ついに、ついにこの日がやって来ました。県民共済住宅で建てた家がようやく引き渡しです。
県民共済住宅に初めて訪問したのが2020年12月、土地を購入したのが2021年1月、県民共済住宅に申し込みをしたのが2021年2月、初回の打ち合わせが2021年5月、契約が2021年9月、着工が2021年12月、上棟が2022年1月、そして引き渡しが2022年4月です。
初回の設計士さんとの打ち合わせから11ヶ月で引き渡しまで行けました。これで家づくりもようやく終了です。土地を買おうと本格的に調べ始めたのが2020年の夏頃なので家が出来るまで2年近くかかってようやくゴールしました。
引き渡し当日
前日に監督から現場で何時に待ち合わせるかの電話が来たのでその時間に合うように現場へと向かいました。現場に行く途中で無印良品の店舗に寄り道して取り置きしてもらっていた家具を引き取ってから新居へと向かいます。
現場に到着すると監督の他に県民共済住宅の新人さんが監督と一緒にいました。
引き渡しは施主検査で指摘した箇所をざっと確認して、その後に引き渡しについての説明と書類に署名捺印して家の鍵を登録して終了という結構短時間のあっさりとした引き渡しでした。
マスキングテープを貼った箇所がきちんと綺麗に修正されていて、私の家では直した所が余計酷くなったみたいな事はありませんでした。
引き渡し後に問題が出ても2年間は同じ監督が担当で、その後はアフターサービス部になるとの事でした。
監督達が帰った後は通販で頼んでいたエアコンや炊飯器が来ていたのでそれを中に入れたり、途中ピックアップした家具を家の中に運んだりした後、ロボット掃除機2台を持参して1階と2階にそれぞれ配置して新居の床を早速掃除させました。
以前購入したロボット掃除機のDreame L10proは初めて水拭きユニットを装着して動かしました。新居の床は汚れてはいないですが綺麗でもないので拭き掃除は必要だと思ったので丁度良かったです。1日3回掃除するようなスケジュールを組んできたので翌日に新居に行った頃には床がピカピカになっていると思います。
浴室用洗剤を購入してユニットバスも掃除してから自宅へと帰りました。換気扇も回しっぱなしにしているのでこれで新築の臭いが薄くなってくれたら良いなと思います。
ユニットバスの壁の色は標準仕様のTOTOサザナのビスクトラバーチンで脱衣室のクロスは壁全面にLV-3528のラベンダー色のクロスを採用しました。手前のグレーの壁はLV-3021です。
私の家のクロスは思い切ってカラークロスを多用したので海外風インテリアみたいな感じになったと思います。脱衣室のラベンダー色は白が映えるので結構ありだと思いました。
監督への質問と回答
太陽光発電の売電はいつから始まるのか
太陽光発電のオプションを入れましたが、売電開始は家の引き渡しのタイミングではなく、売電開始まで3ヶ月位かかるとの事でした。これは県民共済住宅に限らず他のHMでも同様で手続き上売電許可が出るまでにある程度時間がかかるみたいです。
私の場合は通常だと7月位から売電が始めるとの事でした。売電開始までは太陽光で発電した電気は自家消費に使えるだけで余った分は捨てている勿体無い状態です。私は電気自動車を持っているので晴れた日の昼間はEVの充電を行って少しでも捨てる電力を減らそうと思います。
なお、私の場合FIT価格は2022年度の17円でした。FIT期間は売電開始時(予定では7月)から10年間となります。
今後太陽光発電の補助金が出て自分の家が対象になる場合、県民共済住宅側で必要な書類を書いて貰えるかも聞いてみましたが、書ける書類なら書いてくれるとの事でした。
予め用意したエアコンの配管穴の貫通方法は?
私は県民共済住宅のエアコンを入れていませんが、エアコンの設置予定場所にエアコンの配管穴とコンセントを用意しています。エアコンの配管穴はスリーブがついていて、外壁部分は穴が空いていますが室内側は石膏ボードで塞がれています。
室外側の配管穴から長いドライバー等でグリグリ石膏ボードに穴を開けて、室内側に貫通したら今度は室内側からスリーブの形に合わせて穴を切って広げていくような感じになるとの事でした。
で、結局いくらかかったの?
最終的な金額は契約時の見積よりも24万円近くマイナスになって、35.74坪で税込19,426,492円と1,950万円以下になり、当初の目標であった税込2,000万円以下に建物本体の価格を抑える事が出来ました。
減額になった大きな要因は旗竿地で通常必要な敷地内の電柱(15万円)が不要になったのと、ウッドワンのダイニングテーブル(10万円)が終売で在庫無しでキャンセルになった事が大きいです。明細を見ると仮設工事費も21万円マイナスになっていたのでクロス費用やコンセント代等で膨らんだ所もトータルで吸収できました。
照明費用も最終的にはマイナスになりました。間接照明用のライン照明を入れた所に予算を集中投下してその他は施主支給の壁付けのモーガルソケットで格安に仕上げて、残りでスポットライトやペンダントライト、ダウンライトやシーリングライトをほんの少し入れた感じです。
最終的な坪単価は49万円
私の家の場合、最終的な坪単価は税抜494,136円(税込だと543,550円)と坪単価50万円以下のローコスト住宅です。ですが、スペック面では坪単価50万円未満のローコスト住宅とは思えない様な家になりました。
UA値は0.41、C値は1.02、5.11kWの太陽光発電、APF3.8のエコキュートでBEIは0.42と省エネ性能はその辺のZEH住宅よりも高い上、総二階で許容応力度計算での耐震等級3に制震ダンパーと耐震性能もバッチリです。C値はやや低いですが、床断熱、袋入りグラスウールの断熱材での壁の充填断熱、天井断熱でC値1位なら許容範囲です。この位のC値なら県民共済住宅標準仕様のセントラル式第3種換気システムもきちんと機能するはずです。
水まわりはトイレは2箇所ともタンクレスで洗面化粧台に至ってはクォーツストーンカウンターの2ボウル洗面台です。内装もカーテンボックスや間接照明も付いてます。外壁はALCに塗料は30年持つイベリアン、屋根は陶器瓦、窓は樹脂サッシです。更に言えばエアパスファンを要所要所に設置したのでエアコン1台か2台で全館冷暖房が可能になります。
坪単価はローコスト住宅ですが見えない部分でもかなり良い仕様の物が使われていて、改質アスファルトルーフィングに透湿防水シートはタイベック、面材はスターウッドです。
坪単価40万円台でこれですよ?正直凄くないですか?県民共済住宅以外では考えられないレベルだと思います。改めて文章にしてみると恐ろしい位の超絶コスパ住宅が出来たと思います。
最後に
ようやく引き渡しになり嬉しさ反面楽しかった家づくりがもう終わってしまうのかという寂しさもあります。実際に引き渡しまで走りきってみて良かった点は数多くあった上、後悔ポイントはほとんど無かったので家づくりは大成功と言うか、自分でも県民共済住宅でここまで出来るんだという位の家が完成したと思っています。
断熱性能に全振りしたと思いきや、それ以外の要素も結構良い感じに出来たのも良かったです。特にクロスの選定や照明計画は非常に上手く行ったと思います。
家づくりが成功した要因としては、設計段階で表面的な要望から潜在的な要望まで間取りや仕様にきちんと落とし込めていたことが一番大きいです。私の場合は家中どこでも空調されていて快適かつ省エネで財布に優しい家にする為に「県民共済住宅で高気密高断熱を目指す」と作りたい家の方向性がはっきりしていたので途中でブレることも無く最後まで突き進めたと思います。
家づくりをする上で色々勉強して知識をつけましたがそれも良い方向に作用しました。知識があると数多くの選択肢から適切な物を選べたり、計算出来ることは計算してみて初めて見えてくる事もありました。
予算的にも坪単価50万円未満で結構ハイレベルな省エネ住宅が出来たのでお金をかける所と標準仕様で行く所のメリハリは上手く行ったと思います。
最後に私の作りたい家を形にしてくれた設計士さん、気密施工やその他色々施主のために動いてくれた監督さん、見えない所の気密施工も手を抜かなかった大工さんや電気屋さん、水道屋さん他現場の職人さん達のおかげで素晴らしい家が出来ました。
そして県民共済住宅の施主ブロガーさん達の記事も非常に参考になりました。本当にありがとうございました。
WEB内覧会は別の記事で行いますが、今は照明が仮付品だったり、壁付け照明のモーガルソケットに差し込む電球をまだ買っていなかったり、注文していた家具が在庫なしで入ってこなかったりと入居後のWEB内覧会は来月以降になります。