当サイトの県民共済住宅に関する情報は2021年9月契約、2022年4月引き渡し時点での情報を元に記載されています。

当時と現在とで仕様やルール、価格などの前提条件が異なり、記事の内容が間違っている可能性があるのでご注意ください。

私は県民共済住宅で家を新築しましたが、新築の一戸建て住宅でインターネット回線はどういう風に引き込むのかがいまいち良くわからないまま家の建設が始まってしまいました。新築でも光回線引込みのために外壁に穴を開ける必要があるのか、それとも光回線引込み用にエアコンの配管を用意する必要があるのか等の情報が意外にもありませんでした。

結論から先に言えば結果的には外壁に穴を開ける必要はありませんでした。外壁に金具や光キャビネット等を装着する必要があったのでビス止めはありましたが、外壁を貫通して屋内側へ配線を通すという事はなく家の建設時に外壁に光回線用の引込口とONU(光回線終端装置)を置く部屋までのCD管が県民共済住宅側で用意されていました。

なお、自宅のインターネット回線はNURO光を契約しました。旧宅ではauひかりを使用していて特段不満もありませんでしたが、auひかりは解約にかかる手数料が異常に高いので新居ではNURO光にしてみました。

新築の家の光回線の引き込み

はしごの先の電線引込口の横にある引込口から光回線を宅内へ引き込みます
はしごの先の電線引込口の横にある引込口から光回線を宅内へ引き込みます
このオレンジ色のCD管が光回線引込み用(家の建設中の写真)
このオレンジ色のCD管が光回線引込み用(家の建設中の写真)

戸建て住宅にインターネット回線を引き込むためにはエアコンの配管を利用するのが定番で、エアコンの配管が使えない場合は新たに壁に穴を開けるしかないと思っていましたが、新築の場合は予め外壁側に引込口を用意してそこからルーターを置きたい部屋までCD管を用意すれば新たに壁に穴を開けることなく光回線の引込みが出来ました。

県民共済住宅の場合は光回線用の引込口は多分標準で付いていると思います。インターネット回線を外壁のどの辺からどの部屋に配線したいかは契約後の監督との電気配線の打ち合わせで決めましょう。電気配線図を書く際にインターネット回線をどの部屋のコンセントに引き込むか書いておくと良いと思います。

インターネット回線を引き込む部屋は何も外壁沿いにある部屋でなくても構いません。外壁側の引込口からのCD管は天井裏を通すので配線の自由度はそれなりにありました。

屋内側の配線状況

右上の差込口が無いコンセントプレートがインターネット回線とLAN配線用です
右上の差込口が無いコンセントプレートがインターネット回線とLAN配線用です
NURO光のONUと光コンセント
NURO光のONUと光コンセント

写真の光コンセントは県民共済住宅で用意したものではなくNURO光側で用意してくれたものになります。3列タイプのコンセントプレートでも対応する光コンセントプレートがあり追加費用なしで付きました。

LANの接続口は上の写真の通りブランクチップが入っているだけなのでそこは自分で用意する必要があります。

光コンセントと各部屋までのLAN配線とONUとスイッチングハブ
光コンセントと各部屋までのLAN配線とONUとスイッチングハブ

私は宅内LANを本格的に組みたかった事もありONUとルーターを書斎に置いて書斎から各部屋へCD管を用意して各部屋へとLAN配線を行っています。

光コンセントは書斎の高さ140cm位のカウンターの上にあるので普段は目立たない位置にあります。高い位置にあると子供の手が届かないので不意にネット回線を切断される心配もありません。

光コンセントのすぐ横に電源用のコンセントがあるのでONUやスイッチングハブの電源はそこから取っています。4口コンセントを用意しましたがネットワーク機器は数も多い上消費電力量も小さいので直接コンセントに刺さずに電源タップで分岐させています。

NURO光の工事について

NURO光の場合は通常だと宅内工事と屋外工事が別日に行われます。宅内工事も屋外工事もそれぞれ立ち会いが必要になります。

宅内工事

最初に行う宅内工事は外壁の光回線の引込口から光回線を引き込む部屋までの配線と光コンセントの設置とONU(光回線終端装置)までの配線まで行います。

宅内工事は2時間位で終わりました。

外壁に光回線を支えるための金具を打ち込みました
外壁に光回線を支えるための金具を打ち込みました

私の家の場合は宅内工事の際に外壁に光回線を支えるための金具を打ち込む必要がありました。その他に写真にはありませんが光キャビネットを引込口横にビス止めされています。

屋外工事

屋外工事は電柱から宅内工事で用意した外壁側の光配線引込口に光ケーブルを接続します。こちらも1時間位で終わりました。

屋外工事が終わるとインターネットの接続が出来るようになるのでONUの電源を入れるとWANのランプが緑に点灯してインターネットに繋がるようになりました。

NURO光の良い点

回線速度が早い

fast.comでの平日昼間の回線速度
fast.comでの平日昼間の回線速度
fast.comでの平日22:30頃の測定結果
fast.comでの平日22:30頃の測定結果

私が契約したのはNURO光 G2Tの下りが最大2Gbpsの回線で、fast.comのスピードテストでは上の写真の通りの下り810Mbps、上り650Mbpsと実測値も評判通り高速でした。平日夜の割と混み合いがちな時間帯でも下り710Mbps、上り610Mbpsと昼間よりは若干の速度低下があるものの、これだけの速度が出れば全く問題ありません。

測定環境は有線LANでONU→ルーター→スイッチングハブ→PCという様な配線になり、各機器間は全てCAT6Aの10Gbps対応のLANケーブルを使用していますが、ルーター、スイッチングハブ、PCのLANジャックは10G対応ではなく1000BASE-Tの最大1Gbpsまでの物になるのでNURO光の下り最大2Gbpsの回線速度をフルに出し切れる環境ではありません。

NSD-G1000TのONUには無線LAN(WIFI)も内蔵されていて最新のWIFI6まで対応なのでWIFIアクセスポイントも別途購入する必要もありませんがWIFIの電波はあまり強くないと思います。

私の家は1階の床面積が60m2の長方形の総二階の家の2階の角付近にNSD-G1000Tを置いていますが、対角線の角の1階の部屋までは電波が届かなかったのでONU内臓のWIFI機能は止めて別途WIFIアクセスポイントを用意して使用しています。もしNSD-G1000Tの設置場所が家の角ではなく中心付近だったら問題なく家中に電波が届いたと思います。

グローバルIPアドレスが変わらない

1年半NURO光の回線を自宅にて使用していますが、一度もグローバルIPアドレスが変わらないので実質的な固定IPとして使えています。

NURO光の悪い点

ONUのルーター機能が貧弱

NSD-G1000Tの設定画面
NSD-G1000Tの設定画面

私の家のONUはソニー製のNSD-G1000TでNURO光のONUの中では「当たり」と言われている機種ですが、ONUの管理画面で設定できるルーター機能が貧弱でした。

ポートマッピング位は出来るので普通の人が普通に使う分には問題ないですが、静的ルーティングの設定が出来なかったり、IPv6関連の設定項目が少なかったりとかゆい所には全く手が届かない様な感じです。

ONUにVPNサーバーやVPNクライアント機能もないので、もし自宅でVPNサーバーを用意したい場合は別途自分で用意したVPN機能があるルーターもしくは自分で用意したVPNサーバーにONUのDMZホスト機能でパケットを転送する必要があります。

高気密を目指すなら光回線用のCD管の気密処理を忘れずに

コンセントプレートを外すとこんな感じです
コンセントプレートを外すとこんな感じです
光ケーブルが出てくるCD管を気密テープで覆って気密処理しました
光ケーブルが出てくるCD管を気密テープで覆って気密処理しました

外壁側の光回線用の引込口から室内のコンセントまでCD管が引かれていると思いますが、光ケーブルを通線した後は当然ながら外壁側のCD管の入口からコンセントボックスのCD管の出口まで外気がCD管の中を通って来るので室内側のコンセントボックス内にあるCD管の出口を気密テープや粘土等で塞いで気密処理を行いましょう。

私は上の写真のように光ケーブルが出てくるCD管を気密テープで塞いでいます。

外壁側の引込口についてはNURO光の屋内工事を行う施工業者の人に気密テープ等でCD管の隙間を塞いで貰えるように交渉するしか方法が無いと思います。運が良ければ対応してくれるかもしれません。

自分で外壁側のCD管の隙間を塞ぐ場合はバルコニーから手が届く様な安全な場所ならともかく、はしご作業になる場合は非常に危険なので止めた方が良いと思います。

新築時のインターネット回線の申込みはお早めに

新築のネット回線は家の引き渡し前後に回線工事が行われる感じで早めに手配しておくことをおすすめします。県民共済住宅で家を建てた私の場合は家の引渡日の2ヶ月位前にNURO光に申し込んで家の引渡日のすぐ後に宅内工事を行い、宅内工事の3日後に屋外工事を行い引渡から1週間後位にはネットが使えるように手配しました。

私の家の引き渡し日はGW直前の4月22日で4月は引越しシーズンという事もありネット回線の開通工事が混み合うかなと思い2ヶ月前に申し込みを行いました。結果的には2ヶ月前だと工事の日程が全然埋まっておらず選び放題だったのでちょっと早すぎた感がありましたが、1ヶ月前だと結構工事の日程が埋まってきていました。特に休みの融通が効かない人は早めに申し込んで工事の希望日を押さえておきましょう。

NURO光は結構工事が混み合っているみたいなので最低でも引き渡しの1ヶ月前には申込みをしておくことをおすすめします。家の引き渡し後にネット回線の申込みをすると回線工事の混み具合にもよりますがインターネットが繋がるまで3週間〜2ヶ月位はかかると思います。

最後に

県民共済住宅で新築時のネット回線の引込み方は意外と情報がなかった事もあり家を建てるまではどういう風にネット回線を引き込むのかが判らなかったのでモヤモヤしていました。

実際は壁に新たに穴を開けずとも配線が出来たのでホッとしましたが、光ケーブルを引き込むCD管の気密処理を忘れるとここから外気が入り込むので高気密を目指す人は注意しましょう。

NURO光については回線速度が早いので概ね満足しています。夜の回線速度が遅くて使い物にならないみたいな口コミを見ていたので不安でしたが、私の住んでいるエリアだと夜もそこまで遅くなっていないみたいなので良かったです。

NURO光のお友達紹介コード

NURO光を公式サイトの特典で申し込むならお友達紹介コードを使うと公式の特典に加えて申込者も私も5千円キャッシュバックが受けられるので先着9名までですが遠慮なく使っちゃって下さい

お友達紹介コード用のURLは「https://www.nuro.jp/hikari/intro26」でクーポンコードは「RMS0181」です。

【追記】おかげさまで上記コードは既に9名の方から申し込みがありキャッシュバックの枠が埋まりました。

コードを使用して頂いた9名の方々、ご協力ありがとうございました。

お友達紹介コードが使えるプランはNURO光 G2TとG2Dの2年契約か3年契約の縛りがあるプランになり、NURO光公式サイトの特典と併用できるので普通にNURO光の公式サイトから特典を選ぶよりも5,000円キャッシュバック分お得になると思います。