県民共済住宅では契約が近づいてくると仕様選定の用紙を頂いてそれに希望する仕様を記入することになります。
私は今月契約の予定なので仕様選定用紙を頂きました。仕様選定は契約する月に行うと思うので基本的にはこの用紙に記載されている中から選んでいく形になります。
契約がまだの人もこれから県民共済住宅で家を建てようか迷っている人もこの用紙を見ればどんな仕様を決める必要があるのかとどんな選択肢があるのかがわかるのでとても有用だと思います。
また、キッチンとユニットバスのオプション価格がこの用紙に掲載されているので参考にしてみてください。
【追記】私が最終的に契約した仕様を反映しました。
基本仕様 選定用紙
基本仕様 選定用紙の1ページ目は外観に関する仕様を決めます。屋根は標準の14種類、外壁は標準でALCかサイディングでオプションでタイルとオプションのサイディングを選択出来ます(オプションは2ページ目)
2ページ目も建物の外部に関する仕様を決めます。迷う所は玄関タイルでしょうか。玄関タイルはどの色が汚れが目立たないかは中々悩みどころですね。
3ページ目はサッシの色の選定や建物内部の洋室建具や床材などを選択します。
サッシはLIXILがサーモスXとありますが、サーモスII Hに変わっている可能性があるのでLIXILのサッシを選んだ方はどちらのサッシになるか要確認です。性能的にはサーモスII HよりもサーモスXの方が高性能なのでまだサーモスXが採用できると良いですね。
床材の所で標準の水まわりのハピアフロアの床をオプション扱いで普通の床としても使えるみたいですね。
4ページ目は玄関収納やカウンターや手すりの色を選定するのと、エアコン2台か制震ダンパーの選択があります。
付属するカーテンレールはホワイト系で、廻り縁も白系一択の様です。
5ページ目は水まわりの設備と電気設備を選定します。具体的には洗面化粧台やトイレの便器、エアコン、太陽光発電、床暖房、給湯器、プロパンガス業者、テレビアンテナを選びます。
給湯器は標準でノーリツの24号ガス給湯器ですがオプションでエコキュートやエコワンの他に石油給湯器が選択出来ます。
6ページ目は断熱材や2階床の遮音マットや玄関框の段差などを選択するページです。
玄関框は標準で210mmの高さですが、バリアフリーに近い30mmの段差にする事も出来るようです。
キッチン 選定用紙
7ページ目はキッチンの仕様を選択するページです。このページにはLIXILとクリナップのキッチンとカップボードがあります。
キッチンの仕様はほとんどの人がショールームで見積りを出して貰うのでここに記入する必要はないと思いますが、ここで注目すべきはオプション仕様の欄です。
リシェルSIのセラミックカウンターの価格やステディアの流レールシンクの価格などがここにありました。県民共済住宅支給品と思われるINAX製のハンズフリー水栓の価格もあります。この用紙を見ることでいつの間にか追加されているオプションの存在に気づくこともありました。私の場合はハンズフリー水栓がまさに仕様選定用紙を見て気づいたので後日タカラスタンダードのショールームに行って水栓を県民共済住宅支給品のハンズフリー水栓に変更しています。
オプションの内容は告知なしで変わったりするので都度都度最新情報を確認する必要がありますね。
8ページ目はタカラスタンダードのキッチンとオプションのウッドワンのキッチンの用紙です。こちらも7ページ目と同じくオプション仕様欄に注目しましょう。
タカラスタンダードでもLIXIL製のハンズフリー水栓が選択出来ます。この水栓はタカラスタンダードのカタログにはないので県民共済住宅の支給品だと思います。私はタカラスタンダードのショールームでグースネックタイプのハンズフリー水栓(KM6071ETK)の見積りを出して頂きましたが68,900円と高額だったのでこの51,850円のハンズフリー水栓に変更しました。
ワークトップの価格もこの用紙に記載されています。ショールームで見て一目惚れしそうになったクォーツストーンの天板は対応するシンクの変更分も含めて税抜227,500円と非常に高額でした。
食器棚(オプション) 選定用紙
9ページ目はカップボードの選定です。カップボードは各社ショールームで構成をカスタマイズする事も出来ますが、構成を変えるととても割高な見積りが上がってくるので注意が必要です。カップボードの奥行が記載されていませんが、ウッドワンが60cmでその他3社は45cmだと思います。
私はウッドワンのWA18のカップボードの吊り戸棚を無しで見積りを出して貰いましたが、14万円位との事で吊り戸棚を無くしても2万円しか安くなりませんでした。なのでカップボードはウッドワンの吊り戸棚ありのオプションの構成通りのものにしました。
ユニットバス 選定用紙
最後の10ページ目はユニットバスの選定になります。ユニットバスも各社ショールームで構成をカスタマイズする事が出来ますが、オプション金額の欄に主要なオプション価格がありました。
入口のドアは標準で開き戸か折れ戸ですが、各社片引き戸に22,000円で変更出来るみたいですね。
TOTOサザナの場合ブローバスSX II(2穴)を設置してジャグジーバスにするなら1階にユニットバスを設置する必要があるみたいです。
積水ホームテクノでは黒系の浴室が標準で選べるみたいです。展示スペースの積水ホームテクノのユニットバスも黒い内装の物に変更されていました。
注意点
この仕様選定用紙は2021年9月契約の物なので契約時期によっては価格や内容が変更になっている可能性があります。オプションの価格は税込か税抜かが記載されていませんが、オプションファイルの価格を見る限り税抜価格だと思います。
私が選んだ仕様
基本仕様
項目 | 仕様 | 標準/オプション | コメント |
---|---|---|---|
屋根 | プライム40 グレイ | 標準 | 性能よりも色合いで決めました |
外壁 | ALC ジーファスタイル50 JB-761 | 標準 | 施工事例が見つからず人気が無さそうな黄色〜ベージュっぽい色の外壁 |
玄関タイル | ライトグレー | 標準 | 散々迷った挙げ句ライトグレーになりました |
玄関ドア | YKKAP ヴェナートD30 N08 | 標準 | 熱貫流率(断熱性能)が一番良い採光なしのマキアートパイン |
外物干し金物 | 腰壁上下タイプ | 標準 | 私の場合バルコニーの作り的に実質腰壁上下タイプ1択 |
外水栓 | アイボリー | 標準 | 本音は両方なしですが消極的選択 |
サッシ | YKKAP APWシリーズ ホワイト | 標準(オプション) | 外側も内側もホワイト、滑り出し窓系のハンドルは全てオペレーターハンドルに変更し網戸は全てクリアネット網戸に変更 |
床材 | ニレ | 標準 | |
階段色 | ヨーロピアンチェリー | 標準 | 階段色だけニレではなくヨーロピアンチェリーにしました |
玄関框色 | ニレ | 標準 | |
室内ドア | ウッドワン ピノアース ナチュラル色 | 標準 | 無印っぽいナチュラル系の内装を目指しています |
収納建具 | アイカ工業 ホワイト | 標準 | オプションのウッドワンの建具にするつもりでしたが、扉のあるクローゼットが1箇所だけなのでオプション代が勿体無いと思い標準にしました |
玄関収納 | ウッドワン ナチュラル色3本トール型 | オプション | SICがない間取りなので容量大きめ |
階段手すり | ライトクリアー色 | 標準 | |
窓枠・巾木 | ネオホワイト色 | 標準 | 巾木はホワイトにして壁と合わせて、内側のサッシ色がホワイトなので窓枠もホワイトにしました |
カウンター材 | ライトクリアー色 | 標準 | |
笠木 | ライトクリアー色 | 標準 | |
標準選択品 | 制震システム | 標準 | |
洗面化粧台(1F) | パナソニック W750 ホワイト | 標準 | 標準の3面鏡が微妙すぎるので鏡なし |
洗面化粧台(2F) | タカラスタンダード エリーナ | オプション(個別見積り) | 1,650幅のクォーツストーンカウンターの2ボウルで鏡はタカラスタンダード製の鏡ではなく別途パナソニックのラシスの1,650幅の1面鏡を導入 |
洗面室吊り戸棚 | なし | 標準 | |
トイレ | TOTO NJ2 ホワイト | オプション | 1F、2F両方共タンクレス |
太陽光発電 | 長州産業 5.11kW | オプション | オプション設定のあるサイズの中で屋根に乗る最大の大きさ |
床暖房 | なし | 標準 | |
給湯器 | 三菱電機 エコキュート 460l | オプション | 都市ガスの配管が家の前の道路まで来ていないのでオール電化にしました |
テレビアンテナ | 地デジアンテナのみ | オプション | 出来ることなら小屋裏に設置したい、BSはあまり見ない上NHKの基本料金が高く無駄にお金がかかるので見送り |
断熱材 | 高断熱仕様 | オプション | このブログのコンセプトが「県民共済住宅で高気密高断熱を目指すブログ」なので高断熱仕様のオプションは外せません |
2階遮音マット | なし | 標準 | 間取りがリビング階段だし遮音マットがあってもあまり意味がなさそうなので止めました |
玄関框段差 | 210mm | 標準 | |
菅柱(天井高) | 檜無垢材120×120 | 標準 | 天井高は1階2階とも標準の2,450mm |
和室系の仕様は和室を設けていないので省きました。こうして見ると水まわりと電気系のオプションが多いです。
この仕様選定用紙にない項目では換気システムは標準の第3種換気、長期優良住宅はなし(都市計画道路予定地上にはそもそも長期優良住宅は建てられない)、屋根の形状は南北方向の切妻屋根(5寸勾配)という感じです。
キッチン
キッチンはタカラスタンダードのグランディアにしました。仕様については以下の通りになります。
- I型対面キッチン(標準)
- キッチンを2階に設置(オプション、15,000円)
- 吊り戸棚無し(標準)
- カウンター高さは900mm(オプション、差額なし)
- カウンター幅は2,700mm(オプション、6,500円)
- ワークトップはオーバルエンボス加工のステンレストップ(オプション、差額なし)
- コンロは県民共済住宅支給品のIH(標準)
- 水栓は県民共済住宅支給品のハンズフリー水栓(オプション、51,850円)
- 浄水器は設置なし(標準、-16,000円)
- レンジフードはVRASタイプの同時給排気タイプ(オプション、50,700円)
- キッチンパネルはホーロークリーンキッチンパネル(オプション、標準キッチンパネルとの差額17,000円)
- ホーロークリーンキッチンパネルの延長分(オプション、35,100円)
- 60cm幅フロントオープン食洗機を後付する為の諸費用(オプション、キャビネット10,400円+配管工事16,900円)
- 間仕切り名人(オプション、3,380円)
- うちにもホーロートレイ(オプション、7,800円)
キッチンはタカラのグランディアにしました。選んだ理由はキッチン全体がホーロー製なので県民共済住宅で選べるキッチンの中で耐久性が一番高そうなのと、ホーローなので掃除が楽なのと、シンクが標準でも掃除がしやすそうだったのと、オプションのVRASタイプのレンジフードの機能性が良かった事です。
レンジフードは同時給排気タイプに変えました。同時給排気タイプだと室内の熱損失が減るのと、給排気口のシャッターが標準の風圧式シャッターよりも気密性が高い電動シャッターに変わるのもメリットです。なお同時給排気タイプにしなくても電動シャッターへの変更はタカラスタンダードのキッチンカタログを見る限り定価でプラス7,000円で可能でした。
幅や高さは海外製の60cm幅のフロントオープン食洗機が入るサイズを優先しました。特にキッチン幅は標準の2,550mmからオプションで150mm伸ばして2,700mmに変更しましたが、オプション費用が僅か6,100円と安かった上、標準の2,550mm幅のキッチンに600mm幅の食洗機を入れると食洗機の隣のキャビネットが150mm幅しか取れない所がキッチンを150mm伸ばした事で300mmのキャビネットが入るようになった事が特に良かったです。
食洗機は契約時点でミーレの在庫が無かったのでIKEAの「TILLFÖRA ESL7225RA」というエレクトロラックス社製の60cm幅のフロントオープン食洗機が税込179,900円で購入出来るのでこれを後付で入れる事にしました。この食洗機はタカラ経由では直接入れられないですが、家の引き渡し後に後付するという形で導入します。タカラのショールームでこの食洗機が物理的に入るスペースがあるかを確認しましたが大丈夫との事でした。私の場合はワークトップの高さを標準の850mmから確実にこの食洗機が入る900mmに上げているので、標準の850mmだとこの食洗機が入るかどうかはわかりません。
県民共済住宅では食洗機の施主支給はNGみたいなので後付になります。ただ、配管の用意と電源の用意までは県民共済住宅で行ってくれるようなので食洗機の設置マニュアルを県民共済住宅側に渡してマニュアル通りに配管を用意してもらうつもりです。
食器棚
奥行が60cmあるウッドワンのWA(W-1800)タイプの全て引き出しのタイプを導入予定です。キッチンとカップボードを別メーカーにすると施工費が別途税抜23,500円加算されます。2階にカップボードがあると税抜9,000円が追加でかかります。
ユニットバス
1坪(2帖)サイズのTOTOのサザナを採用予定です。プランは「4」の4面同色のビスクトラバーチンです。ショールームで浴槽をゆるリラ浴槽に変更して照明の色は電球色に変更しました。
不要なカウンター下の収納とシャワーホースフックは削除して貰いました。
導入したオプション
- 人工大理石エプロン
- 人工大理石カウンター
最後まで悩んだ項目
玄関タイル
玄関タイルの色は家の外観との兼ね合いと玄関の内装との兼ね合いの両方を考える必要があるのに加えて、泥汚れや砂汚れの事も考えると色が薄すぎても泥汚れが目立つし、かと言って色が濃くても砂汚れが目立つので相当悩んで結局ライトグレーにしました。
ライトグレーは雨の日の泥汚れが目立つかもしれませんが、泥が乾いて砂になると色のトーンが似ているので逆に目立たないかなと思ったのが選定の理由です。ライトグレーのタイルを間近で見てみるとライトグレー1色ではなくALCのイベリアンの塗料みたいに細かい粒の多彩色だったのでこれなら乾いた砂が混じっても目立ちにくいかなとも思います。それ以外にも設計士さんが言っていたのはライトグレーだと建物の基礎の部分と色合いが似ているので合うと思うとの事でした。
設計士さん曰く濃い色のほうが汚れが目立つとの事でした。ネット上でも濃い色だと汚れが目立ちそう派と薄い色の方が汚れが目立ちそう派で主張が別れているのでタイルの色は地味に相当悩みました。
巾木
巾木(はばき)は床と壁の付け根の所に付ける板状の物です。これを白(ネオホワイト色)にするかベージュ(ライトクリアー色)にするかでも悩みました。白だと白系の壁紙との相性も良く壁際がスッキリして見えますが、白いので巾木の上や隙間の埃が目立ってしまいます。ベージュ系だと埃は目立ちにくいものの床材の色によっては合わなかったり、壁際が白よりもスッキリ見えないという欠点もあります。ここもかなり悩みましたが白にすることにしました。
クローゼットの建具
ウッドワンの室内ドアを採用する予定だったので建具もウッドワンにしようと思っていましたが、私の間取りでは各部屋にクローゼットは設けずに廊下部分をウォークスルークローゼットにしたのでクローゼットの扉があるのが玄関のコート用のクローゼットだけになり、たった1箇所の為だけにオプション代26,400円を払うのは勿体無いと思ったので標準にしました。あと、ウッドワンの室内ドアを採用するにはこの建具のオプションを入れる必要があると勘違いしていたのもあります。
最後に
この仕様選定用紙を見るまでキッチン(タカラのグランディア)のハンズフリー水栓のオプションは知らなかったので早めに確認しておいて良かったです。リシェルSI以外のハンズフリー水栓はてっきりキッチンメーカーのカタログにある中からしか選べないと思っていました。来週タカラスタンダードのショールームに行くのでその時に水栓はこの水栓を使うように変更します。キッチンのワークトップの素材別の価格もこれを見て初めて知った物もあります。
私の土地の一部が都市計画道路予定地上にあり、建物もそのラインに一部かかっているのでこれから建てる家は数年で解体も現実的にあり得ます。そういう事情もあるので標準で妥協出来る所はわざわざオプションを入れずに標準にしています。
拘ったポイントは温熱的な快適性を上げる断熱の部分や水まわりです。断熱に関しては県民共済住宅でどこまで高断熱に出来るかと実際の住心地がどんな感じかは実際に住んでみないとわからないと思ったので妥協せずにお金をかけました。太陽光発電や2ボウル洗面化粧台も高額ですが解体になれば多分その分も補償されるし次の家でも再利用できるのでは?と思って入れています。
この記事を書くまで迷っていた項目も幾つかありましたが、とりあえず記事にしようと書き出してみた事で考えがまとまりました。こういう時はブログを書いていて良かったなと思います。