新居に引越してから約3ヶ月経過して快適に生活できていますが5月、6月の電気代が予想以上に高かったのでもっと電気代を抑えたいと思っています。

新築した家が東京電力エリア内でオール電化住宅なので東京電力のスマートライフSを契約していますが、私のライフスタイルだと電気代が安い深夜帯の時間をあまり有効活用できておらず電気代が高いのでオール電化専用のプランだけではなく普通の料金プランも含めて調査してみました。

実際にオール電化向けの料金プランと普通の料金プランでいくら位差が出るのかは計算したことが無かったのでこの機会に良さそうな電力会社を大手中心に良さそうな会社を何社かピックアップして実際の所どれ位安くなるのかを比較したので参考にしてみて下さい。

結論から言うと、オール電化向けプランだと電気代が安い時間帯が長い九電みらいエナジーのNプラン、オール電化以外のプランだと基本料金ゼロ円の中国電力のシンプルコースが2022年7月時点では最強でした。

東京電力の従量電灯B相当の料金プラン

電力会社プラン基本料金
(60A契約)
kWh単価
(〜120kWh)
kWh単価
(120〜300kWh)
kWh単価
(300kWh〜)
東京電力スタンダードS1,71619.8826.4630.57
東京ガス基本プラン1,71619.7825.2927.36
東急でんき従量電灯B1,55119.7726.3628.95
九電みらいエナジー基本プランM1,45223.7323.7326.48
関西電力はぴeプラス80319.7826.0528.11
CDエナジーダイレクトベーシックでんき1,605.9619.7825.4726.38
東京電力の従量電灯B相当の電力プラン

東京電力エリア内で東京電力の従量電灯BもしくはスタンダードSと似たような料金プランで東電よりもそれなりに安くなりそうな電力会社を4社ピックアップしてみました。

表の太字は各項目で一番良い数値です。表のkWh単価は消費税を含んだ金額です。

基本料金ゼロ円の各社プラン

電力会社プラン基本料金kWh単価月額最低料金
楽天エナジー楽天でんき プランS029.45
looopでんきおうちプラン028.80
ONEでんきスタンダードプラン028.80
ソフトバンク自然でんき026.48
中国電力シンプルコース026.093,300
基本料金無料の電力プラン

東京電力エリア内で基本料金がゼロでkWh単価が一律の料金プランでどうなるかも計算してみます。

基本料金がゼロ円だと電力使用量が少ない場合はメリットが大きそうですが、家族が多かったりオール電化住宅の様な沢山電力を使う家の場合は逆に高くなりそうな感じがするので、月の電力使用量が何kWh位から割高になるのか興味深いです。

東京電力エリア内で60A契約の電気使用量別シミュレーション

電力会社プラン150kWh200kWh250kWh300kWh350kWh400kWh
東京電力スタンダードS4,895.46,218.47,541.48,864.410,392.911,921.4
東京ガス基本プラン4,848.36,112.87,377.38,641.810,009.811,377.8
東急でんき従量電灯B4,714.26,032.27,350.28,668.210,115.711,563.2
九電みらいエナジー基本プランM5,011.56,198.07,384.58,571.09,895.011,219.0
関西電力はぴeプラス3,958.15,260.66,563.17,865.69,271.110,676.6
CDエナジーダイレクトベーシックでんき4,743.666,017.167,290.668,564.169,883.1611,202.16
楽天エナジー楽天でんき プランS4,417.55,890.07,362.58,835.010,307.511,780.0
looopでんきおうちプラン4,320.05,760.07,200.08,640.010,080.011,520.0
ONEでんきスタンダードプラン4,320.05,760.07,200.08,640.010,080.011,520.0
ソフトバンク自然でんき3,972.05,296.06,620.07,944.09,268.010,592.0
中国電力シンプルコース3,913.55,218.06,522.57,827.09,131.510,436.0
電力使用量に応じて基本料金と従量単価を計算(150〜400kWh)

表の見方はどの電力会社の料金プランだと月の電力使用量が○○kWhだったら何円みたいな感じです。例えば月の電力使用量が300kWhで東京電力のスタンダードSの場合は再エネ賦課金や燃料費調整額を含まない電気代が8,864.4円で中国電力のシンプルコースだと7,827.0円になります。

電力会社プラン450kWh500kWh550kWh600kWh650kWh700kWh
東京電力スタンダードS13,449.914,978.416,506.918,035.419,563.921,092.4
東京ガス基本プラン12,745.814,113.815,481.816,849.818,217.819,585.8
東急でんき従量電灯B13,010.714,458.215,905.717,353.218,800.720,248.2
九電みらいエナジー基本プランM12,543.013,867.015,191.016,515.017,839.019,163.0
関西電力はぴeプラス12,082.113,487.614,893.116,298.617,704.119,109.6
CDエナジーダイレクトベーシックでんき12,521.1613,840.1615,159.1616,478.1617,797.1619,116.16
楽天エナジー楽天でんき プランS13,252.514,725.016,197.517,670,019,142.520,615.0
looopでんきおうちプラン12,960.014,400.015,840.017,280.018,720.020,160.0
ONEでんきスタンダードプラン12,960.014,400.015,840.017,280.018,720.020,160.0
ソフトバンク自然でんき11,916.013,240.014,564.015,888.017,212.018,536.0
中国電力シンプルコース11,740.513,045.014,349.515,654.016,958.518,263.0
電力使用量に応じて基本料金と従量単価を計算(450〜700kWh)

東京電力エリア内の60A契約で電力使用量別に各電力プランの基本料金+従量料金で150kWh〜700kWhまで50kWh単位で電気代を計算してみました。150kWhや200kWhの列は電力使用量で何kWhだったら基本料金を含めて何円という感じで50kWh刻みで表を作成しています。

計算式は150kWhなら【基本料金+(〜120kWhまでの単価×120)+(120〜300kWhまでの単価×30)】として計算し、500kWhなら【基本料金+(〜120kWhの単価×120)+(120〜300kWhの単価×180)+(300kWh〜の単価×200)】という計算で電気代の総額を計算しています。

なおこの表の電気代には再エネ賦課金や燃料費調整額は含まれていません。そして各社独自のポイント還元や割引サービス等も考慮していません。あくまで支払う実費のシミュレーションで実質価格でのシミュレーションではありません。

計算結果を見ると中国電力のシンプルコースが150〜700kWhのどの使用量でも最安になるという結果でした。ソフトバンクの自然でんきも2番目に安く、3番目は関西電力のはぴeプラスと基本料金がゼロ円もしくは安い料金プランが強い格好になります。

ただ、基本料金ゼロ円の楽天でんきが意外と高かったりするので、電力会社の乗り換えでより安い料金プランを選ぶなら基本料金が無料もしくは半額位で、MAX(3段階目)のkWh単価が安いプランを選ぶと失敗が無さそうです。

60A契約の東京電力のスタンダードS基準でどれだけ安くなったか

上の表だと月の再エネ賦課金と燃料費調整額を除いた電気代を記載しているだけで、実際に東京電力のスタンダードSと比べて何円安くなったかが見づらいのでスタンダードSとの差額だけを分けて表にしてみました。

電力会社プラン150kWh200kWh250kWh300kWh350kWh400kWh
東京電力スタンダードS000000
東京ガス基本プラン47.1105.6164.1222.6383.1543.6
東急でんき従量電灯B181.2186.2191.2196.2277.2358.2
九電みらいエナジー基本プランM-116.120.4156.9293.4497.9702.4
関西電力はぴeプラス937.3957.8978.3998.81,121.81,244.8
CDエナジーダイレクトベーシックでんき151.74201.24250.74300.24509.74719.24
楽天エナジー楽天でんき プランS477.9328.4178.929.485.4141.4
looopでんきおうちプラン575.4458.4341.4224.4312.9401.4
ONEでんきスタンダードプラン575.4458.4341.4224.4312.9401.4
ソフトバンク自然でんき923.4922.4921.4920.41,124.91,329.4
中国電力シンプルコース981.91,000.41,018.91,037.41,261.41,485.4
電力使用量に応じて基本料金と従量単価を計算(150〜400kWh)

この表の見方ですが、例えば月の電力消費量が150kWhの時は東京ガスの基本プランだと東京電力のスタンダードSよりも47.1円安くなり、九電みらいエナジーの基本プランMだと東京電力のスタンダードSよりも116.1円高くなるという感じです。

電力会社プラン450kWh500kWh550kWh600kWh700kWh800kWh
東京電力スタンダードS000000
東京ガス基本プラン704.1864.61,025.11,185.61,346.11,506.6
東急でんき従量電灯B439.2520.2601.2682.2763.2844.2
九電みらいエナジー基本プランM906.91,111.41,315.91,520.41,724.91,929.4
関西電力はぴeプラス1,367.81,490.81,613.81,736.81,859.81,982.8
CDエナジーダイレクトベーシックでんき928.741,138.241,347.741,557.241,766.741,976.24
楽天エナジー楽天でんき プランS197.4253.4309.4365.4421.4477.4
looopでんきおうちプラン489.9578.4666.9755.4843.9932.4
ONEでんきスタンダードプラン489.9578.4666.9755.4843.9932.4
ソフトバンク自然でんき1,533.91,738.41,942.92,147.42,351.92,556.4
中国電力シンプルコース1,709.41,933.42,157.42,381.42,605.42,829.4
電力使用量に応じて基本料金と従量単価を計算(150〜400kWh)

月の電力使用量が200kWh以上の家庭で東京電力の従量電灯BもしくはスタンダードSプランの人はこの中のどのプランに移行しても電気代が安くなることがわかります。特に電力使用量が450kWh以上だと電力会社によっては月2千円以上安くなり、年間で2〜3万円も安くなるので電力会社の乗り換えメリットが非常に大きく今すぐにでも乗り換えを検討すべきです。

それにしても中国電力のシンプルコースだとどの使用量でも月1,000円以上安くなるので非常に魅力的です。もし私の家がオール電化住宅でなければ今すぐに切り替えたと思います。

東京電力エリア内で60A契約のオール電化の料金プラン

電力会社プラン基本料金昼間のkWh単価深夜帯のkWh単価深夜帯の時間
東京電力スマートライフS1,71625.8017.781:00〜6:00
九電みらいエナジーN(ナイト)プラン1,711.1425.2617.7223:00〜7:00
東急でんきスマートナイトプラン1,544.4025.6917.671:00〜6:00
HTBエナジーぜんぶでんき1,71625.2817.781:00〜6:00
丸紅新電力ナイトおとくプラン1,38625.8017.781:00〜6:00
オール電化向けプラン

東京電力エリア内で60A契約のオール電化向けのプランは東京電力のスマートライフSと単価設定が同一の会社が多く、わざわざスマートライフSから乗り換えるメリットが薄い電力会社ばかりで選択肢が少ないです。その中でもある程度金銭面でメリットがありそうな4社をピックアップしました。

この中だと九電みらいエナジーのN(ナイト)プランが深夜帯の時間が23:00〜7:00までと他のプランよりも3時間長いので東京電力のスマートライフSから乗り換える価値があります。東急でんきのスマートナイトプランも基本料金とkWh単価が微妙に安いので東京電力のスマートライフSと比べて年間2〜3千円位は節約になるかもしれません。丸紅新電力のナイトおとくプランも基本料金が330円安くなるのでスマートライフSよりも年間3,960円節約になるのでこの位節約できるなら乗り換えても良いのかなとも思います。

東京電力エリア内のオール電化向けプランの使用量別電気料金比較

電力会社プランオール
電化
150kWh
(深夜20%)
150kWh
(深夜40%)
200kWh
(深夜20%)
200kWh
(深夜40%)
250kWh
(深夜20%)
250kWh
(深夜40%)
300kWh
(深夜20%)
300kWh
(深夜40%)
東京電力スマートライフS5,345.45,104.86,555.26,234.47,765.07,364.08,974.88,493.6
九電みらいエナジーN(ナイト)プラン5,160.844,934.646,310.746,009.147,460.647,083.648,610.548,158.14
東急でんきスマートナイトプラン5,157.34,916.76,361.66,040.87,565.97,164.98,770.28,289.0
HTBエナジーぜんぶでんき5,283.05,058.06,472.06,172.07,661.07,286.08,850.08,400.0
丸紅新電力ナイトおとくプラン5,015.44,774.86,225.25,904.47,435.07,034.08,644,88,163.6
東京電力スタンダードS×4,865.44,865.46,218.46,218.47,541.47,541.48,864.48,864.4
関西電力はぴeプラス×3,958.13,958.15,260.65,260.66,563.16,563.17,865.67,865.6
中国電力シンプルコース×3,913.53,913.55,218.05,218.06,522.56,522.57,827.07,827.0
オール電化用の電気プラン150〜300kWhまで

オール電化の契約プランと参考までにオール電化ではない普通の電気プランの一部を表に追加してみました。

オール電化の場合電気代が安い深夜の時間帯に電力を主に使うと思いますが、深夜帯に電力をあまり使わない場合の「深夜20%」と深夜電力を活用する「深夜40%」とで分けて計算してみました。深夜40%だと月の電気使用量の割合が昼間(オール電化の深夜帯以外)が60%で深夜帯が40%で、深夜20%だとオール電化用プランの深夜帯以外の電気使用量が80%で深夜帯は20%みたいな感じです。

私の場合は太陽光発電があるのでエコキュートを昼間に稼働させていて深夜帯の電気使用量が少ないため深夜25%に該当しますが、普通にエコキュートを深夜帯に動かすようなライフスタイルだと深夜50%に該当すると思います。

九電みらいエナジーのN(ナイト)プランに関しては他のオール電化用のプランよりも深夜帯の時間が少し長いので単純比較出来ませんが、とりあえず深夜帯をそれぞれ10%長くして深夜20%は30%、深夜40%は50%で計算しました。

オール電化のスマートライフSとオール電化でなくても加入できるスタンダードSは消費電力が少ないとスタンダードSの方が安いですが、250〜300kWh位でスマートライフSと逆転してオール電化用のプランの方が安くなりました。

オール電化で毎月の消費電力が300kWh以下の場合はオール電化用のプランよりも基本料金ゼロのプランの方が安く済みそうです。

電力会社プランオール
電化
350kWh
(深夜20%)
350kWh
(深夜40%)
400kWh
(深夜20%)
400kWh
(深夜40%)
450kWh
(深夜20%)
450kWh
(深夜40%)
500kWh
(深夜20%)
500kWh
(深夜40%)
東京電力スマートライフS10,184.69,623.211,394.410,752.812,604.211,882.413,814.013,012.0
九電みらいエナジーN(ナイト)プラン9,760.449,232.6410,910.3410,307.1412,060.2411,381.6413,210.1412,456.14
東急でんきスマートナイトプラン9,974.59,413.111,178.810,537.212,383.111,661.313,587.412,785.4
HTBエナジーぜんぶでんき10,039.09,514.011,228.010,628.012.417.011,742.013,606.012,856.0
丸紅新電力ナイトおとくプラン9,854.69,293.211,064.410,422.812,274.211,552.413,484.012,682.0
東京電力スタンダードS×10,392.910,392.911,921.411,921.413,449.913,449.914,978.414,978.4
関西電力はぴeプラス×9,271.19,271.110,676.610,676.612,082.112,082.113,487.613,487.6
中国電力シンプルコース×9,131.59,131.510,436.010,436.011,740.511,740.513,045.013,045.0
オール電化用の電気プラン350〜500kWhまで

毎月の消費電力が400kWh以上だとオール電化のプランが強いです。オール電化用のプランは割高な印象がありますが実際に比較してみると決してそんな事は無い事がわかります。毎月この位の消費電力がある家庭は電気代が安い深夜帯の時間を上手く活用して電気代を節約すると月1,000円以上電気代を下げられると思います。

電力会社プランオール
電化
550kWh
(深夜20%)
550kWh
(深夜40%)
600kWh
(深夜20%)
600kWh
(深夜40%)
650kWh
(深夜20%)
650kWh
(深夜40%)
700kWh
(深夜20%)
700kWh
(深夜40%)
東京電力スマートライフS15,023.814,141.616,233.615,271.217,443.416,400.818,653.217,530.4
九電みらいエナジーN(ナイト)プラン14,360.0413,530.6415,509.9414,605.1416,659.8415,679.6417,809.7416,754.14
東急でんきスマートナイトプラン14,791.713,909.515,996.015,033.617,200.316,157.718,404.617,281.8
HTBエナジーぜんぶでんき14,795.013,970.015,984.015,084.017,173.016,198.018,362.017,312.0
丸紅新電力ナイトおとくプラン14,693.813,811.615,903.614,941.217,113.416,070.818,323.217,200.4
東京電力スタンダードS×16,506.916,506.918,035.418,035.419,563.919,563.921,092.421,092.4
関西電力はぴeプラス×14,893.114,893.116,298.616,298.617,704.117,704.119,109.619,109.6
中国電力シンプルコース×14,349.514,349.515,654.015,654.016,958.516,958.518,263.018,263.0
オール電化用の電気プラン550〜700kWhまで

太陽光発電がないオール電化住宅だと毎月の電気消費量が多くなり季節によっては月600kWh以上行ってしまう家庭も少なくないと思います。

その場合はやはりオール電化向けプランの中でメリットが大きい電力会社を選ぶと多少料金が安くなりますが、東京電力のスマートライフSと九電みらいエナジーのNプランでも月の電気代の差額は200〜800円位になり、オール電化専用プランだと各社とも金額的な差は大きくないのでオール電化で電力会社を乗り換える場合はkWh単価の金額的なメリット以外のポイント特典だったりを重視したほうが良いかもしれません。

オール電化専用プランで金額的なメリットを追求するなら深夜帯の時間が長い九電みらいエナジーに変更するのが現状の最適解だと思います。

私の家の実際の電気使用量で比較

私の家の2022年6月分と5月分の明細があるのでこのデータを元に別の電力会社にしたら実際にどれ位安くなるのか見ていきたいと思います。

前提として各社月ごとに金額が変わる燃料費調整単価と各社一律の再エネ賦課金は無視して純粋な使用量に対して幾らかかるかを検証していきたいと思います。

スマートライフSの時間帯区分について

  • 他季その他時間(昼間):午前7時〜午後11時
  • 他季深夜時間(深夜):午前1時〜午前6時
  • 他季夜間時間(夜間):午前6時〜午前7時、午後11時〜午前1時

時間帯区分については東京電力のスマートライフS/Lの約款のPDFファイルに記載してありました。夜間時間と深夜時間を足した範囲が九電みらいエナジーのN(ナイト)プランの深夜帯の時間と同一なので計算がしやすくて助かりました。

2022年6月分(5/24〜6/23)

6月分(5/24〜6/23)の電気代の明細
6月分(5/24〜6/23)の電気代の明細

2022年6月分のデータを各社プランに当てはめて電気代を算出します。6月分の使用電力量の合計は337kWhでその内65kWhがkWh単価が安い深夜帯の使用量になります。割合で言うと深夜帯の電力消費が19%と少ないのでオール電化向けプランの恩恵があまり受けられていません。

深夜帯の時間が長い九電みらいエナジーのNプランに変更した場合は他季夜間時間の51kWhと他季深夜時間の65kWhの合計が深夜帯の使用電力量になるので116kWhと割合にすると深夜帯に34%の電力を使うことになるのでメリットが大きそうです。

この月はエアコンを24時間つけっぱなしで家族の誰かしらが常に在宅していて、エコキュートは太陽光発電の電気を使って昼間の時間帯に沸かしていて、深夜の電気代が安くなる時間帯で特に消費電力が高い物は動かしていない様な状況です。

現在契約しているのが東京電力エリア内で東京電力のスマートライフSの60A契約になるので、電力会社やプランの変更でどれだけ安くなるか見ていきたいと思います。

電力会社プラン基本料金昼間
使用量
昼間
単価
昼間
合計
深夜
使用量
深夜
単価
深夜
合計
合計差額
東京電力スマートライフS1,71627225.807,017.66517.781,155.79,889.30
九電みらいエナジーN(ナイト)プラン1,711.1422125.265,582.4611617.722,055.529,349.12540.18
東急でんきスマートナイトプラン1,544.427225.696,987.686517.671,148.559,680.63208.68
HTBエナジーぜんぶでんき1,71627225.286,876.166517.781,155.79,747.86141.44
丸紅新電力ナイトおとくプラン1,38627225.807,017.66517.781,155.79,559.3330
6月分の電気代をオール電化用のプランで比較

オール電化向けの電力プランの中ではやはり九電みらいエナジーのN(ナイト)プランが一番安くなるという結果になりました。このプランは深夜帯の時間が23時〜翌朝7時までと通常の午前1時〜午前6時までと比べて3時間も長いので有利だろうなと思いましたがやはりオール電化専用の電力プランの中では一番安くなりました。

電力会社プラン基本料金合計
使用量
〜120
単価
〜120
合計
120〜300
単価
120〜300
合計
300〜
単価
300〜
合計
合計差額
東京電力スマートライフS1,7163379,889.30
東京電力スタンダードS1,71633719.882,385.626.464,762.830.571,131.099,995.49-106.19
東京ガス基本プラン1,71633719.782,373.625.294,552.227.361,012.329,654.12235.18
東急でんき従量電灯B1,55133719.772,372.426.364,744.828.951,071.159,739.35149.95
九電みらいエナジー基本プランM1,45233723.732,847.623.734,271.426.48979.769,550.76338.54
関西電力はぴeプラス80333719.782,373.626.054,689.028.111,040.078,905.67983.63
CDエナジーダイレクトベーシックでんき1,605.9633719.782,373.625.474584.626.38976.069,540.22349.08
6月分の電気代を通常のプランで比較

東京電力の従量電灯BやスタンダードSの様なオール電化以外でも入れる普通の電力プランでも比較してみます。総使用量が337kWhとそんなに多くないのでオール電化向けプランとの価格差があまり出ませんでしたが、東京電力のスタンダードS以外は若干安くなり、基本料金が安い関西電力のはぴeプラスが最安になりました。

電力会社プラン基本料金合計使用量単価合計差額
東京電力スマートライフS1,7163379,889.30
楽天エナジー楽天でんき プランS033729.459,924.65-35.35
looopでんきおうちプラン033728.809,705.6183.7
ONEでんきスタンダードプラン033728.809,705.6183.7
ソフトバンク自然でんき033726.488,923.76965.54
中国電力シンプルコース033726.098,792.331,106.97
looopでんきおうちプラン+ソーラー割+EV割033726.809,031.6857.7
6月分の電気代を基本料金無料の電力プランで比較

基本料金無料系の電力プランとも比較してみます。337kWh位だと中国電力のシンプルコースやソフトバンクの自然でんきにすると1,000円前後安くなるので、もし真冬の一番電力を使う時期の消費電力がこの位ならオール電化用のプランを止めて中国電力のシンプルコースに乗り換えた方が電気代が安くなると思います。

ただ、今回のデータは6月分で恐らく一年の中でも消費電力が少ない月だと思うのでこの月のデータだけで判断するのは難しいです。

電力会社プラン基本料金昼間
使用量
〜120
単価
〜120
合計
120〜300
単価
120〜300
合計
300〜
単価
300〜
合計
深夜
使用量
深夜
単価
深夜
合計
合計差額
東京電力スマートライフS1,7162726517.789,889.30
東急でんきEV応援プラン1,55128519.772,372.426.364,349.428.9505220.261,053.529,326.32562.98
まちエネ毎晩充電し放題!プラン1,71633219.882,385.626.484,766.430.57978.2447
(規定額)
9,846.2443.06
6月分の電気代をEV用のプランで比較

もう一つEV用のプランで気になったのが東急でんきのEV応援プランです。これは東京電力のスタンダードSとオール電化向けのスマートライフSをくっつけたような料金体系で、昼間の時間(午前5時〜深夜1時)までは使用量に応じた3段階の単価が適用され、深夜帯(午前1時〜5時)は深夜料金の単価が適用されるプランです。

東急でんきのEV応援プランとまちエネの毎晩充電し放題!プランはオール電化向けのスマートライフSと比べて深夜帯の時間が午前5時までと1時間短くなっているので1時間分(65kWh/5=13kWh)を昼間使用量に加えて計算しました。

このEV応援プランはEVを所有していて昼間の電気使用量が300kWh以内に収まればかなりお得感がありそうな料金体系だと思います。晴れた日の昼間の電力消費を賄うことが出来る太陽光発電がある家にも相性が良いプランです。

まちエネの深夜帯(午前1時〜午前5時)はどれだけ電気を利用しても規定の電気使用量が適用されます。このプランは実質的に深夜帯の電力が使い放題みたいな物なのでこれまで昼間に行っていたEVの充電やエコキュートの沸き上げを深夜帯に行うようにすれば実際は2,000円位安くなりそうな予感がします。

2022年5月分(4/24〜5/23)

5月分(4/24〜5/23)の電気代の明細
5月分(4/24〜5/23)の電気代の明細

5月分は6月分よりも消費電力が高くなっています。使用電力量の合計が424kWhとやや多いのでオール電化用のプランが安くなりそうな感じがします。5月分の深夜帯の使用電力量は83kWhで割合だと6月分とほぼ同じ19%でした。

深夜帯の時間が長い九電みらいエナジーのNプランに変更した場合は132kWhが深夜帯の電力使用量になり、深夜帯の割合だと31%になります。

この頃は引越してからすぐだったのでエコキュートも5月初旬までは普通に深夜の時間帯に沸かしていました。雨の日は深夜にEVの充電も行っていましたが、太陽光発電の稼働が始まってからはエコキュートの沸きあげもEVの充電も昼間に行うようにしています。

電力会社プラン基本料金昼間
使用量
昼間
単価
昼間
合計
深夜
使用量
深夜
単価
深夜
合計
合計差額
東京電力スマートライフS1,71634125.808,797.88317.781,475.7411,989.540
九電みらいエナジーN(ナイト)プラン1,711.1429225.267,375.9213217.722,339.0411,426.1563.44
東急でんきスマートナイトプラン1,544.434125.698,760.298317.671,466.6111,771.3218.24
HTBエナジーぜんぶでんき1,71634125.288,620.488317.781,475.7411,812.22177.32
丸紅新電力ナイトおとくプラン1,38634125.808,797.88317.781,475.7411,659.54330
5月分の電気代をオール電化用のプランで比較

オール電化用のプランで比較してみるとやはり九電みらいエナジーのN(ナイト)プランが一番安くなりました。九電みらいエナジーのN(ナイト)プランはスマートライフSよりも確実に安くなる事がわかったので電力プランの乗り換え先の有力候補です。

意外と丸紅新電力の基本料金が330円安くなるナイトおとくプランも東京電力のスマートライフSよりも確実に年間4,000円近く安くなるので悪くありません。

電力会社プラン基本料金合計
使用量
〜120
単価
〜120
合計
120〜300
単価
120〜300
合計
300〜
単価
300〜
合計
合計差額
東京電力スマートライフS1,71642411,989.540
東京電力スタンダードS1,71642419.882,385.626.464,762.830.573,790.6812,655.08-665.54
東京ガス基本プラン1,71642419.782,373.625.294,552.227.363,392.6412,034.44-44.9
東急でんき従量電灯B1,55142419.772,372.426.364,744.828.953,589.812,258.0-268.46
九電みらいエナジー基本プランM1,45242423.732,847.623.734,271.426.483,283.5211,854.52135.02
関西電力はぴeプラス80342419.782,373.626.054,689.028.113,485.6411,351.24638.3
CDエナジーダイレクトベーシックでんき1,605.9642419.782,373.625.474584.626.383,271.1211,835.28154.26
5月分の電気代を通常のプランで比較

5月分は424kWhと消費電力が多かったのでオール電化向けではない普通の電力プランと比較してみると多くのプランでスマートライフSよりも高くなってしまっています。

その中でも関西電力のはぴeプラスだと600円以上安くなるので乗り換える価値がありそうです。

電力会社プラン基本料金合計使用量単価合計差額
東京電力スマートライフS1,71642411,989.540
楽天エナジー楽天でんき プランS042429.4512,486.8-497.26
looopでんきおうちプラン042428.8012,211.2-221.66
ONEでんきスタンダードプラン042428.8012,211.2-221.66
ソフトバンク自然でんき042426.4811,227.52762.02
中国電力シンプルコース042426.0911,062.16927.38
looopでんきおうちプラン+ソーラー割+EV割042426.8011,363.2626.34
5月分の電気代を基本料金無料の電力プランで比較

基本料金無料プランもkWh単価が28円以上のプランだとスマートライフSよりも高くなってしまいますが、中国電力のシンプルコースだと927.38円も安く済む計算になります。

私の家には太陽光発電がありますが、FIT価格(売電する時のkWh単価)が17円と安いので売電するよりも自家消費した方が得になるので積極的に昼間に電気を使うようにしている分オール電化向けの料金プランで深夜帯の電気代が安い時間帯をあまり活用できていないのでオール電化向けの料金プランよりも中国電力のシンプルコースの方が良いかもしれません。

電力会社プラン基本料金昼間
使用量
〜120
単価
〜120
合計
120〜300
単価
120〜300
合計
300〜
単価
300〜
合計
深夜
使用量
深夜
単価
深夜
合計
合計差額
東京電力スマートライフS1,7163418317.7811,989.540
東急でんきEV応援プラン1,551357.619.772,372.426.364,744.828.951,667.5266.420.261,345.26411,680.984308.556
まちエネ毎晩充電し放題!プラン1,716404.619.882,385.626.484,766.430.473,187.16246
(規定額)
12,055.162-65.622
6月分の電気代をEV用のプランで比較

東急でんきのEV応援プランはスマートライフSよりも300円位安くなりました。このEV応援プランはEV(電気自動車)を保有している人専用のプランですが、オール電化向けとして使っても悪くないと思います。

東急でんきのEV応援プランとまちエネの毎晩充電し放題!プランはオール電化向けのスマートライフSと比べて深夜帯の時間が午前5時までと1時間短くなっているので1時間分(83kWh/5=16.6kWh)を昼間使用量に加えて計算しました。

まちエネの毎晩充電し放題!プランは午前1時〜午前5時の4時間の電気使用量がまちエネが規定した使用電力量として固定されるのでこの4時間の間にEVを充電したり、エコキュートのお湯を沸かしたりするとかなり電気使用量が削減できる面白いプランです。

まちエネの毎晩充電し放題!プランに関しては上の計算でEV充電分とエコキュートの沸き上げ分は考慮していないので、実際の電気代はトータルの電気使用量が減るので月2千円前後は確実に安くなります。

私の家の場合の結論

私はオール電化住宅ですが、太陽光発電で昼間に発電した電気を積極的に自家消費していて深夜電力をあまり活用できていないので中国電力のシンプルコースとの相性が良さそうでした。ただ、今回は5月と6月分のデータなので一年の中でも電力消費量は少ない時期でまだ真冬の電気使用量がどれ位になるのかの見当がつきませんが中国電力のシンプルコースに切り替えると真夏や真冬以外は電気代が確実に安くなりそうです。

どの季節でも100%安くなる乗り換え先としては同じオール電化向けで深夜帯の時間が23〜7時とスマートライフSよりも3時間長い九電みらいエナジーのN(ナイト)プランが最有力です。

私の家の場合は太陽光発電があるものの、オール電化住宅で4人家族で常に誰かしら在宅している上、更にEV(電気自動車)までありエアコンも24時間つけっぱなしで全館冷暖房している分普段の電気使用量が多く、毎月300〜600kWh位の電気使用量になると思うので中国電力のシンプルコースにするか九電みらいエナジーのNプランにするか非常に迷いますが、幸いなことに私はEV(電気自動車)を持っているのでまちエネの毎晩充電し放題!プランにするのが一番安くなりそうなのでまちエネに乗り換えを検討しています。

最後に

実際に各社の電気料金プランを色々調べてみましたが、東京電力エリア内だと新電力の聞いたこともないような電力会社よりも他エリアの大手電力会社の首都圏向けプランが強いという印象です。

特に中国電力のシンプルコース九電みらいエナジーのN(ナイト)プランは乗り換える価値がある料金設定でした。私の場合はこれらの会社に乗り換える事で最低でも年間6千円、恐らく年間1万円前後は浮かせそうな感じです。

今回実際に計算してみて、月の電力消費量が350kWh以下の場合はオール電化向けプランよりも基本料金ゼロや安めでkWh単価が安めのプランの方が安くなることがわかりました。

オール電化住宅でも1〜3月の電気使用量が400kWh以下でそれ以外の月の電気使用量が300kWh以下位の消費電力が少ない家の場合はオール電化向けの料金プランよりも中国電力のシンプルコースにした方が電気代が安くなる可能性が高いです。

電気代は3段階の料金設定だったり、時間帯別の料金設定だったりと実際に計算して比較するのが面倒なので今までまともに向き合ってきませんでしたが、実際に計算してみて乗り換える価値がある料金プランを発見することが出来ました。

九電みらいエナジーのNプランはJALマイルが貯まるJALでんきNやdポイントが貯まるdポイントプランNというバリエーションがあるので次回は九電みらいエナジーのNプランと中国電力のシンプルコースのどちらが得かを実費以外のポイントやマイル還元まで含めた実質金額で詳しく比較してみます。