当サイトの県民共済住宅に関する情報は2021年9月契約、2022年4月引き渡し時点での情報を元に記載されています。

当時と現在とで仕様やルール、価格などの前提条件が異なり、記事の内容が間違っている可能性があるのでご注意ください。

県民共済住宅で2022年4月に家の引き渡しを受けて住み始めてから1年が経過したので、2022年6月〜2023年5月の期間の年間電気代を晒します。

私の家は県民共済住宅で2022年4月に新築し、延坪35.7坪(延床面積118.2m2)の総二階の家で、地域区分は6地域、UA値は0.41、C値は1.02なので断熱等級6(HEAT20 G2)というスペックです。

オール電化住宅で給湯器はエコキュート(APF3.8、430リットル)、太陽光発電は5.112kW、4人家族で車は電気自動車(BEV)で、冷暖房はエアコン2台のみで玄関ホール以外の家中を全館冷暖房しています。

そんな感じで2023年現在では割と先進的なライフスタイルだと思いますが、今後電気代だけ極端に値上がりしなければ5年、10年後は太陽光発電+オール電化+車はEVみたいな組み合わせは増えてくると思うので実際の電気代はどんな感じなのか参考になればと思い毎月の電力消費量と電気代を表にまとめてみました。

実際に電力会社に支払った電気代

年月
[A]
電力
使用量
(kWh)
[B]
燃料費
調整額
(円/kWh)
[C]
再エネ
賦課金
(円/kWh)
[D]
電気代
(円)
[E]
売電量
(kWh)
[F]
売電収入
(円)
[G=F×17円]
実質電気代
(円)
[H=E-G]
電力会社
料金プラン
2022年7月3974.153.4514,3912724,6249,767東京電力
スマートライフS
2022年8月4745.13.4514,0514177,0896,962まちエネ
毎晩充電し放題!プラン
2022年9月5346.53.4516,3822995,08311,299まちエネ
毎晩充電し放題!プラン
2022年10月4898.073.4514,8373365,7129,125まちエネ
毎晩充電し放題!プラン
2022年11月5849.723.4518,0254347,37810,647まちエネ
毎晩充電し放題!プラン
2022年12月68711.923.4529,3921592,70326,689まちエネ
毎日充電し放題プラン
2023年1月68412.993.4529,8022183,70626,096まちエネ
毎日充電し放題プラン
2023年2月6686.043.4525,4652914,94720,518まちエネ
毎日充電し放題プラン
2023年3月5844.693.4515,6694507,6508,019まちエネ
毎晩充電し放題!プラン
2023年4月5103.253.4512,4674858,2454,222まちエネ
毎晩充電し放題!プラン
2023年5月4692.211.410,2424357,3952,847まちエネ
毎晩充電し放題!プラン
2023年6月5310.911.411,1033435,8315,272まちエネ
毎晩充電し放題!プラン
合計6,611211,8264,13970,363141,463
2022年7月〜2023年6月の電気代

2022年7月〜2023年6月の1年間の電気代の合計は211,826円となり、この電気代には太陽光発電の自家消費分も含まれています。

【2023年7月追記】売電が始まって1年経過したので表のデータを更新しました。

電力会社と契約プランについて

電力会社は最初の東京電力のオール電化向けの料金プランのスマートライフSからまちエネの毎晩充電し放題!プランに乗り換えて、その後協力金6万円が貰えるEVの実証実験に参加するため毎日充電し放題プランに変更し、実証実験が終わった後は毎晩充電し放題!プランに戻ってきています。

まちエネの毎晩充電し放題!プランはEVオーナーでオール電化住宅なら間違いなく最強

私はオール電化住宅で車がBEVなので、深夜1時〜5時まで4時間の電気使用量が定額になるまちエネの毎日充電し放題!プランが最強です。

燃料費調整額と再エネ賦課金は使用量に応じて課金されるものの、電気代の単価は0円で使えるので深夜帯に洗濯機やエコキュートの炊き上げとEV充電を行っているので普通の料金プランを契約するよりも毎月100〜200kWh分(月2〜5千円)位は得していると思います。

2023年6月中旬にまちエネの毎晩充電し放題!プランの電力料金が値上げが発表されたので他社への乗り換えも検討しましたが、私は当面このプランを継続しようと思っています。

EV実証実験時のまちエネの毎日充電し放題プランはEVオーナーなら参加した方が得

まちエネには毎晩充電し放題!プランと毎日充電し放題プランの似たような名前のEV充電が0円で出来るプランがありますが、EV実証実験の協力金6万円が貰える時は協力金目当てで毎日充電し放題プランに切り替えた方が間違いなくお得です。

協力金が無い通常時は毎日充電し放題プランよりも毎晩充電し放題プランの方が私にとっては有利なので実証実験がある時だけこのプランにしました。

太陽光発電があるとやはり有利

太陽光発電の売電収入
太陽光発電の売電収入

電力会社の請求金額から太陽光発電の売電分を差し引いた実質電気代は年間141,463円となり、売電収入で70,363円分の節約になりました。

晴天率が高い月は売電分を含めて計算した実質電気代が半額以下になっていて、2023年5月は実質2,847円しか電気代がかかっていない事を考えると太陽光発電があるとやはり有利です。

売電収入が少ない月は昼間にエコキュートの沸き上げを行ったり自家消費多めで、売電収入が多い月は深夜にエコキュートの炊き上げを行ったりして自家消費を少なくしています。

最近は電気代が値上がり傾向にありますが、電気代が値上がりすればするだけ太陽光発電の自家消費分の恩恵が大きくなり採算性が上がります。

省エネ住宅を目指した割に電気代は結構高かった

まちエネの電気代と電気使用量グラフ
まちエネの電気代と電気使用量グラフ

EV実証実験の参加費6万円を含めず、太陽光発電で自家消費した分を含めた電気代は212,775円で、そこから太陽光発電の年間売電分の64,532円を差し引いた148,243円が年間の実質電気代になります。

素直な感想としては省エネ住宅を目指した割に結構高かったという印象です。

ただ、エアコンをほぼ使わない時期の4月や5月の電気代が10,000〜15,000円もある割に、24時間全館冷房で毎日超快適に過ごした夏の電気代は14,000〜16,000円と電気代が通常時と比べて3千円前後しか増えていなかったので最高でした。

冬に関してはEV実証実験の参加費6万円目当てで電気代プランを変えた影響や燃料費調整額が高騰していた事もありますが、電気代は通常の時期の倍の3万円近くになってしまったのでエアコンでの全館暖房の電気代が結構大きかったのと、エコキュートの沸き上げに電力を大量消費していたのが大きかったです。

私の家の場合はUA値0.41と6地域のHEAT20 G2レベルの断熱性能があり、快適性だけ見ればエアコンでの全館暖房はバッチリ成立していてどの部屋も寒くなかったですが、安い電気代で全館暖房をするには断熱性能が足りていない事が電気代ではっきり示された形になります。

太陽光発電の自家消費分があってこの電気代なので、もし太陽光発電が無かったらと思うと恐ろしいです。

EV充電にかかる電気代は意外と安い

車種は三菱自動車のアイミーブMです
車種は三菱自動車のアイミーブMです
毎日充電し放題プランは「ご使用量」-「300kWh」-(「電力量3段料金」÷「電力量3段料金単価」)=EV充電の正確な電力消費量を算出出来る

EV充電が無料になるまちエネの毎日充電し放題プランを契約していた冬の時期にEVの消費電力を請求書の消費電力と燃料費調整額や再エネ賦課金の計算に使われた消費電力量の差から計算してみます。

計算式は「ご使用量」-「電力量3段料金が始まる300kWh」-(「電力量3段料金」÷「電力量3段料金単価」)になります。

これを実際の数値に当てはめると684kWh-300kWh-(9,690.69円÷30.57円)=67kWhがこの月のEV充電に使用した消費電力量になります。

まちエネの毎日充電し放題プランは電気代単価が0円/kWhで必要なのは燃料費調整額と再エネ賦課金だけなので、この月のEV充電にかかった実費は67kWh×(0円+燃料費調整額12.99円+再エネ賦課金3.45円)=1,101.48円でした。

同じ様に他の月でも計算した所、私の家のEV充電の月間消費電力量は60〜70kWhだったので、電気代はkWh単価を50円とかなり高めに見積もっても月3,000〜3,500円位で、私の場合の実際の電気代はまちエネの毎日充電し放題プランや毎晩充電し放題!プランだと電気代単価0円で負担は燃料費調整額と再エネ賦課金だけなので、EV充電のkWh単価は10〜15円程度になり、月1,000円前後でEVが維持できています。

世の中には電気自動車にすると電気代が倍になるとか言われていますが、電気ガス併用住宅に1人暮らしで電気代が月2〜3千円程度の人ならともかく、電気代が毎月1万円位の人ならそんな事はありません。

EV充電は自宅や目的地の駐車場で行わないとタイパが悪い

私の家は駐車スペースと200Vの普通充電用のEVコンセントがあるので基本的に自宅充電のみでEVを運用していて充電カードの類は持っていないので外出先で充電することはほとんどありません。

以前は無料充電スポットにわざわざ充電の為だけに行く事もありましたが、充電スポットへの往復時間に加えて充電時間や先客がいた時の待ち時間を時給換算するとわざわざ外に充電しに行くのがバカバカしくなるタイパの悪さなので、最近は目的地の駐車場に無料充電器がある所(羽田空港の駐車場やIKEA新三郷やららぽーと富士見等)に行く時以外は全く外で充電しなくなりました。

最後に

注文住宅を計画している段階で毎月の電気代、ガス代等の生活コストを電気に一本化して、住宅の省エネ性能を高めた上で太陽光発電も利用して最小化するという狙いがありました。

そして新築した家に住んで1年が経過した訳ですがこうして毎月の電気代を見てみると、エアコンを使わない月でも1万5千円位になってしまっているので普段から電気を使いすぎている事がはっきりとわかりました。

電気代単体ではなく、オール電化住宅で冷暖房はエアコンのみで車が電気自動車なので電気代以外の都市ガスorプロパンガス代、灯油or薪代、車のガソリン代は0円なので電気代+ガス代+灯油代+ガソリン代のトータルで見ると割安なコストで快適な生活が出来ているとは思います。

太陽光発電があることで電気代の削減に大きく貢献しているので太陽光発電は載せておいて良かったと言うか、まさかこの1年で電気代がここまで値上がりするなんて家の仕様を決めた時は想像すらしていなかったのでもし自宅に太陽光発電が無かったらと思うとゾッとします。

1年間の太陽光発電の採算性は後日公開する別記事で詳しく記載するのでそちらをご覧いただければと思います。