私の家は埼玉県内限定のローコスト住宅メーカーの県民共済住宅で施主が勉強し、2021年契約の県民共済住宅で実現できる範囲で高気密高断熱住宅に最大限寄せて家を建てました。
南側に家がある旗竿地に建っているので冬の1階南側は日射取得が見込めませんが2階の南側は問題なく陽が入るような感じになるのでLDKは2階でユニットバスも2階にあり、普段は2階で過ごす事が多いです。
エアコンでの全館冷暖房を行う前提で間取りを考えたのと、建ぺい率の余裕がある土地なので吹き抜けこそありませんが、リビング階段で空間の仕切りを極力設けずに空調された空気が家全体に行き渡りやすいような感じにしました。
家の暖房は1階階段ホールに寒冷地仕様の6畳用エアコン1台(22℃設定、24時間稼働)、2階階段ホールに8畳用エアコン1台(21℃設定、朝〜夜で寒い時だけ補助的に稼働)の2台体制で玄関以外をエアコンだけで全館暖房しています。
【追記】電気代削減のためエアコンの設定を変えて24時間稼働を止めました。
家の暖房は1階階段ホールに寒冷地仕様の6畳用エアコン1台(23℃設定、15時〜翌10時稼働)、2階階段ホールに8畳用エアコン1台(21℃設定、超寒い日の早朝だけごく稀に稼働)の2台体制で玄関以外をエアコンだけで全館暖房しています。
【更に追記:この冬の最終的なエアコン設定はこうなりました】家の暖房は1階階段ホールに寒冷地仕様の6畳用エアコン1台(21℃設定、16:30〜翌8:30まで稼働)、2階階段ホールに8畳用エアコン1台(21℃設定、寒い日の朝晩のみ稼働)の2台体制で玄関以外をエアコンだけで全館暖房しています。
晴れた日の昼間は南側の窓の網戸を外してカーテン全開で日射取得を行えば無暖房でも22℃以上になり快適でした。
私と同じように県民共済住宅で家を建てた方々のブログやSNS等を見ると、冬はやっぱり寒いみたいなコメントが多い気がしますが、私ほど高気密高断熱に拘って建てた方は極めて少ないと思うので今後家を建てようとしている方々の参考になればと思います。
ちなみに私の家の暖房器具は上記エアコン2台だけでその他の暖房器具や床暖房は一切ありません。
【更に追記】10年に1度レベルの寒気が来て、さいたま市で最低気温-7.1℃が観測された日の前後の室温と消費電力量の記事「県民共済住宅で高断熱仕様オプションを入れたら「最強寒波」でも寒くなかった」を公開しました。
私の家の仕様と性能
UA値とC値
家の性能としてはUA値0.41、C値1.02で家の仕様は延坪35.7坪、総二階でさいたま市内(地域区分は6地域)に建つ在来工法の木造住宅です。
2021年契約の県民共済住宅では最高レベルの性能だと思われます。断熱等級だと6、HEAT20だとG2レベルをクリアしているので2022年時点では高断熱住宅と言える性能です。
気密性能に関してはC値1程度なので高気密と言うには微妙ではありますが、中気密と言う程悪い数値ではないのでそこそこ高気密な住宅と言えるかと思います。
HEAT20 G3レベルやパッシブハウスを建てられるスーパー工務店基準だと特筆すべき点が無い性能ですが、その辺のローコスト住宅基準だとかなり高性能な家になるので、断熱性能のコスパに関しては極めて高いレベルにあると思います。
断熱材
断熱工法は床断熱、充填断熱、天井断熱になります。県民共済住宅の2021年契約でオプションで高断熱仕様を入れているので断熱材の性能は標準仕様の物よりも高性能です。
断熱箇所 | 断熱材 | メーカー 商品名 | 厚み | 熱伝導率 | R値 (熱抵抗値) |
---|---|---|---|---|---|
天井 | グラスウール | 旭ファイバーグラス アクリアR57 | 200mm | 0.035 | 5.7 |
壁 | グラスウール | 旭ファイバーグラス アクリアネクストα | 105mm | 0.034 | 3.1 |
床 | フェノールフォーム | 旭化成建材 ネオマフォーム | 66mm | 0.020 | 3.3 |
断熱材は上の表にある通りで、サッシがAPW330だとUA値が0.4台前半〜中盤位に収まるような断熱性能になります。
断熱材の厚みは数値が大きいほど高性能で、熱伝導率は数値が小さいほど高性能になり、「断熱材の厚み(メートル換算)÷熱伝導率」で求めるR値(熱抵抗値)は数値が大きいほど高性能になります。
断熱性能は断熱材自体の熱伝導率と厚みで決まるので、例えネオマフォームの様な高性能な断熱材を使っていたとしても厚みが薄ければ断熱性能は出ないので、断熱材を選ぶ際は断熱材の厚みがどれ位あるかまで確認しましょう。
サッシ
サッシはYKKAPのAPW330のアルゴンガス、ペアガラス(Low-E遮熱)、アルミスペーサーの県民共済住宅の標準仕様で、窓種はFIX、縦すべり出し、横すべり出し、テラスドアで窓の外側にシャッターはありません。
この仕様のFIX窓、縦すべり出し窓、横すべり出し窓のU値は1.37で、テラスドアのU値は1.47になります。
窓に関しては高気密高断熱住宅のセオリー通り冬の日射取得が見込める南側は最大限窓を取り、東西北側の窓は最小限になるようにしました。
玄関ドア
玄関ドアは県民共済住宅標準仕様のヴェナートD30(D2仕様)の窓なしで、U値は1.79です。
換気システム
換気システムは標準仕様のダクト式第3種換気システムで、普段は「弱」で稼働させていて、その他にトイレの換気扇2箇所を24時間稼働させていて、浴室換気乾燥機の24時間換気はオフにしています。
第三種換気システムの給気口はエアコンのすぐ下になるように配置したので冷気は感じません。
暖房計画
私の家の暖房計画は普通の壁掛けエアコンを壁の天井近くの普通の高さに設置して全館暖房を行っています。家全体でエアコンは2台だけで、エアコン以外の暖房器具は使っていません。
暖房は1階階段ホールに設置した日立の寒冷地仕様の6畳用エアコンをメインで使用しています。暖かい空気は上昇し、冷たい空気は下降するという仕組み上1階階段ホールのエアコンで2階まで暖めるという様な感じで暖房計画を考えていました。
実際のところは1階のエアコンをつければ2階もある程度暖かくなりますが、1階のエアコンがある部屋よりは寒いので寒い日は2階の8畳用エアコンも補助的に併用しています。
【追記】1階のエアコンの風向きを調整して階段に風を送り込むようにした結果、1階の寒冷地仕様の6畳用エアコン1台(設定温度23℃)だけで最低気温がマイナスになる様な寒い日でもエアコン1台だけで2階も暖かくなりました。
35坪(70畳)で玄関ホール3畳を除いた家全体を寒冷地仕様の6畳用エアコン1台で暖房していて、特別寒い日は8畳用エアコン1台も併用して家全体を24時間暖房していますが、今の所暖房能力が足りないと思った事はありません。
エアコンの設定温度は21〜23℃で24時間稼働させていますが、感覚的には「暖かい」というよりは「寒くない」という感じが適切で、石油ストーブやガスストーブの様な体の芯から温まるような暖かさこそありませんが、廊下やトイレ、ユニットバスも含めた家全体が寒くないので快適な状態を維持できています。
エアコンの設定温度を25℃位にすれば半袖で過ごせそうな雰囲気もありますが、電気代も跳ね上がりそうなので裸足で長袖長ズボンのルームウェアで寒くないと感じるレベルの暖かさになるようにしています。
サーモグラフィーで見た家の温度
前置きが長くなりましたが、どんな文章よりもサーモグラフィーで撮影した画像を見た方がわかりやすいと思うのでHIKMICROのサーモカメラで撮影した画像を見ていきましょう。
サーモグラフィーはAndroidスマホのUSB Type-Cに挿して使うタイプのHIKMICROという中国メーカーのサーモグラフィーを使用して撮影しています。
撮影した日時は2022年12月17日の20時台で、外は小雨が降って気温も5℃を下回る位の状態です。
今回初めて家の外側からサーモグラフィーで自宅を撮影してみましたが、玄関ポーチ近くのエアコンの配管穴か第三種換気システムの給気口付近に若干の熱漏れがありますが、全体的に熱がダダ漏れみたいな箇所は無かったので良かったです。
このHIKMICROのサーモグラフィーの熱画像は相対的な温度で色が変わります。LED照明やエアコンの吹出し口みたいな極端に熱い所があると周りは寒そうな感じに写ってしまうので、画像左上のMax、Min、Cenの温度と画像右側の色グラフを見比べて判断してください。
2階のLDKに関しては南側に窓が多いので流石に窓のある箇所は20℃を下回る事がありますが、カーテンがあるので冷気が生活空間に漏れて寒いという感じは今の所感じていません。
サーモグラフィーのMAXの温度が高いのはテレビ等の家電や照明の発熱も拾ってしまっているからです。
天井に熱のムラが見えるのは断熱材に微妙な隙間がある箇所だと思います。夏の時期に屋根裏に上がった時に大きな断熱欠損があった箇所は塞ぎましたが、小さな箇所は塞いでいない所もあります。
天井断熱の隙間が何箇所かありますが、最低気温で判別すると大体20℃位なので見た目ほど深刻な断熱欠損ではありません。
天井で気温が低くなっているところは大体天井を支えるための角材が打ち付けられていて、角材がある分出っ張っている部分に大体2〜3cm程度のちょっとした隙間がある感じです。
第三種換気の給気口はエアコン付近に設置が最適解
換気システムを第三種換気にする際に換気口はどこに設置すれば良いか熟考して、エアコンの送風口付近に設置すれば夏も冬も給気口から入る外気がマイルドになるのでは?という発想で給気口をエアコンの下に配置してみました。
実際にサーモグラフィーで撮影してみると、100%意図した通りになっていました。
冷気は下に落ちて暖気は上に上がる事を考えるとエアコンの上に給気口があった方が良かったかなとも思いつつ、でもエアコンの上に給気口があるとメンテがほぼ不可能になるのと、エアコンが低い位置に来て見た目も悪いし圧迫感まである上、単純に邪魔な位置にエアコンが来てしまうことを考えるとエアコンの下に給気口を配置するのがベストだと思います。
サーモグラフィーで見ると意外と冷気が下に降りずにむしろ上側に広がっていたのは意外でした。
サーモグラフィーの画像を見て大体想像がつくかと思いますが、給気口から寒さを感じる事はありません。給気口の真下に人が滞在する様な間取りだともしかしたら多少寒さを感じるかもしれませんが、基本的に人がいない所に吸気口を配置したので私の家では第三種換気の吸気口が寒い問題は発生していません。
写真を撮影した時は2階のエアコンも1階のエアコンも暖房運転中ですが、吹出し口の温度がそこまで高くないのでエアコンが緩やかに作動している感じです。
一番寒いのは玄関
私の家で一番寒い所は全館暖房の対象外エリアの玄関になります。玄関ホールとエアコンのある1階階段ホールは隣接していますが、普段はウッドワンの室内引き戸を閉め切っています。
玄関だけ全館暖房から外した理由は、基本的に玄関に滞在する時間は極めて短いのと、玄関土間や玄関ドアがあるので普通の部屋より冷えやすい空間なのでわざわざ玄関を暖かくする理由も無いのと、全館暖房だと良くも悪くも家中暖かいので玄関ホールが寒いとそこに箱買いした果物や野菜なんかを置いておくのに丁度良いかなと思っているので玄関は敢えて暖めていません。
玄関ホールを室内ドアで仕切っているのは玄関ホールを風除室的な役割を持たせていて、玄関から出入りした時にもし虫が入ったとしても室内側の引き戸でせき止めて生活空間には出来るだけ虫を入れたくないみたいな意図があります。
玄関ホールは全館暖房されている空間よりも3〜5℃位寒いですが、帰宅時に玄関ドアを開けて玄関ホールに入ると暖かさを感じます。
冷気は下に溜まると言われますが、実際に玄関土間の部分に冷気が溜まっています。
玄関ドアはドア本体というよりもドア周りの枠が断熱の弱点になっていると言えます。
玄関ホールの南側にあるFIX窓にはカーテンもシェードも付けていませんが、下側の窓枠が冷たくなっているのでハニカムシェードを設置しても良いかもしれません。
ただ、玄関ホールは玄関の窓だけケアしても結局ドアや土間部分から冷気が入るのでそこにシェードを設置してもあまり意味がない可能性はあります。
1階の居室は意外と寒くない
1階は玄関ホールの他に子供部屋として使っている洋室と、ウォークスルークローゼット兼廊下、納戸、寝室、セカンドリビング的な階段ホールがあります。
立地的に1階は日射取得が出来ないので南側の居室以外は窓は最小限にしている事もあり、エアコンがある部屋は床も含めて意外と冷えていません。
子供部屋はカーテンがちょっと空いていて窓が露出している箇所がありましたが、エアコンがある部屋の隣にあるだけあってドアを閉め切っていてもドア上のエアパスファンから暖気を引っ張って来れるので意外と暖かいです。
窓付近を除けば概ね20℃以上なので過ごしやすいです。
1階のウォークスルークローゼットが北西側の角にあるのでここが一番寒い場所だと家を建てる前は思っていましたが、納戸の窓は小さいFIX窓1箇所だけにした効果もあり最低気温でも19.2℃と床含めて意外と寒くありません。
床材は県民共済住宅標準仕様のニレ(突板)なのでオプション設定があるウッドワンのピノアースみたいな無垢床と比べると冷たさを感じやすいはずですが、床断熱工法で床の断熱材がそこそこ優秀なのでカーペット無しでもそこまで冷たさは感じません。
家の施工中に監督と大工さんにお願いして床と柱の取り合い部分はきっちり気密処理して頂いた効果もあり、床が冷たかったり、床から冷気が上がってくる様な感覚はありません。
居室空間の中で一番寒いのは1階南西側の寝室になります。寝室は基本的に夜だけしかいない部屋なのと、布団をかけて寝る事を考えると多少寒いくらいが丁度良いかなと思い敢えて寒くなりそうな位置に持ってきました。
寝室はエアコンがある階段ホールから遠く、階段ホール→ウォークスルークローゼット→納戸→寝室と空間を経由することもあり暖気が届きにくい場所にあります。
寝室は一番寒い箇所が16℃台ですが、サーモグラフィーで見る限り床と壁の立ち上がり部分にピンポイントで断熱欠損がありそうな予感がします。
残念ながらここは場所的に直せないと思うのでそのまま放置するつもりです。直すとしても床下に潜って缶スプレーの吹付け断熱材を怪しそうな箇所にシューッと吹きかけるだけになり、効果があるかは微妙っぽい感じがします。
窓のハニカムシェードは効果絶大
上段は縦すべり出し窓、下段はFIX窓を上下に並べて段窓風にして、上段の縦すべり出し窓には市販のハニカムシェードを設置して、下段のFIX窓は何も付けていませんが、サーモグラフィーで見るとハニカムシェードの効果が絶大であることがひと目でわかります。
ハニカムシェードは断熱効果が優れていると言われていますが、実際ここまで違うとは思いませんでした。夏の時期でも断熱効果があったのでハニカムシェードはオススメできます。
私が設置したハニカムシェードは2千円台で買える安い市販品なので窓枠の内側にピッタリという訳では無いですが、窓枠の外側に設置すればサイズ感はそこそこいい感じに見えます。
大きなテラスドアにもIKEAのハニカムシェードを設置しましたが、ハニカムシェードがあると冷気の侵入がある程度遮断できています。
窓まわりが寒いならハニカムシェードをDIYで設置すると改善すると思うので是非やってみてください。特に縦すべり出し窓にはハニカムシェードが形状的に合います。
ハニカムシェードは窓枠ピッタリもしくは窓枠よりやや大きめ位のサイズ感が良いと思います。
窓なしの2階ユニットバスは暖かい
古い家ではヒートショックの要注意ポイントとなるお風呂場周りも見ていきましょう。間取り的に2階のLDK→脱衣室→ユニットバスという風になっていて、普段は仕切りのドアを開けっ放しにしているので寒くなりがちな脱衣室も寒くありません。
県民共済住宅で建てた場合、脱衣室と言うかユニットバスのドア上には分電盤が付く事が多いですが分電盤周りは家中の電気配線が集中する事もあり、どうしても断熱欠損になりやすい部分です。
私も夏に屋根裏に潜って分電盤周りに断熱材を補強しましたが、それでも完全に温度ムラを無くすことは出来ませんでした。
ユニットバスは県民共済住宅標準のTOTOサザナTタイプの1坪(2帖)サイズです。
2階にユニットバスを持ってきたのでユニットバスはすっぽり断熱エリア内に収まっている上、窓も設けていないので2021年契約の県民共済住宅の中では最も暖かい(冷たくなりにくい)環境下のユニットバスだと思います。
時間的に浴槽に40℃か41℃のお湯が入っていて蓋をしている状態です。まだ誰も入浴していないので床は濡れていません。
浴槽はサザナTタイプのゆるリラ浴槽なので浴槽にも断熱材がありますが、サーモグラフィーの画像を見る限りでは断熱効果はそんなに高くない感じがします。
このユニットバス内で一番冷たい箇所は天井の浴室換気乾燥機です。私は普段浴室換気乾燥機を全く使っていないのでダクトからの空気が入ってきています。
換気扇なので浴室換気乾燥機の24時間換気を動かせば冷気は入ってきませんが、実際は脱衣室→ユニットバスで空気の流れが生じてしまい、換気システムを作動させたままお風呂に入ると濡れた体に風が当たって体感的に結構寒く感じるので換気扇は止めています。
冬の時期はとても乾燥するので窓なしで浴室換気乾燥機の換気扇も使わずに風呂上がりはユニットバスのドアを開けっ放しにして脱衣室からサーキュレーターでユニットバス内に風を送ってユニットバス空間を乾燥させつつ、室内空間を加湿しています。
ユニットバスは全体的に室温が一定なのでそこまで寒くはありません。
風呂場では裸になって体が濡れるのでこの位の温度でも体に暖かいお湯のシャワーをかけないと暖かいとは感じませんが、体が濡れていない状態かつ無風状態ならシャワーなしでもそんなに寒いとは感じません。
暖かいシャワーを浴びてユニットバスが暖かくなったら全然寒いと感じなくなります。
トイレも寒くない
最後にトイレも撮影しました。トイレは居室エリアに隣接していて24時間換気扇を回しているので暖かい空気がトイレのドア下の僅かな隙間から入って来て全然寒くないのでお腹を下していても余裕で籠れます。
最後に
私も含めてこのブログの読者さんが一番気になっている事は県民共済住宅でこれだけ断熱・気密性能と普通のエアコンでの全館暖房までやれば暖かい家が手に入るのか、それとも絵に書いた餅で寒くて後悔しているのかだと思っています。
まだ12月の中旬なので本格的な寒さではありませんが、今の所はエアコンの設定温度を21℃とか22℃と控えめにしている事もあり概ね暖かいというかそんなに寒くないというのが本音です。実際にサーモグラフィーで撮影した熱画像を見ればそんなに寒くない事が見て取れると思います。
玄関ホール以外の室内空間全体を暖房している事もあり、家中どこでも寒いとは感じないのでストーブの様な高火力の暖房器具が無くても寒いと感じません。外は真冬に差し掛かっていますが、家の中だけ季節が秋で止まっている様な感じです。
冷え切った体を高火力な暖房器具で暖める様な感じの気持ち良さこそありませんが、全体的に寒くないので快適性は高いです。
家の引き渡しから半年以上経過して冬になりましたが、基本的にエアコンを点けていれば快適なので断熱・気密性能に拘って冷暖房計画もしっかり考えた家づくりの方向性は間違っていなかったと思っています。
設定温度をもう2〜3℃上げれば家中薄着で過ごせてもっと快適になりそうな予感がしていますが、この冬は電気料金の燃料費調整額が凄いことになっているのでコスパ重視で最低限の快適性を保てる様なエアコンの運用を探っていきたいと思います。
【追記】1階の寒冷地仕様の6畳用エアコンの設定温度を23℃に上げて、風向きを2階への階段に送り込む様にした結果2階のエアコンを使わなくても家中暖かい(寒くない)状態をキープできるようになりました。
晴れた日の昼間は南側の窓の網戸を外してカーテンを開けて日射をフルに取り込むことでエアコンを切っても2階リビングの室温が23℃前後になり快適に過ごせる事が判明したのでエアコンは24時間稼働を止めて昼間はオフにして快適性をあまり損なわずに電気代を節約して無暖房で過ごしています。
【更に追記】エアコン暖房のみで一冬過ごしてみましたが、家の中では普通の長袖長ズボンのルームウェアに基本裸足で生活している限りではあまり寒さは感じません。
気密性能が良いおかげで外が物凄い強風の日でも室内で隙間風を感じて寒くなることが全く無いので、やはり暖かい家を建てるなら床暖房とかエアコンとかストーブ以前にまず断熱・気密性能をしっかり確保した上で、暖房した空気が家中に回るような間取りにすることが重要だと実感しました。