前日夜にフフホトから天津へと国内線で戻ってきて、この日は天津から北京へと移動する日です。この旅の本当の目的は翌日に北京で行われるACL予選リーグの北京国安対浦和レッズ戦を観戦する事ですが、北京行きの航空券や北京のホテルの価格と空き状況などを考慮した結果天津航空の羽田発天津経由フフホト往復のストップオーバー可能な航空券が最安だったのでこんな変な旅程になっています。
天津と北京は高速鉄道で35分程の距離という事もあり、北京入りするために天津の空港を利用するのは「プランB」として結構ありな選択になります。私は天津の空港から北京へ直行せずに1泊挟みましたが、天津浜海国際空港から北京行きの高速鉄道が発着する天津駅までは地下鉄1本で移動出来るのでもし次に北京に行く機会があれば航空券の価格次第で天津入りも検討すると思います。
今回の旅程
日付 | 予定 |
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3月10日(日) | 天津航空で羽田から天津経由でフフホトへ。Holiday Inn Hohhot泊 |
3月11日(月) | 天津航空でフフホトから天津へ。Holiday Inn Express Tianjin Dongli泊 |
3月12日(火) | 高速鉄道で天津から北京へ。TianAn Rega Hotel泊 |
3月13日(水) | 北京で北京国安対浦和レッズの試合を観戦。TianAn Rega Hotel泊 |
3月14日(木) | 北京観光後にホテル移動。Holiday Inn Beijing Shijingshan Parkview泊 |
3月15日(金) | 高速鉄道で天津へ。Crowne Plaza Tianjin Meijiangnan泊 |
3月16日(土) | 天津観光後に天津航空で羽田空港へ。機内泊 |
3月17日(日) | 帰国 |
ホテルをチェックアウトして高速鉄道が発着する天津駅まで移動
3日目はホテルの朝食を食べてからチェックアウトして路線バスで地下鉄9号線の張貴庄駅まで行き、そこから地下鉄で北京行きの高速鉄道が発着する天津駅へと向かいました。
まずは北京行きの切符を買うために有人窓口に並びます。今回はあまり人が並んでいなかったのでそれ程待たずに自分の番になりました。
窓口は中国語オンリーなので中国語が話せないと中々厳しいですが、日本人は漢字が書けるのでメモ書きがあれば何とかなると思います。私が良く使う中国の駅での切符の購入方法は、最初に自動券売機(外国人は購入不可)で乗りたい電車を選んで人数とかを入力してその画面をスマホのカメラで撮影してから窓口に並んで自分の番になったらその画面を見せて「ウォー シャン マイ チェイガ(これください)」と言ってお金を払う(クレジットカード不可、現金のみ)という方法です。この買い方で過去に何回も中国の駅で切符を購入出来ています。
私はその位の中国語なら話せるので今回は窓口で「ベイジンナン イーガレン(北京南 1人)」と言って切符を購入しました。
中国の駅で切符を購入する際は身分証明書(パスポート)が必要です。
天津駅から高速鉄道で北京南駅へ移動
窓口で切符を無事購入してセキュリティチェックを通過して搭乗ゲート前まで来た時には既にゲートが空いていて電車の発車まであまり時間が無かった事もあり天津駅構内の写真も取らずにホームまで来ました。
切符は天津駅から北京南駅までの2等大人1人が片道で54.5元(950円位)と結構安いです。中国の高速鉄道は2等でも全席指定席です。この天津駅は天津の空港からも地下鉄1本でアクセスできるので北京までの高速鉄道がこれだけ安く、更に35分で北京南駅まで行けるとなると北京入りするのに天津の空港を使うのは意外とありでした。
中国の鉄道駅は日本の駅というよりは空港に近い感じで駅構内に入るのにセキュリティチェックと身分証をチェックされてから駅構内に入り、電車が来る直前にホームへ降りるゲートが開いてホームに移動できるようになります。注意点としては身分証をチェックする自動ゲートは中国人用のICカードの身分証しか読み取れないのでパスポートしか無い外国人は自動ゲートではなく有人ゲートの列に並ぶ必要があります。
セキュリティチェックが混んでいると駅構内に入るまでに結構時間がかかるので30分位余裕を見ておくと安心です。
先頭車両の写真を撮ってから乗車しました。以前上海⇔蘇州間で高速鉄道に乗った時の車両とはデザインが異なりました。
2等の車内は3-2の座席配置でこれは日本の新幹線と変わりません。座る席は日本の新幹線の指定席と同じ様に切符に何号車の何列のA〜Eという風に印字してあるのでそれを元に自分の席へと向かいます。
車内は写真の通り新しくて綺麗です。感覚的には完全に新幹線です。写真は走行中に撮った写真でその時は時速346kmで走行していて、確認した最高速度は349km/hで日本の新幹線よりも速かったです。
そして遅延も無く35分で北京南駅に到着です。
北京のホテルにチェックイン
北京南駅で北京のSUICA的なICカードのイーカートンに20元程チャージして地下鉄に乗りました。このイーカートンは2015年のACLで北京に来た時に購入しておいた物で今回の旅でも便利に活用しています。
地下鉄を乗り継いで王府井駅まで行き、そこから徒歩でホテルまで行きました。予約したホテルはTianAn Rega Hotel(北京天安瑞嘉酒店)です。
ここはHotels.comで予約して大人1人2泊で11,458円と1泊5,729円と決して安くも無ければ特別良いホテルも無いですが立地で決めました。
というのもこの時期は丁度北京で全人代という中国国内の重要な会議が行われている期間中で市内の5つ星ホテルや4つ星ホテルの価格が高騰していた時期で、更に翌日のACLの試合が終わる時間が終電間際になり、下手な郊外にホテルを取ると公共交通機関でホテルまで戻れない可能性があるのでレッズサポーターが現地集合する予定のホテルから公共交通機関でのアクセスが良くて価格が安いホテルを予約しました。
予約した部屋は最安値の窓なしの部屋になります。部屋に入ると当然ですが窓がありません。
私はホテルの部屋が窓無しでも全然OKな人なので問題ないですが、この部屋に1泊6千円近いのはどうなのよと思います。
ネットはWIFIが無料で使えましたが速度は遅かったです。
ホテルのWIFIから試しに自宅に用意していた各種VPNサーバーに接続してみました。VPNだとSoftEtherが問題なく使えてOpenVPNとL2TP/IPsecがグレートファイアウォールでブロックされてタイムアウトしました。その他にSocksプロキシのShadowsocksRも用意したので試してみた所こちらも問題なく使えました。
なおベッドの寝心地は普通でした。
バスルームはシャワーのみです。レインシャワーが付いていてお湯はちゃんと出ました。トイレは普通の洋式でウォッシュレットはありません。
まずは紫禁城の景色を見に景山公園へ
ホテルにチェックインして荷物をバラしてから外に出て早速北京観光を始めます。この日は雲ひとつ無い青空でPM2.5の濃度も薄くて遠くがよく見える絶好の観光日和という事もあり、まず向かったのは紫禁城の景色が見渡せる景山公園です。
ホテルから景山公園まで歩けない距離ではありませんが、1元(約17円)で乗れる路線バスでさくっとショートカットしました。北京のバスは前乗り後ろ降りで、イーカートンの場合は乗る時にカードリーダーにタッチして、降りる際にも再度カードリーダーにタッチしてから降りる必要があります。
紫禁城近くのバス停で降りて徒歩で景山公園へと向かいます。
景山公園は紫禁城の北門の道路1本隔てた向かい側にあります。
景山公園に入るには入場料が必要で、チケット代は2元(約35円)で窓口で購入できますが、イーカートンがあれば窓口でチケットを買わずに直接入場ゲートにタッチして入れるようでした。
イーカートンを持っていましたが、その事を知らずに窓口でチケット買って入場ゲートから入る時にイーカートンが使えることに気づいてしまいました。
景山公園の見所は何と言っても展望台からの景色です。2015年に北京に来た時も景山公園からの景色を楽しみましたが、今日ほど爽やかに晴れていなかったので展望台からの景色がとても楽しみです。
早速正面の階段を上がって最短ルートで展望台へと向かいました。
景山公園からの紫禁城の景色を堪能
高台の上の展望台まで来ると紫禁城の敷地が一望出来ます。この景色は間違いなく入場料の2元(約35円)以上の価値があると思います。
紫禁城は2015年に一度中を観光しているので今回の旅では立ち寄るつもりはありませんが、とても見ごたえがある場所なので北京に来たなら必見の観光スポットです。
この位空が澄み渡っている日はPM2.5の濃度も薄いのでマスクは必要ありません。
ここからの景色を楽しみつつ写真を沢山撮りました。紫禁城の中も必見ですが、この景山公園からの景色も必見です。景山公園も人気の観光スポットなので観光客が沢山いて紫禁城の写真を撮っていました。
紫禁城の反対側の北側の景色です。奥にうっすら稜線が見えますが、あの辺りに万里の長城があるはずです。
中国の観光地は入場料がとても高いですが、景山公園はとてもコスパの良い観光地だと思うので北京に来て天気が良ければら是非行ってみてください。逆に雨の日や視界が悪い日はあまり良い景色でも無いのでわざわざ行く必要は無いと思います。
景山公園からの景色をじっくり楽しんだので下山しました。
シャオミの直営店に行くついでに夕食を食べに新世界百貨へ
景山公園を出て次に向かったのは新世界百貨です。ここにはシャオミの直営店の「小米之家」が入っているので店内を見たいと思っていました。この旅でスーツケースを新調したいと思っていたのと、ノートPCを買うつもりなのと、その他色々細かいものを買って帰るつもりなので予め実物を見ておきたかったので「小米之家」へと路線バスで向かいます。
実際に売られていたスーツケースを見ましたが、シャオミ製のスーツケースは数種類あり、今回狙っていたのは299元の20インチのポリカーボネート製(90分旅行箱 1A 20英寸)、399元の20インチのフロントパネルが開くポリカーボネート製(90分軽商務登机箱 米家定制)、449元の26インチのポリカーボネート製(90分旅行箱 1A 26英寸)辺りを考えていましたが、26インチは今回の55lの機内持ち込み出来ないサイズのスーツケースの代替用途としては大きすぎるし、フロントパネルが開くタイプは防水性とフロントパネルが開く必要性をそれ程感じないのでパスするとして残った20インチのスーツケースを第一候補にして色々試してかなり良かったので買うつもりでしたが、この旅に持ってきたスーツケースとの大きさを比較してみて小さすぎるかなと不安に思ったので大きな物は何も買わずに店を出ました。
そろそろ夕食の時間なのでシャオミの店を見たついでに新世界百貨の地下にあるレストラン街に火鍋のチェーン店の「呷浦呷浦」(xiabu xiabu)があったので中に入ってみました。
私は辛いのは苦手なので「ザ・火鍋」みたいな真っ赤なスープみたいなのは勘弁なのですが、辛くないスープもあったのでそれを注文しました。
注文方法は注文用の用紙を配られるのでその中にある食べたい物にチェックを入れて店員さんに渡して支払うだけです。とりあえず肉と野菜のセットメニューみたいなのがあったので頼んでみました。実は初火鍋なので何を頼んで良いかわからないですが、辛くて食えないリスクは避けたいので無難っぽい物を注文しました。
スープは辛くないスープを選び、肉は羊肉です。タレや箸類はセルフで店内のタレコーナーに取りに行きます。
運ばれてきた物を見る限りとても美味しそうです。これをしゃぶしゃぶして食べました。
肝心の味の方はバッチリ美味しいです。これで55元と日本円で1,000円以下なので嬉しいですね。チェーン店という事もあり、敷居が高くなく気軽に1人でも入れて清潔感もあるのでとても満足できました。もし北京にまた来ることがあればこのチェーン店はまた利用すると思います。
夜の王府井を散策
食後はホテルのある王府井エリアまで戻ってから夜の王府井エリアの散策を楽しみました。王府井は北京の繁華街というか観光地なので夜でも活気があります。
王府井小吃街という有名な小路を散策しましたが、ここら辺の屋台は衛生面がヤバい感じがするので特に買食いはしませんでした。私は中国にもう何度も来ていますが、未だに屋台で飯を買って食べる勇気はありません。
そんな感じでホテルへ戻るついでに夜の王府井を散策してからホテルへと戻ってこの日は終了です。
翌日はいよいよACLの北京国安対浦和レッズの試合日です。