今月分から電気料金プランを東京電力のスマートライフSからまちエネの毎晩充電し放題!プラン(EVオーナー向けの電気料金プラン)に変更しました。

このプランは東京電力の従量電灯BやスタンダードSと同じ従量単価の価格設定ながら、深夜1時から5時までの時間帯の電気使用量が定額になっており、その時間帯は電力を実質使い放題(再エネ賦課金や燃料費調整額は実際の使用量に応じてかかります)みたいなEVオーナー向けの電気料金プランです。

この電気料金プランだとEV以外にもオール電化との相性も非常に良さそうなので8月分から切り替えてみました。

電力会社の切り替えで果たしてどれ位電気代が節約できたのか見ていきます。

2022年8月分の電気代

2022年8月分の電気代
2022年8月分の電気代

先月まではエコキュートの炊き上げや食洗機、EVの充電を晴れた日の昼間に行い太陽光発電の電気を自家消費していましたが、今月からはエコキュートを深夜に炊き上げる様にして、食洗機やEVの充電も深夜1時から5時までの間に集中的に行うように変更した事もあり電力消費量が474kWhとかなり多くなっています。

電気代自体は14,051円と使用量の割には安くなっています。この金額は太陽光発電の自家消費分を含んでいますが、売電収入の分は差し引いていません。

2022年8月の太陽光発電の売電収入

2022年8月分の売電収入
2022年8月分の売電収入

2022年8月分の太陽光発電の売電収入は昼間の電力消費量を抑えた事もあり7,000円を超えました。

買電分の14,051円から太陽光発電の売電分の7,089円を差し引いた6,962円が2022年8月分の実質的な電気代になります。

先月分との電気代の比較

年月
[A]
電力使用量
(kWh)
[B]
燃料費調整額
(円/kWh)
[C]
電気代
(円)
[D]
売電量
(kWh)
[E]
売電収入
(円)
[F]
月間合計
日照時間
(時間)
[G]
実質電気代
(円)
[H=D-F]
電力会社
料金プラン
2022年7月3974.1514,3912724,624163.39,767東京電力
スマートライフS
2022年8月4745.114,0514177,089140.96,962まちエネ
毎晩充電し放題!プラン
電気代と売電収入の比較

先月と今月の電気代と売電収入の数値を表にまとめてみました。

8月の方がトータルの電力消費量が増えていて更に燃料費調整額が1円近く値上がりしているにも関わらず、支払う電気代が減っていて更に売電収入が増えた関係で実質電気代が7月分よりも2,800円位安くなっていて月7,000円位で済んでいます。

私の家は4人家族で常に誰かしら在宅していて24時間エアコンをつけっぱなしで家中冷やしていて、更にオール電化住宅で海外製食洗機があり、車がEV(電気自動車)と普通の家よりも電気を多く使っていますが、実質的な電気、ガス、ガソリン代が7千円で済んでいるのは驚きです。

ここまで電気代を下げられた理由

  • 太陽光発電の自家消費と売電収入
  • 最適な電気料金プランの選択
  • 高気密高断熱住宅の性能
  • 窓の外側での日射遮蔽が出来ている
  • エアコンファーストな家の間取り
  • 高効率な小さい畳数のエアコンを使った全館冷房

これらの6つの要素が噛み合った結果、生活の質を下げずに電気代を安く出来たと思っています。特に大きいのが太陽光発電と電気料金プランの選択でこの2つだけでも実質2万円近く変わっていると思います。

燃料費調整額が高騰している昨今だと基本的に太陽光発電は乗せた方が10〜15年単位で見ると得する(太陽光発電のkW単価が税込27万円程度で試算)ので新築の際は太陽光発電オプションを入れるか家の引き渡し後に10年後に無償譲渡される無料太陽光を乗せておくと月々の支払いが抑えられます。

太陽光発電の収支

2022年8月の太陽光発電データ
2022年8月の太陽光発電データ

2022年8月の太陽光発電の電力モニターのデータです。私の家は5.112kWの太陽光発電パネルがほぼ真南側の切妻屋根の上に乗っていて周囲に遮蔽物はありません。

年月発電量
(kWh)
[A]
消費電力量
(kWh)
[B]
実際の
買電量
(kWh)
[C]
自家消費
電力量
(kWh)
[D=B-C]
昼間
電気代単価
(円)
[E]
再エネ
賦課金
(円/kWh)
[F]
燃料費
調整額
(円/kWh)
[G]
自家消費分
(円)
[H=D×(E+F+G)]
売電量
(kWh)
[I]
売電単価
(円/kWh)
[J]
売電価格
(円)
[K=I×J]
利益
(円)
[L=H+K]
2022年5月57366037928125.803.452.748,989.19291008,989.19
2022年6月61968334733625.803.452.9710,825.92283
(72.6)
0
(17)
1,234.212,060.12
2022年7月61869740129625.803.454.159,886.4322175,45515,341.4
2022年8月59773449723725.803.455.18,140.95360176,12014,260.95
合計2,4072,7741,6241,15037,842.46754.612,828.250,651.66
2022年5月〜8月の太陽光発電の収支(電気料金プランは東京電力のスマートライフSの前提)

8月は昼間に電気をあまり使わなかったので自家消費分が減少して売電が増えた影響で7月よりも利益が減っていますが、それでも自家消費分と売電分合わせると大体月14,000円以上は太陽光発電で賄えているので年間で15万円以上は回収出来そうです。

太陽光発電のオプション代が税込139万円だったのでこのペースで行けばFIT期間の10年以内に元が取れそうです。

8月分の電気使用量で電力会社別の電気料金プランを比較

時間帯月間合計
電力使用量
(kWh)
電気代が安くなるプラン
23〜翌日1時54.2九電みらいエナジー Nプラン
1〜5時206.7東京電力 スマートライフS
まちエネ 毎晩充電し放題!プラン
九電みらいエナジー Nプラン
5〜6時16.1東京電力 スマートライフS
九電みらいエナジー Nプラン
6〜7時6.9九電みらいエナジー Nプラン
7〜23時190.5
合計474.4
2022年8月分の時間帯別電力使用量の合計

2022年8月分の時間帯別の電力使用量を合計し、時間帯別で電気代単価が変わるオール電化向けの料金プランも含めて電気代を比較してみます。

上の時間帯別電力消費量はまちエネの契約者の管理画面から毎日30分毎の電力消費量のCSVファイルをダウンロードして表計算ソフトで時間帯別に集計しました。

5段階に分けたのは23〜7時まで安い九電みらいエナジー Nプランと、1〜6時まで安い東京電力のスマートライフSと1〜5時まで安いまちエネの毎晩充電し放題!プランを正確に試算するためです。

電力会社
料金プラン
特徴基本料金
(60A)
深夜以外
kWh単価
深夜帯
kWh単価
深夜帯
東京電力
従量電灯B
1,71619.88(〜120kWh)
26.48(120〜300)
30.57(300〜)
東京電力
スタンダードS
1,71619.88(〜120kWh)
26.46(120〜300)
30.57(300〜)
東京電力
スマートライフS
オール電化1,71625.8017.781:00〜6:00
九電みらいエナジー
N(ナイト)プラン
オール電化1,711.1425.2617.7223:00〜7:00
中国電力
シンプルコース
026.09
まちエネ
毎晩充電し放題!プラン
EV1,71619.88(〜120kWh)
26.48(120〜300)
30.57(300〜)
01:00〜5:00
主な電力会社の料金プラン
電力会社
料金プラン
基本料金
(円)
[A]
実使用量
(kWh)
[B]
昼間
使用量
(kWh)
[C]
昼間
合計
(円)
[D]
深夜
使用量
(kWh)
[E]
深夜
合計
(円)
[F]
電力料
合計
(円)
[G=A+D+F]
燃料費
調整額
(円/kWh)
[H]
再エネ
賦課金
(円/kWh)
[I]
燃料費
再エネ
合計
(円)
[J=B×(H+I)]
合計
(円)
[K=G+J]
東京電力
従量電灯B
1,71647447412,471.1814,187.185.13.454,052.718,239
東京電力
スタンダードS
1,71647447412,467.5814,183.585.13.454,052.718,236
東京電力
スマートライフS
1,7164742516,475.82223,947.1612,138.965.13.454,052.716,191
九電みらいエナジー
N(ナイト)プラン
1,711.144741904,799.42835,014.7611,525.35.13.454,052.715,578
中国電力
シンプルコース
047447412,366.6612,366.665.13.454,052.716,419
まちエネ
毎晩充電し放題!プラン
1,7164743378,283.0909,999.095.13.454,052.714,051
7月分の電気代をオール電化用のプランで比較

電力会社の主要料金プランに当てはめてみました。夜間の電力消費量が多いのでやはりまちエネの毎晩充電し放題!プランが最安になりました。

先月まで契約していた東京電力のスマートライフSだとまちエネの毎晩充電し放題!プランと比べて2,160円も高くなっていたので電力会社を乗り換えた成果が出ました。

最後に

8月分の電気使用量は474kWhでしたが、深夜帯の時間を除いた実質的な電気使用量は337kWhで実質的に137kWh分がkWh単価ゼロ円で燃料費調整額と再エネ賦課金分だけで使えた事になります。

過去記事の「東京電力エリア内の60A契約で一番安い電力会社を検証しました」で電力会社の乗り換えを検討した際にこんなに安くなる電力会社は無かったので私の場合はまちエネの毎晩充電し放題!プランに乗り換えて正解でした。

電気代のシミュレーション結果を見ても他の電気料金プランは1,500〜4,000円も高くなるのでまちエネの毎晩充電し放題!プランのお得度が際立っているので東京電力エリアのEVオーナーの電気料金プランはまちエネの毎晩充電し放題!プランが現状最強かもしれません。

オール電化ではないガス併用住宅だと深夜帯の定額使い放題の時間を有効活用しにくいので毎晩充電し放題!プランの旨味が減ってしまいますが、EVを所有していて日常的に乗っているなら東京電力の従量電灯BやスタンダードSの料金プランよりは絶対に得になるので乗り換えるべきです。