上棟から1ヶ月が経ち今週は木工事が進んでいます。折り上げ天井の所が出来てきたり、1階の天井が張られたりWICの壁が出来たり、外壁の施工が始まったりと今週もひと目で進捗がわかりました。

天井が出来ると部屋の高さがイメージ出来るようになり、今までよりも開放感が減って何となく圧迫感が出てきますが部屋の大きさを正確にイメージ出来るのでクロス選びも捗ります。今週は現場で監督とクロス関係の打ち合わせも行ったので最後に納得出来るクロス選びが出来ました。

着工88日目(上棟31日目)の現場の様子

2階の天井の骨組みが出来ています
2階の天井の骨組みが出来ています
洗濯機用の混合水栓
洗濯機用の混合水栓

現場が休みの日曜日に進捗状況をチェックしてきました。この日の目的はCD管周りの気密テープがきちんと張られているかの確認と気密テープの補強です。私の現場の大工さんはとても頑張ってくれていますが、細かい所は私がきっちり確認したいと思っているのでこういう誰もいない日はじっくり現場をチェックする絶好の機会です。

TOTOサザナのカウンターはオプションの人工大理石です
TOTOサザナのカウンターはオプションの人工大理石です
天井の断熱材が入り始めていました
天井の断熱材が入り始めていました

天井部分に断熱材が入り始めていました。高断熱仕様のオプションなので旭ファイバーグラスのアクリアR57が天井に入ります。

バルコニーのコンセントの配線(左)とバルコニー水栓の配管(右)
バルコニーのコンセントの配線(左)とバルコニー水栓の配管(右)

バルコニー水栓用の配管と外部コンセント用の室内側の貫通部分です。

外壁に装着する様々な部材が現場にありました
外壁に装着する様々な部材が現場にありました

換気システムの室内側の給気口はAKR-100Fという部品が使われるようです。外壁側のカバーはプラチナステン色のみで他の色への変更が出来るか以前監督に聞きましたが無理でした。

県民共済住宅の現場で使われていたこの気密テープは粘着力が適度で扱いやすかったです
県民共済住宅の現場で使われていたこの気密テープは粘着力が適度で扱いやすかったです

この日の主な目的は天井に断熱材が入る前に内壁側の気流止めがきちんとされているかの確認及び気密テープの補強です。CD管の貫通部分の周辺の気密処理が甘かったので自分で気密テープで補強しました。

私の現場で使われていた気密テープは古藤工業のNo.411の半透明の防水気密テープです。このテープは自分でモノタロウで購入した光洋化学のエースクロス011の気密テープよりも粘着力が適度で手で切りやすくて取り回しが良く使いやすかったです。

窓際は折り上げ天井と幕板を用意してカーテンと間接照明を隠します
窓際は折り上げ天井と幕板を用意してカーテンと間接照明を隠します
幕板から折り上げた天井部分までは150mm確保出来たみたいです
幕板から折り上げた天井部分までは150mm確保出来たみたいです

2階の折り上げ天井が出来ていました。折り上げ天井の高さが想定よりも取れない問題の時に監督と棟梁と私とで打ち合わせをしてこの形にしました。

幕板部分を含めた折り上げ天井の高さも150mm欲しかったですが、120mm位になるとの事だったのでそれで了承しましたが、無事150mm確保してくれたみたいで大工さんが良い仕事をしてくれました。

幕板があると空間が狭く感じるので本当は無い方が良かったのですが苦肉の策です
幕板があると空間が狭く感じるので本当は無い方が良かったのですが苦肉の策です

本当は幕板が垂れ下がっていない方がスッキリ見えてより空間が広く感じられますが、幕板なしだと折り上げた所に設置する間接照明が見えてしまって間接照明にならないのでこうしました。

実際のホテルでもこういう風に幕板を下げてカーテンボックスの様にしている所はあるのでまずまずの解決方法に落ち着いたと思います。

プライム40 グレイの晴れた日の昼間の色合い
プライム40 グレイの晴れた日の昼間の色合い

昼間の屋根の色合いもチェックしてみました。私の家は長州産業の太陽光発電を載せるので標準仕様の洋瓦のプライム40 グレイの中に黒い支持瓦が混在しています。

右側の黒いテープが剥がれかけています
右側の黒いテープが剥がれかけています
自分で貼り直してみてもくっつかなかったので後日監督に対応をお願いしました
自分で貼り直してみてもくっつかなかったので後日監督に対応をお願いしました

外壁側のダクト周りもついでにチェックしていたら1箇所問題を見つけてしまいました。

ユニットバスの換気扇用のダクトの外側の黒いブチルテープが剥がれていて自分で貼り直してもくっつかなかったので後日監督にSMSを送って対応して頂きました。

この壁は北側にあり、北側には建物がなく畑と言うか空き地が広がっているので結構な砂汚れがついていました。冬の時期は北風が強く吹くこともあり私の家は北側の壁の劣化が早そうです。

西側の壁の透湿防水シートが補修された形跡がありました
西側の壁の透湿防水シートが補修された形跡がありました

隣に隣家がある西側の壁は北側とは異なり綺麗でしたが透湿防水シートを補修した跡がありました。

着工92日目(上棟35日目)の現場の様子

2階天井の断熱材
2階天井の断熱材

この日は監督と現場で待ち合わせてクロスの用紙と照明器具のリストを提出しました。クロスに関しては別記事の「全部屋のクロスを決めました」に書きました。

照明器具も私が提出したリストを元に監督経由でオーデリックにプランを作ってもらう事になりました。

折り上げ天井部分の断熱材

まず監督から折り上げ天井がこうなって高さも150mm確保できましたという事と、折り上げた部分の断熱は折り上げた部分に天井用の断熱材を置いて、その下の野縁の上に天井用の断熱材を入れていると説明を受けました。

この写真が非常にわかりやすいです。これなら折り上げた部分と通常の天井部分で隙間が出来ないので断熱欠損の心配はありません。

天井断熱
天井断熱

天井の断熱もこんな感じで野縁の上に天井用の断熱材が入って、梁と吊り木の隙間にもきちんと裸のグラスウールが入っていました。

防湿シートは最後に吊り木の下の石膏ボードを張る時に吊り木と石膏ボードとの間に挟まれる感じで張られます。なので天井用の断熱材に関しては袋入りグラスウール断熱材の袋部分が破けていても問題ありません。

なおこの段階ではまだ細かい隙間はチェックしていません。天井用の断熱材の施工が全て終わってから隙間がないかチェックします。

高断熱仕様オプションの天井用の断熱材のアクリアR57
高断熱仕様オプションの天井用の断熱材のアクリアR57

高断熱仕様オプションの天井用の断熱材は旭ファイバーグラスのアクリアR57で標準仕様の断熱材よりも高性能な物が使われています。天井の断熱材が高性能だと夏の屋根裏空間のとんでもない暑さが最上階の天井まで伝わりにくくなるので暑さ対策としては効果的だと思います。

2階トイレの配管
2階トイレの配管
まだ天井断熱の施工途中でした
まだ天井断熱の施工途中でした

天井断熱の途中でしたが、このペースだと2〜3日後には天井の断熱材の施工が終わってそうです。

屋根裏の様子
屋根裏の様子
県民共済住宅の標準仕様の第3種換気システム
県民共済住宅の標準仕様の第3種換気システム

せっかくなので屋根裏スペースもチェックしてきました。監督に換気システムっていつ入るんですか?と聞いたらもう入ってるとの事だったので確認しました。型番までは見えませんが機種は県民共済住宅に展示があった東プレのTVS-270Sだと思います。

監督に換気量計算の書類を頂けるか聞いたら貰えるとの事でした。せっかく高気密高断熱住宅にしても換気しすぎて寒かったら残念過ぎるので計算した数値を元に適切な換気量を確保しようと思います。

2階ユニットバス上の天井断熱材
2階ユニットバス上の天井断熱材

天井裏にスマホを突っ込んでユニットバス上の空間に断熱材がきちんと敷かれているか確認して断熱材がきちんと敷かれている事を確認出来ました。

ただ、ダクトの敷設に関しては問題がありそうです。

ダクト周りの施工は地味に問題あり

左のダクトは同時給排気レンジフードの排気、中央のダクトは同時給排気レンジフードの給気、右奥のダクトは第3種換気システムの排気(EA)
左のダクトは同時給排気レンジフードの排気、中央のダクトは同時給排気レンジフードの給気、右奥のダクトは第3種換気システムの排気(EA)

ダクトの施工で気になったポイントが2点あります。これらの問題点は現場では気づかずにブログを書こうと写真を見ていた時に気が付きました。

現場では天井用の点検口の場所からダクトの先まで目視できずに、スマホを突っ込んで高いアングルから撮影した写真を見て初めて気がついた所なので写真は出来るだけ撮っておくに限ります。

ダクト周りで具体的に気になったポイント
ダクト周りで具体的に気になったポイント

ダクトに断熱材が巻かれていない箇所がある

1つ目は右上奥の第3種換気システムの排気ダクト(EAダクト)の先端がアルミ製のフレキダクトに見えるのでここだけ断熱材がダクトに巻かれていないという点です。これの何がいけないかと言うとダクトに断熱材が巻かれていないとダクトの内外の温度差でダクト内もしくはダクト外側表面が結露するリスクがあります。

本当は左側の同時給排気レンジフードの排気側のダクトも断熱エリア外になるのでダクトにダクト用の断熱材を巻いて欲しい所です。吸気側に関しては断熱エリア外なのでダクト用の断熱材が巻かれていなくても結露リスクは少ないと思いますが、暑い時期の昼間にダクト内と屋根裏との温度差でダクトの外側が結露する可能性もあるのでここにも断熱材を巻いておきたい所です。

なお、同時給排気レンジフードを採用して2階建てで1階にキッチンがあれば排気側のダクトが断熱エリア内に入るので排気側のダクトが無断熱でも問題ありません。吸気側のダクトは冬期の結露対策にダクト用の断熱材を巻いておきたい所です。

同時給排気ではない普通のレンジフードで1階にキッチンがある場合もキッチンの排気ダクトが無断熱でも全く問題ありません。逆に2階(最上階)のキッチンのレンジフードの排気ダクトは断熱エリア外になるので排気ダクトに断熱材を巻くべきだと思います。

ダクトの勾配が考慮されていない

2つ目はダクトの勾配で、ダクトの出口よりも室内側の勾配が下向きになるとダクトの出口から雨水が入り込んだ場合やダクト内で結露した場合、ダクト外への排水が出来ません。上の写真だとV字状に凹んでいる部分に水が溜まってしまうと思います。ダクト内に水が溜まって排水できないとダクト内がカビたり換気扇の故障の原因になったりと良い事がありません。

ダクトの内側に結露した場合でも勾配さえ取れていればダクト内に結露水が溜まることもなくダクトの外へと排水出来るので結露しても問題無くなります。

これらの問題点は監督に指摘して対応して頂けることになりました。

その他の現場写真

1階寝室に天井がついていました
1階寝室に天井がついていました
折り上げた所は仮の木材で支えています
折り上げた所は仮の木材で支えています

1階部分の折り上げ天井も出来ていました。1階部分の折り上げ天井は上側の幅が200mm、下側の幅が150mmという風に施工していてより照明器具が見えにくくなっています。

廻り縁は折り上げ天井の所はなしで、折り上げ天井の両端の壁部分は折り上げる手前の所まで入るようです。

2階の幕板が下がっている折り上げ天井と比べて幕板が下がっていないこちらの折り上げ天井はスッキリして見えます。

1階洋室の天井も出来ていました
1階洋室の天井も出来ていました
ウォークスルークローゼットの壁も出来ていました
ウォークスルークローゼットの壁も出来ていました

ウォークスルークローゼット(左側)の壁も出来ていました。細長い空間ですが視線が抜けるので広く感じます。

間取りを作る際には意識していませんでしたが、より開放感や広さ感を得たいなら部屋の出入り口を部屋の短辺側の壁に用意して部屋の入口から正面の壁までの距離を取った方が広く感じると思いました。

また、ドアを開けた正面の壁に窓があると視線が抜けるのでより効果的だと思います。そういうことまで考えて間取りや窓の位置を考えれば良かったですが、間取りを考えていた時はそこまで考えが至りませんでした。

この後階段周りの施工について監督から提案があり、設計図通りの勾配天井だと圧迫感があるので1階の階段部分の天井を折り上げて勾配天井をなくして普通の天井にしてはどうかという事で実際にどんな感じか階段の木材をはめて監督と棟梁で実演して頂いて確かに変更した方が良いと思ったので階段の勾配天井を止めました。

外壁の通気層の施工中でした
外壁の通気層の施工中でした

いよいよ外壁も外壁屋さんが入り通気層の木材が設置されていました。外壁がきちんと施工されれば雨風の心配が全くなくなるので早く施工されて欲しいです。

この時期に行ったこと

クロス選定

県民共済宮原店のクロス展示コーナー
県民共済宮原店のクロス展示コーナー

クロス選びの最中にオプションクロスを出来るだけ減らして標準クロスを増やそうとした時にこれまでノーマークだった和室用のクロスを監督から借りているサンプルブックで見て幾つか良さそうなクロスがあったので県民共済宮原店に再訪して改めてクロスを見てきました。

その結果上の写真のLTS471のちょっと緑がかったシルバーの和紙調クロスを寝室のアクセントクロスとして採用しました。寝室のメインクロスはLTS444の洋室用のクロスなのでこの合わせは結構冒険しました。

クロス選びに関しては別記事の「全部屋のクロスを決めました」に書きました。

家具家電選び

引き渡しが来月に早まる可能性が非常に高いので新居での家具家電選びを本格的に始めました。

丁度今は決算時期の3月なので4月に家電を買うよりも安く買えると思うので家電類はこの時期に買い揃えたいと思います。また、型落ちの旧モデルが叩き売られている時期でもあるのでそういうお得な物をゲットしたいと思います。

ネット回線の申し込み

NURO光に申し込みしました。NURO光は夜の通信速度が遅くなるという口コミが多いので通信品質が心配ではあります。

今住んでいる家ではauひかりを契約していますが、速度も安定しているし接続トラブルもないので金額以外はとても満足していますが、auひかりは解約金が異常に高いので将来的に家が取り壊される可能性が高い都市計画予定地に家を建てる都合上、どうしても解約時の事まで考えてしまいます。

最後に

私の現場は39歳の棟梁と29歳の大工さんの2人で作業していますが、木工事に入る前は基本的に29歳の大工さんが1人で作業してくれていて棟梁は現場にいないことが多かったです。木工事が始まると棟梁も現場に出て2人体勢になり作業の進捗がとても早く、1週間どころか2〜3日でこんなに進むんだと驚きがあります。

ダクトの断熱材と勾配が取れていない件は盲点でした。これに関しては本当に気づけて良かったです。

高気密高断熱を目指す上で色々Youtube等で勉強した結果、結露が起こる仕組みも大雑把に理解していたのでダクトの断熱材の必要性を理解していたのが良かったです。県民共済住宅の先輩ブロガーさんでもダクト周りに関して言及されている方はほぼいないのでこれからの施主さんはダクトの勾配についてもチェックしてみてください。

今の所は実に順調に家の建設が進んでいます。特に大きな後悔ポイントも無いので設計の期間に間取りや家の仕様を熟考した甲斐がありました。