前回現場に見に行った時に土台敷きが完了していて、いよいよ上棟当日になりました。上棟の日はもちろん楽しみにしていましたが、それよりも「上棟時に何を渡せば良いんだろう?」とか色々調べて不安になっていたのが正直なところです。

先日監督に「上棟時に何か大工さん達に差し入れとかした方が良いんですかね?」と聞いたら「県民共済住宅では差し入れもご祝儀も無しで大丈夫です」と言われて、「それでも何かしたいなら休憩中にペットボトルの飲み物でも差し入れてはどうでしょうか?」と言われたのでじゃあそうしようかなと上棟前日までは思っていました。

で、上棟前々日位に色々調べ始めて「やっぱり何か渡した方が良いのかな」と急に不安になってきました。

上棟時に準備したこと

県民共済住宅では上棟時に特に何も準備する必要はないと監督から直接聞いていましたが、先輩施主ブロガーさんの記事を見てみると上棟の時に差し入れや手土産を渡している方が結構多いので私もどうしようか結構悩みました。

差し入れやご祝儀の有無で仕事の質が変わるわけでもないのは理解しているので、いっそ何もしないか休憩時間に暖かい飲み物を差し入れして終わらせるか、それとも手土産を渡すか上棟前日まで迷っていましたが、手土産をお渡しする事で「本日は寒い中お疲れ様ですありがとうございました」という気持ちが伝われば良いと思って差し入れやご祝儀は渡さずに手土産だけ渡すことにしました。

選んだ手土産は普通のビール6缶セットです。

これを紙袋に入れてのしをつけて上棟日に作業されていた棟梁、大工、鳶、警備員の計10人にお渡ししました。当日何人来るかは事前に監督に確認したので多めには準備せずジャスト10人分の用意をしました。役職で手土産の内容に差をつけたりはしていません。特別な包装も特にせずにのし紙や紙袋もやまやでビールを購入した際にレジでのし紙と紙袋を人数分貰えないか聞いてサービスで頂いたものをそのまま使いました。

私は古くからのしきたりやマナーみたいな部分に関してはかなり適当な施主なのでそういう部分はあまり参考にならないと思いますが一応こんな感じで準備しました。

上棟当日の様子

土地が旗竿地でクレーン車が入らないのでユニック車で構造材を荷揚げしていました
土地が旗竿地でクレーン車が入らないのでユニック車で構造材を荷揚げしていました

現場に到着したのが11時近くになり、既に監督が現場から離れた後でした。現場は作業中だった事もあり警備員さん2人に挨拶して軽く雑談しつつ工事の様子を見守ります。

現場に到着してから5分も経たない内に監督から電話があり、丁度入れ違いの様なタイミングだったので今からそちらに戻りますとの事で数分後監督が現場に戻ってきました。

監督が戻ってきたタイミングで色々聞きたかった事を聞いたりした後に手土産を用意したのでどこに置けば良いか聞いてみた所、監督が既に組み上がった1階の所に置いてくれるので手土産の缶ビール6缶セットを10人分手渡しました。

現場が旗竿地でクレーン車が入らずに手揚げでの上棟になると事前に聞いていたので、てっきり人力だけで上棟するものかと思っていましたがユニック車というトラックにクレーンが着いた車が入って荷揚げしていました。

「午前中だでこんなに組み上がる物ですか?」と監督に聞いたら今日はユニック車があるからとてもペースが早いとのことです。

そして監督から棟梁の紹介がありました。棟梁とは初めて会った訳ではなく数日前の土台敷きのタイミングで顔合わせ済みでLINEで断熱材の施工写真を送って頂いた事もあり、本日はよろしくお願いしますと簡単な挨拶をしました。

それから監督と少し話をして監督が現場を離れて、私も職人さん達がランチ休憩に入る直前位に一旦現場を後にしました。上棟当日は大体10時と12時と15時に休憩に入るみたいです。

午前11時から正午までの上棟の様子

午前8時過ぎに着工して午前11時でこれだけ組み上がっています
午前8時過ぎに着工して午前11時でこれだけ組み上がっています
上の写真から約5分後
上の写真から約5分後

最初は上棟を見ていても退屈かななんて思っていましたが、実際に作業を見学すると凄いペースで家の骨組みが出来ていくので職人さん達の動きについつい見入ってしまいます。

上の写真から3分後
上の写真から3分後

上の写真から3分後で明らかに進捗があるので凄いです。

上の写真から約25分後(午前11時半)
上の写真から約25分後(午前11時半)

途中監督と話をしていたので次の写真は25分後位ですが、既に2階の骨組みが完成していて次は屋根の部分の作業に移っていました。

この日は北風が強く寒かったものの晴れて良かったです。この土地は旗竿地で南側の家の建物との距離が3m位しか確保出来なかったので日当たりがどうなるか一抹の不安を抱えながら間取りを考えて家を建てましたが、冬至から1ヶ月後の1月後半で2階の壁部分の大半に日が当たっているので1年で最も太陽高度が低い冬至の時でも窓から日射が入りそうでした。

3Dマイホームデザイナーで日の当たり方はシミュレーションしていましたが、隣家の正確な高さまでは判らなかったので無事2階リビングの日当たりが確保できて本当にホッとしました。隣家から3m位しか離れていないので流石に1階には日が入らないですね。

上の写真から約6分後
上の写真から約6分後
上の写真から約12分後
上の写真から約12分後

あれよあれよという間に家の形が出来ていきます。

上の写真から約7分後(正午)にはユニック車が現場から引き上げました
上の写真から約7分後(正午)にはユニック車が現場から引き上げました
午前中だけでここまで組み上がりました
午前中だけでここまで組み上がりました

午前中でここまで組み上がりました。午前11時の段階で2階の柱を建てている途中でしたが、正午には屋根の形状がわかる位まで進みました。ここで職人さん達がランチ休憩に入るので一旦現場を離れます。

15時頃の現場の様子

15時前の現場の様子
15時前の現場の様子
ほぼ仕上がっていて警備員や建て方大工さん達は既に現場から引き上げていました
ほぼ仕上がっていて警備員や建て方大工さん達は既に現場から引き上げていました

15時頃に再訪しましたが既に警備員さんや建て方大工の方々は撤収済みで現場に残っていたのは棟梁と大工さん2人の3人だけでした。

ぱっと見の進捗は屋根の骨組みがほぼ終わっていて後は軒部分を設置するだけの様に見えます。ここまで来ると完全に家の形がイメージ出来るようになりました。

東西に長い長方形の総二階で5寸勾配の切妻屋根の至って普通な形の家ですが、こうして見ると結構バランスが良く見えます。骨組みだけだとアテネにあるパルテノン神殿みたいです。

1日で家の骨組みが組み上がるのは圧巻でした
1日で家の骨組みが組み上がるのは圧巻でした

15時になり棟梁と大工さん達が休憩に入ったので少しだけ雑談してから挨拶して現場を離れました。休憩中に施主が居座ると大工さん達が気を遣って休憩出来ないと申し訳ないと思って5分もしないで帰りました。

上棟以外の事で監督に確認したこと

気密コンセントボックス(防気カバー)の施工方法について

正しい気密コンセントの施工方法

県民共済住宅の先輩施主ブロガーの方々の気密コンセントボックスの付け方でどうしても気になる所があり、最近だと白井さんのブログの「県民共済住宅 金物検査後から断熱検査完了までのチェックポイントまとめ」の記事でコンセントボックスの施工について書かれていて、私も全く同じ疑問を持ったので監督に聞いてみました。

高気密高断熱住宅で気密コンセントボックスを使う場合は上の図の様な感じでコンセントボックスの外側に気密コンセントボックスカバーが入るのが正しい施工方法になりますが、県民共済住宅の施主ブロガーさんの外壁側の室内コンセントを見るとコンセントボックスの内側に防気カバーが入っているように思えて「これって付け方が逆じゃない?」と前々から疑問に思っていたので上棟当日に監督とお会いした時に聞いてみました。

監督の答えは県民共済住宅では防気カバーはコンセントボックスの内側につくのが標準との事です。その時はマジかよと思ってプリントアウトした上の図を実際に見せてこの様に外側に付けてもらえないかお願いしてみました。実際に対応してくれるかどうかはまだ回答頂いていないのでわかりませんが調べてくれるとの事でした。

パナソニックの埋込防気カバーの施工方法(WV24919の施工説明書から転載)
パナソニックの埋込防気カバーの施工方法(WV24919の施工説明書から転載)

帰宅後に調べてみるとパナソニックのコスモシリーズに対応する防気カバーの製品はコンセントボックスの内側に取り付けるのが正しいので多分こういう物を使っているのだと思います。私はてっきり電気屋の勉強不足で取り付ける順序が逆になり防気カバーをコンセントボックスに無理やり押し込んで間違った施工をしているのかと思っていましたが、この防気カバーはコンセントボックスの内側につけるのが正しいので疑問が解消されました。

気密コンセントボックスカバーをコンセントボックスの外側に付けた方が気密と防湿という面でやや有利そうですが、まあ内側に防気カバーが付いていても何も付いていないよりは遥かにマシなので良かったです。

この防気カバーなら防気カバーが付いていない内壁側のコンセントにも後付が出来そうです。ただ、電源周りの作業は電気工事士の資格が必要なので施工は業者にお願いする事になると思います。

今後の施工スケジュール

現場の施工スケジュールの目安
現場の施工スケジュールの目安
現場の施工スケジュールの目安
現場の施工スケジュールの目安

上棟後のスケジュール表を監督から自宅に郵送して頂きました。上棟すぐに屋根の下地が入ります。屋根さえかかってしまえば多少の雨はあまり気にしなくて良くなるのでそれまで雨が振らなければ良いなと思います。

こういう予定表があるといつ頃どんな工事があるかわかるので施主的には非常に助かります。

最後に

着工から58日、約2ヶ月で上棟まで来れました。基礎が完成するとあっという間に上棟まで行くんだなと実感しました。

今の所はとても順調に家づくりが進んでいます。私の場合は監督が大当たりでこの人が監督で本当に良かったと全面的に信頼しているので多分このまま良い感じの家が建つ可能性が高いです。ただ、断熱材周りの気密施工については監督も最大限協力してくれていますが、県民共済住宅には高気密施工のノウハウが無いと思うので自分の目でしっかり確認して修正すべき箇所があればきちんと修正したいと思っています。

上棟しての素直な感想は大工さん達凄い!という感想に尽きます。梁の上を普通にスタスタ歩いて結構な重量のハンマーを振り下ろしたり柱を建てたりと凄かったです。ハイペースで建物の形が組み上がっていくのは見ごたえがあり、上棟は機会があれば是非見るべきと言う人が多い理由がわかりました。

そんな凄い大工さん達に手土産の品を渡せたのは良かったです。もし上棟時に差し入れや手土産を渡そうか渡さないか迷っている人がいたら、迷うくらいならいっそ渡しちゃった方が自分の気持ちがスッキリすると思います。実際に大工さん達の手際の良い仕事ぶりを見ていると普通の缶ビール6缶だけですが渡せて良かったと思います。良い仕事をして帰宅後にビールを飲んで寛いでくれていたらと思うとこちらも嬉しくなります。

もう上棟したのでまだ猶予はありますが、入れたい照明器具を決定するのと壁紙もそろそろ決めて施主支給する予定の照明器具なんかもそろそろ準備したいと思います。