前回の記事「県民共済住宅提携の外構業者に外構工事を発注」で外構工事の見積から発注までを書きましたが、今回の記事では施工前から完成までの作業内容と現場の様子を紹介します。
予算60万円で旗竿地の駐車場部分に土間コンクリートを敷くというのが目的で予算が少ないのと、アプローチ部分全体と家の玄関の辺りが都市計画道路予定地上にかかっている土地なので数年後に解体する可能性が高い事もあり、外構工事で重要な意匠性については全く拘らずにコストと利便性のみ追求した外構計画になります。
外構工事は県民共済住宅提携のエクステリア・エモーションさんにお願いしました。旗竿地なので単に土間コンクリートを敷設するだけでカーポートや門柱すら設置していません。
本来は家づくりにおいて外構計画はとても重要で、外構の良し悪しで外からの見た目の印象が随分異なるので外構に拘るべきではありますが、私の土地は旗竿地なので拘ったところであまり見えないという事もあり最低限の質素な感じにしました。
外構工事を行う前の敷地
まずは外構工事前の敷地を晒します。
雑草が生い茂っていて木材が散らばっていたり、手前の枡のパーツが割れていたり、手前右側のブロック塀が破損していたりと酷い状態です。ブロック塀に関しては土地購入時には既に破損していてそれを理解した上で色々値引きして頂いて土地を購入しています。
外構でやりたかったのはこの雑草が生い茂るアプローチ部分を舗装して、余裕があればブロック塀の破損している部分を撤去することでした。
こちらは旗竿地の四角い旗部分の南側の庭になります。
外水栓がある辺りまで土間コンクリートを敷設して、その先はそのままにしてそのうちDIYでグランドカバーとなる植物か天然芝でも植えるか、あるいは頑張って畑にするかもしれません。
土間コンクリート施工前の状態は我ながら酷いです。これでも草刈りを定期的に行っていますが、夏は雑草の繁殖ペースが凄すぎて2週間位放置したら凄い事になります。
雨水枡の高さもバラバラで駐車する際に枡の上に乗らないように注意しないと出っ張った枡が破損してしまいます。実際に1箇所破損させてしまいました。
特にメヒシバやオヒシバ、エノコログサ(猫じゃらし)の様なイネ科の雑草がタチが悪くて、草も刈りにくいし根っこを引っこ抜くのも固くて大変でした。春の時期はスギナが凄い事になっていましたが、スギナは高さがそんなに無いのでイネ科の雑草よりは遥かにマシでした。
背が高くなるセイタカアワダチソウや茎が太くて木質化する雑草は大きくなると草刈りが大変になるので優先的に処理していますが、高さがあまり伸びない雑草はある程度放置しています。
この時期は一刻でも早く土間コンを敷いて欲しくて堪りませんでした。ちなみにこれ位雑草が茂っていると蚊が多くなるので非常に厄介でした。
ついに外構工事が始まりました
7月初旬から外構業者を探し始めて何社か見積を比較した訳ですが、結局県民共済住宅の提携業者に外構工事をお願いすることになり、8月末に契約して施工が始まったのが9月21日でした。
着工初日は草むしり
県民共済住宅提携の外構業者のエクステリア・エモーションさんの最初の作業は敷地内の草むしりでした。てっきり雑草ごと重機で掻き出すのかと思っていましたがきっちり草を除去してからの作業になるようです。
この時点で担当の職人さんが丁寧な仕事だったので期待感が高まります。
そして土間コンクリートを施工する部分の土を掘ります
雑草を綺麗に除去した後は手作業で土を掘り返して土間コンクリートとその下の砕石を敷く分の高さ調整になります。雑草が無くなると随分スッキリします。
重機でなく手作業で一輪車でトラックまで残土を運んでくれていました。
コンクリートの下地となる砕石を敷いて転圧
土を掘り返した次は土間コンクリートの下地となる砕石を10cm位の厚みで敷き詰めます。砕石を敷き詰めた後は転圧機で転圧していきます。
エクステリア・エモーションさんはコンクリートを流し込む辺りまで車を敷地内に駐車できるように配慮して頂いての施工だったのでとても助かりました。
土間コンクリートを流し込む型枠とワイヤーメッシュの設置
砕石敷きが終わったら次は型枠を組んで、枡の高さ調整をしてワイヤーメッシュを敷設してコンクリートを流し込む準備をします。
右側の塀はお隣さんの所有物なので土間コンクリートをブロックまで敷かずに10cm程開けてブロック塀の撤去が容易に出来るようにしています。
私の土地もそうですが、お隣さんの土地も都市計画道路予定地上にあるので将来的に解体して更地になる可能性が非常に高いです。
型枠の中にはワイヤーメッシュが敷設されていますが家の基礎の時にあったピンコロ石で浮かせるという事はありませんでした。コンクリート厚は10cmでその下に砕石層が10〜15cm位あるような感じになります。
コンクリートの目地は一番金額が安くてメンテナンスの手間がかからない伸縮目地にしています。伸縮目地は白いテープで養生されていました。
土間コンクリートの流し込み作業
コンクリートも一輪車で手作業での流し込みでした。普段は職人さん1人での作業でしたが、この時ばかりは職人さん2人での作業でした。
職人さんが一輪車でコンクリートをバサッと型枠内に放り込んで左官屋さんが金鏝で表面を平らに慣らしていく様な感じで作業をしていました。
初日は敷地の奥の方に土間コンクリートを流し込んで、敷地手前側は翌日に土間コンクリートを流し込むとの事でした。
土間コンクリートの表面仕上げは金鏝仕上げで表面が滑らかにツルツルになる一般的な仕上げ方法です。
見た目よりも実用性とコスト重視なので洗い出し仕上げの様なコストがかかる仕上げ方法は選択しませんでした。また、洗い出しだと洋風の建物との見た目のバランスがあまりよろしくなさそうなので普通の仕上げ方法が一番良さそうだと思ったのもあります。
翌日も幸い晴れてくれたので駐車スペース部分に土間コンクリートを流し込んで行きます。
当然ながら土間コンクリートを流し込んでから固まるまでの数日は立入禁止なのでカラーコーンやテープ、ロープ等で敷地内に入らないように仕切っていました。
工事開始から土間コンクリートの敷設まで大体2週間でした。
土間コンクリートが固まるまで養生
無事コンクリートを流し込めたので後はコンクリートが固まるまで待ちます。
10月なのでそこまで気温が低いわけでもない季節は大体3〜4日程度で人が歩ける程度にコンクリートの強度が出てきます。駐車出来るようになるまでは更に4〜5日程度養生させる必要があります。
私の土地は旗竿地なのでアプローチ部分全てをコンクリートで施工してしまうと自宅への出入り口が無くなってしまいますが、幸い左側の畑との間の90cm程のスペースが里道になっていて市道(私道ではなく市道)なので未舗装ですが自宅までアクセス出来ます。
なので2.7m幅の旗竿地にも関わらず車を左側に寄せて停めても左側のドアから出入りできるという結構美味しい土地です。里道はメリットだけでなくデメリットもあり、舗装されていないので雑草が生えてくるので定期的に草刈りをしないと自宅の敷地内まで草が伸びて来るので面倒ではあります。
人が歩けるまでの養生期間終了から駐車出来るまでの養生期間
人が歩けるまで養生出来たら型枠を外して砂利を敷き詰めます。
この時点で外構工事は終了で、後は駐車出来るまで養生するだけです。
ホームセンターで砂利を購入してのプチDIY
手前の土の部分が気になるのでとりあえず砂利を敷き詰めたいと思います。
自宅近くの島忠で1袋298円の一番安い砂利を購入して土の上の投入しました。
防草シートも無しで単に砂利を5〜10cm厚で敷き詰めただけなので誰にでも出来る簡単なお仕事ですが、砂利の1袋は重いので運搬が一番大変でした。
外構業者が用意した右側手前部分の砂利と今回ホームセンターで購入した砂利とでの違和感はほとんどありません。
敷地横の里道に外構工事で発生したゴミが置いてありますが、このゴミは後日県民共済住宅の提携業者が回収してくれました。
土間コンクリート施工後の敷地
土間コンクリート施工後に道路から見た夜の自宅の様子です。
玄関ポーチの照明はダウンライト2灯で手前の1灯が照度&人感センサーで連動しています。玄関ポーチの照明は絶対に人感センサー付きが便利です。
土からコンクリートになっただけで大分スッキリしました。後は車が駐車出来る強度になるまで数日待ちます。
旗竿地のアプローチ兼駐車場部分がついに完成
コンクリートを流し込んでから1週間後には車が停められる位の強度になり、念の為もう2日位養生させてから車を持ってきました。
工事開始の9月21日からだと大体3〜4週間後で車が停められるようになり、自宅の敷地に車を停められない期間は2週間位でした。
土間コンクリートを敷いてから初めて車を駐車した時はこんなにスムーズに車が進むのかと極々当たり前な事にちょっと感動しました。
ついでにホームセンターで車止めを購入しました。車止めはコンクリートに直置きで固定も何もしていませんが今の所ずれたりはありません。
このアングルの画像はH.VIEWのHV-800G2A5というネットワークカメラで撮影した動画から静止画を切り出しています。監視カメラがあると外構工事の進捗が家の中からでもある程度わかるので便利でした。
このカメラは4K相当の解像度があるカメラですが、最大画素サイズだと動画のデータ容量が大きすぎるので解像度は1920×1080pxに落として普段使っています。
外構工事のビフォーアフター
最後にビフォーアフターで外構工事前後の様子を比べてみます。土間コンクリートを敷いただけの最低限の外構工事でも見た目が全然違います。雑草と土とで殺伐とした感じが消えてスッキリしてこれでようやくちゃんとした家っぽくなりました。
実際の使い勝手も玄関から道路まで出る間に土や雑草がないだけでこんなにもストレスが減って快適になるのかと感動しました。
外構工事の費用と外構工事を含めた自宅建設費用
県民共済住宅の提携業者のエクステリア・エモーションにお願いした外構工事は最終的に税抜で520,125円で税込だと572,138円になりました。
2021年9月契約の県民共済住宅で建てた35.74坪の自宅の建設費が税込19,426,492円だったので外構を含めた自宅の建設費用は税込19,998,630円とギリギリ税込2千万円未満に抑える事が出来ました。
最初に自宅を建てる際の予算感が税込2千万円以下だったので見事に予算ギリギリで家を建てる事が出来ました。
最後に
県民共済住宅で建てた私の家の一番の後悔ポイントはもっと早く外構工事をしておけば良かったという事です。私は家の引き渡しから外構工事まで5ヶ月以上かかってしまいましたが、外構工事は早めにやっておくに限ります。
外構工事を依頼した県民共済住宅提携の外構業者のエクステリア・エモーションさんは土間コンクリートを敷いてブロック塀の一部撤去と補修をして頂きましたが、職人さんが丁寧な作業をされる方々でとても好感が持てたのと、施工の仕上がりも良かったです。
肝心の駐車スペースの使い心地は土のときとは雲泥の差で非常にスムーズでした。費用削減の為にタイヤとタイヤの間を砕石敷きにしていますが、ここに関しては予算さえあれば全面土間コンクリートの方が良かったと思っています。
もし土地が都市計画道路予定地上でなかったり、予算がもっと潤沢にあればまた違った外構になっていたかもしれませんが、外構工事が終わって2週間近く過ごしてみた限りではとても満足しています。
ただ、庭の部分は手つかずのままなのでこれからDIYで何とかしようと思います。