上棟から2週目に入り家の外観がどんどん出来てきています。上棟8日後にはまだ窓枠を作っていて耐力壁材もまだ設置されていませんでしたが上棟12日後にはサッシがはめ込まれていて更に耐力壁材も設置されていた上、屋根瓦も施工されていました。
結構早いペースで工事自体は順調に進んでいますが残念ながら全て順調という訳ではなくここに来て発覚したトラブルもありました。
着工65日後(上棟8日後)の現場の様子
玄関ドア
玄関の所に玄関ドアが納品されていました。以前の記事で気になっていた気密パッキンの長さが足りていない所は気密パッキンを押し込んで対応してくれていたみたいです。私が指摘する前に対応済みだったのは良かったです。
配管周り
配管関係の職人さんがこの日は作業していました。配管はまだまだ途中です。
1階部分
電気の配線も用意されていました。
2階部分
2階部分の窓枠も出来ていました。
APW331テラスドアの仕様ですが、アルゴンガス入り遮熱Low-Eペアガラスブルーのアルミスペーサーで中空層は13mmです。オプションで防犯ガラスにしました。
私の現場にあった全てのAPW330シリーズの窓のガラス建築確認記号が「2LsG13」になるので県民共済住宅のAPW330の中空層はアルゴンガス入りの13mmでした。こういうマニアックな情報は私のようにローコストで高気密高断熱に拘る人には意外と有用な情報だと思うので載せておきます。
2階リビングの3連窓段窓風の型枠です。段窓はオプション代が高いので標準サイズの06013(上)と06005(下)で組み合わせてそれっぽくしてみました。
一見何の問題もなさそうでしたが、実は上の梁が設計時の想定よりも太くなっていて折り上げ天井の高さが想定の半分位しか確保出来ないという問題が発生しています。この部屋の折り上げ天井はカーテンボックス兼コーニス照明の様に使うので折り上げた天井部分がフラットである必要があります。
この件は監督に問い合わせてみて設計ミスというか確認漏れがあってどういう風に対処するか現在検討中です。この問題に関しては別途記事「監督と現場で折り上げ天井問題とコンセント位置の打ち合わせ」に記載しました。
2階の筋交い上部には木材で天井断熱の気流止めが施工されていました。
後日監督に聞いてみた所、筋交いがある部分は木材で気流止めを施工して、筋交いがない部分は袋入り断熱材を半分に折り曲げて気流止めとして使うとの事でした。
筋交いと気流止めの木材との隙間はコーキングか気密テープで処理するとの事だったので安心しました。意外としっかり気密処理を行ってくれています。
このスタイロフォームの断熱材もどこに使うのか不明でしたが、監督に質問したらこれはバルコニーに使用するとの事でした。私の間取りでは総二階でバルコニーの下は玄関ポーチになり完全に室外空間になるのでまさか断熱材が入るとは思ってもいませんでした。
1階部分の細かい点
耐力壁の施工方法は土台の横に付けるので土台の上側の角が多少欠けていても特に問題ないと思います。この部分の欠けは以前の記事で気になったと書きましたが、改めて見直してみると別にこれ位良いかという感じだったので特に監督や棟梁にも報告せずにこのままです。
あと高気密高断熱の家を建てたい人が地味に気になっているかもしれない気密パッキンの穴部分と土台の薬剤処理された部分の小さな穴ですが、どちらの穴も貫通していないので気密性能への影響はありません。
着工69日後(上棟12日後)の現場の様子
4日後に再び現場を訪れてみるとなんと外壁の耐力壁と窓や玄関ドアがついていました。これでやっと家っぽくなりました。
それにしても作業の進みが本当に早いです。
そして玄関には見学者用のスリッパが用意されていました。私の現場は見学NGにはしていないのでこの現場を見に来る将来の施主さんもいるかもしれません。
私が県民共済住宅に初回相談に行って近所の現場の地図を頂いた時は今住んでいる家から徒歩2分位の所に県民共済住宅の家が建設中でしたが、2回位行っても大工さんが不在で中に入れず結局一度も施工現場を見学せずに県民共済住宅に決めています。
バルコニーのテラスドア以外の全ての外壁と窓がついていたのでこの段階でかなり家っぽい空間になっていました。ここまで来ると地縄の時に感じた狭いという感覚も無くなり逆に大きい部屋は結構広く感じます。
私の土地は旗竿地で南側に隣家がある影響で夕方の1階はかなり暗かったです。窓が3つある洋室よりも窓が2つあるものの直射日光が差し込む寝室の方が僅かに明るかったです。明るさは窓の数だけでは決まらないという事がわかりました。
そして間取りを決める時に暗いだろうなと思っていた1階北側の納戸スペースはやはり暗かったです。北側には建物が無く開けているにも関わらず標準サイズの06003FIX窓を2,300の高さに1つ付けただけでは明るさが足りていません。
ここに関しては暗くなるだろうな判っていた上で暗くしたのでショックはありませんでしたが、床や天井が施工されてクロスが張られればもう少し明るくなるのかもしれません。
1階部分を見た後は2階に上がって主に窓まわりをチェックします。
標準サイズの窓を組み合わせて段窓風にした03613FIXと03605FIXの組み合わせが結構良い感じです。段窓だとオプションになってしまって高額ですがこうして規定の窓数さえオーバーしない範囲内で標準サイズの窓をこういう風に組み合わせても追加費用はかかりません。
内側から見て結構バランスも良いので後は外壁のALCが張られた後にどうなのかが気になる所です。
2階東側の小部屋の窓はかなり小さくしているのでやはり十分な採光は採れておらず暗いです。上2つの部屋は書斎とスタディスペースでPCを置く部屋になるので下手に明るすぎると逆に眩しいので敢えて暗めにしているのと、東側の窓なので窓から差し込む日射熱の事を考えて最小限の大きさにしています。
奥行き1,820のバルコニーなので広さにゆとりがあります。今住んでいる家のバルコニーは910幅でぶっちゃけ狭すぎて使い道がなかったので奥行きは広く取りました。
バルコニーの壁(腰壁)の高さを床上から1,400取ったので下側の景色は見えないものの、隣家や付近の道路も見えないのでプライバシーが確保出来ていてこれなら気兼ねなくバルコニーで寛げます。
なおバルコニーの腰壁の高さを標準よりも高い1,400にした際に特に追加費用やオプション代は取られませんでした。
テラスドアもオプションだと思っていましたが、これも標準で入れられました。サイズは060幅と069幅で高さ18と20と22が選べたと思います。掃出し窓で出入りするのが一般的ですが、私の場合は掃出し窓を入れると外観のバランスが一気に崩れるのでテラスドアにしています。
テラスドアの場合ガラス部分が大きくこのテラスドアは東側になるので日射遮蔽をどうするかが課題です。今の所は室内側にハニカムスクリーンを入れるつもりです。
現場を見に行く際はこういう金属製のメジャー(コンベックス)があると寸法に違和感がある所をすぐに測れるので非常に便利です。ています。私の場合は折り上げ天井の高さが足りないと気づいたのもこのコンベックスのおかげです。逆にこれを買っていなかったら折り上げ天井が施工された後に問題が発覚したと思うので本当に買っておいて良かったです。
1個1,500円前後とそんなに高いものではないので現場を頻繁にチェックしたい人は絶対に買っておくべきです。私はテープ幅が19mmの物を買いましたが、19mmだと2m位の高さを測ろうとするとテープが折れてしまって使いにくいので幅はもっと太いほうが安定して測れます。大工さんや監督が持っていた物はもっとテープ幅が太かったです。
オプションで入れた16003サイズのFIX窓です。FIX窓は定価も安くこの窓は9,100円で入れられました。これが横すべりだし窓になると金額も定価ベースで倍位変わってくる上、横すべりだし窓はフレーム部分が大きいのでガラス面積が小さくなります。
この窓は設置高さ(上端)が2,300と標準の2,000よりも高くしてより採光が取れるように工夫しています。
天井が付けられてしまう前に小屋裏部分の骨組みも一応写真に撮っておきました。私は小屋裏収納とロフトのオプションは採用していないので屋根裏はこういう感じになっています。
2階のLDKに関しては一番採光条件が良い場所に持ってきたので流石に明るいです。この土地が旗竿地で南側に2階建ての隣家があり、1階と2階とでは露骨に明るさの差があったので2階にLDKを持ってきて良かったと思います。
LDKのメインクロスを白ではなくグレーと言うかグレージュのクロスを採用しようと思っていましたが、これだけ明るいならクロスがグレーで多少暗くても2階は問題なさそうです。
屋根上を再度見学
現場から帰ろうとしたら建物外に割れた瓦が置いてあったのでこれはもしやもう屋根瓦が施工されたのではと思い足場を上って屋根上まで来てみると瓦の施工が完了していました。
2、3日前に監督にいつ頃瓦が敷かれるか聞いた時は来週中位と聞いていたのでまさかもう瓦が敷かれているとは想像もしていなかったのでびっくりです。
選んだ瓦は県民共済住宅標準のプライム40(三州野安)のグレイです。形や機能性よりも色合いで選びました。外壁がALCでJB-761の黄色なのでグレイの屋根なら色合い的に悪くないかなと思い選びました。
選んだ色がグレイでグレーと言えばグレーですが、グレーよりはガンメタリックという感じの色合いです。太陽光パネルの支持瓦はブラックなのでこうして並べてみると色合いの差がわかります。この写真を撮ったのは2月上旬の16時半過ぎで夕方になります。多分昼間の時間帯ではまた違った色合いになると思います。
私は県民共済住宅のオプションの長州産業の太陽光発電を屋根上に載せるので支持瓦も混じっていました。この瓦の施工を見る限り雨漏りしそうな雰囲気はありません。既存の瓦に穴を開けての施工ではないのは県民共済住宅のオプションで太陽光発電を採用する大きなメリットだと思います。
上の方にある小屋裏部分の写真を見てもルーフィングだけの時とこの瓦が敷かれた後では特に変化はなく、この瓦のある所に別の穴があったりする訳ではありませんでした。
1階南側の窓上に付ける庇も納品されていました。
ブログを書くためにこの画像を見ていたら色がYW(ホワイト)で契約時にはYK-YW(上がブラック、下がホワイト)なので色が違います。先輩県民施主ブロガーさんの記事で度々見かけた発注ミスが私の現場でもありました。
監督に確認をお願いした所、注文は正常でメーカー側の納品ミスとのことです。入れ替えておくとの事で取り付けられる前に気づけて良かったです。
ブログを書く隠れたメリットとしてはこういう現場で全く気づかなかった事が記事を書こうと写真を見ていて気がつくという事があります。写真を撮るって大事ですね。
施主が現場に行くことで防げるミスもあるので可能なら出来る限り現場に行くのも改めて大切だと思いました。そして監督からは足場の上に登るのは危険だから止めてくださいねとも注意されました。次は太陽光発電の施工が終わった時にもう一度だけ足場に登ろうと思います。
現場の入口付近に割れた瓦が置いてあったので裏側を捲ってみました。県民共済住宅に展示されている瓦は固定されていて裏側は見えなかったと思うので実は貴重な写真です。
まあ特別な情報があるわけではなく、単にプライム40 Made in Japanとあるだけでした。
この時期に行ったこと
太陽光発電オプションの書類手続き
県民共済住宅からの太陽光発電を請け負う業者から書類手続きを請け負う行政書士から太陽光発電の売電に関する書類が送られてきたので記入して返送しました。
詳細は別記事「県民共済住宅の太陽光発電オプションの手続きとFIT価格別の損益計算」にアップしています。
折り上げ天井の高さが足りない問題の解決方法
上の方でチラッと書いた折り上げ天井の高さが足りない件をどうやって解決すれば良いか何パターンか案を考えていました。こちらも長くなるので別途記事「監督と現場で折り上げ天井問題とコンセント位置の打ち合わせ」にしました。
最後に
ようやく屋根瓦と壁と窓とドアが付きました。これで後は外壁面に透湿防水シートが張られれば雨や雪が降っても問題なくなります。私の場合は上棟後からこの日まで一度も雨に降られなかったのは非常に幸運でした。
家の建設自体は担当の監督が優秀なので基本的に非常に順調に進んでいますが、この記事で触れたように折り上げ天井の高さが足りない問題と庇の納品ミスが発覚しました。こういうミスを事前に防ぐ意味でも施主が現場でチェックする事は大切です。
県民共済住宅の先輩施主ブロガーの方々も度々ちょっとした問題が発生しているみたいなのでこういう類は良くある事だと思います。これから家を建てる人にとってはやはりどういうトラブルが起きてどういう風に解決したかが気になると思うのでトラブル関係の記事は出来るだけ詳しく書こうと思います。
そういう記事は多くの場合詳細がぼかされていたりアメンバー限定だったりして中々読めませんが、このブログでは基本全部見せで包み隠さず生々しい記録を書いていく事で県民共済住宅でのリアルな家づくりを追体験して頂けたら嬉しいです。