先月末に県民共済住宅で建てた家に引っ越して2週間が経ちました。GWは引っ越しの片付けやDIYに勤しんで1日が24時間では足りない位の忙しさで、DIYで窓にカーテンやハニカムブラインドを設置したり、家具を組み立てたり、引っ越しの片付けをしたり、食洗機を設置したりと中々ブログを更新する暇も無かったです。

今は宅内のネットワーク環境を整えていたり、IKEAで購入した家具を組み立てたり、登記や住所変更に伴う各種行政手続きをしに役所に行ったりと中々忙しい毎日を過ごしています。

そんな中でも一応生活出来ているので新居のファーストインプレッションを忘れない内にブログに綴ってみました。

温熱環境について

1階のエアコンは安売りされていた日立の寒冷地仕様の6畳用エアコンにしました
1階のエアコンは安売りされていた日立の寒冷地仕様の6畳用エアコンにしました

県民共済住宅で最大限高気密高断熱に拘って建てた家ですが、実際に住んでみて中々快適です。外が寒い日でも暖房なしで室内がそこまで寒くならないのはある程度高気密高断熱だからだと思います。寒い日の夜中は流石に肌寒くなりますが、Tシャツ短パンだと寒いとかそういうレベルなので以前住んでいた家とは比べ物になりません。

エアコン1台での全館空調にもチャレンジしましたが、まだエアコンの設定が練り上げられていないので暖房がそこまで上手く行っていません。逆に冷房は今の所結構上手く行っています。軒の出や庇の出をきちんと考えただけあって日射遮蔽が上手く行っているので昼から夕方に室温が上がることが無く夏は快適に過ごせそうです。

ただ、体感で1階と2階の温度差が結構あったりするのでエアコンの設定を調整したりサーキュレーターで風を送ったりする必要がありそうでした。暑い時はそんなに問題ないですが、寒い時にエアコンのある部屋の空間だけ暖かくて2階や離れている部屋が寒いので空気の循環をもう少し調整する必要がありそうです。

気温が10℃前後の寒い日でもお風呂が全く寒くなかったのが良かったです。風呂のお湯が全然冷めないので追い焚きする必要性を今の所感じていません。

気密性については窓を閉めていれば外に音が全然漏れないのと、外の音が全く聞こえません。中間気密測定でC値1.02とそこそこ高気密な家ですが、室内側のコンセントからの隙間風は結構感じます。気密コンセントカバーを施工した外壁側のコンセントからは隙間風は全く感じません。

まだ入居してからあまり日が経っていない事もあり、敢えて換気を過剰なほど行っていたりとまだ完全な状態ではないので温熱環境を評価するのはまだ早いかもしれませんが、温熱環境は理想には届いていないもののまずまず快適と言った所です。

照明計画について

これだけでも意外と明るい窓際のコーニス照明
これだけでも意外と明るい窓際のコーニス照明

照明計画を立てる際に天井照明を極力減らして間接照明と壁付け照明を多用しましたが、意外と暗すぎず明るすぎずで絶妙です。間接照明が空間演出の照明としても機能している上、きちんと明るさを出すための照明としても機能しているので非常に良い感じの空間になっています。

カーテンはAliExpressで7千円の横幅8mのリネン風カーテンを丈のサイズ指定をして購入しました。カーテンの裏には無印良品のハニカムブラインドを設置して隣家からの視線を完全にシャットアウトしています。このハニカムブラインドは上下に開けられるので窓の下側だけ隠すみたいな事も出来るので非常に優秀でした。

カーテンとブラインドは家全体で7万円位と既製品のハニカムブラインドと中華通販を活用して非常に安く済ませる事が出来ました。LDKは横幅7m以上あり窓側の壁全体を天井から床までカーテンで覆っているのでまともなオーダーカーテンならそこだけで最低5万円、普通なら10万円コースですが7千円で価格の割に結構ナチュラル系っぽい感じの雰囲気も良いカーテンが手に入って良かったです。

照明計画は演出性に重点を置きました
照明計画は演出性に重点を置きました

キッチンと洗面化粧台の上にダクトレールを設置してそこにスポットライトを付けていますがこれも中々良い感じです。スポットライトは照らしたい物を照らす感じでスポットライト本来の用途で使っています。

照明計画を立てる際に間接照明以外は割り切って1個300円前後のモーガルソケット(普通の電球を差し込むアダプタ)を壁付けして超節約しましたが、これが中々良い味を出しています。

青山電陶のE26サイズのモーガルソケットに電球はIKEAのトロードフリを装着
青山電陶のE26サイズのモーガルソケットに電球はIKEAのトロードフリを装着
青山電陶のE26サイズのモーガルソケットに電球はIKEAのトロードフリを装着

電球はIKEAのトロードフリのまん丸いボール球を付けましたが、この電球が良い感じです。トロードフリはスマート電球ですがリモコンやゲートウェイは購入せずに普通の電球色の電球として使っています。機能性ではなく電球自体の形や質感が良いので完全に見た目で選びました。

トロードフリの電球は1,699円とIKEAの電球の中では高い方ですが、電球の根元から綺麗な球体になっていて電球がフロストガラスで覆われていて電気を点けていても消していてもかわいい感じの佇まいです。2千円でこの壁付け照明ならコスパは非常に良いのではないでしょうか。この電球はシンプルだったりナチュラル系の内装とかに合うと思います。

トロードフリは40W相当(440lm)と明るさ自体はそんなに明るくないので眩しさがありません。2帖以上の部屋にトロードフリ1個だとやや暗いので3帖以上の部屋に使うなら60W相当以上のもっと明るい電球が良いと思います。

トロードフリ(手前)とソールヘッダ(奥)の違い
トロードフリ(手前)とソールヘッダ(奥)の違い
トロードフリ(手前)とソールヘッダ(奥)の違い

トロードフリの他にもソールヘッタと言う499円のこれまた40W相当(485lm)のIKEAの裸電球も併用しています。ソールヘッタは裸電球で眩しさがあるので直視するような場所に付けるのは向いていないかもしれませんが、電球自体は結構シンプルかつ無骨なのでインダストリアル系の内装に合うと思います。

上の画像は参考用としてトロードフリとソールヘッタを並べてみました。実際はこういう風に別々の電球を連続させると見た目が悪いのでトロードフリに統一させています。

電球に関してはIKEAで安価かつデザインが良い物が手に入ります。これらの電球は両方共Ra90なので演色性が高いのもポイントです。特にソールヘッタの様なLEDの裸電球でRa90以上の物は少ないので40W相当の裸電球で演色性が高いものが欲しいなら現状ソールヘッタ1択です。

センサー式の照明は玄関ポーチと内玄関に採用しましたが非常に便利です。私の家の玄関は暗いのでセンサー照明が活躍しています。玄関に関しては照明に拘りが無ければ絶対にセンサー式の照明が便利です。

照明計画に関しては熟考した事もあり完全に大成功と言えます。県民共済住宅の照明予算も2万円以上返金があったので安い割に室内空間全体が高見えする照明になりました。以前住んでいた家では天井にシーリングライトをポン付けしただけの部屋だったので雰囲気の良さが段違いです。

クロス選びについて

壁のクロスはグレージュ色のLV-3021を多用しました
壁のクロスはグレージュ色のLV-3021を多用しました

壁のメインクロスを白ではなくグレージュ色の石目調クロスを選択しましたが、明るさに関しては意外とそこまで暗く感じません。LV-3021のクロスは見た目の雰囲気が良いので気に入っていますが、同時に欠点も見えてきました。

トップコートの機能を過信すべからず

DIYの過程で結構傷ついてしまいました
DIYの過程で結構傷ついてしまいました

可動棚の段を変えようとちょっと可動棚が壁に擦っただけでその部分が抉れてしまったり、爪が当たっただけでも表面のグレーの色がついた部分が捲れて中の白色が見えてしまったりとこのLV-3021のクロスはトップコートがついているにも関わらず傷には非常に弱いので注意が必要です。

白クロスだと表面が抉れても表面以外も白なので傷が目立ちませんが、カラークロスだとこういう風に白色が目立ってしまいます。監督からもこういう風に傷が目立つという事は事前に言われていましたが、思っていた以上に傷つきやすかったです。

ライトグレーの色ペンで補修して多少マシになりました
ライトグレーの色ペンで補修して多少マシになりました

このクロスの見た目に関しては本当に良いのでこの欠点と上手く付き合って行く必要がありそうです。上の白くなった所はライトグレー色のペンを買って色を付けて目立たなくしました。

家の引き渡し後に後付したIKEAの食洗機について

タカラスタンダードのグランディアにも無事設置出来ました
タカラスタンダードのグランディアにも無事設置出来ました
食洗機はIKEAのティルフォラです
食洗機はIKEAのティルフォラです

IKEAの食洗機を無事DIYでタカラスタンダードのグランディアのシステムキッチンに設置できました。エレクトロラックスに食洗機の設置方法を問い合わせた時はホーロー製キッチンに固定方法が無いと言われていましたが、実際に作業してみた所、通常食洗機の側面をキッチンにビス止めしますが、食洗機の上(キッチンの天板下部)に固定するためのL字金具が付属していたのでそれを使って食洗機上部を天板に固定しました。

食洗機本体は天板へ固定しました
食洗機本体はキッチン天板へ固定しました

キッチンの天板に固定する際に、天付け用の金具を普通にキッチンの天板下に固定するのが構造的に困難だったので食洗機の上部とキッチンの天板の間に横幅60cm位で厚さ1cm程のベニヤ板(監督にお願いして床材のニレの端材を何枚か貰っておいた物を使いました)をスペーサーとして食洗機とキッチン天板との間に挟んで高さ調整をして食洗機を固定しています。

上の画像の右側の食洗機に付属していたL字金具が天付け用の金具でそれを食洗機付属のビスでベニヤ板(ニレの端材)に固定し、ニレの端材を別途購入した長さ20mmの木ネジ(画像中央やや左側のベニヤ板に打ち込んだネジ)でキッチンの天板に固定しています。

キッチンの天板がステンレスで、ステンレスの厚みはワークトップ表面から1mmか2mm位でステンレスの下は多分木製だったので天板裏に固定できました。標準仕様の人工大理石や高額オプションのクォーツストーンのワークトップの場合は天板裏に木ネジで固定できるか不明なのでタカラスタンダードのショールームや県民共済住宅の展示スペースで引き出しを開けて天板の裏を下から覗き込んで見て木っぽい素材なら多分木ネジで固定できます。

DIYで食洗機を設置したわけですが一応きちんと使えています。設置に関しては流石に大変でした。何回か使った限りでは洗い上がりも問題ないです。ただ、乾燥に関しては弱いのでそこは国産の食洗機に軍配が上がります。

食洗機の音は非常に静かで本当に動いているのかわからない位でした。食洗機を動かしていてもテレビの音は音量を上げずとも全く問題なく聞こえます。2階にキッチンがあるので食洗機も2階に設置しているのですが、給水時だけ下の階の部屋に音が響いています。

ティルフォラの後継機のガルメソースは運転音が49dbから44dbに改善しているので更に静かになっているようですが、ティルフォラでもうるさいと感じたことはありません。私が今もしIKEAの食洗機を買うなら1万円高い新型にすると思いますが、冷静に考えると1万円の価格差程の満足度の差があるのかはわかりません。

食洗機本体と前面パネルの面材やハンドル、工具類含めて22万円位で設置まで出来たので苦労した甲斐がありました。

食洗機のDIY設置については別途記事にするので暫くお待ち下さい。

最後に

引っ越しから2週間が経過してまだ注文している家具が届いていなかったり、引っ越しのダンボールを完全に処分できていなかったりとまだまだバタついていますが新居は最高ですね。自分の理想としていた家には届いていませんが、100点が本当の理想とすると90点をつけても良い位満足しています。

ホテルライクな要素を散りばめて設計したり設備の仕様を考えてみましたが、実際に住んでみたら本当にホテルや高級アパートメントみたいな家になっていて、リビングで寛いでいるとアルプスの麓のスイスや北イタリア、オーストリア辺りの長期滞在向けの新しいアパートメントホテルに居るような感覚に陥ります。

2週間経ってみて満足した点は照明だったり、水まわりの快適さだったりと数多くありますが、不満点や失敗した点はランドリールームの洗濯物が乾きにくかったり、ダイニングテーブルが大きすぎて動線が悪くなったり、玄関が想定よりも暗かったのと臭かったりとその位です。申込みから契約までの期間が長かった事もあり熟考しただけあって不満点が少ないのは良かったです。

私の場合は家づくりで高気密高断熱になるように注力した訳ですが、高気密高断熱以外の照明計画や内装も予算は投下していないもののそれなりに工夫して拘りました。

家づくりに関しては何か一つの事に特化しているよりも総合力が重要だと思うので、「二兎を追うものは一兎をも得ず」という考え方ではなく、良いと思う点や拘りたい所は全部総取りするような気概で行く方が上手く行くと思います。