15日目はウファのホテルをチェックアウトしてエカテリンブルク行きの寝台列車に乗車します。翌日はエカテリンブルクで日本対セネガル戦があるのでその試合を観に行くために寝台列車で翌朝エカテリンブルクに到着して試合観戦出来るスケジュールを組んでいました。

ウファでは3泊してある程度見どころも見尽くした感があります。出発前に翌日エカテリンブルクで宿泊するアパートメントのオーナーからメールで連絡があり、待ち合わせ場所と時間についてメールでやり取りしました。

15日目(2018年6月23日)のスケジュール

  • 3泊したHoliday Inn Ufaをチェックアウト
  • ホテルからウファ駅まで路線バスで移動
  • ウファ駅からエカテリンブルク旅客駅行きの寝台列車に乗車

ホテルをチェックアウトしてウファ駅へ

ウファの市街地にあった劇場
ウファの市街地にあった劇場
バス停に向かう途中に見かけた中世っぽい雰囲気が良い感じのレストラン
バス停に向かう途中に見かけた中世っぽい雰囲気が良い感じのレストラン

この日はウファ駅を17:34発の電車でエカテリンブルク旅客駅に向かいます。ホテルは14:00のレイトチェックアウトをお願いして了承して貰ったので14:00までホテルでゆっくりしていました。

Holiday Inn Ufaをチェックアウトしてウファ駅へは徒歩だととても遠いので路線バスで向かいます。ウファ駅行きの路線バスはホテルの近くからは出ていなかったのでバス停まで1km位歩きました。

ウファ駅行きのマルシュルートカ(ミニバス)
ウファ駅行きのマルシュルートカ(ミニバス)

最初に到着したバス停でバスを30分位待っていましたがウファ駅行きのバスが全く来る気配が無かったので、諦めてバスの本数が多いであろう大通りのバス停まで徒歩で移動しました。

そこでようやく駅に行くバスと言うかマルシュルートカ(ロシアのミニバス)が来たので乗り込みました。バスの表記は当然ロシア語のみですが、「ヴォクサール」(駅)というロシア語の単語さえ知っておけば良いので問題なく乗れました。

マルシュルートカは先乗り後払い方式で運賃は25RUB(約50円)でした。日本と違って複雑な距離制運賃ではなく一律料金なのでわかりやすいです。運賃は車内の目立つ所に書いてあるので初のマルシュルートカでしたが問題なく乗り降り出来ました。大きいスーツケースもありましたが特に追加料金も取られませんでした。

ウファ駅からエカテリンブルク旅客駅への長距離列車

まるで空港のようなウファ駅構内
まるで空港のようなウファ駅構内

そしてウファ駅に到着したのが15:05位で電車の出発まで2時間半程余裕がありました。ウファの鉄道駅は街中からやや離れた郊外寄りの所にあるので駅近くはあまり栄えてはいません。そんな事もあって電車の出発までは広い待合スペースのイスに座って電車を待っていました。

この待合スペースはエアコンが効いていて寒かったです。トイレに言った時にワールドカップのマークがあったので普段は有料なトイレもワールドカップのチケットを見せたら無料で使えました。これがウファで初めて「ワールドカップ」を感じた瞬間です。それ以外は至って普通で街を歩いていてもサッカーのサの字も感じませんでした。

ウファ駅のホーム
ウファ駅のホーム
電車が到着しました
電車が到着しました

電車の出発時間の30分位前にホームに行くと5分もしないで電車がホームに到着しました。ウファは大きな駅なので乗客の乗り降りが割とあります。

ウファ→エカテリンブルクの2等車両のEチケット

今回予約した区間はウファ駅からエカテリンブルクパッサジュルスキー駅(エカテリンブルク旅客駅)の2等車両でエアコンが入っていてバイオトイレの車両を指定しました。ベッドは下段よりも多少安い上段を指定しています。乗車時間は14時間28分程でウファを17:34に発車して翌朝の8:02にエカテリンブルクに到着するので無理のない時間帯の寝台列車です。なおロシアの長距離列車は基本的に全て寝台列車になっています。

今回は2等の中でも良い車両を選んだので運賃は2,094RUB(3,785円)とそこそこ高いですが、ワールドカップ開催地のエカテリンブルクで1泊する事を考えると超格安です。

ロシアの電車移動で注意すべき点は現地時間ではなくモスクワ時間が基準になっているのでその点だけは注意が必要です。駅構内の時計もモスクワ時間になっていたり、Eチケットの時間もモスクワ時間で15:34発6:02着となっています。

2等車両の車内

寝台列車(2等)の車内
寝台列車(2等)の車内
寝台列車(2等)の車内
寝台列車(2等)の車内

2等車両の車内は見た感じとても清潔です。車両の片側が通路で残りの部分が1室4ベッドのコンパートメントになっていて、車両の端にはトイレがあり、もう片側の端には車掌室とサモワールという給湯器があります。

給湯器からお湯がいつでも出せるのでカップ麺や紅茶、インスタントコーヒーはロシアの鉄道旅行には欠かせません。大半のロシア人の乗客はマイマグカップや紅茶のパックを持ち込んでサモワールでお湯を入れて自分の席でお茶を飲んでいました。

お湯が出るのでカップ麺を食べている人も時折目にします。ロシアでもカップ麺はスーパーで普通に売られているので入手は容易です。カップ麺系を日本から持ち込むのもありだと思います。お湯を捨てるタイプのカップ焼きそば何かも食べられますが、排水用のシンクがトイレにしかないのでお湯を捨てるのが面倒です。

寝台列車(2等)の上段ベッド
寝台列車(2等)の上段ベッド
この日の夕食は持ち込んだカップスープ
この日の夕食は持ち込んだカップスープ

コンパートメントは左右に上下2段のベッドがある4人部屋です。荷物は天井近くの荷物置き場のスペースか下段ベッドの下に収納できます。

このコンパートメントには電源コンセントがあったのでスマホも電池切れの心配もせずに使えました。私は電源タップを持ち込んでいたので他の人とのコンセントの取り合いになることもなく気兼ねなく充電する事が出来ました。ただ、電車の走行中は携帯の電波が街中を走行している時や駅に停車している時以外は圏外になるのでオフラインで楽しめる物が必要です。

2等車両のベッドは3等車両のベッドよりも横幅が広く、上方のスペースも広いので3等よりも当然ながら快適でした。

この車両は4人部屋なので私以外の3人はロシア人で、私のベッドの下にいた女性が何と弁護士でエカテリンブルクまで仕事で行くとの事でした。なおこの辺の会話はGoogle翻訳を使って行っています。弁護士でも普通に2等車両で移動するんですね。

車内では持ち込んだインスタントのカップスープやパンなどを夕食にしました。夕食の時間はコンパートメントの乗客全員でテーブルを囲んで食べる感じで、おかず的な物をおすそ分けして頂いたり言葉こそ通じないものの中々楽しい夕食でした。ロシアの鉄道車両には必ずサモワールという給湯器があるのでお湯が確保できます。私はこれまでに2区間ロシアの鉄道で移動したのでその辺りのノウハウは得ています。

マグカップやスプーンは車掌さんの所に行けば無料で貸してくれます。その辺の事は親切な同室の方々に教えて頂きました。

ロシアのスーパーで購入したインスタントのボルシチと日本から持参したトイレットペーパー
ロシアのスーパーで購入したインスタントのボルシチと日本から持参したトイレットペーパー

事前にロシアのスーパーでクノールのインスタントのボルシチなんかも購入していました。これは容器に入っているタイプではありませんがコンパクトかつ1パック10円か20円位で買えてしかも美味しいのでばら撒き用のお土産にも良いと思います。マグカップとスプーンを車掌さんから借りてこのインスタントのボルシチを車内で何回か飲みました。

前回ロシアにトランジットで行った際にモスクワのスーパーでこのクノールのボルシチを購入しましたが、とても美味しかったので家族用に沢山買い込んでいます。

翌日は朝8時着なので夜ふかしはせずにベッドでスマホにダウンロードしていた電子書籍読んだりしながら23時頃には寝ました。翌日はいよいよワールドカップのグループリーグの2戦目の日本対セネガル戦です。初戦の日本対コロンビア戦は本当に最高だったので次の試合も楽しみです。

ウファでの3泊はホテルが良かったのでとても快適に過ごせました。見どころ自体はあまりない街ではありましたが、2日前のSalavat Yulaev Monumentのある丘からの壮大な景色はロシアの広大さを感じられて素晴らしかったです。