【2022-2023】ACL決勝・サウジアラビア遠征の個人手配【浦和レッズ】

今回は久々に旅ネタの記事を書いてみます。

2022-2023シーズンのACL決勝は2017、2019年と同じく浦和レッズとサウジアラビアのアル・ヒラルとの組み合わせになりました。

私は2017年の時はまだ個人旅行でのビザ取得が出来ず、サウジアラビアに渡航してスタジアムで試合を観るには1人30万円以上する当時の私にとってはかなり高額なパッケージツアーに申し込まないといけなかったので予算的に断念しましたが、2019年はビザ取得のハードルが下がり、個人手配でも入国できるようになったので航空券やホテルは個人手配し、一人旅でサウジ入りして試合チケット付きの現地送迎ツアーに申し込んで試合を観戦しました。

2023年は2019年の時と比べてサーチャージが物凄く上がっているので10万円以下の安い航空券がほぼ無かった事もあったのと、観戦チケット付き現地ツアーの情報が出そろったのが3月30日位だったので、サーチャージの値段が下がる4月1日以降まで待ってから本格的に旅程を組みました。

今回は試合日がGW初日の土曜日なので飛行機の空席自体が少ないし、ピークシーズンとサーチャージの高騰で安い航空券が皆無でどういうルートでリヤド入りするか本当に悩みました。

最終的に購入した航空券はスリランカ航空の東京発の航空券に加えて中東とヨーロッパ間を結ぶLCCを組み合わせてリヤドの後はイタリアまで行き、その後ドバイとバンコクに寄って帰ります。

2019年のACL決勝でサウジアラビアに行って以来コロナ禍で3年以上海外旅行に行けなかったのと、時期的にGWでしれっと連休が取りやすい時期なのでリヤドだけの弾丸ではなく旅程を長めに取り、リヤド、アブダビ発着のLCCで中東から抜け出してシチリア島（イタリア）のショートトリップを挟む事にしました。

旅費はクレジットカードに請求が上がってきた金額で算出しています。

旅程

大まかな旅程としてはスリランカ航空でコロンボ経由でリヤドには試合の2日前に入り、試合翌日にWizz Airでカターニアに行き、2日後にWizz Airでカターニアからアブダビに飛んでドバイへ移動し、翌日にスリランカ航空でドバイからコロンボ、バンコクと移動してJAL運行のスリランカ航空のコードシェア便で羽田に帰ってくる感じです。

ACLのチケット付きバスツアー以外は一人旅で個人手配して、観光する場所はサウジアラビア（リヤド）とイタリア（カターニア）、ドバイ（UAE）、トランジット先のタイ（バンコク）に入国して観光するつもりです。

サウジアラビアのビザは空港到着時のアライバルビザ、事前申請のeVisa、無料のトランジットビザとありますが、2019年の時と同じく普通にeVisaを航空券の購入とホテル予約が終わった後にネットで申請しました。

冬にサウジアラビアでクラブワールドカップがあり、レッズがアジア枠で出場する事が確定していて、クラブワールドカップを観に行く機会があればまたサウジに再入国する事になるので1年間マルチプルエントリーが出来るeVisaを申請しています。

リヤドへは東京発のスリランカ航空を利用

航空券はSkyscannerで東京発リヤド往復で検索して、Expediaでオープンジョー旅程で1区間目（4/27）：TYO→RUH、2区間目（5/3）：DXB→CMB、3区間目（5/4）：CMB→TYOという感じで検索して発券しました。

別で購入したLCCの航空券を使って、成田→コロンボ→リヤド（スリランカ航空）、リヤド→カターニア（Wizz Air）、カターニア→アブダビ（Wizz Air）、アブダビ→ドバイ（空港バス）、ドバイ→コロンボ→バンコク→羽田（スリランカ航空）という感じで、まさかのリヤドで折り返さずにイタリアまで行く旅程になります。

今回はGWという事と、3月末まではサーチャージが非常に高かった事もあり、裏技的なアジアの適当な都市（香港、シンガポール、ソウル等）の安い往復航空券とアジアの適当な都市からリヤドの往復を別手配しての組み合わせでもほとんど安くならなかったので素直に東京発の航空券を買いました。

スリランカ航空の航空券を選んだ理由はこの時期の東京-リヤドの往復はこれがほぼ最安だった上、JALのマイルが貯まるブッキングクラスで、私はJGC会員なのでワンワールドサファイアでインボラアップグレードの期待だったり、トランジットが多いもののスリランカ航空はJALと同じワンワールドアライアンスに加盟しているため要所要所で空港ラウンジが使えたりというのが大きかったです。

帰国後追記

往路のスリランカ航空での50分の乗り継ぎは、成田出発時点で30分のディレイ、コロンボ到着時点で1時間以上のディレイだったのでどうなるかと思いましたが、コロンボ→リヤド行きの便もディレイで遅れていた（多分待ってくれていた）ので無事人間も預け荷物も乗り継ぐことが出来ました。

スリランカ航空を利用してみての感想ですが、よく遅延する（スリランカ航空運航便4フライト中3フライトが遅延）、トイレが汚い、乗客のスリランカ人の民度が低い（スリランカ人男性と隣席になったのが4フライトで、そのうち3フライトで肘掛けと大きく足を広げてこちらの座席スペースまで侵食されました）、機内はやや寒い（コロンボ→バンコク間だけやたら寒かったです）、機内食はカレーでコロンボ発は結構美味しいという感じでした。

コロンボ空港のラウンジは相変わらずわかりにくい場所（Serenedivaトランジットホテルのある所）にありますが、内装は2019年に行ったときよりもキレイになっていました。

往路も復路も事前に座席指定してオンラインチェックインしましたが、復路は座席指定した席とは全然違った席で発券されました。

スリランカ航空のチェックインカウンターは成田とドバイで利用しましたが、どちらもエコノミークラスは長蛇の列でした。

ワンワールドのステータスがあればビジネスクラスのチェックインカウンターが使えるのでかなり楽です。

正直、安かろう悪かろうのエアラインで飯が出てくるLCCみたいな感覚でした。

エコノミーの座席が2-4-2の配置が多いので2人旅で隣が見知った人で窓際2席を確保出来るならある程度快適な旅が出来ると思いますが、1人旅の場合は隣がスリランカ人になる可能性が高いのであまり快適とは言えない旅になると思います。

スリランカ航空はワンワールドに加盟していますが、ワンワールドのJALやキャセイ、フィンエアやカタール辺りと比べるとサービスレベルは2段位落ちる印象です。

唯一良かったのはJALのマイルが50%と70%の加算率だった事と、経由地のバンコクのキャセイラウンジの雰囲気が良かった事とバンコク→羽田のフライトはJAL運行だったのでJALの質の高さを再確認出来たことです。

リヤドのホテルはHoliday Inn Riyadh Al Qasrに3泊

前回の2019年のACL決勝でチケット付きバスツアーの集合場所になっていたHoliday Inn Riyadh Olayaが2023年の今回でも同じ集合場所になっているので、Holiday Inn Riyadh Olayaから徒歩10分位の場所にあり、朝食込みの料金が一番安かったHoliday Inn Riyadh Al Qasrに3連泊します。

1室1名で3泊で1,386.32SAR（約5万円）と結構高いですが、私はIHG系ホテルを良く使っていてゴールド会員のステータスもあるので利便性と快適さを優先しました。

Edge of the worldの現地ツアーに参加

リヤド近郊のEdge of the worldに行くためにRiyadh Tripsが主催するEdge of the worldの現地ツアーに参加することにしました。

金額は1人354.98SAR（約13,000円）で送迎とディナー込の価格です。

Edge of the worldに行くツアーはTripAdvisorで何個かありましたが、Riyadh Tripsの現地ツアーはDinner込で、10USD安いRiyadh HikingのツアーはDinnerはNot includedで★1評価が多かったので評判の良さそうなRiyadh Tripsの現地ツアーにしました。

TripAdvisorやViatorから申し込むと120USD（約16,000円）よりも、Riyadh Tripsのサイトから申し込んだ方が安かったのでRiyadh TripsのWEBサイトで現地払いで予約しました。

4/30〜5/2はWizz Airでシチリア島へショートトリップ

ACLの試合後から帰国日まで丸3日程空いてしまいますが、4月30日は東欧系のLCCのWizz Airのリヤド→カターニア（イタリア・シチリア島）の片道航空券が激安なのと、5月2日のカターニア→アブダビの片道航空券が安かったので預け荷物代含めて往復2万円でカターニアに行けたのでシチリア島に行く事にしました。

この日のカターニア行きはリヤドから飛行機でジェッダやダンマーム等のサウジアラビア国内の都市やドバイ、ドーハ、クウェート、バーレーン、アンマン等の周辺国の都市に行くよりも安かったです。

到着が4月30日の23:00台で出発が5月2日の12:00なので実質5月1日の1日しか観光する時間が取れなかったのと、イタリアの5月1日はメーデーで祝日で店が閉まるためイタリアを観光するのにあまり良いタイミングでは無かったので迷いましたが、カターニアの中心部をじっくり見て回る位は出来ると思います。

カターニアのホテルはエクスペディアでTH LUXURY CENTRALという新しいアパートメントを予約

カターニアには私がよく利用するチェーンホテルが無かったのと、カターニア空港からの市内バスでアクセスできてレイトチェックインが問題なく出来る目ぼしいホテルやアパートメントが中々見つけられませんでした。

私が普段海外ホテルを予約する際は予約サイトのレビューの得点が高いというか、予約サイトやGoogleマップのレビューの1（最低スコア）の割合が少ないホテルを予約すると当たりが多いというか大ハズレが無い傾向なので、やばいレビューが無くて部屋の写真がそこそこキレイで専用バスルームがあり、ロケーションがカターニアの中心部にある部屋をBooking.comやエクスペディアで探しましたが、あまりコスパが良さそうなホテルが見つからなかったので明らかに最近オープンしたと思われる施設を予約しました。

新しいホテルだと設備がキレイ（特に水回り）なので快適に滞在できると思います。

5/2〜5/3はドバイ観光

5月2日のWizz Airはカターニア→アブダビで、翌日のスリランカ航空はドバイ→コロンボになりますが、アブダビ→ドバイはバスで1、2時間程度の距離感なので敢えてアブダビ→コロンボの便は取らずにドバイ発にしました。

アブダビはレッズがアジア枠で出場した2017年のクラブワールドカップの時に何泊かしたので見どころは見尽くした感があり、ドバイの方が楽しめそうなのでドバイに1泊します。

ドバイのホテルはHoliday Inn Dubai Al Barshaを予約

ドバイのホリデイイン、クラウンプラザ、インターコンチネンタルの中でアブダビ空港からの移動と翌日のドバイ空港への移動を考えてドバイメトロの駅から徒歩圏内で朝食込みでそれなりに寛げて安いホテルをIHG系で探した所、Holiday Inn Dubai Al Barshaが周りにショッピングモールもあるし安い飯屋もあるし良さそうなので予約しました。

Holiday Inn Express Dubai Airportも1泊1万円以下で安かったので惹かれましたが、客室と朝食の質はHoliday Innよりは落ちるのでちょっとだけ贅沢してみました。

今回の旅でやたらHoliday Innに泊まるのはIHGホテルグループのプロモーションで2泊以上すると翌年末までのゴールド会員、5泊以上でプラチナ会員ステータスが貰える美味しいオファーがあったのでそれにまんまと乗せられています。

帰国後追記、Holiday Inn Dubai Al Barshaはおすすめしません

実際に宿泊しましたが、シャワーの水圧が過去最悪レベルで弱かった上、深夜1時頃のシャワーでお湯が出ませんでした。

幸い、シャワーではない普通の蛇口からはお湯が出たので何とかなりましたが、4つ星ホテルでお湯が出なかったのと、チェックイン時に書類のサインをしないまま部屋に通されて、電話でサインするように呼び出されたり、チェックアウト日の朝に部屋掃除に入られそうになったり、廊下の音が丸聞こえで防音が全然駄目だったりと他国のホリデイインと比較して大きく劣る割に宿泊費用が400AED以上と高く、宿泊の質と金額が全然見合っていなかったのでぶっちゃけこのホテルを選んだことを後悔しました。

5/4は9時間のトランジットでバンコク観光

5月4日のコロンボ→バンコクとバンコク→羽田のトランジットが9時間10分もあるのでバンコク市内に出てみようと思います。

私は以前スワンナプーム空港で乗り継ぎをした事はありますが、タイに入国したことが無いので初タイ、初バンコクになりますが、もしドバイ→コロンボ→バンコクの乗り継ぎで疲れ果てていたら入国せずにひたすらラウンジに滞在しているかもしれません。

帰国は5月5日の金曜日の早朝に羽田空港に到着するので、5月6日のACL決勝のホーム埼スタの試合観戦には問題ない日程です。

気になる旅費は総額34万円位

気になる旅費はお土産や食費、現地での交通費を除いて28万円台とかなり高くなってしまった印象で、前回2019年のACL決勝でリヤドに行った時はマイルやポイント類は使わず正攻法で現地滞在費含めて13万円台で収まったので、円安に加えて原油高、更にはGWのピークシーズンに被った事で前回と比べて倍以上の金額になってしまっています。

これにリヤドのUBERの配車費用や公共交通機関の費用、食事代やお土産代を加えた旅費が32万6千円、その他現金で支払った分は合計で数千円〜1万円位なので総額34万円近くかかりました。

現金は以前旅行した時に余っていた現地通貨があり、当時は今よりも円高で現在のレートよりも遥かに良いレートでATMから引き出していたのである程度は現金で支払いました。

個人手配の順序について

サウジアラビアに個人手配で行ったことのない人は航空券を先に買うのか、ホテルを先に取るのか、あるいは最初にeVisaを取得すれば良いのかわからないと思います。

サウジアラビア行きの航空券やサウジアラビア国内のホテル予約はサウジアラビアのビザ無しでも出来るので最初に航空券を取ってからホテルを予約して、最後にeVISAを申請するという感じで予約するとスムーズだと思うので私はその順番で予約しました。

最後に

今回の旅程のコスパに関してはGWのピークシーズン、円安、原油高と色々タイミングが悪く、現地の高コスパなホテルも無かったので正直かなり割高感がありますが、2泊4日位の弾丸日程で浦和レッズとアル・ヒラルのACL決勝1stレグの試合だけ見て弾丸で帰るよりはもう10万円位プラスして何日か楽しんで帰る方を選びました。

今回は旅程を組んだのが今年の4月に入ってからなので色々出遅れた感じで、JALマイルでのカタール航空やエミレーツ航空の特典航空券の枠も埋まっていて高額な航空券代を節約する術がありませんでした。

2019年の時に香港発のスリランカ航空で東南アジア経由でリヤドまで往復した時はスリランカ航空の同じ便に乗っていた私以外のレッズサポは3人しか見かけませんでしたが、今回は東京発のスリランカ航空とフィリピン航空以外の航空券が高すぎて出来るだけ安くリヤドまで行こうと思ったらスリランカ航空かフィリピン航空を選ばざるを得ない状況で、4月27日のCMB-RUHは結構なレッズサポが乗ってくると思うので楽しみです。

2019年の時はサウジアラビアのビザが解禁されてから2ヶ月位しか経っていなかった事もあり、ネット上にも個人旅行の情報が日本語どころか英語含めて皆無だったので情報集めにかなり苦労しましたが、今回はネット上に情報も少ないながらも普通にあるし、私の場合は2度目のリヤドなので前回に比べたらかなり渡航のハードルは下がったと思います。

この記事で私の旅程を晒してみましたが、どんな感じに手配しようかと思っている人達の助けになれば幸いです。

帰国後の感想

今回はレッズの応援で喉を酷使して体力を使い果たしたのと、合計7フライトも時差のあるエリアで飛んだ事もあり、イタリアに行く頃辺りから風邪を引いて体調を崩してしまったので正直無茶な旅程でした。

特にカターニア→アブダビ、ドバイ→コロンボ、コロンボ→バンコク、バンコク→羽田は3日間で4フライトで2泊が機内泊と体力的に物凄くキツかったです。

今回の旅はレッズのACL3度目の制覇が最大の目標で、1サポーターとして現地で力の限り応援して第2戦に希望を繋げる事だったので、リヤドでの試合を1-1で終えて、2戦目の5月6日の埼スタでアル・ヒラルに1-0で勝利してレッズが3回目のACL優勝という偉業を成し遂げたのでサウジアラビアまで応援に行ったことに関しては100%満足していますが、サウジアラビア以外は早々に体調を崩してしまった事もあり一応それなりには楽しめましたが、30万オーバーの割にはうーん、というのが正直な感想です。

次はCWCで今年の年末にまたリヤドに行く可能性が高いですが、リヤドの観光地はほぼ見尽くしてしまったので次はアル・ウラーとマダイン・サーレハ辺りのエリアや、メディナ、ジェッダ辺りの街に行ったり、あるいはイスラエルやヨルダン辺りの周辺地域に行くのもありなのかなと思います。

次にリヤドに行くときはスリランカ航空以外で行くと思います。