道にはモダンアートが点在していて、公園の周りにはウファの街の主要施設が集まっているような感じの場所でした。
公園を歩いて南下するとウファの街を流れるベラヤ川が近づいてきます。途中とても立派な劇場がありました。ウファという街は人口が100万人以上いるロシア有数の大都市なのでこのような立派な建物もありました。
高台の川沿いの道を西側にしばらく歩くとヒルトンガーデンインウファが見えてきました。とても良い立地に建っているホテルです。きっとリバービューの高層階の部屋からの景色は素晴らしいと思います。
ヒルトンガーデンインのすぐ近くの広場では何かのイベントが開催中でした。この広場の向こう側の丘の上にウファで一番の観光スポットであろう場所があります。上の写真でチラッと見えている馬の上に乗った人の銅像(Salavat Yulaev Monument)がある辺りまで徒歩で向かいます。
川の向こう側が見渡す限りの森林でロシアの広大さを感じさせてくれます。
何のイベントかはわかりませんでしたが、テントがモンゴルの「ゲル」っぽいと言うかゲルでした。ウファという街の歴史は全く知りませんでしたが、この辺りはかつてモンゴル帝国の支配下にあったのが何となく実感出来ました。
同じロシアでもサランスクやモスクワとはまた違った感じがします。ウファはバシコルトスタン共和国の首都ですが、バシコルトスタン共和国は遊牧民族の国だったのかもしれません。
広場からSalavat Yulaev Monumentまでは坂道を上がる必要がありました。このモニュメントはとても立派な銅像です。馬や馬上の人間の力強さもしっかり表現出来ていて細部のクオリティも非常に高い銅像でした。
ロシアは美術品やこういう銅像のクオリティが非常に高いです。世界三大美術館のエルミタージュ美術館がある国だけあります。エルミタージュ美術館はサンクトペテルブルクにありますが、2週間後位にサンクトペテルブルクに行くのでエルミタージュ美術館にも行きたいと思っています。
そしてモニュメントのある丘からの景色が思いがけず絶景でした。見渡す限りの平原に広大な森林が広がっていてロシアの広大さがよくわかる景色でした。こんな場所で思いがけずロシアという国やユーラシア大陸の大きさを実感しました。
丘で思いがけぬ絶景に見入ってしまい、写真も沢山撮りました。そう言えばモスクワのドモジェドヴォ空港に着陸する飛行機からの景色もこういう延々と広がる森林が印象的だったのを思い出しました。
コスパの良いホテル目当てでウファという街に来ましたが、この景色を見てウファに来て良かったと改めて思いました。
景色を堪能した後は銅像の後側に広がる公園を散策しました。出店のテントがいちいちゲルっぽいのはやはりモンゴル系の文化が色濃く残っているからでしょうか。
噴水がありました。この辺を歩いていたらロシア人の若者に軽いノリで話しかけられてカジュアルな感じで金をせびられてビビりました。いきなり話しかけられて何を言っているか最初は意味がわかりませんでした。よくよく聞いてみると「お金頂戴」みたいなノリだったので普通に断ったらあっさり去って行きました。なおカツアゲではなく軽いノリの物乞い系だったので危険性はありませんでした。
気を取り直して歩き直そうかと言う所で喉も乾いてきたのでその辺にあった屋台で「クヴァス」というロシア名物のライ麦を発酵させたジュースを買って飲んでみます。
購入したのは20RUB(約40円)の一番小さいサイズです。肝心の味は何かカブトムシとかが好きそうな蜜っぽい味で美味くもなければまずくも無いという微妙な味ですが不思議と何となく癖になりそうな不思議な味でした。
もう一度銅像の辺りまで戻り改めて景色をじっくり見てから今度はイベントが行われていた広場の方へと戻ります。ただ、同じ道を戻っても仕方がないので別の方向から戻ってみました。
広場に戻り、その後はホテルへと徒歩と路線バスで戻りました。
ホテルに帰る前にホテルの隣のショッピングモールのスーパーマーケットで夕食を購入して部屋で食べました。ワールドカップ期間中なので部屋のテレビでサッカーを見るのが日課になっています。
この日はウファの街中を散策して景色の良い公園に行ってロシアの広大さを実感した一日でした。最近は移動日ばかりで疲れていたのでこの位の緩い一日が貴重に思えました。
そんな感じで13日目は終了です。
14日目(2018年6月22日)のスケジュール
- ホテルでダラダラ過ごす
14日目は完全に休養日的な1日でした。連日の移動で疲れが溜まっていたのと、前日にウファの数少ない見どころを観光してしまったという事もありホテルでダラダラ過ごす感じの1日です。
ご飯を食べにホテル近くを散策
14日目は雨がぱらついていて時折晴れる様な感じの天候だった事もあり基本的にホテルの近くで過ごしました。
昼食はホテル近くのショッピングモールの適当なカフェに入って175RUB(315円)の安い飯を食べました。ロシアの食堂やカフェは日本の社食や学食と同じ様な注文システムで、最初にトレイを取って流れで自分の食べたい物をトレイの上に載せていき、最後に会計するという日本人には馴染みやすいシステムでした。メニューから見て選ばないのでキリル文字が読めなくても問題ないのも良いと思います。
注文に使うロシア語は「モージュナ エータ」(これください)が言えれば、食べたい料理を指さして「モージュナ エータ」で問題なく注文できます。スープやご飯系の様な皿に装う物で量が多すぎる場合は「パミーシチェ パジャールスタ」(少なくしてください)と言えば少なくしてくれました。この辺はNHK教育のロシア語の語学番組で覚えた物をまんま言ってみたら通じました。
夕食も昼食の時とは違う店でしたが注文のシステムは同じでした。夕食はスープとプロフ(ピラフ)を頼んでみましたがカフェの店員のおばちゃんがとても親しみやすかったのが印象に残っています。夕食代は185RUB(332円)と安いですが、味はそれなりに美味しかったです。
ロシアは飯が安くて美味しいので長期旅行には地味に向いているかもしれません。
この日はホテルのテレビでワールドカップのブラジル対コスタリカ戦とナイジェリア対アイスランド戦とセルビア対スイス戦を見ました。ウファでパブリックビューイングが開催されていればそこで試合を見たかったのですが、街を歩いてみた感じではパブリックビューイング会場も無さそうだったのでホテルの自室のテレビでお菓子やスマホ片手に試合を見ていました。
この日はそんな感じでダラダラ過ごしたので大分体力も回復しました。流石に1ヶ月の長期旅行で連日移動しっぱなしだと疲労も溜まるので時折休息日が必要です。
翌々日にエカテリンブルクで日本対セネガル戦があるのでそれを観に行くために翌日はウファからエカテリンブルクに寝台列車で移動します。