初日に羽田空港から天津経由でフフホトへとやって来ました。2日目は夕方の便でフフホトから天津へと戻ります。この日は純粋な移動日として想定していて、17:20発の国内線なので午前中と昼過ぎ位まではフフホトの街歩きを楽しんでから空港へ行こうと思っていました。
ですが、旅程を組んでいる時にはまさか天津航空の国内線が4時間も遅延する事になるとは思いませんでした。
今回の旅程
日付 | 予定 |
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3月10日(日) | 天津航空で羽田から天津経由でフフホトへ。Holiday Inn Hohhot泊 |
3月11日(月) | 天津航空でフフホトから天津へ。Holiday Inn Express Tianjin Dongli泊 |
3月12日(火) | 高速鉄道で天津から北京へ。TianAn Rega Hotel泊 |
3月13日(水) | 北京で北京国安対浦和レッズの試合を観戦。TianAn Rega Hotel泊 |
3月14日(木) | 北京観光後にホテル移動。Holiday Inn Beijing Shijingshan Parkview泊 |
3月15日(金) | 高速鉄道で天津へ。Crowne Plaza Tianjin Meijiangnan泊 |
3月16日(土) | 天津観光後に天津航空で羽田空港へ。機内泊 |
3月17日(日) | 帰国 |
ホテルをチェックアウトしてフフホトのイスラム街へ
2日目はまず朝起きてホテルの朝食を食べました。今回は朝食付きプランでの宿泊なので朝はがっつり食べました。朝食ビュッフェは中華、モンゴル、西洋というバリエーションも結構豊富で中々美味しかったです。モンゴル風の紅茶があったので試してみましたが塩味が強くて私の口には合いませんでした。
この旅で唯一内モンゴル感を感じたのはモンゴル風の紅茶を飲んだ時だけでした。
朝食を終えて部屋に戻ると天津航空から今日の天津行きのフライトが機材トラブルで17:20発が20:00発に遅延すると言うメールが来ていました。GMAILなので通常中国国内だとメールが受信できませんが香港ローミングのSIMだったのでメールが受信できています。
中国に行くにあたって一応VPNやShadowsocksも自宅のサーバーとして使っている小型PCに準備しておきましたが今回はどちらも使えています。中国からのVPNはL2TPやPPTP、OpenVPNの様な一般的なプロトコルだとグレートファイアウォールにブロックされますが、IKEv2、OpenConnectでは接続できました。VPNではないですが、SocksプロキシのShadowsockも使えました。これらのプロトコルは滞在する都市や時期によって規制されたりされなかったりがあるので確実性はありません。
20時発だと天津空港から今夜泊まるホテルまでの終電や終バスに乗れるか微妙な時間帯です。タクシーは高いので出来れば勘弁願いたい所です。
この日は朝食を食べてチェックアウトしてホテルに荷物を預けてちょっとフフホトの街を散策してから空港に行こうと思っていましたが、フフホトの滞在時間が伸びたので何をして過ごそうか悩みます。昨日1日だけフフホトを観光してみましたが、正直草原に行けない時期のフフホトは観光的な魅力がある場所ではないと思ったのでこれから何をしようか本気で悩みました。
チェックアウトする際にフロントで空港までの無料送迎をやっているとの張り紙があったので17時で予約できるか聞いた所OK頂いたのでホテルに荷物を預けてから送迎の時間までフフホトの街を歩いてみます。
まず向かったのは昨日通りがかったモスクがある辺りのイスラム街のエリアです。ここはホテルから徒歩数分なので行きやすかった事もありとりあえず行ってみました。
新しいモスクと昔からあるモスクがありましたが、新しいモスクは閉まっていたので昔からあるモスクに入ってみます。漢字とアラビア語の融合が何とも異文化な感じがして歴史を感じさせます。
モスクの敷地内は別世界というか中央アジアの香りがプンプンする様な不思議な感じで「ここ本当に中国?」って感じですね。中国と言うよりも「何とかスタン」みたいな雰囲気です。(○○スタン系の国にはまだ行ったことないけど、想像でなんとなく)
モスクの建物の中の写真を1枚だけ撮りましたがとてもじゃないけど写真を撮れるような雰囲気では無かったのですぐに退散しました。
フフホトの観光名所の五塔寺へ
イスラム街に行った後は五塔寺を見に路線バスと徒歩で移動します。
五塔寺の敷地に到着して中に入ろうとしましたが閉まっていて中に入れませんでした。外から写真を撮って退散します。フフホトは観光資源が沢山ある街ではないのでもうこの時点でネタ切れです。
前日に空港からのバスの車窓で見かけた内モンゴル博物館に行こうかなと思っていましたが、そこも月曜休館だったので閉まっていることが判明して本格的にどうやって時間を潰そうか悩みます。
何もすることがなかったので青城公園へ
本気でネタ切れだったのでフフホトのシャオミの直営店に行ってみたりした後はフフホト中心部にある青城公園を散策しました。青城公園は前日に行った場所ですが、チラ見しただけだったので今日はじっくり散策してみました。
フフホトの気温はこの旅で行った北京や天津よりも明らかに低く、0℃前後で池や川が凍っていたのが印象的です。北京や天津はフフホトよりは暖かく川が凍っているような事はありませんでした。
フフホトの市街地は他の中国の都市と同じ様に高層マンションが立ち並んでいます。内モンゴル自治区なのでもっとモンゴル感があるのかなと思っていましたが、実際は近代化された都市でモンゴル語みたいな文字が漢字と併記されている位でゲルが沢山立ち並んでいたり馬がその辺に放牧されていたりみたいな事はありませんでした。
冬は草原に行くツアーもないので冬に観光しに行く街ではないと思います。夏になれば草原へのツアーもあるのでもっと楽しめると思います。内モンゴル博物館も規模が凄かったので行ってみたいと思いましたが休館日で行けずに残念でした。
ホテルから無料送迎車で空港へ
17時に予約したホテルから空港への無料のシャトルバスに乗るために16時半頃にホテルに戻ると、その位のタイミングで天津航空からフライトの出発時間が変更になったというメールが再度来ました。本来17:20発のフライトが今朝のメールで20:00発に延期され、今度は20:00発が21:00に延期されるとの事で完全に天津の空港から今夜予約してあるホテルへの終電と終バスが終わってしまっている時間になりタクシー移動が確定しました。
ホテルのレセプション付近の公共スペースに座って無料のお茶を頂きながら送迎車が来るのを待っていると、17時前に準備が出来たとフロントスタッフから告げられて送迎車へ。
てっきり無料なので各ホテルに立ち寄りながら空港まで行くようなミニバスやハイエースみたいな相乗りのバンの様な車を想像していましたが、そこに停まっていた車はAudiの黒い高級セダンでした。しかも乗客は私1人で貸し切りです。
この時は「すげー!マジかよww」というサプライズ感よりも、これ本当に無料なのかな?一応空港までのフリートランスファーって伝えたけど「フリー」の部分が伝わってなかったのかな?空港に着いて200元とか取られたらどうしようとか内心かなりビビりながら笑顔で車に乗り込みます。
車内は高級車という事もあり非常に快適な移動になりました。車に乗って40分程で空港に到着し、運転手にお礼を言って下車しました。そしてお金を請求されることも無く無事空港に到着です。まさか往路の1元(17円)の路線バスよりも安くて快適な移動手段があったなんて驚きです。
ホリデイインフフホトには朝食込みで1泊424.35元、日本円で7,357円しか払っていないにも関わらず、そこそこ広くて快適な部屋と英語もバッチリ通じるサービス、種類豊富で結構美味しい朝食ビュッフェにウェルカムフルーツと高級車で空港までのプライベート送迎と盛り沢山のハイクオリティなサービスを受けられて最高でした。
フフホト白塔国際空港に到着し、チェックインをする際に天津航空の天津行きが私が予約していた便の他にもう1便早い時間にあったのでそれに振替出来ないか聞いてみましたがダメでした。
空港に到着したのが18時前で3時間位空港内で適当にスマホをいじって時間を潰して実際に飛行機に搭乗したのは21:20頃です。フフホトから天津は1時間25分位のフライトなのでこの時点で終電と終バスの後に天津浜海国際空港に到着するのでホテルまでのタクシー利用が確定しました。
天津に到着後タクシーでホリデイインエクスプレス天津東麗へ
天津でもIHG系のHoliday Inn Express Tianjin Dongli(ホリデイインエクスプレス天津東麗)という国際的ホテルチェーンのビジネスホテルを予約しています。フフホトのHoliday Innと同系列でHoliday Inn Expressはホリデイインよりも簡素なサービスで低価格で朝食込みというのが売りのホテルブランドになります。
天津浜海国際空港からHoliday Inn Express Tianjin Dongliは車で7km位の距離でそこまで遠くはありません。どうせこの日は夜に着くので空港から近くてこの日天津で予約可能なIHG系ホテルの中でも最安値クラスのこのホテルを1泊364.38元(6,299円)で予約しましたが結果的にタクシー移動になったので空港から近いホテルで本当に良かったと思います。
天津の空港に到着して荷物を受け取って空港の外に出た時は23時丁度位で空港のタクシー乗り場でタクシーを捕まえて15分程でホテルへと到着しました。最短距離でホテルまで行ったにも関わらずタクシー代は63元(約1,100円)で距離の割にちょっと高いなと感じましたが、15分ほどでホテルに着いたし寄り道とか遠回りされたわけではないので良しとしましょう。
公共交通機関だと本来100円以下で移動できる所が無駄な出費になってしまいました。
ホテルに入りチェックインしましたが、英語があまり通じません。禁煙ルームをリクエストしていましたが通された部屋はベッドやリネン類にタバコ臭が染み付いています。ベッドの質も安っぽい固めのスプリングでとてもホリデイインエクスプレスのブランドの標準に達していません。
そして壁が薄いのかホテルの前の通りのロードノイズが結構あります。これは久々に大ハズレのホテルを引き当てました。これで1泊6千円以上です。正直2千円か3千円位のクオリティです。このクオリティ差は先程まで滞在していたフフホトのホリデイインが恋しくなります。
バスルームもホリデイインエクスプレスなのでシャワーブースのみです。これは中国や他国のホリデイインエクスプレスでは普通なので問題ありませんが、写真のように清潔感はあまりありません。
ただ、ウェルカムフルーツがあったのは正直驚きました。中国のIHG系ホテルではゴールド会員以上だとウェルカムフルーツが貰えるっぽいですが、ホリデイイン以上のブランドのホテルで貰えると勝手に思っていたのでホリデイインエクスプレスでも貰えたのは驚きです。2年前に上海のホリデイインエクスプレスに泊まった時はウェルカムフルーツなんて貰っていなかったと思います。
良かったのはこのウェルカムフルーツだけで他は色々酷いホテルでした。IHG系ホテルを愛用している私ですが、天津に来た時はこのホテルにはもう泊まらないと思います。私はこれまでに中国国内のホリデイインエクスプレスに何度か泊まっていますが私が泊まった中ではここが一番酷いホリデイインエクスプレスブランドのホテルでした。
この日はフフホトから天津への移動日として考えていましたが、まさか飛行機が4時間も遅延するとは思わなかったので色々困りました。この日の一番のハイライトはホリデイインフフホトでの無料空港送迎でした。
とりあえず無事天津入り出来たので翌日の北京への移動も問題無さそうです。