県民共済住宅ではTOTOの洗面化粧台も個別見積りで導入出来ます。TOTOでは洗面化粧台の最高級モデルのエスクアシリーズで2ボウル洗面化粧台の取扱があります。

県民共済住宅ではTOTOの他にLIXIL、パナソニック、タカラスタンダードで2ボウルの洗面化粧台を取り扱っています。今回はTOTOのエクスアシリーズを詳しく調べてみました。

エククアシリーズはTOTOの洗面化粧台の最高級グレード

TOTO大宮ショールームに展示してあったエスクア
TOTO大宮ショールームに展示してあったエスクア

他社の2ボウルの洗面化粧台も最高グレードのシリーズでしか取り扱いがありませんが、TOTOも例に漏れずエスクア以外のオクターブやサクアでは2ボウルの取扱がありません。2ボウルはダブルシンク、ツーボウル、ツインボウル、ダブルボウルなど様々な呼称がありますが、TOTOでは2連ボウルと表記されていました。

TOTOのカタログやWEBサイトからエスクアの2連ボウルの洗面化粧台の特徴をピックアップしました。

価格については165cmの一体型カウンターの2ボウル洗面台を基準にしています。理由は県民共済住宅で2ボウル洗面化粧台を取り扱うの各社の共通サイズが165cmしか無かったのでサイズを合わせると比較検討が簡単になるからです。

  • 間口が150cm〜185cmまで5cm刻みで選べる
  • ボウルが人工大理石の埋め込みタイプと陶器製のベッセルタイプが選べる
  • カスタマイズの幅が広い
  • 最低ランクの構成だと質感は高くない
  • 価格はやや高い

間口が150cm〜185cmまで5cm刻みで選べる

他社の洗面台は15cm刻みで150cmと165cmしか選べないメーカーもありますが、TOTOは150cm〜185cmまで5cm刻みで選べるので好きなサイズで2ボウルの洗面台を入れられるのが非常に良いですね。特に185cmの一番広いカウンターにすればボウルとボウルの間のカウンターを広く取れるので使い勝手がとても良くなりそうです。

ボウルが人工大理石の埋め込みタイプと陶器製のベッセルタイプが選べる

TOTO大宮ショールームに展示してあったエスクアのベッセルタイプの洗面化粧台
TOTO大宮ショールームに展示してあったエスクアのベッセルタイプの洗面化粧台

洗面台は既成品を設置する普通のタイプとカウンターとボウルを造作して設置する造作タイプの2種類がありますが、TOTOではどちらも選択可能です。

普通のタイプはカウンターがフラットでボウルがカウンターに埋め込まれていてカウンターとボウルの素材が人工大理石の場合はカウンターとボウルが一体化しているので掃除が楽で使い勝手が良いという特徴があります。

造作タイプはカウンターの上にボウルを乗せるベッセルタイプでオシャレなホテルの洗面台は大体ベッセルタイプだったりするので見栄えは抜群に良いですが、ボウルの外への水はね等を考えると使い勝手はそこまで良くはありません。

私は見た目だけならベッセルタイプの洗面台が格好良いと思っていますが、自宅で使うとなると清掃スタッフが勝手に掃除をしてくれるホテルと違って自分で掃除する必要があるので見栄えよりも日々の使い勝手を優先したいと思っています。この辺の価値観は人それぞれですね。

カスタマイズの幅が広い

間口の5cm刻みやボウルの選択もそうですが、TOTOの洗面化粧台はカスタマイズの選択肢が豊富です。引き出しの形状や扉パネルのカラー、水栓、ミラー等の選択肢が他社より多いと思いました。

水栓はボウルの種類を問わずセンサータイプの自動水栓が選択出来ます。ミラーも3面鏡、1面鏡、照明やくもり止めの有無とカスタマイズ性が高いので細かい所まで手が届くのが素晴らしいと思います。

見た目も扉パネルやカウンターの色の選択肢が豊富なので部屋のテイストにマッチした色を選びやすいのも良い点でしょうか。

最低ランクの構成だと質感は高くない

エスクアの最低グレード(プライスグループ2)のパネルの質感は良くも悪くも普通

エスクアのデザインはスッキリとしていて清潔感があり、変な癖もなく使いやすいデザインだと思いましたが、扉パネルとカウンターを一番安い構成にすると私の主観ではありますが、安っぽさまでは出ないものの、高級感はあまり無い感じになります。

カウンターの素材も価格の高いクリスタルカウンターはエポキシ樹脂の人造大理石でクリスタルカウンター以外の人造大理石はポリエステル系の素材です。

私は洗面化粧台に高級感を求めて2連ボウルの洗面化粧台を欲しがっている訳ではないので良いのですが、最安の構成で組んだ場合、出した金額の割に質感が物足りないという事になりそうなのが怖い点です。

価格はやや高い

間口165cmの2連ボウルプランで作ると大体標準ランクの構成で税抜き70〜80万円位で落ち着くと思います。

人工大理石製の2ボウルの場合、カウンターが標準仕様のオニックスで214,700円(185,000〜418,400円で選択可)、ミラーが大型一面鏡の場合照明無しで112,000円(照明1台で115,700円、照明2台で119,200円)、水栓が56,900円(51,900〜123,000円で選択可)を2つ、排水金具33,300×2、壁排水管3,900×2、止水栓9,600×4、ブラケット用幕板24,800(24,800〜41,000円で選択可)、バックパネル30,200円で608,300円位で行けそうです。

上記構成はキャビネット無しのカウンタースタイルの場合です。キャビネットを入れると構成にもよりますが20〜30万位プラスになります。

カスタマイズ性の高さはピカイチ

上記の特性を踏まえると価格はやや高いものの、カスタマイズ性の高さはトップクラスなので洗面室のスペースに応じた洗面台がフルオーダーに近いセミオーダーで作れるのがTOTOのエスクアの一番の魅力だと思います。エスクアなら据え置き型でも造作タイプの洗面台のようなデザインに仕上げることも出来ます。

デザイン面もスタイリッシュで大きな欠点が無いのも良いと思います。欠点を強いて上げるとすれば選択肢が豊富過ぎて仕様を決めるのが大変、という所でしょうか。選択肢がありすぎてショールームで1回の見学で決めるのは難しいと思うので何回かショールームで実物を見学しながら見積りを取って貰うのが良いでしょう。パネル面材の質感は最低グレードだと良くも悪くも普通なので、予算に余裕があればグレードを上げて見栄えも気にするともっと良い感じになると思います。

私はショールームでエスクアの1ボウルタイプの実物を見て結構気に入ったので最終的な価格次第ではエスクアの導入もありだと思っています。

実際にTOTOショールームで作成したプラン

実際にTOTOショールームで作成したエスクアの構成
実際にTOTOショールームで作成したエスクアの構成

これが実際にTOTOのショールームで作成して頂いたエスクアのプランです。エスクアは定価が高いのでほぼほぼ最安値の構成で組んでみた所こんな感じになりました。出てきたイメージ図も結構良い感じです。私が組んだ構成で736,800円と定価ベースだとかなり高いのでエスクアはかなりオシャレだけど価格的に無しかなと思っていました。

後日県民共済住宅の設計士さんが出してくれた見積価格は476,920円でした。50万円以下になるとは思っていなかったので意外と安くなったというのが正直な感想です。定価ベースの価格が高いのでエスクアは価格面で無しかなと思っていましたが実際の見積価格だと他社と競争出来る位の価格になっているので結構ありだと思ってきました。