19日目はまたまた日付を跨ぐ鉄道移動の日です。ロシア入りしてから実に5回目の寝台列車での移動になります。もはやワールドカップ観戦記というよりもロシアの鉄道旅行になっています。
モスクワ→サランスク、ルザエフカ(サランスク)→ウファ、ウファ→エカテリンブルク、エカテリンブルク→サマーラと来て今回サマーラ→ヴォルゴグラードとなります。
その後はヴォルゴグラード→モスクワで怒涛の鉄道旅行は終わりになりますが、もし日本代表がグループリーグを2位通過した場合はモスクワ→ロストフ・ナ・ドヌとなります。首位通過だとベスト16の試合会場がモスクワになるのと、もしくはグループリーグ敗退の場合は一旦モスクワに戻ってからサンクトペテルブルクに行くのでその際はモスクワ→サンクトペテルブルクの鉄道移動が発生すると思います。
19日目(2018年6月27日)のスケジュール
- ホテルをチェックアウト
- 駅に行く前に昼食をレストランで食べる
- サマーラ駅からヴォルゴグラード駅のロシア国鉄の2等列車に乗車
ホテルをチェックアウトして荷物を預けて昼食を食べにサマーラの街中へ
この日の鉄道移動は15:45発で時間の余裕があります。昼頃までホテルでゆっくりしつつチェックアウト時間ギリギリまでホテルの部屋にいました。14時までのレイトチェックアウトを前日にリクエストしていましたが満室なのでNGを食らってしまいました。まあ翌日にコロンビア対セネガル戦がサマーラであるのでそりゃそうだよねと納得です。日本代表のワールドカップ初戦のサランスクでも物凄い人数のコロンビアサポーターがいたので翌日のサマーラの街の光景が容易に想像できました。
IHGリワーズクラブのポイントで1泊したHoliday Inn Samaraをチェックアウトして荷物を預けて身軽になってから昼食を食べようとサマーラの街を歩きます。
たまたま目に付いたのが「ラグマンニャー」というウズベキスタン料理のレストランです。ラグマンという麺料理の存在は知っていましたが、ウズベキスタン料理を食べるのは人生初だと思うのでこのレストランに入店しました。サマーラはどことなく中央アジアな雰囲気があるのでこういうオリエンタルな料理を楽しむにはうってつけの街かもしれません。
メニューの文字が読めない件。まさかのウズベク語表記、だと・・・
レストランの店内に入ると先客が何組かいました。とりあえず様子を見て席に座るとメニューが置かれましたが、メニューの表紙の文字が読めません。このアラビア語やペルシャ語チックな文字は何語なんだろうと思いつつページをめくるもガチで知らない文字で知らない料理がメニューに書いてあります。
英語はともかくロシア語というかキリル文字の表記はないかと探してみますが全くありません。ここロシアだよね?と思いつつものすごくディープな店に入ってしまった事に面食らいました。
ということでとりあえず知っているラグマンという麺料理とプロフ(ピラフ)を何とかオーダーしました。久々にレストランでの注文で苦労しました。読めない文字で知らない料理がメニューにあって写真もないってマイナー国の個人旅行あるあるみたいな展開です。しかしまさかロシアでロシア語のメニューが無いとかどんだけディープな店だよ。
ラグマンはちょっとスパイシーなうどんみたいな料理でした。肉が羊肉で油が結構クドく感じましたがこれはこれで美味しかったです。
プロフは写真での見た目以上に油が結構クドくて結構きつかったです。これは正直口に合わなかった。
ラグマンだけにしておけば良かったと思いつつ何とか食べ終えて会計へ。ラグマンとプロフとお茶で価格は345RUBと約620円という安めな価格でした。
料理の味はともかく、ウズベキスタン料理という初めての料理を食べるという新しい体験が出来たというのが一番の収穫と言えます。
ランチ後はヴォルガ川沿いを歩いて荷物をピックアップしにホテルへ
食事後は荷物を取りにホテルに戻りますが、せっかくなのでヴォルガ川沿いを散策しながら戻ることにしました。
昨日はヴォルガ川沿いのビーチは大盛況でしたが、この日は閑散としています。前々日にロシア代表の試合がサマーラであったのでロシア各地からロシア人サポーターが集まってきて試合の次の日にビーチで泳いだみたいな感じだったのかもしれません。
ホテルに戻って相変わらず厳重過ぎてうんざりするセキュリティチェックを抜けて預けた荷物をピックアップしてサマーラ駅へと向かいます。最初はホテル最寄りのバス停でバスを待ちましたが30分位待っても全然バスが来ないので諦めて歩いて駅へと向かいました。
サマーラ駅に到着したのが14:15です。乗る予定の電車は14:45発なので30分しか余裕がありませんでした。
駅のホームに行くと既に乗る予定の電車が停車していました。サマーラは大きい駅なので停車時間が長いです。今回は駅に到着してから待ち時間ゼロで電車に乗れました。
今回乗る電車はサマーラ駅を15:45発でヴォルゴグラード1駅に翌日の8:04に到着します。乗車時間は17時間19分でした。途中で時差がマイナス1時間になります。
今回予約したのはクラス「2Э」でスリッパや軽食が着くタイプのちょっといい車両です。価格も2,993RUB(5,388円)と高めなのですが快適な車両に乗りたかった事もありちょっと奮発しています。それでもワールドカップ期間中の宿泊費と交通費が含まれる事を考えると非常に格安と言えます。
サマーラからヴォルゴグラードに直行する電車でエアコン付きの車両がこれしかなかったのでこの車両を選びました。
今回は上段ベッドではなく下段のベッドを予約しています。価格的には上段の方が安いですが、せっかくなので下段ベッドも体験してみることにしました。
荷物を持ってコンパートメントに入ると既に先客が居ました。夫婦2人と子供1人のロシア人家族です。とりあえずロシア語で挨拶してみたところ、何と旦那さんは英語が話せました。ロシア人で英語が話せる人はそれ程多くないのでラッキーでした。
車中で色々話を聞いてみましたが、彼らはロシアの中央から東側に位置するノヴォシビルスクに住んでいて2日前にサマーラで行われたロシア代表の試合を観に来て、そしてヴォルゴグラードで日本対ポーランド戦を観戦してからロストフで行われるベスト16の試合を見た後に黒海でバカンスを過ごすとの事でした。
そして昨日はヴォルガ川で泳いだと言っていたのであのビーチに居たのかと驚きです。改めてロシア人って川で泳ぐんだとカルチャーショックを受けました。まあ国土が広くて海も遠いのでよく考えてみると内陸の人はそうなりますよね。ちなみにヴォルゴグラードでもヴォルガ川で泳ぐそうです。ヴォルゴグラードもサマーラもヴォルガ川の沿岸にある都市ですが、ヴォルゴグラードの方が下流にあります。
それにしてもこんな所で同じ試合を見る人達と遭遇するとは思わなかったです。そんな感じで結構コニュニケーションが取れたのでこの日の移動も快適でした。ロシア人は親切な人が多いと言うか気心が知れれば超親切なので自分の中のロシアのイメージもこの旅で大きく変わりました。
翌日はヴォルゴグラードに到着し、グループリーグ最終戦の日本対ポーランド戦を観戦します。