県民共済住宅で着工してからついに100日を超えました。ここ最近は雨も降らずに天候にも恵まれて建設工事は実に順調に進んでいます。
木工事も終盤になってきて家の中も間取り図通りの空間になってきています。外壁もALCのパネルが組み終わりました。
着工100日目(上棟43日目)の現場の様子
階段周りの施工で気になっていた所を確認
この日は階段周りでモヤっとする所があり、改めてじっくりチェックしてみて納得できるかあるいは直して貰おうか確認する為に現場に行きました。
前回来た時は吹き抜け手すりの子柱の間隔が狭すぎだと思っていました。改めて現場でじっくり見てみたら特に狭すぎだとも思わずそんなに気にならなかったのでこれはこのままで良いと思いました。前回の記事では角度を付けた写真を撮っていてそれを基準に見ていたので間隔が狭く感じたというのもあります。
次に確認したのは階段を降りる時の正面の壁との距離感です。ちょっと近くて圧迫感があると思っていたので何度か階段を降りてみて色々検証してみましたが意外と気になりませんでした。スマホで写真を撮る時にどうしても顔の前でスマホのカメラを構える上、レンズも建物の撮影に適した超広角レンズではなく建物を撮るには画角がやや狭いので写真を見ているとどうしても実際よりも距離感が近く感じてしまいます。ブログを書く際に写真をじっくり見ながら記事を書いているのである意味その弊害というか、実際の現場での感覚よりも写真での印象が強くなってしまったのかもしれません。
造作した収納部分
床レベルを200mm上げて半間程収納として階段上のスペースを収納として活用しましたが、200mmよりかは400〜700mm程上げてしまった方が開放感がありより良かったなと思います。ただ200mmでも特別圧迫感があるわけでもないのでわざわざやり直す程でもなくまあ良いかという感じでした。
大工さんにプリンタや複合機を置く予定の可動棚の右奥に配線用の穴を開けて貰えないかお願いしました。穴の位置は大体で大工さんの感覚でお願いして穴のサイズは直径5〜7cm位で大工さんが持っているホールソーのサイズでお願いしました。こういう曖昧な指示は大工さん的には困ると思いますが、配線を通すための穴なので細かい位置や穴のサイズまでは考えていませんでした。
ダイニング横の巨大なニッチのようなイメージで作った壁とカウンターも完成していました。カウンターより上の正面の壁に磁石がくっつくタカラのエマウォールというホーローの内壁材を貼るのでここに子供の学校のプリントの様な書類を貼り付けたりして便利に使う予定です。壁だけではなくカウンターもあるのでスマホの充電スペースとしても使おうと思っています。
キッチン奥に幅910、奥行400サイズの可動棚を作ってここをパントリーとして使う予定です。奥行き400はパントリーの棚としてはちょっと深いかもしれませんが、ここに入れる予定の無印良品のやわらかポリエチレンケース等の収納用品の奥行は360位なので400で良いかとなりました。
私は無印良品が好きなこともあり、こういう可動棚の様な造作部分の寸法に迷った時は汎用性が高い無印良品の家具や収納用品のサイズを参考にしました。無印良品のデザインは極めてシンプルですが、そのデザインの裏にはデザイナーの明確な意図と計算されたサイズ感があるのでそれに合わせておけば多分問題ないのかなと思います。
室内のサーモカメラの画像
天井の断熱材の施工が終わった事もあり、床下点検口がまだ施工前で開いたままではありますが、一応サーモカメラで室内の気温をチェックしました。
この日は外の気温が20℃近くまで上がって暖かかったですが、室内は全体的にひんやりとしていました。床下点検口の穴が全開で床下の冷たい空気が入ってくる状態な上、断熱材がきちんと入っている分室内が暖まりにくい状況です。
日射取得で暖かくなるかなと思いましたが、残念ながら足場が組まれていて黒のネットが建物全体を覆っている状態では窓の外側にアウターシェードを降ろしている状態と変わらない事もあり、窓からの日射で室内が温まっているという事はありませんでした。
サーモカメラで室内を撮ってみて思ったのは天井と床で温度差が2℃位しかなくて均一にひんやりしている印象でした。断熱材がある分室内の冷え切った空気がそのままで外よりも寒かったです。「高断熱=熱が逃げにくい」なのでこれは暖気も冷気も当てはまります。どうしたら空気を暖められるかと言うとシンプルに暖房が必要になります。
明らかに断熱の穴となっている箇所も撮影してみました。
エアコン用の配管穴や給気口部分はスリーブが用意されていて室内側を石膏ボードで塞いでいるだけなので当然ですが断熱の穴になっていました。ここは仕方ない所なので問題ありません。
レンジフードの周りはダクトが貫通していることもありやはり貫通部分の温度が高くなっていて断熱の弱点になっています。ここも仕方ない箇所です。
書斎のCD管を1箇所に集めている所も若干ですが断熱の弱点になっていました。ここは入居後に天井裏に潜って断熱材を追加で入れることも考えたいです。
2階の天井点検口周りはこれから電気屋さんやアンテナ屋さんが屋根裏で作業する事もあり断熱材がきちんと入っていないみたいで温度差がありました。ここに関しては引き渡し前にもう一度チェックする必要がありそうです。
点検口の枠も熱伝導率が高い金属製なので露骨に温度差があります。サーモカメラがあると断熱の弱点が一目瞭然なので良いですね。これは高気密高断熱を得意とする工務店がサーモカメラを使うわけです。
大工さんに余った断熱材を捨てずに天井裏に置いておいて欲しいとお願いしたので入居後に必要があれば天井部分の断熱を余った断熱材で補強しようと思います。
断熱欠損になるのではないかと懸念していた外壁側のコンセント部分ですが、サーモカメラの画像を見る限り全く影響が無いようです。うっすら縦に見えているのは壁内の柱や間柱です。
使用しているサーモカメラはAmazonで購入した「HIKMICRO サーモグラフィー スマホ用 超小型赤外線カメラ android(Type-C)末端 19200画素 熱画像キャプチャー頻度 25HZ」というAndroidスマホのUSB Type-Cに差し込んで使うタイプの外付けのサーモカメラです。
上のHIKMICROの商品はAndroidのUSB Type-Cの充電口があるスマホでしか使えないので、iPhoneユーザーの方はFLIR社製のサーモカメラを使うと良いと思います。4,800画素だとAmazonで2万3千円台、19,200画素だと4万2千円台から購入できますが、サーモグラフィーは高額な上断熱材のチェック位にしか使えない代物なので断熱施工に特別拘りがある人や、引き渡し後に家の隙間風が気になってDIYでの気密施工や断熱強化を行いたい人のみサーモグラフィーを購入する事を検討してみてはいかがでしょうか。
サーモカメラは夏冬に冷暖房を入れて室内外の気温差が大きくなる時に使用すると断熱の弱点がよりわかりやすくなります。今の時期は室内外の気温差が小さいのであまり効果的ではありません。
外壁のALCパネルの設置が完了
この日現場を見学してこれから帰ろうかというタイミングで外壁屋さんから作業が終わりましたと言う報告がありました。外壁屋さんはALCの外壁を設置するだけで、パネルとパネルの隙間を埋めるコーキングや塗装はまた別の業者が行うとの事でした。
全てチェックしたわけではないですが綺麗にパネルを貼ってくれたみたいです。
軒天の角に欠けがあった所がありましたが、監督が言っていた通りALCのパネルが貼られたら見えなくなりました。
着工102日目(上棟45日目)の現場の様子
先日ようやく待望の階段が出来て簡単に2階を見れるようになった事もあり、日曜日に家族を連れて現場を見に行きました。
日曜日なので誰もいないかなと思ったらなんと棟梁と大工さんの2人で作業中でした。どうももうすぐ引き上げなので日曜日も作業してくれているとの事でした。本当にいつもありがとうございます。
この日は主に家族に現場を見せる事が目的だったので写真はほとんど撮っていません。前回の記事で気になっていた引戸の枠の部分を見てみたら全く問題なくなっていました。
1階は大工さん達が作業中だったのであまりじっくりは見ませんでしたが、階段下収納の天井が図面では「階段下階段なり天井」となっているにも関わらず勾配天井になっていたのと、玄関の靴箱の鏡の扉の位置が監督と打ち合わせした時に決めた位置と違ったのでその2点を棟梁に指摘してから帰宅しました。
思いがけず指摘事項があったので現場に行って良かったです。木工事が終わって大工さんが撤収する前に間違いがある部分は直して貰えるように木工事終盤はこまめに現場を見に行った方が良さそうでした。
最後に
木工事も終盤に入り今まで出来上がっていなかった細かい部分もどんどん形になってきています。
今週末にはいよいよ外部業者による気密測定を行います。県民共済住宅で最大限高気密高断熱を目指した結果C値が果たして幾つになるのかとても楽しみです。
施工状況をチェックしている限り大きな隙間は無いと思うので結構良い数値が出るんじゃないかと言う期待感がありますが、天井断熱なので天井部分の配線やCD管の貫通部分が多く、細かい隙間が結構多いのが不安材料です。そういう隙間は一応全て気密テープで止めていますがきちんと隙間を埋められたかまではわかりません。
C値に関してはどんな値だったとしても来週の日曜か月曜辺りにブログで公開するので楽しみにしていてください。良い値を出して県民共済住宅の施主の希望になれたら良いなと思います。