県民共済住宅で建設中の我が家ですが、先週外壁が終わったのに引き続き今週はクロスが張り終わってかなり完成に近づいてきた印象です。

私の家を担当してくれたクロス屋さんは深夜のドンキにいそうな元ヤンっぽい強面の職人さんで何となく話しかけ辛い雰囲気がありましたが、話してみると普通に真面目な良い職人さんで仕事もしっかりやってくれています。

そして外観も太陽光パネルが設置されて後は足場の撤去を待つのみになりました。前回の記事でALC外壁のJB-761の色が思っていたよりも白かったと書きましたが、今回見に行ったタイミングではしっかり黄色くなっていて安心しました。

県民共済住宅の場合インテリアコーディネーターやデザイナーもいないので外観やクロスの選定は施主のセンスがモロに出る部分です。こうしてブログで晒すのも中々勇気が要りますが、私が選んだ外壁色やクロスはネット上でもあまり施工事例がない物もあるので誰かの参考になればと思います。

県民共済住宅での着工119日目(上棟62日目)

いつの間にか外壁が黄色くなっていました
いつの間にか外壁が黄色くなっていました

着工119日目(上棟62日目)に現場に行ってみるとクロス屋さんが作業していて壁のクロスが半分位張り終わっていた位の進捗状況でした。

張られたクロスに問題がないかチェックして来ましたが、クロス屋さんが綺麗にクロスを張ってくれていて当たりのクロス屋さんだと思いました。私の現場は本当に監督運と職人運に恵まれていると思います。

「本来の予定」が2部屋と「代替案B」が1部屋あり、その部分のクロスは上手く張れないかもと監督に言われていました
「本来の予定」が2部屋と「代替案B」が1部屋あり、その部分のクロスは上手く張れないかもと監督に言われていました

LDKの折り上げ天井が「代替案B」で寝室と洋室の折り上げ天井が「本来の予定」という感じでカーテンボックスの様な折り上げ天井になっていて、「本来の予定」の様な形状の折り上げ天井はクロスを巻き込むのが難しいと監督から言われていたので実際の仕上がりがどうなったか非常に気になっていました。

クロス屋さんにその部分の処理を聞いてみたら普通に貼れたとの事です。間接照明を仕込むのでここにクロスが張られていないと光の反射が得られない事まで理解していて、更にこれまで何度もこういう所にクロスを張ってきたので大丈夫でしたというとても心強くて格好良い事まで言って正に「職人」という感じの仕事へのプライドを感じさせてくれる良いクロス職人さんでした。

監督から何度もこの部分のクロスは貼れないかもしれませんと言われていたので覚悟していましたが杞憂に終わって良かったです。

県民共済住宅での着工122日目(上棟65日目)

JB-761はちゃんと黄色かったです
JB-761はちゃんと黄色かったです

先日クロス屋さんにあと2日位で全てクロスが張り終わると言われていたので、クロスが確実に張り終わっているであろう3日後に現場に行ってみました。

外壁を見てみるときちんとJB-761の黄色っぽいと言うかライトベージュっぽい色合いになっています。外観に関しては何年経っても普通っぽい家を目指したので流行り廃りが無くてそれなりに見えそうな色をチョイスしましたがそこそこ良い感じでした。

この色は県民共済住宅で選べるALCの標準色の中でもぶっちゃけ不人気色だと思いますが、あまりイエロー感が強くないライトベージュの様な色合いなのでナチュラルっぽい洋風住宅には合う色だと思います。

光の当たり方で色合いが変わるみたいですね
光の当たり方で色合いが変わるみたいですね

イベリアン(TL)

御影石調が美しい耐候性に優れた塗材。
重厚優美な多彩色で、
深みのある外観を創り出します。

旭化成建材のWEBサイトより引用

県民共済住宅で使われているALCの塗料のイベリアン(大橋化学のシャイニートーン)の説明にあるように多彩色なので光の当たり方で色合いが変わるのかもしれません。

長州産業の「CS-284B61」の太陽光パネル
長州産業の「CS-284B61」の太陽光パネル
長州産業の「CS-284B61」の太陽光パネル
長州産業の「CS-284B61」の太陽光パネル

そろそろ太陽光パネルが付く頃合いかなと思いながら現場に行ったわけですが、屋根上を見ると太陽光パネルが載っていたので足場を上って写真を撮ってきました。

太陽光パネルに関しては過去記事でシミュレーションしてみて10〜11年位で採算が取れる予定でしたが、ここ最近の燃料費高騰や世界情勢を考えると電気代は値上がり傾向なのでもっと早く元が取れるかもしれません。

新築住宅の太陽光発電は採算性もそれなりにある上、屋根上のデッドスペースを活用できるので屋根上の日当たりが確保できる立地で予算に余裕があったら入れても良いオプションだと思います。

玄関は壁4面グレージュ色のクロス(LV-3021)
玄関は壁4面グレージュ色のクロス(LV-3021)
壁はLV-3021、天井はLTS433(LV-3066)
壁はLV-3021、天井はLTS433(LV-3066)

室内はクロスが終わったので見てみると全体的に良い感じで現場を見ていて久々にテンションが上がりました。リリカラ東京ショールームで1番人気のLV-3021を多くの壁に採用しましたが中々良い色合いです。

グレーの壁はLV-3021、奥の真っ白な壁と天井がLTS433(LV-3066)、横縞の柄がある白い壁はタカラスタンダードのエマウォール(トラバーチンホワイト)
グレーの壁はLV-3021、奥の真っ白な壁と天井がLTS433(LV-3066)、横縞の柄がある白い壁はタカラスタンダードのエマウォール(トラバーチンホワイト)
キッチンは明るくなるように真っ白にしました
キッチンは明るくなるように真っ白にしました

キッチン周りは白いキッチンパネルや白系のエマウォールを採用したのと、カップボードの吊り戸上のスペースをコーブ照明にする事もありここだけ白クロスにしました。キッチン後ろだけでなく周りの壁を白に統一した事で何となく空間が区切られた感じもあります。

残念ながら私のスマホの写真では微妙な色合いが完全に再現出来ていません。特に石目調クロスの柄がJPEG画像で圧縮率を上げて圧縮した時のブロックノイズみたいに見えてしまっていて画質が荒く感じますが実際はかなり良い感じでイメージ通りでした。

折り上げ天井の部分(左側の壁はLV-3021で天井と正面の壁はLTS433)
折り上げ天井の部分(左側の壁はLV-3021で天井と正面の壁はLTS433)
壁:LV-3021、天井:LTS433、左奥のトイレの壁:LV-3528
壁:LV-3021、天井:LTS433、左奥のトイレの壁:LV-3528

私の家ではLV-3021を多用していますが、このクロスは光の当たり方で色味が微妙に変わります。

壁:LV-3021、天井:LTS433、左のドア奥はLV-3528
壁:LV-3021、天井:LTS433、左のドア奥はLV-3528
クロスの継ぎ目(LV-3021)
クロスの継ぎ目(LV-3021)

クロスが張られると家の工事が終盤になってきたと実感します。さんざん悩んで何度かリリカラのショールームにも行ってサンプルもかなり沢山貰って今住んでいる家の壁にサンプルのクロスを実際に貼ってみて試行錯誤したクロス選びでしたが、その答え合わせが出来るのは注文住宅ならではの楽しみだと思います。

1階の折り上げ天井(左側の壁:LV-3528、天井:LTS433、窓側の壁:LTS444)
1階の折り上げ天井(左側の壁:LV-3528、天井:LTS433、窓側の壁:LTS444)
左側と中央の壁:LV-3528、天井:LTS433、右側の壁:LTS444
左側と中央の壁:LV-3528、天井:LTS433、右側の壁:LTS444

スモーキーラベンダー色のLV-3528もトイレと洋室のアクセントクロスとして採用しましたがこれは大成功でした。写真だと良さが伝わっていないように見えますが実際はかなりオシャレ感が出ています。

全体的にクロスの写真が上手く撮れていなかったのでこの翌日に現場に行って電気屋さんに施主支給の照明器具を渡すついでに撮影し直してきました。

ウッドパネルがある左側の壁:LTS471、右側の壁:LTS444、天井:LTS433
ウッドパネルがある左側の壁:LTS471、右側の壁:LTS444、天井:LTS433
ウッドパネルがある右側の壁:LTS471、窓がある左側の壁:LTS444、天井:LTS433
ウッドパネルがある右側の壁:LTS471、窓がある左側の壁:LTS444、天井:LTS433

逆に寝室の和紙調の緑っぽいLTS471をアクセントにしたのは色味が薄くてあまりアクセントになっていないのはやや失敗でした。特別悪くもないけど良くもないみたいな感じです。

ここは住んでからカーテンやアクセントクロスの所に絵を飾ったりして挽回しようと思います。

正面のトイレ収納のある壁:LV-3528、トイレ内右側の壁:LTS444、トイレ外の壁:LV-3021
正面のトイレ収納のある壁:LV-3528、トイレ内右側の壁:LTS444、トイレ外の壁:LV-3021

トイレのLV-3528は白のトイレ収納との色合いが良い感じなので個人的にはこの色を選んで満足しています。水まわりの白いハピアフロアの床や天井のロックウール吸音板に白い便器、白いトイレ収納、白い巾木と白が映える色は何だろうと思ってこの甘すぎないラベンダー色を選びましたがこれはオプションクロス代と張り分け費を払ってまで採用して良かったと満足しています。

やはりサンプルを入手して色味をきちんと確認した組み合わせは予想通り良かったですが、思いつきで決めた寝室の和紙クロスと洋室用クロスの組み合わせはいまいちだったなと思います。実際に照明の光を当ててみてどう見えるかも楽しみです。

この時期に購入したもの

IKEAの食洗機

IKEAのフロントオープン食洗機「ティルフォラ」
IKEAのフロントオープン食洗機「ティルフォラ」

当初から計画していた通りキッチンにIKEAのティルフォラという60cm幅のフロントオープン食洗機を導入するためIKEAで食洗機を購入しました。

食洗機本体と面材と面材に取り付ける取手とその他必要なパーツを買い揃えて税込で約21万円でした。施工費は別ですがミーレよりも15万円以上安いので60cm幅のフロントオープン食洗機ならIKEAのティルフォラが最安だと思います。

その他IKEAで購入したのはトフトビーンという165cmサイズの鏡やワイングラスとコップも食洗機のついでに購入してセットで配送してもらいました。

ハイセンスの43インチのテレビ

ドンキでハイセンスの43インチテレビ「43E65G」を購入
ドンキでハイセンスの43インチテレビ「43E65G」を購入

リビングのテレビはソニーの65インチの物を購入済みですが、セカンドリビングに置く用のサブのテレビを購入しました。

親がリビングのテレビを使っている時に子供にセカンドリビングのテレビを使わせる的な用途なので2台目のテレビは極端な話とりあえず映れば良いと思っているので5万円以下で43インチの4Kテレビを色々探しましたが、OSがAndroidTVベースのハイセンスのテレビが低価格帯なら一番良さそうでした。

購入したハイセンスのテレビは43E65Gという型番で、43E6Gや43A6G、43A65Gといった型番違いで同一性能のモデルが幾つもありましたが、一番安かった物を購入しています。

購入先はなんとドンキの実店舗です。ドンキのチラシに3月中はmajicaポイント10%還元で税込47,080円でクレジットカードでの決済も出来るし玄関先まで配送無料と価格ドットコムの最安値レベルでポイント分を入れると実質的に最安値レベルなので初めてドンキで電化製品を買ってみました。ハイセンスのこのテレビはメーカー保証が3年間あるので延長保証には入っていません。

私は普段ドンキで叩き売られている安いお菓子や生活必需品を購入しているので無駄なものを買わずともポイントが確実に消費できるのも魅力でした。

4月1日からの県民共済住宅の値上げと仕様変更について

ついに県民共済住宅でもトリプルガラスが使えるようになりましたが、県民共済住宅のWEBサイトを良く読んでみるとリビング階のシャッター付き引違い窓のみとあるので、もし私が今建設中の間取りでこれから契約するとしても引違い窓や掃出し窓がゼロの私の間取りでは全く恩恵が無かったというオチでした。

準防火地域の土地に県民共済住宅で家を建てたい人は準防火地域でもトリプルガラスが使えるかどうかを県民共済住宅に確認する事をオススメします

ZEH仕様の省エネ性能に関しては、APW330の窓を選べば旧仕様でも断熱性能(UA値)は標準の断熱材でもクリア可能な水準で、一次エネルギー消費量のBEI0.8以下も標準のガス給湯器を使っていたらギリギリクリア出来るか出来ないかという水準なのでオプションで太陽光発電を入れたり、エコキュートやエコワンを採用すれば旧仕様でも間違いなくクリア出来る水準です。

参考までに私の家のUA値は0.41、BEIは0.42でした。一般的に省エネ住宅と言われている家がBEI1.0なので0.42はそれに比べて58%も一次エネルギー消費量が少ないと言うことです。BEIに関しては断熱性能よりも太陽光発電を載せたり給湯器をエコキュートやエコワンに変えた方が手っ取り早く数値が改善します

南側の窓をトリプルガラスにするメリットとデメリット

冬の時期は南側の窓から沢山の日射が入って部屋が暖かくなります。県民共済住宅の標準は遮熱Low-Eブルーのペアガラスで日射熱取得率が0.4位でしたが、トリプルガラスになると遮熱Low-Eブルーのダブルのトリプルガラスで日射熱取得率が0.3に悪化します。窓全体で700W位の日射熱があったとしたら、日射熱取得率が0.4のペアガラスだと280W位の熱が室内に取り込めるのに対し、日射熱取得率が0.3のトリプルガラスだと210W程の熱しか取り込めないというデメリットがあります。

ただ、県民共済住宅の場合はペアガラスも遮熱タイプなので冬の昼間に日射熱取得率が減少するデメリットよりは窓の断熱性能が上がるメリットのほうが大きいと思います。

日射熱は冬の時期だけ取り入れたいので夏に関しては間違いなく日射熱取得率が下がるトリプルガラスの方がメリットが大きいです。ただ、南側の窓から入る夏の日差しは軒や庇でカバーできるのでトリプルガラスにするメリットはそこまで大きくありません。2階建て以上で1階にリビングがあり、1階南側の窓上に庇やバルコニーが付いていないような家だとメリットが大きいです。

南側に隣家やマンションのような大きな建物があって太陽高度が低い冬の時期は陽が当たらないような土地では日射熱取得率の数値は関係なくなるのでトリプルガラスの方がメリットが大きくなります。

南側以外の窓をトリプルガラスにするメリット

南側以外の窓に関しては冬の時期に「窓から入ってくる日射熱の熱量<窓から出ていく熱量」となるため窓の断熱性能が上がるトリプルガラスの恩恵が受けられます。また、夏の時期もトリプルガラスの日射熱取得率が0.3とペアガラスの0.4よりも小さくなるので夏の日差しによる室温上昇が多少抑えられる事もありメリットが大きいです。

デメリットは窓の開閉が重くなるとか引違い窓はダサい(個人の感覚による)とかその位しかありません。

総合的にはトリプルガラス>ペアガラス

これから契約する人は値上がりしてとても残念だと思いますが、窓の性能向上は見込めるので性能重視の人にとっては悪くはないと思います。APW430もシャッター付き引違い窓限定という縛りが無ければ完璧でした。オプションでも良いから全窓APW430に変更出来るようになったら良いですね。

APW430の引違い窓ならAPW330の引違い窓よりも気密性も向上していると思われるのでメリットは大きいです。

ただ、リビングがある階のシャッター付き引違い窓をトリプルガラス化することで家全体のUA値がどの位変わるのかと言われると2階建てでUA値が0.01〜0.03位向上する程度なので劇的に家全体の性能が向上する訳ではありません。引違い窓や掃出し窓が多い家は間違いなく恩恵がありますが、引違い窓や掃出し窓が少ない家だとそこまで性能は変わらないと思います。

平屋の場合は恐らく全てのシャッター付き引違い窓がAPW430になると思うので使う窓や間取りにもよりますが従来のAPW330を使った時よりもUA値が0.02〜0.05位向上するかもしれません。

ただ、トリプルガラスの窓はリビング階のシャッター付き引違い窓に限られるようなので性能重視で引違い窓を多用すると家の外観がダサくなるリスクもあるので使いすぎには注意が必要です。

断熱性能は「高断熱仕様の壁>標準仕様の壁>>APW430の引違い窓>>APW330のFIX、滑り出し窓>APW330の引違い窓>>サーモスII Hの各種窓」という風になるので、APW330の小窓で良い所を窓が大きなAPW430のシャッター付き引違い窓にしたら引違い窓が大きいので断熱性能が高い壁の面積が減った分UA値が悪化したみたいな事もあり得ます。

窓のU値だけ考えて必要以上に窓を大きくすると家全体のUA値を逆に悪化させる事もあるので何でもかんでもAPW430のシャッター付き引違い窓にするのはよく考えた方が良いと思います。

外壁のALCが標準から選べる標準になってしまった件

個人的にはALCが制震ダンパーとエアコンの様に選択制の標準仕様に落ちてしまったのは残念でした。ALCの外壁が標準だったのは個人的には県民共済住宅の数あるメリットの中でもかなり上位だったのでとても残念です。

県民共済住宅のALCの塗料は30年位持つイベリアンを使っているのでそれなりの耐久性もあるし、ALCの場合は塗り替えれば新品同様の見た目に復活するというメリットもあります。

最後に

今週はクロスが張られて外壁も出来たので目に見える変化が凄かったです。外壁やクロスに関しては概ね成功と言うか想像通りでホッとしています。

そして何よりも4月1日に県民共済住宅の仕様が変わったのが一番のビッグニュースでした。トリプルガラスの一部採用とキッチンのタッチレス水栓の標準化いう喜ばしいニュースもあれば坪単価の値上げとALCの標準落ちが残念なニュースです。

もし私がこれから契約するタイミングだったら私の場合はそもそもトリプルガラスになるシャッター付き引違い窓が1つもない間取りなのでトリプルガラスになるメリットよりも標準でALCと制震ダンパーが片方しか選べなくなるデメリットの方が大きいので間違いなくウッドショック対策費を払って坪単価が安い旧仕様で行くと思います。

個人的にはAPW430より先に外壁の断熱材の厚みを120mmに変えたり、更にネオマフォーム50mm辺りの付加断熱をオプションに設定してくれるとUA値0.35付近が狙えるようになるので良かったです。

もう少し正確な情報が出揃ったらトリプルガラス化した場合のUA値の比較記事みたいなものも書こうと思うのでしばらくお待ちください。