前日の4日目の夕方にオーストリアからイタリアの南チロル地方のVipitenoという町の近郊にオーストリア・イタリア国境のブレンナー峠からほど近い街に4泊し、その間にドロミテの山々をハイキングしようと考えていました。
5日目のこの日は朝起きると雨が降っています。雨の中ハイキングをする気分でも無かったのでこの日は南チロル地方の州都のボルツァーノに行ってゲストカードで無料で乗れるケーブルカーでソプラボルツァーノにも行ってみることにしました。
5日目(2018年6月13日)のスケジュール
- 日帰りでボルツァーノとソプラボルツァーノを観光
5日目はボルツァーノの街歩きとボルツァーノからケーブルカーでアクセスできるソプラボルツァーノでレノン鉄道に乗ってきました。
Hotel Lenerの朝食を食べてからCampo di Trens駅へ
この日は朝から雨だったこともあり朝起きてからホテルの朝食をゆっくり食べました。朝食付きの宿泊なので無料で朝食が食べられますが、このHotel Lenerの朝食ビュッフェはイタリアのホテルの朝食の定番の甘いパン系の他にオーストリア等のヨーロッパのホテルの朝食の定番のハムやチーズもあり、更にヨーグルトなんかは地元産の物を使用していたりと種類はそれ程多くはないですが、一つ一つの物が4つ星ホテルだけあって結構質が高かったです。勿論味も美味しくて大満足です。
朝食を食べてホテルの部屋に戻ってから今日はどうしようか考えました。晴れていたらトレチーメかサンタマッダレーナ村もしくはシウジ高原にでも行こうかなと考えていたので雨だったのはまさに寝耳に水という感じです。
雨の中ハイキングをしてもそこまで景色も楽しめないのでボルツァーノの街に行くことにしました。実はボルツァーノ自体は1年前に一度来て観光しているのですが、ボルツァーノからケーブルカーで行けるソプラボルツァーノには行ったことが無かったのでソプラボルツァーノへのケーブルカー往復とソプラボルツァーノで乗れるレノン鉄道の乗車券が無料になるactiveCARDというホテル宿泊者が貰えるゲストカードをフル活用しようということでボルツァーノ行きを決めました。
ホテルから最寄り駅のカンポディトレンス駅までは徒歩10分位の一本道です。駅に到着したらゲストカードを刻印機に通して有効化してから待合室で電車を待ちました。
このCampo di Trens/Freienfeld駅はイタリアのヴェローナとオーストリアのインスブルックとドイツのミュンヘンを結ぶ鉄道の途中駅です。EC(ユーロシティー)といった都市間の長距離列車はこの駅には停車しませんが、イタリア国鉄のローカル線が朝夕は30分に1本でその他の時間帯は1時間か2時間に1本停車します。
駅に着いてから30分位電車を待ってようやく来た電車に乗ってボルツァーノへと向かいます。ボルツァーノまでは電車で1時間位でした。車内は新しくて清潔でフリーWIFIも使えて快適です。
ボルツァーノの街歩き
ボルツァーノに到着した時は雨が結構降っていました。ボルツァーノはアーケード街があるので割と雨でも歩きやすい街ではあります。1年前にボルツァーノの街に来た事があるので土地勘もある程度ありました。
この街はイタリアの文化とチロルの文化が混ざり合っていて中々キレイで味のある街並みです。
ボルツァーノの中心街はアーケードになっていてアーケードの中に色々なお店が入っていて、特にスポーツ店で売られているアウトドアウェアなんかは日本に入ってきていないメーカーの物が売っていたりと中々興味深かったです。
ボルツァーノで一番有名なのは何と言っても人類最古のミイラのアイスマンです。これはボルツァーノの南チロル自然史博物館に収蔵されていて博物館の周りはアイスマン目当ての観光客が沢山いました。
私は1年前にこの博物館で実際の展示を見ていたので今回は中には入りませんでしたが中々興味深い展示でした。中は南チロル地方の公用語のドイツ語とイタリア語の他に英語の解説もあります。
次に向かったのはメレッチョ城です。ここは昨年来た時に行かなかった所なので中に入ってみましたが、定休日なのか中は真っ暗で誰もいませんでした。とりあえずトイレに行って外に出ようとしたら入り口のドアが外から閉められていて閉じ込められましたが、別の所にある出口から出れたので良かったです。ぶっちゃけかなり焦りました。
メレッチョ城を出た後はソプラボルツァーノに行くためのケーブルカー乗り場へと徒歩で向かいました。途中大きな教会があったので中に入ってみると中々雰囲気があって歴史を感じる教会でした。
教会などの宗教系の建物は見応えがありますね。
ボルツァーノからケーブルカーでソプラボルツァーノへ
ボルツァーノのケーブルカー乗り場へとやってきました。早速中に入ってケーブルカーに乗り込みます。
チケットはactiveCARDというホテル宿泊者が貰えるゲストカードで無料です。ケーブルカーの運賃は地味に高いことが多いのでこれが無料になると非常にありがたい事です。
ボルツァーノの辺りは雨が止んでいましたが、ケーブルカーが高度を上げるに連れて天候も悪化してきました。上の方に来ると雨が降ってきて雲もあり視界も良くありません。この日は6月半ばですが長袖じゃないと寒かったです。
ケーブルカーに乗って10分程でソプラボルツァーノに到着です。ソプラボルツァーノはボルツァーノよりも標高が高い所にあるのでちょっと肌寒かったです。
レノン鉄道に乗ってみた
ケーブルカーの駅を出ると目の前にレノン鉄道のソプラボルツァーノ駅がありました。私が駅に着く直前に前の電車が行ってしまったので次の電車まで30分位時間があったので駅近くを散策して景色を見ながら電車を待ちました。
レノン鉄道の車両は結構新しく、電車とトラム(路面電車)の中間位の感じです。この日は6月半ばですが雨で寒かったので車内は暖房が入っていて暖かかったです。
レノン鉄道は高台の端を走るような感じのルートなのでソプラボルツァーノから乗るなら右側の席が眺めが良いのでオススメです。この日は天候が悪かったので雲が多かったですが、雲の切れ目から見える景色が中々良かったので晴れていたらもっと車窓の景色を楽しめたと思います。
コッラルボ周辺を散策
コッラルボ駅に到着しました。とりあえずここまで来ましたがここから先は本当にノープランだったのでその辺にいる観光客についていってみます。
しばらく進むとハイキングコースがあったので歩いてみました。
少し歩くとビューポイントがあったのでそこから景色を眺めて写真を撮りました。
そして来た道を引き返します。
ここで大失敗だったのは引き返さずに先に進んでいればレノンの土柱という有名観光スポットに行けたのですがその存在を当時は知らなかったので普通に引き返してしまいました。ブログを書く時にそう言えばレノン鉄道の名物ってなんだろうと思って調べてみて肝心な所を見落としていた事が判明しました。
再びレノン鉄道でコッラルボからソプラボルツァーノへ
帰りも行きと同じ様に電車とケーブルカーでボルツァーノまで行きます。まずはレノン鉄道でコッラルボからソプラボルツァーノに戻りました。
ソプラボルツァーノに近づくにつれ車窓の景色も良くなりました。
ソプラボルツァーノ駅に到着です。ここでケーブルカーに乗り換えてボルツァーノに戻ります。
ケーブルカーでソプラボルツァーノからボルツァーノへ
ケーブルカーに乗り込んでボルツァーノへと戻りました。今回のケーブルカーとレノン鉄道の往復乗車券はホテルで貰ったactiveCARDで無料です。本当は晴れた日に来ればもっと良い景色が楽しめたので天候に恵まれなかったのはちょっと残念でした。
Hotel Lenerに戻って夕食
ケーブルカーでボルツァーノに戻ってからボルツァーノのスーパーで買い物をしてから電車でカンポディトレンスに戻ってきました。カンポディトレンスは小さな町でスーパーが無いのでこのタイミングでスーパーに寄れて良かったです。
夕食は昨日に引き続きホテルのレストランでピッツァを注文しました。前日のピッツァがとても美味しかったので今日も期待大です。このレストランは地元客が多く集まっていて雰囲気も良いです。
この日はハムと玉ねぎが乗っているピッツァを注文しました。これもとても美味しかったです。飲み物は前日と同じくラードラービールを注文しています。
カンポディトレンスは小さな町でレストランはここしか無いので必然的にここで食べることになりますが、本当に美味しくて満足です。やっぱり飯が美味いとここに来て良かったとなりますね。
食事を楽しんだ後は部屋に戻りました。会計も部屋付けなのでチェックアウト時にまとめて払う感じになります。
この日は雨で急に決めたボルツァーノ行きですがそこそこ楽しめました。翌日はカンポディトレンスの隣町のVipitenoに行きます。