6日目は宿泊しているホテルの隣町のVipiteno/Sterzing(イタリア語読み/ドイツ語読み)に行ってみました。前日は雨でしたがこの日は晴れてハイキング日和なのでVipitenoからケーブルカーでアクセスできるMonte Cavalloという山にも行ってみる事にしました。
ここ数日は国を跨いだ移動が多くて中々ゆっくり出来なかったので宿泊しているHotel LenerがあるCampo di Trensから近い所でまったり過ごしたいと思います。
6日目(2018年6月14日)のスケジュール
- 日帰りでVipitenoを観光
- Monte Cavalloでハイキング
Vipitenoはイタリア北部の南チロル州のオーストリア国境のブレンナー峠から近い所にある綺麗な町です。Monte CavalloはVipitenoのすぐ近くにありケーブルカーでアクセス出来る標高2,189mの山です。
ホテルで朝食を食べてからヴィピテーノへ
この日もHotel Lenerの美味しい朝食を食べてからCampo di Trens駅へと向かいました。VipitenoはCampo di Trensの隣町で電車で1駅、5分ほどで行ける距離感です。
しかし、あろうことか電車に乗り遅れてしまい次の電車は2時間後!これはやってしまった・・・
ということで他の方法でVipitenoに行けないかスマホで調べてみると、どうやら逆方向のFortezza駅まで行ってからバスに乗ってVipitenoに行けるという事が判明したのでFortezzaへと電車で移動しました。
Fortezza駅からバスに乗ってVipitenoに向かう場合、今いるCampo di Trensを通るルートになるため別にFortezzaまで行かずにCampo di Trensのバス停でバスを待っていれば良いのですが、Campo di Trensは何もない小さな町というか村なので暇つぶしも兼ねてFortezza駅まで行きました。
どうせ交通費はゲストカードのactiveCARDのおかげで無料です。ならば使い倒すのみ。
Campo di Trens駅からFortezza駅までは1駅で12分位かかりました。Fortezza駅はCampo di Trens駅以上に田舎で駅前には何もありません。この駅はBrenner方面の電車とLienz方面の電車の乗換駅でもあります。
駅前のバス停からVipiteno行きのバスが出ていたのでそのバスに乗り込み40分位かけてVipitenoへ行きました。
Vipitenoに到着してすぐにゴンドラリフトでMonte Cavalloへ
Vipitenoへのバスは町外れのVipiteno駅前に止まってから市内中心部からほど近い終点のVipitenoのバスターミナルに向かうので終点まで乗ってバスを降りました。
バスターミナルの目の前にMonte Cavalloへ向かうゴンドラリフト乗り場があったのでVipitenoの街歩きをする前にMonte Cavalloのハイキングをすることにしてゴンドラリフトへと乗り込みます。
ゴンドラリフトの運賃はactiveCARDで無料になります。これがあったので無名のこの山に行ってみようと思いました。ケーブルカーからの景色はVipitenoの街を見ながら上へと登っていく感じでとても良かったです。
しばらくするとMonte Cavalloに到着したのでゴンドラリフトを降りて外に出ました。
Monte Cavalloをハイキング
ケーブルカーの駅のすぐ側にモンテ・カヴァッロのハイキングコースの看板がありました。看板はドイツ語とイタリア語で説明がありますが、大体意味はわかります。Monte Cavalloはイタリア語でドイツ語だとRosskopfという山の名前の様です。この山はアルプス山脈の数ある山の1つで特に有名な山ではないと思います。
ハイキングコースは家族向けのKastellacke(3.8km)と経験者向けのFlaner Joch(6.1km)の2種類があるようです。コースの違いは途中ショートカットするかしないかだけの様なので今はどちらのコースを進むかの結論は出さずにとりあえず分岐ルートまで歩いてみることにしました。
ハイキングコースはアップダウンも少なく結構歩きやすかったです。週末に子連れで遊びに来るような感じの場所でした。ルートの分岐点まで歩きましたが大した疲労感もなくこれなら経験者向けの6.1kmのルートでも行けると思いショートカットせずに歩きます。
今回来たMonte Cavalloはアルプスやドロミテでも有名な山ではないので間違っても日本からわざわざ登りに来る山ではないです。ドロミテでハイキングをするならトレチーメやポルドイ峠やシウジ高原などの世界的な名所があるのでそういう場所に行ったほうが絶景が見れて満足度は絶対に高いです。
良くも悪くも普通のアルプスの山という感じで素朴な感じが良かったです。地元の人が家族連れで週末遊びに来るにはピッタリの山でした。
6.1kmのハイキングコースを歩きましたが特に難所もなくゴールまで歩き終えてもまだ歩き足りなかったです。私は普段登山は全くしないのでそんな人でも余裕で歩けるレベルのハイキングコースです。
ハイキング後はガチ登山
ハイキングコースを1周しても歩き足りないのでいっそMonte Cavalloの頂上まで歩いてみることにしました。
ハイキングコースと違い勾配があるのでかなり疲れました。途中に面白いデザインの椅子があったのでそこで休憩してから再び頂上を目指して登ります。
山頂付近に展望台デッキがありました。
無事に頂上まで登ってこれました。山頂付近の尾根の所だけ風が強いのでちょっと気をつけながら歩く感じでそれ以外は普通に安全な山でした。2,189mの山の頂上には十字架がありました。この辺がヨーロッパの山っぽい感じがします。
頂上からの景色は素晴らしかったです。正直かなり疲れましたが登ってきて良かったです。
帰りも頂上からゴンドラリフト乗り場まで徒歩で戻ります。途中に軽く休憩を挟みながらダラダラ歩いてゴンドラリフト乗り場まで戻ってきました。
Monte CavalloからゴンドラリフトでVipitenoへ
帰りもactiveCARDで無料でゴンドラリフトに乗ってVipitenoの町まで降りてきました。
Vipitenoの街歩き
ゴンドラリフト乗り場はヴィピテーノの町の北側にあり、バスターミナルと隣接しています。バスターミナルのすぐ側にはアスレチック施設のSKYTREKがありここもactiveCARDがあれば入場料が無料になりますが今回は子連れではなく一人旅なのでスルーしました。
ヴィピテーノの町の中心部へと徒歩で向かいます。町の中心部に近づくにつれ街並みがどんどん可愛らしくなってきました。ヴィピテーノはイタリアの町ですがイタリアっぽい街並みではなく南チロル州だけあってオーストリアと言うかチロル地方の可愛らしい街並みです。
それにしても綺麗な街並みです。こういう素敵な町は歩いていて気持ちが良いです。
ヨーロッパのこういう小さな町って良いですよね。私はこういう綺麗な町が大好きです。
時計塔の先にも素敵な街並みが広がっていました。
本当に絵になる街並みです。ヴィピテーノはガイドブックに載るような大きな町でも有名な町でもないので日本での知名度は全く無いと思いますがこんな所にこんな綺麗な町があったんだという新鮮な驚きがありました。
この通りにactiveCARDを提示するとお菓子が貰えるパン屋があったので寄り道してみました。
このお菓子は数日後にロシアの寝台列車の中で美味しく頂きました。
ヴィピテーノは小さい町でしたがとても可愛らしくて綺麗なまるで小さな宝石のような町でした。ヨーロッパは大都市よりもこういう小さな町や小都市の方がスレてなくて私は好きです。
街歩きを終えた後はスーパーに寄ってからホテルに帰ります。私が滞在しているヴィピテーノの隣町のカンポディトレンスにはスーパーがないのでここで買い込みました。
ヴィピテーノのEUROSPARはこの辺りで一番大きなスーパーで品揃えも充実していました。水やお菓子とラドラービールなど一通り買い込んでホテルへと戻ります。
ホテルへはバスで帰ろうかと思いましたがバスが来ないので電車(1駅5分)で戻りました。ホテルに戻ってからホテルのレストランでこの日も美味しいピザを食べてラドラービールを飲んで充実したディナーになりました。
この日がHotel Lenerに3連泊する最後の日で翌日はチェックアウトです。翌日はこのホテルから徒歩10分位先にある別の村のホテルで1泊します。本当はもう1泊このホテルに泊まりたかったですが満室だったので仕方ありません。
この日はVipitenoとMonte Cavalloのハイキングを楽しみました。ヴィピテーノの町が想像以上に可愛らしく綺麗な街並みでヨーロッパの小さな町の魅力が詰まっていた町でした。ヴィピテーノはイタリアからよりもオーストリアのインスブルックからのアクセスのほうが良いのでインスブルックから日帰りで遊びに行っても楽しめると思います。インスブルックからだと電車の乗継が上手く行けば50分〜1時間位で行ける距離感です。
翌日は3泊したHotel LenerをチェックアウトしてCampo di Trensの隣りの村のStilves(Stilfes)のHotel Wieserに移動してからシウジ高原をハイキングします。