家づくりをする上で実際の金額がいくらかかるかも重要ですが、実際に家が建つまでの期間も同じく非常に重要です。

県民共済住宅に見学に行けば通常のスケジュール感の説明は勿論ありますが、実際の所はどうなのよ?という疑問はあると思います。勿論私の場合のスケジュール感なので他の全ての人に当てはまる訳ではありませんが、大体こんな感じで家づくりが進むよという感じを把握して頂ければと思います。

この記事は契約後に書きましたが、家が完成して引き渡しが終わったのでこの記事の内容を更新しました。

私の場合の実際のスケジュール

土地の契約【2020年11月28日】

土地の契約は去年の11月末になります。

私は土地から探して、希望の土地を見つけるまでに半年以上かかりました。良い土地が出てくるまで時間がかかったと言うよりも、自分の希望エリア内に良い土地が出ても高すぎて買えなかったので自分の中で妥協出来るハードルを下げるのに時間がかかりました。

私の土地は公道に接続していてセットバック済み、市街化区域内、地目が畑、埋蔵文化財包蔵地、都市計画道路予定地な間口2.7mの旗竿地です。農地転用が必要ですが、市街化区域内なので土地を契約した時に仲介してくれた不動産会社の方で手続きを行ってくれたので県民共済住宅側では特に何もしていません。

県民共済住宅での契約時に都市計画道路予定地に家を建てる時の申請費用が12,000円と埋蔵文化財包蔵地の申請費用が25,000円余計に発生した位で大きな影響はありませんでした。

県民共済住宅に住宅相談【2020年12月7日】

土地の契約が終わった段階で県民共済住宅のWEBサイトから資料請求した後に見学の予約をしました。初めて県民共済住宅の新都心本店に行って県民共済住宅の紹介動画を観たのが昨年の12月7日になります。

https://www.youtube.com/watch?v=ekGJyMgsX-s
県民共済住宅に見学に行くと最初に見せられるあの動画

この時点では県民共済住宅にするつもりでしたが他のハウスメーカーも選択肢にありました。

土地の決済【2021年1月15日】

土地の所有者との都合がついた決済日が今年の1月中旬でした。決済が終わり土地の登記が完了して自宅に謄本が送られてきたのがその2週間後位です。登記が終わったのを確認できた時点で県民共済住宅に再度見学の申込みをしました。

県民共済住宅で予約(申し込み)【2021年2月4日】

2度目の訪問で県民共済住宅に申し込みをしました。申込みの時にこれからの流れの資料を頂いたりプランニングリサーチの用紙を頂いたりしてから展示スペースの設備を一通り見学して後で見れるようにと写真を撮りまくってから帰宅しました。

この時に急いでいるかどうかを聞かれました。私はそれ程急いでいないと答えたので比較的遅めのスケジュール感なのかもしれません。この時は今年中か遅くても来年の3月位までには家が出来ているのかなと思っていました。

担当設計士の決定【2021年2月9日】

県民共済住宅施主ならわかるおなじみの青い封筒
県民共済住宅施主ならわかるおなじみの青い封筒

県民共済住宅で申し込みをしてから僅か5日で県民共済住宅おなじみの青い封筒で設計士決定の通知が送られてきました。説明ではもっとかかる風に聞いていたので凄く早くて驚きました。私の担当になったのは外部設計士の方でした。

この辺りから間取りを真剣に考え始めました。

敷地調査の実施【2021年2月19日頃】

敷地調査の数日前に敷地調査会社から電話で敷地調査を行うという連絡がありました。この調査の立ち会いは不要です。

プランニングリサーチの郵送【2021年2月20日】

間取りをどうするか色々悩みながら連日3Dマイホームデザイナーで何パターンも間取りを作ってみてはボツを繰り返し、申し込みから3週間位の所でとりあえずまだまだ改善の余地はある状態の間取りと共にプランニングリサーチの用紙に記入して県民共済住宅へと郵送しました。

いつ設計士さんから連絡が来るのかな?とワクワクしながら連絡を待ちます。

プランニングリサーチも郵送したので設計士さんから連絡も来ないし担当が外部設計士なので担当設計士が決まったという手紙にはその外部設計士の事務所名はあるものの設計士の名前は知らない状態で気が早いですがショールーム巡りも始めました。

外部設計士が担当の方はショールーム巡りをする前に設計士の名前だけでも聞いておいて下さい。ショールームで出した見積りを県民共済住宅の誰宛に送るかを聞かれるので設計士の名前を知らないと地味に困りました。

この時期のショールーム巡りは時間がなければ別に行わなくても大丈夫です。まずはキッチンメーカーのカタログを見たりして良さそうな物があれば見に行く様なスタンスで大丈夫です。私がこの時期にショールーム巡りをしたのは「これから家を建てるぞ!」というマイホームハイみたいな感じでテンションが上がっていたので自由見学目的でショールームにも行ってみたという感じでした。

設計士との初回打ち合わせ【2021年5月20日】

プランニングリサーチを送ってから3ヶ月後に初回打ち合わせです。随分間が空きました。

これでも、2ヶ月半位はこちらからは連絡をせずに連絡を待っていましたが、連絡が来る様子も無いのでしびれを切らしてこちらから連絡を入れて初回の間取りを郵送して頂き、初回打ち合わせの日程を確定させました。

この時点で、県民共済住宅では施主自ら動かないと放置されるという洗礼を浴びました。

初回打ち合わせでは土地の測定結果などの説明を受けた後に間取りの要望をみっちり2時間程話し合いました。

設計士との2回目の打ち合わせ【2021年6月11日】

初回打ち合わせ後の立面図
初回打ち合わせ後の立面図

2回目の打ち合わせは初回打ち合わせから3週間後でした。打ち合わせでは主に窓について打ち合わせをしたのと、事前に送られてきた間取りを見ながらここはこうして欲しいとか疑問点を設計士さんに質問したりしていました。

この時点で早ければ8月契約になると言われていました。契約時期が大体見えてきたらショールームに行き始めましょう。キッチンやユニットバス、洗面化粧台のメーカーは一通り行くと良いと思います。その他に建材メーカーのカタログを見て使いたいと思う物の実物を見たり見積もりを取って間取りに反映させると良いでしょう。

設計士との3回目の打ち合わせ【2021年7月9日】

2回目の打ち合わせ後の立面図
2回目の打ち合わせ後の立面図

3回目の打ち合わせも2回目の打ち合わせと大して変わりません。この段階でウッドショック対策費の情報を得ていたので家を小さくして間取りを一部修正しました。月1回の打ち合わせペースは間が空いてもう少し早いペースの方がやりやすいと思いました。

この位の時期は打ち合わせまでの間が開いて特にやることがない時期です。この位の地盤調査や外部給排水の見積もりを取っていない時期ならまだ間取りを大幅に変えても大丈夫です。この位から間取りを考える時に照明や電気配線の事も意識すると間接照明を取り入れたりや照明等のスイッチを入れる壁がないとかそういう問題が発生しにくいと思います。この位の時期は時間に余裕があるので暇な時にショールーム巡りという感じが良い時間の使い方だと思います。

設計士との4回目の打ち合わせ【2021年8月6日】

4回目の打ち合わせも前回までとは大きく変わりませんが、間取りはほぼ固まった事もありこの打ち合わせで決まった間取りで外部給排水の見積りと地盤調査を入れるという事でした。私の場合は毎回窓についての打ち合わせ時間が多いです。

来月契約予定という事をこの打ち合わせの際に設計士さんから聞かされました。

この時期には間取りはもう大体決まっていると思います。地盤調査や外部給排水が入った後は建物の配置は基本的に動かせないので建物の形と敷地への配置は確定させておく必要があります。この位の時期もあまりやることが無い時期なので基本的に暇だと思いますが、最低限この時期までには各社ショールームに行っておくべきです。来月の契約月は何かと忙しくなるのでショールーム巡りは早めに済ませましょう。

また、採用予定の建材メーカーで価格がわからず仕様が決められない場合は来月の打ち合わせ予定日の直後にショールームの予約を入れておく事をオススメします。次の打ち合わせで見積書が出てくると思うので早めに予約だけは抑えておきましょう。

地盤調査【2021年8月20日】

建物の形状と敷地への配置がほぼ確定したので地盤調査が入りました。地盤改良なしでラッキーでした。地盤調査の立会は任意なので有給を取ってまで立ち会う必要性はないと思います。

地盤調査の後は建物の配置や形を動かせません。ここまでに家の形と配置を確定させておく必要があります。

設計士との5回目の打ち合わせ【2021年9月3日】

5回目の打ち合わせ後の立面図
5回目の打ち合わせ後の立面図

5回目の打ち合わせは契約に向けての内容です。外部給排水の見積りと地盤調査の結果が出て、この段階でようやく初回の見積書が出てきました。また、仕様選定用紙を頂いたので次の打ち合わせ(1週間後)までに仕様を決めておく必要があります。

契約月の打ち合わせはこれまでの月1回のペースから週1回のペースに変わります

この段階で価格的な理由で仕様を変えたくなった場合、月末の契約までにショールームの予約が取れない可能性があります。可能なら前月から今月分のショールームの予約は抑えておきましょう。この時期になると間取りはほぼ固まっていて可動棚の段数の様な細かい点を決めていくような感じになると思います。

設計士との6回目の打ち合わせ【2021年9月10日】

6回目の打ち合わせでは間取りの詳細な部分を話し合った後に仕様選定を行いました。週1ペースなのでかなり忙しくなります。仕様選定では玄関ドアや窓、床材をどうするかという事に加えて窓枠の色や巾木の色などかなり細かいことも決めていきます。仕様選定までに最低限どんな感じの内装にしたいのかのイメージを固めておきましょう。

見積りの内容や間取りの内容に不備がないかを打ち合わせまでの期間にチェックしました。不備が見つかった所は都度都度設計士さんにSMSで連絡を入れて修正をお願いしています。早い人だとこの辺りで契約になる人もいると思います。

平日勤務で打ち合わせも平日の人は契約月までに有給を使い切らない様にしましょう。契約月は大体3回位の打ち合わせがあります。その他にショールームで見積りを取り直したくなる事を考えると半休が使えない会社の場合は最低でも3日位は有給を残しておかないと困ると思います。

設計士との7回目の打ち合わせ【2021年9月17日】

7回目の打ち合わせでは間取りの確認と2度目の見積りが出たのでその内容の確認になります。この時点ではまだ契約していないので、仕様選定でこれを選んだけどやっぱり変えたいとなってもまだ間に合います。もう契約が近いので図面や仕様、見積書は何度も見直して要望の漏れやミスが無いかしっかり確認しましょう。

2度目の見積りの価格を見てやっぱり変えたいとなった所はショールームに行ったり、ショールームの担当者とメールで連絡を取って変更のリクエストをしました。

契約(設計士との8回目の打ち合わせ)【2021年9月28日】

契約時の立面図
契約時の立面図

8回目の打ち合わせで契約となりました。私は設計士さんにリクエストして契約の3日前に3度目の見積りを自宅に送って貰って漏れがないかを事前にチェックしました。契約当日は実印と認印が必要です。契約当日はひたすら説明を聞いてハンコを押す作業が続きます。

契約直前は結構バタバタすると思います。私はキッチン周りで3度目の見積りを見てから直前に変更した物がありました。

見積りは可能なら契約の前月には貰った方が金額を見て色々動けます。契約月に見積りを見せられてもどうにもならない事もあると思います。大体の人はこの位の打ち合わせ回数で契約になると思いますが、人によって打ち合わせ回数はある程度増減すると思います。

私の場合、初回打ち合わせから契約までは4ヶ月かかりました。申込みからだと7ヶ月です。

工事監理(施工)担当者の決定【2021年10月8日】

契約が終わってから暫くすると担当の監督が決定しましたという手紙が届きます。私の場合は着工開始予定日の1ヶ月前の2021年11月13日に監督から電話がありました。

着工までに施工業者のための駐車場2台分を用意する必要がありますが、現場に駐車可能なスペースがあるなら駐車場を契約しなくても良い場合もあるので駐車場は何台分必要か監督に聞いてから駐車場探しを行いましょう。

着工予定日【2021年12月13日予定→2021年12月1日】

着工直後の現場の様子
着工直後の現場の様子

着工は私の土地のエリアの施工状況が混んでいる為契約から2ヶ月半後の着工になりました。私の土地は埋蔵文化財包蔵地なので着工前に土地の調査があり、通常よりも1ヶ月位遅れる予定でしたが、丁度ウッドショックとコロナ禍の状況もあり普通の土地でも着工待ちの様な状態だったのでその部分の時間のロスはありませんでした。

着工予定日は当初は12月13日からでしたが、監督と偶然現場で鉢合わせしてそのタイミングで地縄確認やら仕様の確認やらの打ち合わせを前倒しで行った関係で着工予定が多少早まりました。

現場監督との電気配線の打ち合わせ【2021年12月23日】

契約後の打ち合わせの中で一番重要な電気配線の打ち合わせは上棟前に行いました。この打ち合わせで電気配線や照明の場所・種類が決まってしまうので契約後も気を抜かずにしっかり電気配線図を作成しましょう。

電気配線の打ち合わせでコンセントやスイッチの位置の他に照明やLAN配線、CD管等の配線周り全般を決めるのでスイッチやコンセントの数や高さ、エアコンの場所、インターネットの光回線をどこから引き込んでどこの部屋に出すかみたいな事まできっちり決めておきましょう。

上棟【2022年1月27日】

上棟日の現場の様子
上棟日の現場の様子

基礎工事が終わりいよいよ上棟です。上棟までは家を建てている実感があまり無かったですが、上棟を見ると家の骨組みがどんどん出来てくるので家を建てているという実感が湧いてきました。

上棟までは基礎工事なのでそんなに現場を見に行く必要性もありませんが、上棟後は木工事が始まるので現場を見に行く機会も増えると思います。

現場監督とのクロス(壁紙)の打ち合わせ【2022年3月3日】

クロス打ち合わせで壁紙を決めました。電気配線図と違い時間的な余裕があるのでその間にクロスのカタログを見たり、リリカラのショールームや県民共済宮原店で大判パネルに貼られたクロスを見たりしてイメージを膨らませると良いと思います。

引き渡し【2022年5月13日予定→2022年4月22日】

引き渡し直前の現場の様子
引き渡し直前の現場の様子

引き渡し予定日は来年の5月中旬になります。予約が2021年の2月上旬なので引き渡しまで1年3ヶ月です。予定だと5月中旬の引き渡しでしたが、施工が順調に進んだこともあり引き渡し日が1ヶ月近く早まりました。

県民共済住宅は安くて設備の質も良くコスパも非常に高いと思いますが、人気がありすぎて家が建つまで1年以上かかるのが最大の欠点と言えます。県民共済住宅を考えている人は十分余裕を持ったスケジュールにしましょう。他のハウスメーカーは半年で建つから県民共済住宅でも9ヶ月もあれば大丈夫かななんて甘い考えだと9ヶ月では契約が済んだ位で上棟すらまだの時期だと思います。最短で進めても1年はかかる事は覚悟しましょう。

各社ショールームに行った時期

契約前

私がショールームに行き始めたのは2021年2月頃です。丁度県民共済住宅の申し込みが終わってからすぐにキッチンメーカー4社と水まわりのTOTOとパナソニックのショールームの予約を入れて見学しました。

3月にはYKKAPで窓を見たりもしました。この時は初回打ち合わせの日程も決まっていない様な時期だったのでショールームに行くには正直早すぎたかなと思います。

その後は具体的に導入を考えている建材メーカーのショールームに何回か行きました。複数回訪問したショールームはLIXIL(2回)、TOTO(3回)、ウッドワン(3回)、タカラスタンダード(3回)です。当然ですが具体的に入れたいものがあるメーカーのショールームに行く回数が多かったです。

ショールームに行く時期としてはキッチンや水まわりのメーカーは契約の2ヶ月前までには一通りのメーカーをチェックして、各社の特徴を掴んだ後に気に入った1社か2社に絞り込んで細かいポイント含めた具体的な見積りを出して貰うと良いと思います。

各社ショールームで選べるオプションファイルに金額がないメーカー独自のオプションは少しでも採用する可能性があるなら見積りに入れましょう。

担当の設計士次第かもしれませんが、基本的に設計の初期段階では金額の見積りを出してくれません。そのため、契約までに見積りが出たのは私の場合は契約月になってからの3回だけだったので価格比較が困難でした。

照明や壁紙については契約後に具体的な話が始まるので事前に行く必要はありませんが、コーブ照明やコーニス照明の様な壁や天井を加工するタイプの間接照明(建築化照明)を考えているなら間取りが決まる辺りで一度照明メーカーのショールームに行って収め方を相談してみるのも良いかもしれません。

契約後

契約後に行くべきショールームは照明メーカーと壁紙メーカーのショールームがあります。その他にエコカラット等の壁材やカーテンやブラインド等の契約後に決める物を見に行くと良いと思います。

私は照明メーカーのオーデリックに2回、クロスのリリカラにオンライン相談や自由見学含めて4回位行きました。照明やクロスは選べる選択肢が多すぎる事もあり1回の訪問だけでは時間が足りずに全て見きれないと思います。

また、リリカラのショールームは非常に予約が取りづらいのでアドバイザーと相談したい場合は早め早めの予約を心がけましょう。

スケジュール的にこうすれば良かったという後悔ポイント

土地契約時に県民共済住宅へ申し込み(予約)をすれば良かった

当時は県民共済住宅に申し込みをするなら土地の決済が完了して土地の名義が自分のものにならないと申し込みが出来ないと思っていましたが、契約段階でも申し込みが出来た事を後で知ったので後の祭りです。

もし2020年12月の時点で予約していればウッドショックの影響もギリギリ受けなかった可能性もあります。グリーン住宅ポイントも貰えたしそういう意味ではしくじったなと思います。

プランニングリサーチ郵送後の早い段階でこちらから担当の設計士に連絡を入れれば良かった

私の担当の外部設計士さんはプランニングリサーチを受け取ってから2ヶ月半以上一切の連絡が無かったので、しびれを切らして私から電話して初回打ち合わせの日程が決まりましたが、こんなことならもっと早くに自分から連絡すれば良かったです。

普通連絡くらい寄越しますよね?でも連絡を寄越さないのが県民共済住宅です。ここである意味県民共済住宅の洗礼を浴びました。

ショールームで少しでも気になった物は見積りに入れておけば良かった

見積もりが契約月に3回出ただけだった事もあり、オプションの価格表に無いオプションを価格を考慮した上で検討出来ませんでした。

ちょっとでも気になる物は予め見積もりに入れておけば見積もりを見た時点で価格が判明するので入れるか入れないかの判断がしやすいです。何円以下なら採用して何円以上なら別の物を入れる、みたいな感じの場合はとりあえず見積もりに入れましょう。見積もりに入れた上で契約月の早い段階でショールームの予約を抑えておけばもし想定外の価格だった場合の次の選択肢の見積もりを出して貰うことも可能だと思います。

普通の時期なら契約が1ヶ月延びてもあまり影響はないかもしれませんが、私の契約するタイミングではウッドショック対策費が9月契約だと坪12,000円で10月契約になると坪30,000円と金額が大幅に値上がりするタイミングだったのでそういう意味では難しいタイミングでした。

こんなに着工までかかるなら土地の雑草対策をしっかり考えておけば良かった

土地を契約した時は夏くらいには建つかなという今思えば甘すぎる見通しだったので土地に関しては契約してから放置していましたが、雑草が思っていた以上のスピードで生えるし伸びてくるので最低でも2ヶ月に1度は草刈りをする必要がありました。

私の土地は今住んでいる所から車で片道30分位かかる場所にあり、頻繁に通うのはちょっと大変なので最初に防草シートをきちんと張っておけば良かったと思います。

実は最初に雑草対策になるかと思い農業用のマルチシートを張ったのですが、翌日の台風並みの強風でほぼ全て吹っ飛んだという黒歴史があり、強風が吹いた次の日に確認しに行った時の絶望感は今でも覚えています。

そんな事もあり結局マルチシートは全部撤去したので雑草対策ゼロでひと夏を越しましたが、夏は雑草が容赦なく伸びてくるので草刈りが大変でした。購入した土地は50坪もないので草刈り自体は1、2時間で終わりますが夏の暑い時期は特に大変でした。そして刈った後の草の処理も土地の近くのゴミ捨て場が使えなかったので面倒です。草刈りはホームセンターで500円位のステンレス製の鎌を買ってひたすら振り回していました。

防草シートを張るなら強風で吹っ飛ばない様にしっかりと固定しましょう。私も勿論マルチシートを敷いた時は1m位の間隔でピン止めしていましたが、それでも大半のシートが吹っ飛んでしまったのでもっと重い物で上から押さえつければ良かったと思います。

【追記】グラウンドレベル(土地の高さ)をきちんと考えておくべきだった

着工前の監督との初回打ち合わせ時に「このグラウンドレベルだと土がかなり出るので土の処理費用が結構かかります」と言われました。

グラウンドレベルに関しては設計士さんとの初回打ち合わせの時に地面の高さをどうするか聞かれて正直良くわからなかったというよりも全く何も考えていなかったので設計士さん任せにしていました。今思えば間取りをどうするか、何を入れるか、このオプションを採用したいという様な建物の事だけではなくきちんと土地の事まで考慮すべきだったと思いました。もし早い段階で外構業者と話を進めていたら駐車場の勾配をどうするかで最適なグラウンドレベルを割り出せたと思うのでここは失敗したなと思います。グラウンドレベルは高めの方が余計な土の排出量が減るので多くの場合工事費が少し安くなると思います。

グラウンドレベルを変更するのは着工前なら一応出来ると思いますが、確認申請を出し直す費用(15,000円位?)と手間がかかります。最初にきちんと考えておけばよかったという後悔が出てきたので追記しました。

実際のスケジュールと予定はどうだったか?

最初に貰う予約から契約までの流れの用紙
最初に貰う予約から契約までの流れの用紙

大まかな流れは申込時に貰う予約から契約までの流れの紙と大体は同じです。

私の場合は初回打ち合わせの「ご希望着工時期の確認」は無かったと思います。また、プランの決定の時の「構造チェックを行います」も構造計算をお願いしているのでありませんでした。私の場合は契約後に構造計算をかけるとの事ので契約時の図面に耐力壁や筋交いの場所が入っていません。

プランの決定の時の「プラン決定のご確認書に捺印」もありませんでした。私の場合は間取りを毎回コロコロ変えなかったので変更する事も無いだろうという担当の設計士さんの判断もあるかもしれません。

ご契約の時の「契約月は着工の前月になります。」というのも私の場合は着工が混み合っているので3ヶ月前になっています。「契約は原則毎月23日締め切りとなります。」という部分も27日契約だったので関係ありませんでした。契約については月毎に何組まで契約出来る枠が県民共済住宅で事前に設定されている様なので自分がその枠に入っていればその月に契約出来る様な形になると思います。なので滑り込みで何月までに契約させてくれというのは枠の空き次第で出来ることもあれば不可能なこともあると思います。枠の事に関しては県民共済住宅で共通なのか、それとも施工エリアで異なるのか、あるいは担当の設計士によって異なるのかまではわかりません。

出来るだけ早く契約するためのポイント

間取りは早い段階で確定させておく

契約が遅くなる一番の原因は間取りがいつまで経っても決まらない事です。間取りを設計士任せにするとどうしても間取りの修正や作り直しが発生すると思いますが、プランニングリサーチを送る段階で間取りがほぼ決まっていれば打ち合わせもスムーズに行くので打ち合わせ回数も通常よりも短くて済むと思います。

間取りを早く決めるのは言うのは簡単ですが実際にやってみると中々難しいと思います。間取りは土地の立地や接道する道路の状況、隣家や周辺環境という外部的な要因もあるし、家事動線や各部屋の広さ以外にも日当たりだったり窓の付け方だったり収納の設け方だったり施主の生活スタイルや好みや自分以外の家族の趣味嗜好だったり様々な要素が複雑に絡み合う部分なので間取りを決めるのは本当に大変です。

最後に

私の場合は先月ようやく契約した所ですが、振り返ってみると随分時間がかかったなという印象です。予約申し込みから契約までは施主や土地の状況によって期間が変わると思うので大体こんな感じだよという参考になればと思います。

今回は私の実際のスケジュールと最初に貰った予定の紙の内容を改めて見比べてみました。県民共済住宅に申し込みを行う時に建設を急いでいるかどうかも聞かれましたが、その時は特に急いでいないと答えたのでそれで後回しにされたのかなという感じもします。

早く家を建てたい人は申し込みの時に急いでいるという事を伝えた方が良いかもしれませんが、県民共済住宅で1、2ヶ月早くなった所で本来1年2ヶ月かかる所が1年になりました、位のスケジュール感だと思うので本当に急いでいる人は他のハウスメーカーや工務店で建てた方が良いかもしれません。

設計に時間がかかるというのはマイナス面もありますが、時間がある分疑問点をその都度調べて勉強しながらの家づくりが出来るので、「こんな方法もあったんだ」、とか「ああしておけば良かった」的な後悔は早く建てた場合よりも少なくなるのではと思います。

【家の引き渡し後に追記】

契約が2021年9月で引き渡しが2022年4月と契約から約7ヶ月後に引き渡しでした。契約から着工までは2ヶ月間が開いたのでその間は特にやることも少なくて暇ですが、着工して上棟した後は現場の施工ペースがどんどん早くなって来るので頻繁に現場を見に行ったり、色々決めるべきこともあったので中々忙しかったです。

特に忙しかった時期としては契約日までの1ヶ月位〜契約日と、上棟して木工事が進んだ引き渡し日の2ヶ月位前〜引き渡し日直前の施主検査位が特に忙しかった気がします。

逆に暇だった時期は申し込み〜初回打ち合わせの空白期間と初回打ち合わせ〜3回目の打ち合わせ辺り、後は契約後〜上棟まで位の期間はあまりやることが無いので暇でした。

あくまで私の現場の場合ですが、リアルな日付を入れているのでスケジュール感の把握に役立てて頂ければと思います。