2022年4月末に家の引き渡しを受けた私の家では予算と気力の問題で外構を後回しにしてしまい、最低限の駐車スペースとアプローチ以外は手つかずの状態でした。
土地が旗竿地なので毎日通る駐車場兼アプローチの部分は土間コンクリートを県民共済住宅提携の外構屋さんに施工して頂きましたが、隣家からしか見えない部分に関しては手つかずで放置したままでした。
というのもこの家の土地の一部は都市計画道路予定地上にあり、数年後に道路になって家を取り壊す必要が出てくる可能性が高いので、外構にお金をかけてもどうせ数年で取り壊すなら意味なくない?という発想で何もせず放置していましたが、昨年の夏は雑草が凄いことになっていて、夏場は最低でも2週間に1度は草刈りをしないと雑草が伸びすぎて手が付けられませんでした。
そんな反省もあり、今年は雑草が生え始める前に安価にできる雑草対策として防草シート付人工芝を購入し、DIYで施工しました。
人工芝を施工した所は隣家からしか見えない部分なので、人工芝を綺麗に引く上で重要な整地の工程を割と雑に終わらせたり、芝目を合わせていなかったりと素人DIY施工ではありますが、それでも結構見れるようになりました。
【追記】施工1ヶ月後の様子を最後に追記しましたが、残念ながら防草シート付き人工芝の僅かな隙間からスギナが生い茂ってきています。
防草シート付人工芝だけでは土間コンクリートの様に雑草が全く生えないというわけではなく、防草シートとブロック塀や建物の基礎との隙間から容赦なく雑草が出てくるので完全に雑草フリーにはなりませんでしたが、雑草が生えてくる量だったり面積だったりは土のままの時と比べて激減したのである程度の効果はありましたが、過剰に期待するとがっかりすると思います。
人工芝にした理由
私の土地は隣家に囲まれている旗竿地で、更に数年後に道路になっている可能性が高い都市計画道路予定地上にあります。
将来的に更地になる可能性が高い土地なので、耐久性は5年持てば良い位で、なおかつ価格は安く、施工は楽で隣家からしか見えない部分なので見栄えも最低限でOKという前提条件にピッタリ合うのが防草シート付き人工芝でした。
購入した人工芝は山善の「人工芝 防草シート付き 1m×10m U字固定ピン24本入り PS7B-B35110」という商品の春芝タイプです。
この商品はAmazonでも楽天でも同価格で買えたので、楽天のセール時期に山善が直営する「くらしのeショップ」から購入しました。
人工芝のロールの裏側に防草シートが巻かれていて、固定用のU字ピンも付属している中々便利な商品でした。
施工する範囲がそこそこ広かったので1×10mを4ロール購入し、それ以外にU字ピンを90本程追加購入しました。
人工芝を引くために費やした費用は1ロール1万円位の山善の防草シート付き人工芝1×10mを4ロールと追加のU字ピン1セット1,000円位の物を2セットで42,000円程で35〜40m2位の面積をカバーできたので外注するよりも10万円以上安く出来たと思います。
DIYでの人工芝の施工は大変でしたが、外構業者にお願いしてコンクリートを敷くのに比べて10分の1程度の費用で済みました。
人工芝施工前の庭
2月下旬のまだ雑草が生えていない時期の南側の庭で、昨年の秋から全く手入れをしていないので荒れ放題といった感じです。
見ての通り南側以外のスペースも荒れ放題なので、雑草が繁殖する前に何とかしようと2月下旬〜3月上旬の週末に人工芝を施工しました。
整地
人工芝をDIYする上で一番力を入れるべき部分は整地と言われていますが、実際にDIYで整地作業を行ってみると一見非常に簡単そうですが、いざ自分で施工すると意外と大変かつ重労働で時間もかかります。
私は市販のレーキで雑草を処理しつつ足踏みで転圧しながら半日以上かけて整地しましたが、最終的には完全に水平にするのは諦めてぱっと見で凹凸が無いレベルで妥協しています。
たったこれだけ範囲の除草と整地だけで半日以上費やしたにも関わらずこのレベルの仕上がりなので、地面を水平にする事の難しさを思い知りました。
予算がある方は除草と整地だけでも外構屋さんに任せると大幅に手間が削減出来る上、人工芝の仕上がりもきれいになると思います。
人工芝ロールの施工
山善の1×10mの人工芝ロールは見た目よりかなり重く、重ければ重いほど強風で吹き飛ぶリスクが減るので良いのですが、大人1人での施工は中々大変でした。
雨水枡などの障害物がない部分は単純に人工芝ロールを端まで広げてカットするだけなので簡単です。
雨水枡がある部分は人工芝を引いた後に丸くくり抜く必要があったので苦労しました。
最初はハサミで人工芝をカットしていましたが、人工芝部分はカッターでカットした方が早く正確にカットできるので人工芝を着る時はカッター、防草シートを切る時はハサミと使い分けています。
人工芝は硬いのでカッターの刃を定期的に替えないと切れ味が悪くなり、作業効率が落ちるので切れにくくなったらカッターの刃を折ってケチらずカッターの刃を使うと捗ります。
人工芝を引いてみて感じたのが、最初の整地が一番大変で、次は人工芝に被る雨水枡等の障害物周りをくり抜く作業が大変でした。
正直、整地に関しては素人が一生懸命やっても完全にフラットにすることは難しいので一番大変な整地作業だけ外注して人工芝の施工はDIYするのが労力の少なさと仕上がりのクオリティと支払うコストのバランスが高いと思います。
最後にデッキブラシで潰れていた人工芝を起こすと見た目が良くなります。
1m幅の人工芝ロールなので継ぎ目が目立ってしまっていますが、素人施工でもこの位の仕上がりに出来たので良かったです。
この箇所に関しては2m幅のロールを購入した上で整地をしっかり行って平らにすれば小さい凹凸がなくなり、見栄えももう少し良くなったと思います。
犬走り
西側の犬走り部分は隣家の影響で直射日光がほぼ当たらないので土のままでも雑草はそこまで生えてきませんが人工芝を引いて見た目を良くしました。
北側の犬走りは雑草が酷いので雑草を処理して、そこそこ平らになる様に整地をしました。
北側は普段全く目につかない場所にあるので施工は多少雑でも問題ないので、整地は適当気味で手早く終わらせました。
手早くとは言いつつも、除草作業含めて3時間位かかっている割に仕上がりは良くないので整地作業は本当に大変でした。
人工芝のカットは防草シートを剥がして人工芝の裏側だけをカッターで切ると比較的楽に切ることが出来ます。
犬走りの部分は幅が0.8〜0.9mで人工芝ロールの幅の1mよりも小さいのでカットする必要がありました。
汚水用の枡の部分はカッターを使って最初に枡の中心部分に十字状に切り込みを入れてから枡の形状に合うように円形にカットして、最後に防草シートをハサミで円形に切り取るような感じで作業しました。
防草シートを敷いた後は人工芝に付属している固定用のU字ピンを要所要所に打ち込みます。
付属のU字ピンだけでは足りなかったので足りない分は追加で購入しました。
北側に関しては普段誰も目にしない場所なので、かなり適当な施工で室外機付近の継ぎ目も目立ちますが以前より雑草は確実に減ると思うのでこれで良しとしました。
人工芝を並べて引く際は芝目を合わせるのがキレイに見えるポイントですが、北側の犬走り部分は普段誰も目にしない箇所なので余り物の人工芝を使ったので芝目があっておらず目立ちます。
北側の室外機付近は別の場所でカットした余り物の人工芝を使ったので、防草シートが足りない部分があり、防草シートなしで人工芝を直接土の上に施工した箇所もあるので、防草シートの有無で雑草の生え方がどう変わるか数カ月後どうなっているかをまた記事にしてみたいと思います。
北東側は斜めになっているのでどういう風に人工芝を引こうか迷いましたが、家と平行に引くことにしました。
北東側は最後に施工したので人工芝は余り物を使っています。
この北東側の庭も普段人目のつかない場所にあるので、見栄えのためだけに新しい人工芝のロールは注文せずに、南側、西側、北側の施工で余った分を継ぎ接ぎして施工しました。
継ぎ接ぎだらけですが、一番最後に施工したので見栄えはマシになっています。
継ぎ接ぎが多くなると固定用のU字ピンを多く使ってしまうので防草シート付き人工芝に付属していたU字ピンだけでは足りなくなってしまいました。
人工芝のDIY施工で使った道具は人工芝のカット用にカッターと防草シートのカット用にハサミ、U字ピン固定用にゴムハンマーの3点と除草、整地用のレーキが必要になりましたが、逆に言えばそれだけあれば施工自体は問題なく出来るのでDIYのハードルはそんなに高くはありません。
最後に
山善の防草シート付き人工芝の春芝は見ての通り結構リアリティがあったので、人工芝を引く前の整地作業さえしっかりしておけばDIYでもかなり見れる人工芝の庭になったと思います。
ただ、私の場合は整地作業がいい加減だった事もありそれなりの仕上がりにしかなりませんでした。
平日は仕事があり土日でDIYをしていたので最初に整地を始めてから、東西南北全てに人工芝を貼り終えたのが3週間後と結構時間がかかって苦労しました。
人工芝を地面に引くよりも人工芝を引くための整地作業が大変で時間を取られたので、省力化と仕上がりのクオリティ向上の為に整地は外注した方が良かったかもしれません。
ただ、今回のDIYの趣旨はキレイな人工芝を引く事ではなく、ただただ安価に雑草を防いで、夏の時期の草刈りの時間と手間を無くすことが目的なので目的は達成できたのかなと思います。
この防草シート付き人工芝を引いてから数カ月後に庭の雑草がどうなっているかが一番気になると思うので数カ月後にこの記事を適宜アップデートするつもりです。
【追記】施工から1ヶ月後の様子
施工から1ヶ月位経ちましたが、残念なことに土地の境界にあるブロックと人工芝との間からスギナが生えまくって来ています。
防草シートを施工する時にスギナの根っこまでは処理しなかった上、除草剤も撒いていないのでスギナが物凄い勢いで繁殖しています。
流石に防草シート付き人工芝の端部分からはスギナが生えてきていますが、防草シートがある人工芝を貫通しての雑草はまだ生えていないので防草シート付き人工芝を引いた効果はありました。
防草シート付き人工芝で雑草対策を完璧にするには角の部分の処理を工夫して、例えば人工芝とブロック塀との間にレンガを置いたり、そこだけ固まる土やコンクリートで固めたりした方が良さそうです。
ちなみにこの状態でもう1ヶ月位放置した所、スギナがものすごい勢いで成長してしまったので手で引き抜いて処理しました。
防草シート付人工芝だけでは完全な雑草フリーにはならなかったのは残念ですが、何も引かずに土のままの時と比べたら草むしりや草取りの手間や労力が雲泥の差なので一応やっておいて良かったです。
ただ、やはりお金をかけてでも土間コンクリートにした方が良かったかなと言うのが防草シート付人工芝の施工から2〜3ヶ月後の正直な感想です。