8日目はホテルをチェックアウトして荷物を預かって貰ってからイタリアのサンタ・マッダレーナ村のハイキングとヴィピテーノ郊外にあるスタンゲ渓谷のハイキングをしてからホテルに戻って荷物をピックアップしてから電車を乗り継いでドイツのミュンヘンまで移動します。
サンタ・マッダレーナ村にはこの旅行の1年前の2017年に一度行ったのですが、その時は天気があまり良くなくて消化不良気味だったのでサンタ・マッダレーナ村に再訪することにしました。
サンタ・マッダレーナ村はドロミテの主要エリアから若干離れている場所にありますが、今回宿泊したホテル最寄りのCampo di Trens駅からだと割と行きやすい場所です。
スタンゲ渓谷はヴィピテーノ近郊では一番の見どころっぽいので地味に楽しみでした。
そしてこの日の最後はイタリアのカンポディトレンスからオーストリアを通ってドイツのミュンヘン近郊のタウフキルヘンまでの鉄道移動があります。カンポディトレンス駅→ブレンナー駅→インスブルック中央駅→クーフシュタイン駅→ローゼンハイム駅→ミュンヘン東駅→タウフキルヘン駅と6回乗換がある大移動があります。
8日目(2018年6月16日)のスケジュール
- 1泊したHotel Wieserをチェックアウト
- サンタ・マッダレーナ村をハイキング
- スタンゲ渓谷をハイキング
- イタリアのCampo di Trensからドイツのミュンヘン近郊のTaufkirchenまで鉄道で移動
- ミュンヘン郊外にあるHoliday Inn Munich Unterhachingにチェックイン
1泊したHotel Wieserをチェックアウトしサンタ・マッダレーナ村へ
Hotel Wieserで朝食を食べてからチェックアウトします。その際荷物を預かって貰いました。
この日も晴れたのでまずはサンタ・マッダレーナ村のハイキングを楽しもうと電車とバスでサンタ・マッダレーナ村を目指します。
カンポディトレンス駅から電車2駅先のブレッサノーネ駅まで移動しました。電車で22分の距離です。
ブレッサノーネからサンタ・マッダレーナ村へは路線バスが出ています。340番のバスでサンタ・マッダレーナ村まで30分位です。
電車とバスの乗継時間が3分しか無かったので駅からバス停までかなり急いで移動しました。この旅の1年前の2017年にも同じ乗継でサンタ・マッダレーナ村まで行ったので土地勘があり迷いませんでした。
サンタ・マッダレーナ村はドロミテの主要エリアからは若干外れた場所にありますが、カンポディトレンスからはアクセスしやすい場所にあったので行きやすいです。
サンタ・マッダレーナ村周辺をハイキング
サンタ・マッダレーナ村のバス停は何箇所かありますが、降りるのはFillerというバス停です。
この旅の1年前の2017年に家族旅行でサンタ・マッダレーナ村に来た時は移動のついでに寄り道したのでスーツケースを持ったままサンタ・マッダレーナ村まで来てしまい、スーツケースを預けられる所が無くて途方に暮れかけていた所で近くの土産物屋さんの親切な女性オーナーに声をかけられてスーツケースを預かって貰えました。
今回の旅ではカンポディトレンスで親切な地元の人に車でホテルまで送って貰えたりして私の中で南チロル州の印象は最高です。
前回来た際は天候があいにくの曇りでサンタ・マッダレーナ村の最高の景色は見れなかったので今回はリベンジです。前日のシウジ高原もそうですが1年前の旅のやり直しをしに来た感じです。
1年前に荷物を預かって貰ったお土産屋に寄るつもりでしたが、残念ながら店が閉まっていたのでそのまま歩き始めました。
今回の旅では天候にも恵まれています。荷物もホテルに預けてきているし連日のハイキングで体力もついていて万全の状態でした。
サンタ・マッダレーナ村の有名な景色を見るためにはまずは村の高台にある教会を目指します。
この日は晴れていてとても暑いです。前日のシウジ高原のハイキングよりも標高が低いサンタ・マッダレーナ村の方が暑かったです。
シウジ高原の様な花が咲いているような景色を想像していましたが、サンタ・マッダレーナ村は既に春は終わり初夏という感じで牧草地の草も刈られた後でした。
教会を通り過ぎてビューポイントの方までひたすら歩きます。
教会から数分歩いた所にベンチがあり、そこからの景色がとても良かったです。ベンチに座って休憩しつつ写真を撮ったり持参してきた水を飲んだりしました。
サンタ・マッダレーナ村の景色は上の写真のような手前の教会と奥の山(フルヒェッタ)を入れたこの景色が定番です。
先程のベンチからもっと上がったところにもベンチがあります。この辺りからの景色も素敵でした。
この景色を見るために日本からわざわざこの村に来る人も少なくありません。とても良い感じの景色です。ドロミテはローマやミラノ、ヴェネツィアとはまた違った魅力が詰まっている地域なので山好きの人には文句無しでオススメできる旅行先です。
ドロミテは見どころ沢山、治安も安全、人も親切、料理も美味しい、英語も通じるととても旅がしやすい地域だと思います。物価についてはイタリアの他の地域よりは高めですが、スイスやフランスよりは安くオーストリアと同じかやや安いです。
ハイキングコースは途中森の中を突っ切る感じになっていて進んだ先に細い道路がありました。この辺りからの景色も良かったです。
道路のところからの景色です。とても絵になりますね。
景色を十分堪能した後はサンタ・マッダレーナ村のバス停まで徒歩で戻ります。
教会に戻ってきたのが14時5分です。この日はブレンナー駅を19時半頃出発する電車でドイツまで移動するのですがそれまで数時間余裕があるのでサンタ・マッダレーナ村からヴィピテーノ近郊のスタンゲ渓谷まで移動することにしました。
サンタ・マッダレーナ村のバス停に戻りましたが、タイミング悪く40分位バスを待ちました。
1年ぶりのサンタ・マッダレーナ村は相変わらず美しい村で景色も良かったです。ただこの時期はひたすら暑かったのでもう少し早い5月中旬位に来るのが一番良い時期かもしれません。
サンタ・マッダレーナ村からスタンゲ渓谷へ
サンタ・マッダレーナ村からスタンゲ渓谷へは340番バスでブレッサノーネ駅前まで移動し、ブレンナー方面の普通電車で3駅、約25分位でヴィピテーノ駅まで移動して、ヴィピテーノ駅前のバス停から319番バスでスタンゲの町を過ぎて山の中のPonte Giovoというバス停で降りました。
スタンゲ渓谷に到着したのが16:25です。スタンゲ渓谷はスタンゲの町からPonte Giovoのバス停の方に登っていくルートと逆にPonte Giovoのバス停付近からスタンゲの町に降りていくルートがありますが、下りの方が楽そうなのと、山中でバス待ちすることになると終バスを逃した時に身動きが取れなくなるので下りルートを選びました。
スタンゲのバス停の終バスが17:40発なのでこれに乗り遅れるとタクシーを呼ぶしか無くなります。時間厳守でハイキングコースを歩き始めました。
時間的な制約があるので急ぎ目で歩きたいところですが、渓流沿いの景色がとても綺麗でついつい景色を見入ってしまいます。
スタンゲ渓谷は入場料がかかりますが、私の場合はHotel LenerでゲットしたactiveCARDというヴィピテーノの観光協会が発行しているゲストカードがあるので無料で歩けます。
入口のゲートでactiveCARDを見せたらそれは出口で見せてくれと言われたので出口側で支払うシステムなのかもしれません。
スタンゲ渓谷には初めて来ましたが中々綺麗な所です。川沿いに遊歩道がきちんと整備されていて安全に歩けます。
サンタ・マッダレーナ村ではひたすら暑い中歩いていましたが、スタンゲ渓谷は川が流れる音を聞きながら森の中の日陰を歩くのでとても涼しいです。
滝も多く流れも早いので景色を見ていても飽きません。
時間がないので急ぎ目で歩いているのですが、結構見どころがあるハイキングコースでついつい立ち止まってがっつり写真を撮ってしまいます。
写真を撮るのにミニ三脚をソニーのDSC-RX1のデジカメにセットして、マニュアルで露光時間や露出を調整しながら写真を撮っています。時間がないですがスマホのGoogleマップを見る限り時間には間に合いそうです。
スタンゲ渓谷のハイライトは上の写真の辺りの抉られた岩の中を歩く辺りだと思います。コース全体だと上流側の方が見応えがありました。
ハイキングコースの3分の2辺りまで降りてくると川の流れが緩やかになってきます。ここまでくれば後はひたすらゴールを目指すだけという感じでした。
途中川辺に出れる所があったので川の水を触ってみましたが冷たくて気持ちが良かったです。ちょっと川辺で休憩してから歩き始めました。
最後の方は時間が怪しくなってきたので早いペースで歩くと言うよりはもはや小走りでした。ゲートに到着したのが17:35と終バスまで後5分しかありません。
スタンゲ側のゲートでactiveCARDを見せようと思ったら17時を過ぎていたからかもしれませんが無人でした。
ゲートを出て徒歩3分位の所にバス停がありました。Googleマップを見ながら歩いたと言うか走ったので無事バス停に到着です。
もしかしたらバスが通り過ぎた後かもしれないと思いましたが、バス停でバスを待っている人がいたので何とか終バスに間に合いました。
バス停で3分位待った所でヴィピテーノ駅行きのバスがほぼ定刻通りに来てヴィピテーノ駅まで戻り、ヴィピテーノ駅で電車を5分位待ってからカンポディトレンス駅まで電車で1駅5分位で戻って来れました。
今夜のイタリアからドイツまでの電車移動について
この日はドイツのミュンヘン近郊のタウフキルヘンという町のホテルを取っているのでそこまで移動する必要があります。まずはカンポディトレンス駅から今朝チェックアウトしたHotel Wieserまで徒歩で戻り、荷物をピックアップして再びカンポディトレンス駅へ徒歩で戻ってきました。
イタリアのカンポディトレンスからドイツのタウフキルヘンまでの電車移動
- カンポディトレンス(イタリア) → ブレンナー(イタリア・オーストリア国境)
- ブレンナー(オーストリア) → インスブルック中央駅(オーストリア)
- インスブルック中央駅(オーストリア) → クーフシュタイン(オーストリア)
- クーフシュタイン(オーストリア) → ローゼンハイム(ドイツ)
- ローゼンハイム(ドイツ) → ミュンヘン東駅(ドイツ)
- ミュンヘン東駅(ドイツ) → タウフキルヘン(ドイツ)
今夜のホテルに行くまでに6回の乗継があります。ブレンナーからミュンヘン東駅まではEC(ユーロシティー)やIC(インターシティー)の長距離電車があるのでそういう電車を予約すれば2〜5の乗り換えは発生しませんが、ドイツ鉄道、オーストリア連邦鉄道、イタリア国鉄の各サイトで一番安いチケットがオーストリア連邦鉄道のこの乗継の事前購入で予約変更不可で14EUR(約1,850円)のSparschieneチケットだったのでこれを購入しました。
3の区間はオーストリア連邦鉄道のrailjetという高速鉄道車両に乗車しますが、それ以外は普通電車です。
なお、1のイタリア国内の区間はactiveCARDを使って無料で乗っています。activeCARDでイタリア滞在中の電車・バスの運賃がシウジ高原の1回以外は全て無料で済んだので細かい金額は計算していませんが、無料で乗ったゴンドラリフト等も含めるとトータルで50EUR以上節約できたと思います。
カンポディトレンス駅→ブレンナー駅
まずは普通電車でカンポディトレンスから終点のブレンナー駅まで乗車しました。大体25分位で終点の国境駅のブレンナー駅に到着です。
駅について電車を降りて南から北に向けて駅のホームを歩いているとオーストリア・イタリア国境が途中にあり、徒歩で国境を超えてオーストリアに入りました。
このブレンナー駅はオーストリアからイタリア入りした数日前に来ているのと、過去にもここで電車を乗り換えたことがあるので特に迷うこと無くスムーズに移動出来ました。ブレンナー駅は山間の国境駅なので何も無さそうな感じですが、駅からオーストリア側の北西方向に数分歩いた所にアウトレットモールがあります。
ブレンナー駅は標高が高い所にあるのか6月中旬でも半袖では寒かったです。
ブレンナー駅→インスブルック中央駅
ブレンナー駅の次はインスブルック中央駅へと向かいます。数日前にイタリア入りしたのと逆ルートなので特に迷うこともありません。都市近郊電車のSバーン(S4)に乗って4駅でインスブルック中央駅です。
インスブルック中央駅→クーフシュタイン→ローゼンハイム
インスブルック中央駅からクーフシュタイン駅まではオーストリア連邦鉄道のrailjetという高速鉄道に乗車しました。
railjetに乗るのはこれが初めてではないので車内の写真は撮っていませんが車内も綺麗です。この旅の1年前の2017年は飛行機でウィーン国際空港に到着してウィーン国際空港駅からザルツブルクまでこのrailjetで移動しました。
オーストリアのクーフシュタイン駅でrailjetからドイツのローゼンハイム行きの普通列車に乗り換えました。
ローゼンハイム→ミュンヘン東駅→タウフキルヘン
クーフシュタインからローゼンハイムの普通列車はローゼンハイム駅の到着が遅れて乗継がギリギリになってホームを走る羽目になりましたが無事ミュンヘン中央駅行きの電車に乗換出来ました。
ローゼンハイムからミュンヘン東駅へはほぼ定刻通りに到着しました。1週間前にミュンヘン国際空港からここミュンヘン東駅で乗り換えてオーストリアのマイヤーホーフェンに移動したので1週間ぶりのミュンヘン東駅です。
ここまで来れば後はどうにでもなります。ミュンヘン東駅からタウフキルヘンへはSバーン(S3)で移動しました。
タウフキルヘンからホテルまでは徒歩10分程度です。イタリアからスーツケースを持って6回も乗り換えての移動だったので相当疲れました。
Holiday Inn Munich Unterhachingにチェックイン
今回ミュンヘンに泊まる際に予約したホテルはこの日と翌日の2泊がミュンヘン近郊のIHG系ホテルで一番安かったHoliday Inn Munich Unterhachingです。予約した部屋はQueen bed nonsmokingで朝食なしの2連泊で料金は2泊で131.55EUR(17,294円)でした。
私はホテル選びの際はIHG系列のチェーンホテルを好んで利用しますがここもIHG系列のホテルです。
IHG系のホテルは上手くプロモーションを利用するとポイントも貯められるし、年間10泊でゴールド会員になれて、上級会員では一番ランクが低いゴールド会員でも結構部屋のアップグレードがあるし、レイトチェックアウトも出来るようになり、中国のIHGホテルだとウェルカムフルーツも出てくるので上級会員へのハードルが低い割には結構恩恵があります。
このホテルを選んだのも丁度ポイントが貯まるAccelerateプロモーションで条件を満たすと大量にポイントが貰える機会があったのでそれに乗っかって旅程を組みました。このホテルは2泊で131.55EUR(17,294円)と安くは無いですが貰えるポイントが美味しいのでミュンヘン近郊で一番安かったこのホテルに2連泊しました。
Point Value : Offer Description
私宛に届いたIHGのAccelerateプロモーションのメールから翻訳して引用
4,800 : アプリで2滞在分予約
1,500 : 1回滞在する
8,400 : 2箇所のHoliday Innに滞在する
9,000 : 6泊滞在する
12,000 : 北米、南米、中米、カリブ、中華圏、ヨーロッパのいずれかで2滞在する
13,400 : 上記5つの条件の4つ以上をクリアする
1,500 : 5月中に1回滞在する
このプロモーションは会員によって貰えるポイント数やクリアする条件が変わってくる中々興味深いプロモーションです。私には上記のオファーが来たのですが、今回タウフキルヘンのホリデイインに2泊することでアプリからの予約の1回分と1回滞在する(モスクワでクリア済み)、2箇所のホリデイイン滞在するの1カ所目、6泊滞在の2泊分、北米、南米、中米、カリブ、中華圏、ヨーロッパのいずれかで2滞在するの1滞在分をこれでクリアしたことになります。
残りはこの先のロシアで問題なくクリア出来るのでこのプロモーションに乗っかって最終的に5月中に滞在する1,500ポイント以外の全てのボーナスポイントをゲット出来ました。
Holiday Inn Munich Unterhachingの印象は普通のホリデイインという感じです。ホリデイインはホテル毎の質のばらつきが少なく安定した宿泊が出来るので私の好きなホテルブランドです。ベッドの寝心地も中々良いし、部屋のデスクに電源がちゃんとついていたりと色々捗るので快適です。
バスルームにはバスタブがありました。
この日はサンタ・マッダレーナ村とスタンゲ渓谷の2箇所のハイキングで歩き疲れた上、電車を6回乗り継いで3時間以上の移動でホテルに到着したのが22時半過ぎと流石に疲れ果てたので夕食は日本から持参したカップ麺で済ませてお風呂に入ってからすぐに寝ました。
この日は電車に9回、バスに4回も乗りました。改めて旅行記を書いてみるととんでもない日程だったなと思います。これで今回の旅の登山やハイキング系の旅行は終わり、これからはワールドカップに向けてサッカー色が濃くなる旅になってきます。
翌日はミュンヘンの中心部を観光します。