ようやくクロスを決めました。最初はあっさり壁紙を決めるつもりでしたが実際に県民共済住宅壁紙オリジナルサンプルブックやリリカラV-wallのカタログや、リリカラのショールームで入手したA4サイズのサンプルを見比べていると結構悩ましかったです。
クロスを選ぶ際は県民共済住宅の標準クロスかオプションクロスかで金額が異なりますが、私は価格差も気にしつつオプションクロスは追加費用を気にせずに追加したいと思う位の本当に気に入った物を厳選しました。県民共済住宅ではインテリアコーディネーターがいないのでクロス選びは施主のセンスが試されます。
狙ったインテリアの方向性としてはナチュラル、シンプル、ホテルライク、上品とかそういう感じでソフトなオシャレさみたいなのを目指しました。逆にインダストリアルとかブルックリンスタイルみたいな格好良い系にはならないように気をつけました。
使用したクロスは天井含めて5種類と片手で数えられる位まで厳選して建物全体で統一感が出るようにしたつもりです。
1階のクロス
私の間取りでは1階に個室があり2階にLDKや水まわりがあります。リビング階段で上下階が繋がるので1階階段ホールと2階LDKが1部屋扱いで一纏めになっています。
玄関ホールと1階階段ホールはアクセントクロスで貼り分けはせずに石目調のグレージュ色のLV3021を壁全面に貼りました。
プライベートな個室エリアは標準クロスで織物調でベージュっぽい色のLTS444を壁のベースに貼ってアクセントに寝室はややグリーンとグレーがかった和紙調のLTS471、洋室は機能性クロスのスモーキーラベンダー色のLV3528をアクセントクロスに採用しました。
この部屋のアクセントクロスが1面ではなく2面の可動棚の凹んでいる部分までかかっていますが、監督にクロスの張り分け費用が2箇所分かかるのかを聞いた所、1箇所分の扱いにしてくれるとの事でした。
トイレのアクセントクロスの組み合わせは洋室と全く同じで引戸を開けた時に正面に見える壁にスモーキーラベンダー色のアクセントクロスのLV3528を貼りました。
1階2階とも天井はロックウール吸音板が入らない部屋は全てLTS433の白い石目調の標準クロスにしています。
2階のクロス
2階はLDKと水まわりと書斎と小さい個室があります。LDKは1階階段ホールのLV3021のクロスがそのまま使われていますが、キッチン周りだけは白系のエマウォールやキッチンパネルが入る上、カップボードの上の隙間をコーブ照明にすることもあり、グレージュのLV3021よりは天井クロスと同じ白のLTS433の方が良さそうなのでアクセントクロスのような感じで白クロスを貼りました。
白クロスの部分が壁1面ではなくキッチンのユニットバス側のキッチンパネルとの境目までありますが、ここの張り分け費用も2箇所分ではなく1箇所分で良いとの事で良かったです。
2帖の書斎とバルコニーへと繋がる3帖の洋室はグレージュのLV3021のクロスを全面に貼ってオシャレ感を出しました。
2階のトイレは1階トイレと全く同じ組み合わせでベースにLTS444、引戸を開けて正面に見える壁にLV3028のスモーキーラベンダー色のアクセントクロスを入れました。
ランドリールーム兼脱衣室は全面にスモーキーラベンダー色のLV3028を採用しました。
採用したメインクロス
LV-3021
LV-3021は石目調のグレージュでリリカラ東京ショールームの人気No.1クロスの様です。グレーに少しだけベージュが混ざった色で暖かみを感じる上品な色が夫婦で気に入ったので家の壁全部これにする勢いでしたが、これはオプションクロスだしアクセントクロスで遊びたい所もあったので流石に家全体ではなく、家の半分位はこのクロスになりました。
このクロスは単体でも存在感があるのでアクセントクロスの貼り分けはしていません。メインクロスに白以外を採用するのは結構勇気が要りますが、せっかくの注文住宅なので自分のセンスを信じて突き進もうと思います。
LTS444(LV-3085)
LTS444は県民共済住宅の標準クロスの中で私が一番気に入ったクロスです。このクロスは光を当てるとキラキラ光って見えて意外と高級感もあります。色味はベージュで少しだけグレーが入っている様な感じです。
私は間接照明を多用するので光がキレイに反射するこのクロスは用途にピッタリでした。
標準で使えるので追加費用がかからないのも素敵です。個人的には結構良いクロスだと思っていますが、県民共済住宅の先輩施主ブロガーさんでこのクロスを使っている方はまだ見たことがありません。
LV-3528
LV-3528は汚れ防止、消臭、抗菌、防かびの水まわり向きな機能性クロスです。洗濯機がある脱衣室兼ランドリールームの壁紙としてこのクロスを使いました。
こういう色のクロスは普通はアクセントクロスとして使うのでこれを壁全面に採用するのは結構勇気が要りました。
採用したアクセントクロスの組み合わせ
アクセントクロスの貼り分けは3パターンに絞りました。壁3面のベースにLTS444、壁1面のアクセントにLTS471 or LV3528という組み合わせです。魅力的なクロスが沢山あるので色々貼り分けようかなと思っていましたが、クロスの貼り分けは地味にお金がかかるのと、使用するクロスの種類を最小限にして建物全体での統一感を出す事を優先しました。
LTS444(LV3085) × LTS471(LV3402)
寝室にLTS444が壁3面、LTS471が壁1面の組み合わせを寝室に採用しました。洋室用のクロスに和室用のクロスをアクセントとして使う中々珍しい組み合わせだと思います。このアクセントクロスの壁側には造作のヘッドボードとしてウッドワンのフラットパネルオークが床から1,200位の高さまで来る事もあり、標準クロスで上品かつそれなりにインパクトのある壁面にするにはどうしたら良いかと考えて和室用のクロスを使うという冒険をしました。
寝室は決して和モダンを目指している訳ではなく、出来るだけ和っぽくならない様な和紙のクロスを採用しました。メインクロスのLTS444も洋室向きの織物調クロスですが、色合いや柄も何となく和にも使えそうなので良い感じで和と洋がミックスされれば面白いのかなと思います。
寝室はホテルライクで上品な寝室にしたかったのでこの組み合わせは悪くないとも思いますが、その一方でこの組み合わせを決断するのは本当に勇気が要りました。ネット上でも和室用のクロスを洋室のクロスと組み合わせて和室ではない普通の洋室に使っているケースは全くと言って良いほど見かけなかったので実際の仕上がりがどういう風になるかが楽しみというよりも不安が大きいです。
LTS444(LV-3085) × LV-3528
2階のトイレと1階の洋室にLTS444が壁3面、LV-3528が壁1面の組み合わせを採用しました。LV-3528も上のLV-3527と同じく水まわり向きな機能性クロスですがスモーキーラベンダーの色合いがとても気に入ったので居室のアクセントクロスとしても使いました。
紫色のクロスは決してコーディネートが簡単な色ではないのでこの色を採用するのは中々勇気が必要ですが、個人的にLTS444とLV-3528の組み合わせは色合いが絶妙だと思ったのであまり心配していません。
LV-3021 × LTS433(LV-3066)
2階LDKのキッチン周り以外のメインクロスをグレージュのLV-3021で、キッチン周りだけ白クロスのLTS433を採用しました。
キッチン周りの壁にはトラバーチンホワイト色(白系)のエマウォールとマイルドホワイト色のホーロークリーンキッチンパネルを入れているのでグレージュのクロスだとどうしても白系のキッチンパネルとの継ぎ目の違和感が出る上、更にウッドワンのカップボードの吊り戸棚の上300mmを開けてそこにコーブ照明を仕込んでいる事もあり、光をより反射する白クロスを入れた方が色々都合が良さそうなのでキッチン側だけ白クロスにしました。
白クロスをアクセントクロスとして使うという普通と逆の中々珍しい組み合わせなのでどうなるか楽しみ反面不安も大きいです。キッチン側の壁にエマウォールや間接照明を入れていなければ間違いなく貼り分けせずに壁4面をグレージュのクロスにしていました。
採用した天井クロス
LTS433(LV-3066)
天井のクロスはロックウール吸音板が入る部屋以外は全て石目調の真っ白なLTS433に統一しました。壁に織物調のクロスを貼っている部屋でも気にせずに石目調のLTS433を使っています。
このクロスを選んだポイントは数ある標準の石目調の白クロスの中でも厚みがそこそこあり、コテ感も強すぎず、光を当てても安っぽく見えなかったのでまあこれで良いかという感じで選びました。
私は壁に真っ白なクロスは基本的に使わなかったので色が付いている壁と真っ白な天井とで明度のグラデーション効果で抜け感が出て部屋が広く感じられたら良いなという狙いがあります。
最後に
私の場合は柄物のクロスは採用しなかったり、クロスの種類を片手で数えられる位に厳選したりと保守的な選び方をした部分と、家の大半を白クロスではなくグレージュのクロスを採用したり、白クロスをアクセントクロスとして使ったり、紫色のクロスを壁全面に貼ったり和紙調のクロスを洋室のアクセントクロスとして使ってみたりとセオリーを無視して冒険した部分もあります。
この組み合わせでもクロスのオプション費用が5万円位になってしまいましたが、その前のボツ案になった組み合わせだと税抜で7万円近くかかって流石に高すぎだと思ったので削れる所は削って5万円位まで減額しました。
県民共済住宅にはインテリアコーディネーターがいないのでクロス選びは施主のセンスが試されますが、クロス選びはリリカラのアドバイザーを頼るという選択肢もあるのでプロのアドバイスを活用したい人はリリカラのオンライン相談や対面相談を上手く活用しましょう。私もオンライン相談1回、対面相談も1回しましたが、最終的に選んだクロスの中にはリリカラのアドバイザーさんがオススメしてくれた物(LTS444、LV3021)もあります。
クロス選びは楽しくも悩ましいのでこれからの人は是非楽しんで選んでみてください。クロス選びはせっかくの注文住宅だし色々な組み合わせを楽しむという考え方もあれば、リセール時に有利になるように無難な壁紙を選ぶという選択もありです。その辺は施主の価値観によって異なるので色々悩んでみてください。壁紙に関してはもし失敗したとしてもお金さえ払えば張替えも出来ます。